fiona0109
全部で5つの作品が収録されていて、110ページ程なのですぐ読めます。
カラーピンナップは藤浪まりさんという初めて見る作家さんでしたが、小説のカラー挿絵の様に少し台詞が入ったピンナップで、中々男らしいキャラを描かれる好みの絵柄でした。
みよしあやとさんの『従者の癖』以外は全てシリーズ途中のお話です。
今回の表紙もみよしさんなのですが、日本から某アラブの国へ派遣されてきた瀬戸とその国の王子とのお話。
この2人、もちろん今までは全く主従関係はなかったのですが、なぜか瀬戸は王子を一目見た時に自分が仕えるのはこの人だと運命を感じてしまいます。
まるで中世の時代のような時代錯誤な感覚でちょっとそこは入り込みにくかったですが、絵柄が割と好みなので今後も注目しようかなと思いました。
毎回楽しみにしている伊吹さんの作品では、2人が心境的に近づきそうな予感を感じさせる終わり方でこれからも楽しみ。
三ツ矢さんの作品は主人公の兄の本性が出てきましたね。ちょっと怖いですね、病んでるので。
一番苦手だったのは十わだこさんの作品。
前々からちょっと合わないかも…?と感じていたのですが、今回のお話はバイオレンスなシーンが少しあって、このお話だけでは「しゅみじゃない」に近いです。
主人公は裏社会とは全く関係のない所にいるのですが、前々からなんとなくそんな雰囲気のある作品で、今回のお話ではチンピラや裏社会のキャラが登場するのでその色が一段と濃くなりました。
謎の男に関しても謎が深まり、これからどうなっていくのやら…。