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表紙をご覧のとおり、「リスタート」と、あと「知らない顔」の番外編(後日談!)が含まれた小冊子です。
「特典」とありますが、私は普通につい最近、これ単品で電子書籍配信サイトで購入しました。
本作の関連作品欄にはそれぞれの本編へのリンクがあるものの、それらの2作品には本作「AND ONE MORE THING」へのリンクがないため(修正依頼出しました)、知らない方もいらっしゃるようです。
私自身もこの2作品に後日談があったなんて全然知らなかったので、見つけた時は大いに歓喜。
「リスタート」の匡が髪短くしてる時期が拝めるのもレア!
「知らない顔」の二人が同時スーツ姿!
ハルちゃんが男前ー!
最後の2ページが特にさいっこうでした・・・!
2組とも関係性において一歩、二歩、前へ進みだしますので、本編を楽しまれた方でまだこれを読んでない方、これは必読ですよ!
しかも歯医者BL「運命のひと」の描き下ろしも1カットだけあります!
電子書の再録で読みました。日高先生が人気であり続けるからこそ、こういう恩恵に預かれるわけで、ありがたいです。
◾︎リスタート
浮き沈みの沈みを明確に描かれるとハードだなって思うけど、リアルだなとも思う。日高ショーコ先生はいつも甘いだけの作品は描かないですよね。そこが良い。こんな短編集ですら哀愁漂わせるってどういうことよ!
◾︎知らない顔
こっちも引退か…ほんと先生らしいわ。
しかしながら、こちら特に読めて良かったなと思えるお話でした。
星野×杉田はもう好きにしていてくれ笑
はわぁ〜♡
懐かしい顔ぶれに会えると思わなかった。
嬉しくて。私は既刊を新装版と共に読み返す。もう何度も読み返していたから。
やっぱり良いなぁ〜と、ドギマギとソワソワ。そして2組の甘い甘い後日談に想いを馳せる。たまらん。
この小冊子は2017年に配布されていたものらしい。作品としては約10年後なのだが、特に「リスタート」の2人のその後は直後っぽい。しかし、時代感的には14年後の現在の様にも思えて。その色褪せなさに感嘆すると共に、作品の持つ今っぽさに驚愕する。
事実、匡さんのいう様に。不景気と共に台頭したSNSの為に、ここ数年でモデル業界は一変した。
誰もが発信出来るこの世界で、インフルエンサーという素人が持て囃されて。
訴求や影響力は明らかに彼等に移行した。
PR業をしている口の悪い友人の言うには、「キレイなモデルより(訴求力のある)ブスの方が高価いのよ。」
企業は必死でブス達に金を支払い、自社製品の露出をはかる。
何でもネットで見れる時代にファッション誌は売れなくなり。スタイルを主張するスタイリストは消えた。
匡さんの台詞、「キャリアだけはあって、使い勝手のいいのが延命できる時代に。」なっているのだ。
「リスタート」のラスト周辺で、一度アキに追い越され、業界で落ち目になりそうだった匡さんはCMの仕事を経て再び浮上する。この時アキに「お前に追いつく為に必死。」だと言っていた匡さんよりも。
パリコレで活躍している筈のアキの仕事は減っているようだ。
『あいつは俺なんかよりずっと頑張っているのになぁ…。』
落ちたり上がったり。それでも今を積み重ねて。2人のこれからはずっと長い。
そんなこともリアルに感じられる作品でした。何より、匡さんが髪を切って。新鮮で素敵です。
後半は思いがけず「知らない顔」の数年後。
田辺が引退して会社員になっている。メダルを取れずに世界ランク8位で終わっているというのも絶妙にリアルだ。何試合もの続けて行く中で、春山ことハルちゃんとの絆が深くなっていったであろう事は想像するしかないのだが、そこは描いて欲しかったかもー。という欲が出て来てしまう。自分の恋に、想いに、戸惑っていた田辺はここには居ない。
ハルちゃんを好き過ぎて、素直で可愛いだけになっている。
そんな田辺に煽られて、仕事中コッソリ。情熱的なキスをかましてしまう春山がエロい!
男前!きゅんきゅんです。欲しがる田辺の甘さにもきゅんきゅんです。
おまけの「運命のひと」にもホワッ⁈ ビックリ。ソフトSMカップルの2人のその後も気になりますね。
リスタート、知らない顔のCPの後日談。
短いですが好きなCPの幸せそうな姿が見れて大満足。
アキは相変わらずの大型ワンコ、匡は意外とオカン気質なのかなぁ笑。本編では後輩のアキに仕事で差をつけられてあまり余裕のなかった匡が本作では年上らしくしっかりしててフェミニンな見た目からは意外なくらいの漢前さでよかった。
春山と田辺は本編よりずーっと甘々で可愛かった。春山が田辺溺愛してる感が本編のツン×ツン時代から考えたら胸熱で尊すぎてヤバかった。