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表題作妖鳥の甘き毒

季郎,義侠集団の頭目で檀家の季子
西苑,王家の傍系・周家の当主/男娼

その他の収録作品

  • 幽鬼の井戸
  • あとがき

あらすじ

明晰な頭脳と美貌を持つ周家の若き当主・西苑は、ある事情から敵対する檀家の季郎に自らの身体を差し出そうとするが…。

作品情報

作品名
妖鳥の甘き毒
著者
高原いちか 
イラスト
東野海 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344837454
3

(6)

(1)

萌々

(1)

(1)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
15
評価数
6
平均
3 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数3

私の萌えツボにきた"(ノ*>∀<)ノ

題名から、妖しい受け様の艶っぽいお話なのかと思っていたら、違ってた(≧∇≦)
めっちゃ私の萌えツボにドンピシャな展開で嬉しい(#^.^#)


受け様は王家の傍流一族の当主、西苑。
身分を隠し、色街で一夜の男を求めていた時に、色街の頼れる兄貴分の季郎と出会う。
この2人の出会い、西苑に分があってウフフにやけちゃいます(*´艸`)

攻め様である季郎は、王家をしのぐ権勢を誇る武官、壇家一族なのだけど、権力争いに必死な一族に嫌気がさして飛び出した放蕩息子。
次期王と目されている西苑とは、敵対関係のお家柄。

壇家によりたくさんの大事なものを失ってきた西苑は、孤高で脆くてめんどくさいけど目が離せない人。
そんな西苑のめんどくささも可愛くて、本気で惚れちゃった季郎と、好きだとは認められない西苑と。

西苑に夢を叶えさせる為、自分の本気の愛を見せる為、自分の一族の謀反の証拠を見付け、西苑の手元へ届ける。
謀反は発覚すれば、一族郎党直系男子は死罪。
権力か、愛する人か、悩み苦しむ西苑。
ここで出した西苑の答えに、惚れました(>_<。)

私の一番の萌えツボは、攻め様の後悔とか慟哭する姿でして。
季郎のそんな姿をめっちゃ堪能できて、萌え転がり( >ᗢ< )
西苑を抱いて旅に出る時とか、腕の中の西苑に話しかける季郎にうるうるです(T-T)
ここを楽しむ為に、何度も読み返しちゃってます。


イラストは東野海先生。
妖艶な西苑と美丈夫な季郎と、迫力のあるイラストで素敵でした(≧∇≦)

1

受けの身勝手さにモヤっと

あらすじ:
舞台は古代中国を思わせるような世界。
王に仕える周家の当主で、夜は男娼になりすまし色街を徘徊する西苑(受け)。
ある夜、義侠集団の頭・季郎(攻め)に出会い、後日、彼が敵対する檀家の季子(末っ子)だと判明。
西苑の弱みを握った季郎に関係を迫られ…

西苑は、恋人だった従兄の死のトラウマを、男娼として男に抱かれることで紛らわしている人物。
美人で一見女王様気質ですが、男に手酷く抱かれるのが趣味のマゾヒストな一面も。
両親を死においやった檀家を憎んでおり、いつか一族へ復讐することを胸に誓っています。

季郎は、檀家の末っ子ですが、一族では妓女の子として蔑まれる存在。
檀家に思い入れはなく、義侠集団の頭として気ままに生きてきましたが、西苑に惚れたことで状況は一変。
彼の役に立ちたいと願うも、檀家の人間ということで罵られ、影で涙を流すような健気な人物です。

敵対関係にある二人が、互いに相手を守るため自己を犠牲にする物語クライマックスのすれ違い展開はなかなかドラマティック。

ただ、西苑が嫉妬心から従兄を毒殺したことは紛れもない事実で、その罪に対し何のお咎めも受けず幸せになる結末にはややモヤっと。
罪の意識に苦しんではいますが、こんな狭量な人物が周家当主として周囲に尊敬されている設定には違和感を覚えました。
最後まで読めば分かるように、暗い情念をテーマとした作品なので、モラルについてあれこれ考えるべきではないのかもしれませんが、悲劇のヒロイン的な描写にはやはり釈然としないものが。
他にも感情に任せて季郎を罵倒したり、せっかく季郎がくれたチャンスを不意にしたり(これは西苑なりの誠意でもありますが)と、身勝手で独りよがりな面が目立ちました。

高貴な者同士、お互いなかなか本名を明かさなかったり、
毒が物語を動かす重要な要素となっていたり…等の設定は、古代中国的な世界観に合っていて良かったですが、
大仰すぎる台詞回し等、演出過多なところも気になり、ややゴチャゴチャした印象の一冊でした。

6

肌色率高め

この作者の中華風ファンタジーが大好きなので喜び勇んで購入。しかし内容が期待していた方向とちょっと違っていた。以前読んだ作品では舞台となる国のことが細かく書かれていて、異国情緒あふれたファンタジーとなっていた。
しかし今作は最初から受が男娼として男漁りをしており、セックスシーンが多い。国の興亡はあまり重きを置かれておらず、受と攻の関係が主題となっているように感じた。
面白くはあったのだけど国の興亡までを描いた作品の方が好みなので、いささか期待外れの感じはあった。でも、きっと次作も購入するけど。

4

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