イラストあり・電子限定ショートストーリーつき
いとう由貴先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
複数プレイ 3
仄暗い 3
エロ 3
不憫 3
な感じだと思います。
双子のエリオットとオスカー×シンの3Pカプです。
リンウッド伯爵のマナーハウスで、祖父母と住み込みの庭師をしているシン。しかしある日、シンがリンウッド伯爵の弟、クリフトンの息子であることが判明する。シン本人も知らなかった事実に動揺する中、親族として正式にお披露目する前に、従兄弟となった双子のエリオットとオスカーに上流階級の立ち振る舞いを教えてもらうことになるが…。
まず最初に、攻めが双子の3P物とは別で、あらすじにも書いているので分かるのですが、受けのシンが両生具有です。その為、絡みではどちらにも挿入されることが書かれています。因みに後ろはともかく、女性の方での挿入はちょっと痛い感じで書かれています。
子供の頃から可愛がってくれた優しいエリオットと意地悪なオスカー。急に従兄弟となったことに戸惑いながらも普段通りに接してくれる2人。しかし、シンが知らない内にあることが行われていて…。
エリオットの内に秘めた想いが明かされた後から、エリオットとオスカーの立場が若干変わるのに新鮮さと普段とのギャップで読むのが楽しかったです。シンとオスカーさえも翻弄する、優しいエリオットの仄暗い執着を垣間見せるシーンにはゾクゾクしました。
不憫で健気なシンを愛するエリオットとオスカー。歪で甘い3人の関係や絡み描写が凄艶なので、是非とも読んでほしいです。
作家さんがいとう由貴さん、そしてこの表紙とタイトル。
なんとなく痛くてエロきつめな内容を想像していました。
そしたら、予想外に甘くて……。
甘々溺愛もののお話として、すごく面白かったです。
単純にラブラブと表現するには少し重いのですが、それでも痛くて救いのない話では全くありません。
閉じ込められるように愛される……そんなお話が好きな人には合うと思います。
そして一つだけ注意点。
出版社から紹介されているあらすじを読めば分かることですが、主人公は両性です。
単に両性というだけでなく、その部分の描写がしっかりとあります。