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人と人とが出会うこと。
人のことを知りたいと思う気持ちや知ろうとすること。
ちょっとだけ勇気を出して動き出すこと。
ひとりじゃなくてふたりでいること。
ただそばに寄り添っていること。触れ合うこと。
同じ物を見たり、聴いたり、食べたり、同じ時間を共有すること。
一緒に考えること。
一緒に悩むこと。
一緒に解決すること。
一緒にがんばること。
一緒に泣くこと。
一緒にわらうこと。
一緒に生活すること。一緒に生きること。
毎日の生活の中で当たり前のようにしていることでも、ほんとうは当たり前なんかじゃなくて、それは周りの人たちの支えや思いやり、愛情の上に成り立ったとても尊いことなのに、単調に繰り返される毎日の中に埋れてしまう。そんな気持ちをハッと思い出させてくれるようなお話。
工場で働く人たちがしっかりと生きている。ちっとも煌びやかなところがなくて地味だけれど、その分人肌を感じるようなあたたかい作品です。
こじかちゃんは糸島くんの目の前に現れた王子様みたいだ。ふつうの男の子なんだけど、ふつうでいることは、ときどき、むつかしい。ふつうであることは、ときどき、いたい。ふつうな人を見ると、ときどき眩しい。こじかちゃんは眩しいひと。(糸島くんとわたしにとって。笑)
お互いが出会うことで、お互いの世界を少しずつ変えていく様子がちょっとくすぐったくて、いいなぁ...、愛おしい時間だなぁっておせっかいおばさんにでもなった気持ちで見守りたくなる初々しい2人が織り成す香鹿くんと糸島くんのラブストーリー&成長物語。
今もこの世界のどこかで2人が未来に向かって生きているのだと思うと、わたしもなんだかがんばろうってパワーがわいてきます^^
やっぱり阿賀さんのお話がだいすき。
連載されていた時から、私の中では阿賀先生の作品で一番好きな話でした。
派手な人は誰もいませんが、ほっこりと心に残る作品だと思います。
職場の人間関係も、『あるよね〜』と思ってしまうおばちゃん達の普通さも好きだし、香鹿くんの優しさ、でも糸島くんをひとりじめにしたい悶々としたところがたまりませんでした。
糸島くんも過去や家族の秘密がありながらも、本当は誰よりも人と繋がりたかったんじゃないかな?と思われるので、香鹿くんとの出会いが一筋の光になったようなお話です。
楽しみにしていたスピンオフもハッピーなそんの後の二人(ようやく少しHな感じ)にまたやられてしまいました。
ファクトリー!書籍化おめでとうございます。
コジカちゃんと糸島くんのゆっくりゆっくりと進む恋愛にむずむずしながらも、ほっこりしました。コジカちゃんの必死のアプローチ…コジカちゃんの頑張りの完全勝利ですね。そして今回はスピンオフカードも手に入れることが出来たのでそちらも読んで、思わずにやりとしました。糸島くんの貴重なデレ…2人の未来はゆっくりだけど明るいものだと感じました。そして風子さん目線のお話が切なくて大好きです。タンスにずっとしまってある黄色のワンピース、叶うことはない恋だからこそより切ないですし、風子さん自身そう思っているところがまた胸をきゅっと締め付けられます…。
工場にいる人達も癖がある方が多いですが、別に特別悪い人はいないな〜と感じました。人付き合いは難しいものですが、人間他人と関わらないで生きていくことは不可能なので私も人との繋がりを大切にしたいと思いました。
何度も読み返したいと思います。
表紙の雰囲気が好みだったので購入しました。
「BL要素どれくらいあるのかな~……?」と思いつつ。
帯にも書いてある通り工場が舞台になっていて、はっきり言って設定はちょっと地味目です。笑
でもそこが現実味があってよかった。
格好いい男の子がいっぱい出て来て、恋のライバルが居て試練があって……というハラハラドキドキするようなBLではなかったけれど、
「自分も恋愛してる時ってこんな感じで空回ってるなあ」と、ちょっとイタタと思いながら頷けるような、共感できる恋の話でした。
恋以外にも、「仕事って大変」「人間関係って面倒くさい」という部分でも共感できました。
主人公の香鹿(攻)がとにかく糸島(受)ラブなのが、なんか「頑張れよ……」って言いたくなります。
続編があったら、香鹿にもうちょっといい思いさせてあげたい。。。笑
BLっぽくない表紙ですが、BLです。
が、主人公のふたりが魅かれあっていく姿があまりに自然なので
読んでいて、男同士で恋愛感情を持つことが当たり前のように思えました。
へたれだけど、下心も含めて純粋に糸島が好きな香鹿と
少しずつ心を開いていくけど、素直じゃない糸島。
主人公ふたりの不器用さが可愛くって仕方ないです。
ほのぼのとして、胸がキュンとなって、そして元気になれる。そんなステキなお話です。