君が恋に落ちる相手は、私であってほしい。

いつか恋に落ちる君へ

itsuka koi ni ochiru kimi e

いつか恋に落ちる君へ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×213
  • 萌22
  • 中立8
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
11
得点
156
評価数
50
平均
3.3 / 5
神率
12%
著者
いとう由貴 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高崎ぼすこ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773086850

あらすじ

憧れのオーストリア史を学びに、ウィーンに留学した春希。
その生活は苦しく、食費を削って研究に没頭するあまり、資料収集に訪れた屋敷で倒れてしまう。
主である侯爵・クラウスは失態に怒ることなく、春希にパトロンとしての支援を申し出てくれた。
初めは戸惑っていた春希も、彼の嘘のない優しさに負けて頼ることに。身分の差はありながら、二人は良い友人関係を築いていた。
ふとした時に触れる彼の体温に、鼓動が高鳴ることもあるけれど、これは単なるスキンシップ。
そう思っていた春希に、クラウスは愛情ではなく欲情で接しているのだと忠告されて……。

表題作いつか恋に落ちる君へ

ウィーン元貴族の当主 クラウス  32歳
援助を受ける留学生 及川春希 23歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数11

・・・

ヨーロッパ史を理解するには、「ハプスブルグ家の婚姻外交」を調べたら良い、というのは通説。エリザベート妃の謎の行動を研究して書籍化した知人がいるので、この小説に興味を持ちました、(知人の本は余り売れなかったみたい)

電子版を読了、挿絵無しです。萌度低いので、紙版を買う予定無しです。・・何故かというと、不完全な終わり方だった。
この小説の中で主人公は、妨害を同期生から受けたり、日本国の支援金打ち切りがあったりで、恋愛は進展しても、論文を提出するまで行かずに終わっていました。残念。

BL小説を読んで思うのは、流行りもののエロスだけの内容だと数年後には存在が消えてしまうので、残れる作品を意識して書いたらいいのに。楽しければいいという理念だけで書いた娯楽小説には、無理な要望だろうけど。なんか、中身が薄い。

あらすじは、先のレビューにあるので割愛。
【トルコのウイーン侵略を押さえた騎士が、パトロンのノイラート侯爵の先祖、という設定になっています。】
主人公の春希は、謙虚で真面目な気質。目立たない容姿だけど、度の強いメガネを外すと、童顔で好感が湧く外観。春希の真面目さが、「騎士」気質を持つノイラート侯爵の「正しく弱い者」への庇護欲を煽って、♥を射止めてしまった。・・というお話です。

--
関連して思い出したこと:
★余り知られていないのですが、婚姻外交で、「ハプスブルグ家の遺伝疾患」も、欧州の王家に拡散していました。
少しですが、アントワネット妃の人相にも出ています。アントワネット妃の肖像画は、妃殿下の希望でその特徴を消して描かれているので、妃殿下の素顔を知る人は直に会う身内しか分からない。素顔を肖像画に描いていないので、絵にそっくりな娼婦が成りすました偽王妃が夜な夜な出現して、妃殿下の評判を貶めて革命を煽っていたので、アレンジした嘘絵は悪循環を起こしてしまいました。
王家の血を守る近親婚によって、血友病や知恵遅れなど、色々な劣勢因子を作っていたようです。

★中世の欧州が震えた侵略・・作品中に書かれていた、トルコの侵略。
オスマン帝国(トルコ)とモンゴルの侵攻は、大変な衝撃を与える脅威だったそうです。特に、トルコは、ウイーン陥落寸前まで侵略しています。
「オスマン家が、ムスリムの王国としての形を整えたのは1299年。以降、オスマン帝国は精力的に領土を広げ、14世紀中頃にはバルカン半島に進出、1389年にはコソヴォの戦いで、さらに1396年にはニコポリスの戦いで、キリスト教国の連合軍を撃破。」

1

紙媒体買ってよかったーっ

ファンタジー以外での神は 自分的には珍しい。
2014年に電子本で購入。超好きで、何回も読み返しでましたが
イラストが入っておらず、ぼすこ先生の絵をどうしても見たくなって
とうとう紙媒体も購入。それぐらい好き。

何が好きって、やっぱ攻めさんの紳士っぷりがたまんない。
さりげなく、でもちょっと押し気味に支援の手を差し伸べる・・・・
うーん、ノブレス・オブリージュ 万歳!
そんな攻めさんの影となって支えていく執事、秘書!くーたまらん!

天然無色な でも大学生 そんな超美人ってわけじゃない、
そんなとろくせー奴はいやじゃ という方は、お止めになった方がよいです。
この受けさん、人が好過ぎるので。

唯一好きじゃなかったシーンがあり、それはないだろーとかねがね思っていたのですが
(二人で心通わせた後の車内ラブシーン。受けさんが超積極的になっちゃった)
今回、ぼすこ先生の挿絵で、すごく印象が変わりました。
超いやだったシーンが、うん、これならありかも と思えるように。
いやー挿絵の力ってやっぱ偉大。としみじみ思いました。紙買ってよかった・・・

もう一点。ラッキーなことに初回特典ペーパーがついてました!
ありがとう、売ってくださった方!!!!

12

綺麗に見えて痛々しい

綺麗な表紙とタイトルからせつない系かと思うんですが、かなり主人公が追い詰められていく痛々しいストーリーでした。

いとう由貴さんの本って、これ以外にも受けがかなり酷い目に合う作品を読んだことが何度かありますが、これはその中でも重めです。ほとんど病むくらい精神的に追い詰められていきます。
自分はというとそういうのは割と好きで、もちろん最後はハッピーになるからだけど、この作品は好みでした。

主人公の春希はオーストリアの歴史を学ぶため、ウィーンに留学中。
元貴族のクラウスと学校の教授を介して知り合い、彼の持っている文献を見せてもらえることに。
クラウスは気難しいとされている人物なのですが、春希の前では優しく大人です。

彼は春希が気に入って、研究に没頭して日常生活がおろそかな春希に食事を世話したり、留学費用の援助までしてくれます。外人だからか年上だからかかなりの紳士。
紳士攻めだとワクワクしていたんですが、途中、春希が好きになって思い極まり強姦…という。
紳士攻めを最後まで見たかったので、やはりBL的なある意味お約束の展開に若干がっかりしました。

それからいろいろあって、春希はどんどん追い詰められて行くのですが、あまりに精神的に追い詰められるのは苦手に思うかたは結構つらい展開ですので、楽しめないかもしれません。
最後は自殺を考えるくらい病んでいます。

最後が駆け足なので、クラウスが駆けつけて大団円・・・なところにあと一ひねりあってもよかったなと思いました。
クラウスに凌辱された日から、気持ち悪いとクラウスを否定した春希が「男性同士でも恋ができる」と認めるシーンは素敵でした。
でも肝心のクラウスに対して恩でなく、愛情を感じているその気持ちってちょっと伝わりにくい。凌辱されたのに…とも、思ってしまう。
この春希の気持ちを、「抱かれたから気になる」というよりはもっと今までの日常から、何かしらクラウスにときめく要素を入れて欲しかったです。そこを補完したらきっと、この素敵なタイトルの重みが増すのではないかなぁと思います。
これだけ読むと「いつか恋に落ちる君へ」という意味がちょっとしっくりこない気もしました。

読み終わってみると案外さらっとしたお話だったなーと思うんですが、ここまで痛々しく、でもきれいに終わらせるのはこの作者さんの持ち味だと思います。イラストはすごく綺麗で、どの挿絵も見ほれてしまいました。

2

問題は気持ち

1冊丸ごと表題作です。序章、第一章から第十二章、終章と区切られている上、春希とクラウス、両方に視点が入れ替わって話が進んでいくので、お互いの気持ちが分かりやすく、読みやすい作品です。

クラウスが先に春希を好きになるので、題名の「いつか恋に落ちる君へ」はクラウスから春希への言葉になると思います。
ロマンチックな題名そのままに、内容も高貴な雰囲気を漂わせる落ち着いた内容でした。

クラウスは元侯爵の血筋であり、貴族の暮らしを維持できるだけの財産もあり、春希とはいわゆる「身分違い」です。さらに、10歳という年の差に、オーストリア人と日本人という国籍の違いもあるのですが、二人の障害になったのは、春希の「同性での行為で快感を覚えることへの嫌悪」「同性に好意を抱く自分への困惑」というBLらしい問題だったのが、外側の条件だけに迷うよりも良かったです。

春希の行方が分からない状況で、苛立ったり焦る自分をぼやくクラウスに、私も大切な人が現れるといいと思う、と宥める秘書が素敵でした。名前もイラストでも登場しないのですけれど。春希が受けた辛い仕打ちと病んだ神経が書き綴られた後に、ほんわりと一筋の風が吹き込んだかのような柔らかさを感じました。

二人がラブラブな同居生活に突入したのは良いですが、第六章でクラウスが、ノイラート侯爵としての責務から逃れる事はできないため、いずれは妻を娶らねばならないし春希には一生日の目を見せる事ができない、と言っていたのはどうなったのか…引退までにはまだ先が長いですよ!というのだけ気になりました。

春希がクラウスにレイプされる場面があり、そのことに春希はかなり精神的苦痛を感じているので、そういう描写が苦手な方はご注意ください。

2

学者馬鹿と素敵なパトロン様のお話

オーストリア史を学びにウィーンにやってきた春希。
悲願だったウィーンへの留学。
教授の紹介により数多くの文献を保管してある侯爵家にやってきた春希は時を忘れて読みふけってしまう。
声をかけられ顔を上げるとそこには美貌の侯爵様が。
随分長い間居ついてしまったことを詫びた春希だが、日頃の不摂生がたたり侯爵様の前で倒れてしまったのでした…。

学者馬鹿と称された春希。
純真無垢で素直で鈍感でちょっぴり世間知らず。
そんなところがたまらなく可愛いのですが…そんな性格が祟って、春希は酷い目にあってしまいます。

壊れる寸前の春希が本当に痛々しい。
だけど壊れてしまう前にクラウスの手が差し伸べられて良かった。

真っ直ぐで絵に描いたような好青年と、少々癖はあるものの頼りがいのある見目麗しい侯爵様のお話をたっぷり堪能いたしました。

2

だんだんと

夢中で本を読み、気づけば10時間も経ってる。声をかけられても気付かない。
クラウスに肩をポンと叩かれて、やっと気付く春希。
そのシーンと高崎ぼすこ先生のイラストが好きです。

クラウスはスキンシップが激しく、春希はここは外国だからだと思っていた。
春希を陥れたいテオドール。良い友達を装い春希に忠告、「侯爵は春希が欲しいだけだ、見返りもなく援助しない」的なことを言います。

春希はクラウスを信じる事にしたが、意識せずにはいられない。クラウスに触れられる度にドキドキしてしまう。

それが恋心だと気付かない春希だから、クラウスの誤解を生み無理矢理抱かれてしまうわけです。
事後、1度はテオドールのせいだと恨んだりしたものの、自分がクラウスを信じきれなかったからこうなってしまったと自分を責める春希が痛々しい。

誤解が誤解を生み後戻り出来ないところにテオドールが春希を薬で眠らせ、論文を破り、春希を縛って玩具でレイプするわけですが……テオドールが酷い奴すぎて……怒りがフツフツと。

自分の痴態を思い出す度に頭を打ち付ける春希。死を考えるようになった春希がもう病みまくってました。
こんなにシリアスな話だと思ってなかったのでちょっとびっくりしました。

その後をもうちょっと読めたらなと思いました。

2

もっと読みたかった!

評価買いです。「たとえ~」シリーズがよかったので、こちらにも期待して読んでみました。

前半のクラウスと春季の穏やかな関係に癒されました。研究一筋で恋愛なんてかけらもない春季を可愛がる様子が甘く、うっとり。そこに横やりを入れてくるテオドールのウザさと言ったら!w
クラウスにすげなくされたテオドールが案の定卑怯な手を使ってきまして、それが本当にウザい。正体に気づいているんだから、クラウスももっとしっかり春季を囲い込む黒さがあればよかったのですが、そこは紳士でした。そのおかげで春季はひどく追いつめられてしまいます。

で、そこからの救いを私はもっとたくさん読みたかったです。紳士なクラウスが春季を大切に癒していくところをじっくり読みたかった!
つらい経験をしたからこそ春季の気持ちに変化が訪れるし、そうでもなければ鈍感な春季はいつまでたってもパトロンと被保護者のままでちっともBLにならない(笑)ので、仕方なかったとは思うのですが。春季の急変にびっくりしてしまいました。

そのあとは幸せそうだけど、立ち直っていく春季と、それを支えるクラウスの苦甘い様子には絶対に萌えたと思うからこそ、そこを読みたかったです。
もっとページ多かったらよかったのに。
と、思うくらいいい雰囲気でした。

4

初めての恋にうろたえる研究一筋な留学生

表紙が素敵です。
『堕天使は姦淫する』で気に入った高崎ぼすこさんだったので手に取りました。
クロスノベルスの表紙は個人的な好みに合うのか平均的にレベルが高いと感じます。

この作家さんのいつもの流れで受けへの酷い仕打ちに涙し
かわいそうな状況からの救いでほっとする。
細かいところはまあおいておいて二人が幸せならいいじゃない
という王道な展開なのである意味安心して読めます。

受けである芸術家や研究者がその道に没頭するあまり他のことがおろそかで
攻めである資産家やその道の大家が保護する系の話も好きだなぁ。
パトロンとして援助するので好きなだけやりなさい、っていう最後もお約束で。

信じていた友人が出世のため春希を陥れようと画策したり凌辱するなど
非道にもほどがあるというものなのに、そんなヤツも赦しちゃう春希です。
研究者としても道は閉ざされたといっても甘すぎる。
春希は危うく壊れる寸前だったのですから
クラウスには春希に内緒でもっときついお仕置きをお願いしたいですね。

2

外国人×鈍感眼鏡

素敵な外国人×鈍感で学者バカな眼鏡主人公
自分的に好きな作品でした。
凌辱強姦や主人公を貶める罠など、けっこうなぐらいかわいそうな事態が起き
最終的に主人公の悲痛な叫びが心に突き刺さりました。
「なにやってるんだよ!2人共」と叫びたくなります
最後の最後まで心が通い合わない話も読んでいる方が面白いのですがかわいそうな気もします(;^ω^)

表紙買いをした1冊で、表紙の2人のなんだか……ひきつけられますよね
これから起こりうる事を!

4

学者バカは全てにおいて無垢なのです

オーストリア史を学びたいと言う一心で奨学金を得てウィーンに留学し、
運よく自分が研究しているオーストリア史関連の蔵書や生きた資料を保管している
元貴族の家で閲覧する事を許された研究バカの春希。

気難しいと言われていたクラウスは春希の研究熱心さに好感を抱き、
書籍でお金が飛んでしまい食事を抜いてしまうような春希に食事の援助を申し出
そこから歳の離れた友人のように親しく付き合うようになります。
しかし、それを妬んでいる人物がいて、明るい雰囲気で院でもリーダー的で
日本から留学して来た春希にも気さくな態度だったテオドール。

人を疑う事をしない春希ですが、院で教授のポストと将来の名声を望んでいる
テオドールにとって研究熱心な春希は蹴落とさなければならない邪魔な存在だと
思い込まれ、友人として親しくなったクラウスが実は性的な意味で春希を
狙っているのではと優しいフリで春希に忠告。
クラウスを信じていたが、初めて出会った時からクラウスの容姿に見惚れていた春希は
テオドールの言葉がキッカケとなって、クラウスを意識しすぎて挙動不審になる。

そしてクラウスの元へも春希の名を騙ったクラウスの下心をあざ笑う手紙が来て、
春希の態度の変化の原因を知り、実際に春希へ告げるつもりの無い想いを心に封印し
春希にテオドールが言ったことは誤解だと解ってもらおうとするが、
春希にいらぬことを言った相手の名前を聞き出そうとしたが、
春希は自分で確かめるつもりでクラウスに告げなかった事から庇っているのかと
誤解と擦れ違いで激情に流されたクラウスに警戒され嫌われているならそれを
事実にしてやると犯されてしまう。

クラウスは後悔し懺悔するが春希との間の軋轢は決定的になり、
研究バカ故に恋愛なんてしたことも無かった春希は自分の気持ちに気がつかないまま
レイプされたとクラウスを拒絶してしまう展開です。

春希を排除して日本へ帰らせる為に悪だくみをしたテオドールですが、
クラウスとの繋がりが無くなっても日本へ帰らない春希に最悪の止めを刺します。
男の嫉妬は怖いです、そして春希は完全に壊れてしまったようになり、
クラウスが愛の力で春希を救い取り戻すラブです。
学者バカでそれしか解らないから、他はまるでお子様並ゆえに悪い友人に騙される、
それでも、最後にはそんなことをした人間を許してしまうのですから、
きっとクラウスは今後も目を離せない程心配するのだろうと感じる話でした。

6

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