サクリファイス~犠牲~

Sacrifice

サクリファイス~犠牲~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
23
評価数
6
平均
4 / 5
神率
50%
著者
 

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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
発売日
価格
¥850(税抜)  ¥918(税込)
ISBN
9784883027323

あらすじ

かつて兄が自分を助けて死んだという罪を背負う鴻上凉は、父親の期待を受けていた兄の代わりに、代議士である父の秘書を務めていた。
父の命令で大東新聞社の副社長・高槻征一を訪ねた凉は、高槻の26歳という若さと、男らしい美貌に思いがけず心を惹かれる。
だが高槻の目的は、美しい凉の躰だった。
薬を盛られ、何度も犯されて傷ついた凉を待っていたのは、自分が父の道具として高槻に売られたのだという残酷な事実。
凉を捕え、束縛する高槻の真意は―?快楽と憎しみが支配する、目眩くラブ・パニッシュメント。

表題作サクリファイス~犠牲~

新聞社副社長 高槻征一 26才 
代議士次男 鴻上凉 23才

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数3

不憫受けが好きな方、是非!

何度も読み返している作品です。
受けが徹底的に追い詰められていきます。
肉体的にハードなプレイがあるわけではないのですが、精神攻撃がキツイので、不憫受け好き界隈の中でも好き嫌いが分かれるかもしれません。
ハードなお話が好きな方、不憫受けが好きな方、少し古いお話ではありますが是非一読ください!オススメします!!

1

上質なカタルシス

胸が痛い。本当に痛くて悲しくて、でも、カタルシスを思い切り味わえる作品でした。ですが本当に痛いです。苦しいです。わりと終盤まで全く救いや希望を感じられず、「え、これハッピーエンドになれるの?」と焦りさえしました。
なんといっても鴻上涼。彼は私がこれまで出会ってきたBL作品の受けの中で、一番と言っていいほど可哀想な子でした。
BLの受けの子は往々にして不幸な子が多いですが、涼はそれに輪をかけて不幸で不憫です。

代々法曹界に携わっている由緒正しい家系に生まれた涼は、幼い頃から出来のいい3つ上の兄と比べられて育ちます。
自分たちにとって有益か、鴻上の血統を守れるか、そんな判断基準で子どもに価値を見出すような人が両親でしたから、兄ほど出来の良くない涼はやがて親から愛されなくなっていきます。
とある理由も相まって完全に親からの関心を失い家庭内で孤立していた頃、自分をかばって兄が溺死するという不幸な事故が発生。それ以降、罪悪感から兄の俊に成り代わるようにして生きていきます。
そうやって自分を殺して生きている涼の前に、兄の高校時代の同級生だった高槻が現れ、俊を殺した罪を償えと陵辱され…。

おおまかな涼の境遇と物語のあらすじはこんな感じです。これだけでもヘビーですが、読み進めるともっともっとヘビーになります。
まず両親が本当に酷い人たちですし、そこに救いは一切ありません。実は心の底では息子を案じていた、とかそんな優しい展開はないです。父親なんかはもはや鬼畜。

そして攻めの高槻。この人…。読んでいて、終盤まで本当に許せなかった。涼の父親といい勝負な酷い奴です。酷いと言うか、身勝手。高槻は愛していた俊を亡くし、その腹いせに涼を傷つけ監禁し、俊になりきらせて生活させます。俊のうなじには傷があったからと言って、涼のうなじをハサミで切ったり…。その行動や言動に何度ゾッとして、涼を可哀想に思ったことか。
読んでいるこちらが、「もうそろそろ鬼畜な攻めにも情が芽生えてくる頃かな〜」なんて思っても全然芽生えてこない。「もうそろそろ、俊じゃなくて涼を求め始めるんじゃない?」なんて思っても俊を求める。
徹底してます。
自分を見てくれない、愛してくれない高槻に、それでも必要とされていたいと願ってしまう涼。彼はやがて精神のバランスを崩していき、ついには摂食障害にまでなってしまいます。始めの頃は威勢よく抵抗したり悪態をついたりしていた涼が、見る影もなく弱々しくなっていく姿は痛い。高槻コノヤローとなること受け合い。

そこからなんやかんやあってエンドを迎える訳ですが、そこから先はぜひ読んで確かめてください。可哀想な受けが好きな方のツボは外さないと思います。個人的にはもっと評価されて欲しい作品です。攻めが身勝手な人なのに、腹立つのに、それでも大好きな作品なんです。
純粋で寂しい、愛に飢えた子ども。そんな受けの涼が痛々しくも、とても魅力的でした。それに腹違いの弟、健史の存在もありがたかった。作中唯一の癒しでした。そんなに出番があったわけじゃないけど。
そして、今は亡き兄の俊。読み進めると彼の意外な真実(真意)が分かります。未読の方はお楽しみに。

どっぷりとカタルシスを味わいたい方、ぜひぜひ読んでみて下さい!おすすめです!

2

愛に飢えた子どものような青年

とても痛くせつないお話でした。
誰にも愛されない孤独な凉に泣けます。
タイトルに書いた『愛に飢えた・・・』はあとがきで作者様が凉のことを言っているのですが、そのとおりでした。

凉は本人も知らないある理由で親から愛されなくなります。
ある日兄である俊が凉を海へ誘うのですが、誤って岩場から落ちた凉を助け死んでしまいます。
その事件がきっかけで母親は凉にひどい言葉を残し家を出て行きます。

凉は自分だけが助かったことに罪悪感を持ちながら、兄の代わりに生きることが償いだと信じています。
そんな凉に俊を好きだった征一が薬を使って陵辱し、手錠と首輪で部屋に閉じ込めます。
俊に執着する征一が凉を責める気持ちはわかります。
でも実の兄を死なせてしまったことを一番悔やんでいるのは凉。
なぜそんなひどい仕打ちをするのかとやるせないです。

最初は抵抗していたものの、ある日を境に2人の関係が変わっていきます。
征一は凉のことを俊と呼び、凉は少しでも俊と同じようにと振舞います。
捨てられ、独りぼっちにされることを恐れ、自分を懸命に殺そうとして。
両親からも愛されなかった凉は身代わりでもいいから愛されたかったのかな。
俊と同じようにしなければ征一に愛想を尽かされる、そう思い込んだ凉は徐々に精神的、身体的に壊れてゆきます。
なぜそんな状態になっているのかを征一にはもっと早く気付いてほしかったです。

ラスト、凉の名を呼ぶ征一にホッ。
少し泣きたいなぁと想っている方にはいいのではないかと思います。

5

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