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表題作ふつつな

山園、優秀な学生アルバイト
遠藤、ショッピングモール駐車場管理会社社員

その他の収録作品

  • 遠藤さんの受難(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

遠藤(えんどう)は、超優秀アルバイトの山園(やまぞの)になぜか避けられたり、会話を拒否られたりと嫌われているようだ。
優秀な人材を逃さまいと、飲み会の席で
「山園のこと(シフトに穴あけないから)好きだぞ」
と伝えると、今度は人気のない駐車場で襲われてしまう。しかも
「俺たち両想いですよね」
と妙な勘違いをして、迫ってくるようになり…?!
優秀だけど思い込みの激しい勘違いアルバイトと仕事にマジメなアラサー会社員のラブタクティクス!

作品情報

作品名
ふつつな
著者
春乙 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
アプレコミックス
発売日
ISBN
9784864422963
3.1

(9)

(1)

萌々

(3)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
25
評価数
9
平均
3.1 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数1

好きな方、多いはず

読み直しつつ、ふと見てみたらレビューがなかったので僭越ながら。

爽やかな表紙とは裏腹に、結構笑えます。
笑える作品というのは難しいもので、ツボが合わないとひたすら寒く、萌えるはずのところも粗に見えてしまったりするけれど、ツボが合えば相乗効果で萌え度も高くなる。
心の中のノリツッコミ系の小ネタがちょこちょこ挟まれるタイプの笑いが好きな方は、合うと思います。

大型ショッピングモールの駐車場整備を担当する社員と、アルバイトの大学生の話です。
自分にだけ冷たいアルバイトの山園に、嫌われていると常々感じていた遠藤。
年末商戦でシフトに絶対穴を開けたくない遠藤は、無遅刻無欠勤でシフトの穴まで埋めてくれる山園と、円滑な人間関係を築くべく頑張ってみたものの…。

他の人には普通なのに、自分にだけそっけない態度。
よほど嫌われてるか、すごく意識されているかのどっちかですね。
というわけでもちろん後者なわけですが、遠藤のある一言がきっかけで山園のタガが外れます。

必死すぎてちょっと怖いくらいの攻めに、これまた社畜すぎてちょっとズレている受け。
もともとpixivにあげていた作品とのことで、雑誌連載にありがちな縛りもなくて自由度が高いです。
家に帰ってからえろすに至るまでのやりとりで数話使えるのは、アマ作品の強みかも。
会話やモノローグの中のノリツッコミや自虐が楽しいし、シフトのために体まで差し出そうとする遠藤の社畜っぷりはツッコミどころ満載(いい意味で)。
ツボが合えば、結構早い段階で遠藤に共感できるので、後半の恋愛色強めな展開も遠藤と一緒にジリジリを味わえました。

個人的に好きなのは、職場から家へ帰る途中、ドラッグストアに寄るシーン。
この辺りの遠藤のモノローグが絶好調で、何度読んでも笑えます。

ストーリー的には目新しいものではないけれど、そこに盛り込まれた笑いを楽しんでほしい作品です。

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