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あらすじ

好きだと言ってほしい。
愛してると言ってほしい。
必要だと言ってほしい。
一人にしないと言ってほしい。
だけど一番欲しいものを、八雲奏太は知っている。

「日本でダンスや演技を学ぼうと思う」
片想いの相手の気をひくため、そう言って上海からやって来た18才の青年、梁 浩宇(リャン ハオユ)。
空港に迎えに来た人物は全身黒づくめの怪しげな男で、八雲奏太と名乗った。飄々とした八雲の態度に怒った浩宇(ハオユ)は自国に帰ろうとするが……。

一つの恋が、一人の青年を大人にし、一人の大人を子供にする。年の差ラブストーリー。

作品情報

作品名
きみは眠る ぼくの夢で
著者
阿賀直己 
イラスト
ぱち 
媒体
小説
出版社
ルナマリア(星雲社)
発売日
ISBN
9784434220470
3.2

(15)

(7)

萌々

(1)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
2
得点
43
評価数
15
平均
3.2 / 5
神率
46.7%

レビュー投稿数2

ときどき、思う。すれ違うことしかできないのに、どうして人は出会うんだろ

文章のスタイル、阿賀先生が使う隠喩や心理的描写など以前からお気に入りで、さらに今回は外国人の主人公のキャラ作りに感心せざるを得なかった。まず、BL(だけではないけど)は、外国の人物があまり登場しない。登場するとしたら、舞台は海外/空想の国設定か、キャラは日本に育ったまたは、ハーフで日本語を母国語のように喋る設定ぐらい(あと、エンゾウ先生が描いた日本語が全くできないエクゾチックな存在とか)... 『きみは眠るぼくの夢で』の主人公のハオユはネイティブレベルの日本語を話すけど、実際に日本語が上手い外国人みたいなところで言葉遣い・言葉の理解が困ってたりする。すごくリアルで、阿賀先生は外国人の友達がいらっしゃるのではないかと思った。
日本に来たばかりの日本語の上級者は難しい言葉(「因果関係」とか「超越的」とか)を使いこなせるけど、「ツーンとする」・「イケメン」・「色目づかい」・「修羅場」・「殊勝」(最後、私も調べた)とか全然わからない。あと、ハオユの擬音語と擬態語が苦手なところも外国人はありありだ。
小学生でも知ってそうな簡単な言葉を知らないこともあったりする(私は、未だに一番困っているのは、「マリオパーティー」のミニゲームの説明文を読む時だ)...
ハオユのような外国人の主人公が出てくる作品をずっと読みたかった!
好きな小説に登録〜
(ハオユは辞書を引く時、八雲が彼を「可愛い」という目で見ているのはすごく感動した。自分は辞書を引くと、周りの人に負けている気持ちになるし、弱者として見られている気がする。誰かに辞書を引く行動は可愛くみえると思うと、心の中はあたたかくなる)。
あと、単純に八雲奏太にめちゃくちゃドキドキした!超タイプ!奏太の視点から書かれた物語もいつか読めればいいなと思うし、浩樹とアンディーについてもっと詳しく知りたい!
(読み終わって気づいたけど、私の中の八雲のイメージは津田健二郎さんだったw)
順番は逆になったけど、今 #きみの背中ぼくの手のひら を読んでいる。
阿賀直己先生が書く攻めはすごく魅力的だ!受けは... 私もそんなに頻繁に泣くことを赦してもらいたいなって思ったw

2

名前を呼ばれる幸せ

作家買いです。
阿賀先生のデビュー作にやられてずっと読んでいたのですが、デビュー作が私にとってど真ん中だったため
新作をよんでも、なかなかドキドキワクワクしなかったのですが、これはきました!
「君の背中、僕の手のひら」のスピンオフなのですがこの話が初読みでも大丈夫です。
年の差ラブ。最高でした。読みやすくて一気に読破。
大人になっているつもりの少年と面倒な大人の男。少年が自分を1人の大人として認めて欲しい
葛藤が痛かった。そして成長していく様子が良かった。
各章のはじまりに,ところどころに入る短い言葉が詩的でイメージが膨らみました。
イラストがパチさんになってて嬉しい。パチさん大好きです。

4

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