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表題作十年愛 -Decade of Love-

長谷川彰吾 28才
大貫結人 28才(同窓生)

その他の収録作品

  • 番外編:奇蹟
  • 電子限定描き下ろし「Sweet home」

あらすじ

十年前には閉ざされていた運命の恋の扉が、再び開かれるー‼︎

俺がどんなに想っても、親友には恋人がいるー。
高校時代に封印した片想いを捨てきれずにいた結人。ところが十年後、その親友・彰吾と運命の再会⁉︎けれど彰吾は、結人にセフレがいると知った途端なぜか激怒‼︎自分にも恋人がいたくせになんで怒るんだ…?
戸惑う結人に「お前がずっと好きだった」と告白してきて⁉︎
(出版社より)

作品情報

作品名
十年愛 -Decade of Love-
著者
水名瀬雅良 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199606885
2.7

(16)

(0)

萌々

(1)

(11)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
40
評価数
16
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数6

愛の成熟

高校時代に諦めた一つの恋、それは病気を抱えていた友人・葵と同じ人・彰吾が好きだったから。
譲ったわけでも身を引いたわけでもないけれど、卒業後離れ離れで言うつもりもなかったのに。
今大人になって彰吾と再会してその時の葵の真実を知り、「卑怯」にならざるをえなかった葵の哀しさ、それでも彰吾を欲しがった葵の強さ、それらを認めそして今は何も人のせいにはしない自分の核を持って彰吾に向き合っていく…
そんな結人がとても好ましい。
10年前の両片想い、あの時付き合っていたらどうなっていただろう。そんなことをお互い考える。
あの頃とは違う2人で、今は抱き合えて、10年間は必要だったと思える関係。
巻末の「番外編 奇蹟」にて、高校時代の2人のエピソード。結人は彰吾を密かに想っているけれど絶対言えないと思ってる。高校生の両片想いBLは数多あって、突っ走り系あり何も言えず系あり、だけど、大人になってから築ける展開だってある。
苦しい恋心のその後、の一つのかたち。切なくてどこかほろ苦いハッピーエンド。しっとりした大人BLとして「萌x2」です。
この話、凄く好きでした。

2

十年後の再会は?

学生時代親友同士の彰吾と結人、そして、彰吾の幼馴染の葵は3人でいた‥彰吾と結人は気づいてないが、両想いで葵は彰吾に片想い、という所謂、三角関係であったのだか、葵は体が弱く入退院を繰り返す病気を持つ先の短い命、結人が彰吾の事を(それとも両想いということかな?)好きだと気付いた葵は、結人に病気のことを告げて牽制する。そして彰吾に告白、もうすぐ死ぬかもしれない幼なじみの最後の願いを、彰吾は無視できずに付き合う事となった‥そして高校を卒業して十年、つまり会うことが無くなって十年、偶然街で彰吾を見かける場面から物語は始まるのです。
葵君、可愛い顔して腹黒というか策士というか‥でも、最後まで彰吾に抱いてもらう事はできなかったみたい。
結人君(受け)表紙と裏表紙を見た時に?と何と無くだけど感じて(特に裏表紙)読み進めていくと、セフレを相手にしてる時はタチ専門だったみたい、表紙の?の違和感の正体はこれだったのかな?
彰吾君(攻め)優しいのは結構だけど、本命を傷付けてまでどうなんだろう?
葵の従兄弟の尊と結人の元セフレ、当て馬ぽいけれど、前向きで2人ともいい子でした、尊は顔は葵ソックリの為に結人の心情ががたがたになってしまって‥だけど本当の尊君は中身は全然葵と違くて、優しく素直な子でしたね。
巻末にオマケで学生時代の話が載ってました。彰吾が少し可愛く感じました。

8

ツッコミタイプには合わないかも

うーーーーん。
読み直しですが、やっぱり何だか読後感が良くないのです。
読後感じゃないな、読中感?読んでいる間、ずっとムカムカしてしまう。
提示されたものを素直に受け取る方なら萌えると思います。
裏を読んだり、深読みしたり、ページを戻ってまで確認したりするタイプのひとには合わない作品かな。

高校時代に仲が良かったものの、会わなくなって10年。
偶然、街で見かけた彰吾の姿に思わず駆け寄った結人は…。

10年会わなかったけど、会えない間も忘れられなくて…という話です。
高校時代のエピソードはもう不幸としか言いようがない。
そういう風にしかならなかっただろうし、それ以外の選択肢もなかっただろうし、お互いが誤解したままというのも、年齢的に考えても誤解を解くような術も知らないだろうし。とにかくこの辺りは切ないし、やるせない。

ただ10年、2人ともお互いを探しもしなかったわけで。
たまたま会えたからであって、会えていなかったら「忘れなきゃ…。でも…」という時間が延々と続いていたのかと思うと、その思いの強さはもはや単なる執着では?と唸ってしまいます。
そこまで想うなら探そうよ、というツッコミをまず入れてしまった自分に喝。

さらに高校時代、2人の間に入った彰吾の幼馴染みの葵にそっくりな少年(葵の従兄弟)が登場するのですが、このときの彰吾の対応がまずいなんてもんじゃない。
この辺り、ムカムカし過ぎて、本を放り投げたくなること数回。
短気な方は、心を落ち着けて、カモミールティでも飲みながら、定期的に深呼吸をしつつ読むことをおすすめします。
お前の対応がまずいのに相手に謝らせるの!?というツッコミを入れた自分に再び喝。

この自分に喝を入れる度に、一旦物語の世界から退場せざるを得なくなるので、クールダウンしてしまったことが、萌えきれなかった敗因でしょうか。
三角関係で、ひとりが病弱で、という設定は他のBLや少女漫画でも読んだことがあるものの、この設定ってずるいよなあ(いい意味で)。
だって自分の気持ちに素直になったら絶対悪者じゃないですか。
でも死ななかったら?
死ななかったらずっと気持ちを押し殺したまま、病床の幼馴染みを気遣って飼い殺される人生で、病人も罪悪感で100%しあわせではないだろうし、ぐぬぬ…、とおこらなかったことを勝手に想像してイライラを募らせた自分にまたまた喝。

いい話なんです。
叶わないと思っていた恋が、10年のときを経て帰ってきた。
素敵じゃないですか。
でもツッコミポイントが多い流れなのも事実。
ご都合主義に「偶然」が重なる展開にツッコまずにはいられない方は、まずお湯を沸かしてください。
カモミールティがない方は、何か甘い飲み物でも。

2

どっちがどっちなのかヤキモキ⁈

水名瀬先生ならではのシリアス展開。
…とは別に、同体格の男が二人、どっちが抱く側、抱かれる側なんだろう?と不埒なことを考えてヤキモキしていました。
水名瀬先生と言えば大抵、華奢な美人さんで目も大きく、黒髪じゃない方が「受」って決まってますからね。

10代の頃に想いを告げる事なく過ぎ去り、大人になって。取り巻く環境も変わってからの再会を果たした二人の恋の再燃を大人っぽく描いていきます。
なぜあの頃二人は付き合えなかったのか。謎解きのように明かされて行きます。二人の障壁になっていたのは今は亡き彰吾の恋人、葵の存在でした。
亡き葵の想いとは?
小さなきっかけで、当時を知る事になる二人。

あの頃があって、今がある。大人の恋の物語だと思います。

0

どこにお互い惚れたのか

久しぶりに読み直したら、どうやら今の自分の好みとはあまり合わなくってしまっていたようで、いまいち萌えられませんでした。

再会モノが大好きな筈なのですが、いまいち感動できず。
当時、お互いに好き合っていた二人ですが、当て馬ポジションである葵のために、付き合ってあげることにした攻・彰吾と、想いを伝えずにフェードアウトしていった受・結人。

葵、強いなぁと思いました。
そんな葵だから、彰吾も願いを叶えてあげたかったんだろうな、と。
青春のやり直しとはいかないでしょうが、再会した二人が幸せでありますように!

0

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