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豪華キャスト陣による濃ゆい演技を堪能

待ちに待ったドラマCD第六弾。

吉原理恵子先生の作品は、間の楔をはじめとして大好きなのですが、
いかんせんあの独特の文章が少し苦手で、いつもCDやアニメーションで楽しんでいます。
特に二重螺旋のドラマCDが大好きで、まるで昼ドラのようなドロドロの作風にどっぷりハマっています。
小説で読めばどんどん先を楽しめるのでしょうが、CD派の私は5枚目が出てから次回作はいつかと心待ちにしていました。

そんな中、満を持して発売された第六弾。
相も変わらずキャストの皆さんの演技が秀逸。
5年ぶりということで(その間にショートスト―リー的なものはあったようですが)ドキドキしながら聞きましたが、何の違和感もなくストーリーを追えました。
緑川さんの艶のある甘い声はもちろんのこと、三木さんのセクシーで痺れるような低音も健在。
今回は更に新キャラも登場しましたが、どれも素晴らしかったです。

ストーリーはまた驚きの連続でハラハラわくわくしました。BLでこの濃ゆさ、癖になりますね…。
今回はストーリー重視で、セクシーシーンはほんの少しだけでした。
緑川さんの腰にズキュンとくるような喘ぎ声が聞けないのは少し勿体ない気もしつつ、それでも十分満足できる内容でした。

嗚呼、次回作は一体いつになるのでしょうか…。
今から待ち遠しいです。

大満足の一冊。

雰囲気的には、同じく樋口先生著の「愛の蜜に酔え!」を思わせるような内容でした。
身分違いで引き離される2人。昔は優しかったのに突然冷たく当たってくる攻め。それでも健気に攻めを思い続ける受け。
どっかで見たな…と思いつつ、この作品の方が満足度は高かったです。
虫の擬人化じゃない分現実味があったのも理由の一つですが、それ以上に、話の深みが違います。

元々、攻め←←←受けの作品って苦手なんですよね。
特に、健気で無垢ゆえに思い込みが強くて、周りへの迷惑も考えず愛に突っ走るような受けってすごく苦手。
この作品の受けはまさにそういう感じなんですけど、不思議なくらい面白く読めました。
一見受けの一方通行な愛に見えて、実はそれ以上に攻めの方が受けに執着しているっていうのが、行動や発言の節々から垣間見えたからでしょうね。
実は限りなく攻め→→→受けなんだな、ということがよく分かりました。
だからこそ、すれ違うばかりの2人に切なさがこみ上げてきます。
すれ違いが嫌いな腐女子なんているんですかね?!
あまりにも不憫で可哀想で、幾度も涙がこみ上げてきました。

エロは最後の最後までありませんが、むしろそれが良かった。
あんまりアッサリそういう展開になっていたら、これだけの深みは出なかったでしょう。
あれだけ溜めて、溜めて、最後の最後でぶち切れて…という展開がとても自然で、無理がなく、共感できました。
冒頭にも言ったように、とてもリアリティのある作品なんですよね。
しかも、全女子の憧れの英国貴族。
描写がどこもかしこも御洒落で煌びやかで、それでいて陰鬱とした雰囲気もあって、これが面白くないわけがないというか。

もうすぐ後編が出るということで、心待ちにしています。
エドとレイの今後がとても楽しみ。

秀逸な作品

こんなに面白い作品を久々に読みました。
読後に、「ようやく読み切った…!でももっと読みたい!!」とそわそわするこの感じ。『箱の中』の時以来でしょうか。

幽霊が見える、という受けの設定を事前に聞いた時は、ちょっとファンタジー色が強いのかと思いましたが、そんなことは一切ありませんでした。
むしろ、こんなに現実味のある、リアルな人間社会を描いた作品は少ないのではないでしょうか。
人間は、例え仲のいい家族間であっても、時には嫉妬や羨望や憎悪を抱くもの。他人ならば尚更。
そういった人間の負の感情を、隠すことなく全て暴き、リアルな心境が描かれています。故に、とても共感できました。
愛情が憎しみに変わる瞬間の描写には、思わず背筋がぞっとしました。
そうそう、愛と憎しみって表裏一体なのよね…と。

執着攻め、特に、受けに執着しすぎてちょっとイッちゃってる感じの攻めが好きな方には、きっと面白いと思います。
受けも、決して弱くありません。必死で攻めに抗い、強気の態度を貫きながら、攻めの執着に怯えている姿がなんとも言えず。
なにより、心の弱さから周りに強く当ってしまう、受けの人間臭さが良かったです。こういう部分、絶対誰にでもあるんですよね。

BLというカテゴリだけに収めておくには、なんとも勿体ないと感じた作品でした。
家族とは何か、愛とは何か、人間とはどれだけ醜く愛しい存在かを考えさせられる作品です。
痛々しく、ダークではありましたが、そこが良い。
読み応えのある作品をお探しの方は、是非ご覧ください。

しつこさを感じて残念

ちるちるのレビューで、面白い、切ないと見て、是非とも読んでみたいと思っていました。

いざ読んでみると、最初はすらすら読めたのですが、途中から少し食傷気味に。
というのも、同じニュアンスの言葉や表現が、何度も繰り返し書かれているのが気になる。
受けの視点で語られる攻めへの想いや葛藤などの心境は、「もう分かったから!」とこっちが苛々するほど同じことの繰り返し。
まあ同じことを何度も繰り返し悩み、考えるのは、いかにも人間らしいのでしょうが、小説として読んでいると段々飽きてくるもの。
攻めを遠ざけたいのに、拒絶しきれず絆されて、でもやっぱり遠ざけて…という優柔不断な受けの性格も、ちょっと残念。
ウジウジした受けが苦手なこともあり、段々読むのが辛くなってきてしまいました。

しかし、ストーリーは実に秀逸です。
若さ故の無知や、それによるすれ違いと憤り。
「出会うのが早すぎた」という言葉には、とても共感させられました。
誰にでも経験のある感情を、上手く表現してらっしゃり、すごいなぁと感じました。
特に大きな事件があるわけでもなく、淡々した日々の流れを追っているのも、リアリティがあって良い。

是非、先生の別の作品も拝見してみたいと思います。

印象の薄い作品

スピンオフ作品である「四代目・大和辰之」を先に読んでから、こちらを読みました。

「四代目~」がすごく良かったのでかなり期待していたのですが、ちょっとその期待が大き過ぎたかな?と思います。
もともとオムニバス的な作品が苦手だったことも原因に挙げられるでしょうが、あまり話に深みを感じなかった。
ただエロを楽しむための本、というには弱いし…。
残念ながら、あまり印象に残らない作品でした。

しかし、イラストの美しさは流石の一言です。

迷わず読むべき作品

「みのりの手」のスピンオフ作品とのことですが、自分は「四代目~」を先に読みました。
その後、「みのりの手」も読みましたが、別に読んでなくても全く支障ないと思います。
敢えて言うのならば、「四代目~」の主人公・辰之は、みのり先生という整体師に片思いしていたが、あっさりフラれた……という事実だけ知っておけば良いかなと。
私も事前情報はそれだけでしたが、なんの違和感もなく楽しめました。

まず、イラストの美しさが圧倒的です。
こんなに綺麗なのに、どこか味があって、素っ気なさを感じない。
綺麗過ぎる絵は、冷めていてアッサリしているという印象を受ける時もあるんですが、ベリ子先生の絵は、コミカルで可愛くもあり、繊細でもあり、美しい!ただ眺めているだけでも目の保養になります。

また、主人公の辰之の性格が良い。
男前で、強くて、人情がある。男らしい受けがお好きな方なら、きっと辰之にハマるはず。
わんこ攻め大好きな私には、綺麗な顔した美人攻めが、「好き好き」言いながら、時に泣きながら迫ってくる姿にも最高に萌えました。
いかにも受けっぽい攻め×攻めっぽい受けのカップルがお好きな、私のような方には堪らないと思います。

ストーリーには切なさや深さを含みつつ、決して無理のない話運び。
そして過激な、けれどしつこすぎないエロも。
全体として見てもバランスの良い作品ではないかと思います。
一瞬でベリ子先生のファンになってしまいました。

迷っている方は是非ともご覧下さい。

見分けがつかない…

1巻を読んでから、続きを楽しみに待っていました。

読んでいる最中からずっと感じていたのは、「誰が誰だか見分けができない!」でした。(笑)
小鉄子さんの作品はどれも好きなんですが、こんなに似た顔のキャラがたくさん出てくる作品はいまだかつてないような気が…?
黒髪、平凡な顔の子が3人ほど出てくるので、もう誰が誰だか…と思いながら見ていました。そればかりが残念でならない。
評価を「中立」にしたのは、それが大きな要因だったかなと思います。

内容としては、1巻から気になっていた隼人の想い人が遂に明らかになって、自分としてはスッキリしました。
隼人にはどうか幸せになって欲しい…。
しかし何故、健人はタケのことを好きになったのだろう?なんだか、1巻であれだけ引っ張っておきながら、案外アッサリとくっついてしまったことが腑に落ちなかったという印象。
それを言ったらタケが健人を好きになった理由もいまいちよく分からないけれど、健人のような顔よし器量よしの美人が、何故タケを選んだのか。うーん分からん。
それゆえに、健人の告白シーンであまりキュンとできない自分がいました。私が屁理屈なだけかしら?

しかし、同性愛者とその家族の複雑な心境や、それを乗り越えた絆みたいなものが描かれていたのは、見ていてとても楽しかったですし嬉しかったです。
これまでの著作にも多々そういったシーンが描かれていますが、小鉄子さんの作品の魅力の1つはそこかなと思っています。

意外性

最初、表紙とあらすじだけ読んで、てっきり一つ屋根の下におけるハーレム話だとばかり思っていました。
所謂、主人公ひとりを、周りが大勢で奪い合うような話だと。
しかし、実際読んでみたらそうではなかったので、まずそこが意外でした。

話の筋は、小鉄子先生の著作であるブラザーズと大体同じです。義兄弟ネタです。
しかし、今のところ兄弟間でのラブ(近親相姦的なもの)は見受けられませんでした。今後出てくるのかは分かりませんが、1巻の段階では、あくまでも仲良しな家族と、その周りの人たちのラブという感じ。

最初は長男を主人公として話が展開しますが、途中から「主人公だれ?」状態になり、4人の兄弟全員にまんべんなく焦点が当てられていきます。
未だ、軸となる人物が誰なのかハッキリしていないので、大所帯の中でオムニバスのように色々な恋愛模様を楽しめるタイプの作品なのだと思います。
ですから、世の中みんなホモ!状態が苦手な方にはあまりオススメできない作品かと思います。

「え?この人が受け?」という意外もありました。(笑)
まあ、これに関しては人によると思いますが、てっきり攻めだと思ってた人が受けだったので、驚きました。
更に、「この人とこの人が?!」という2人がくっつきそうな雰囲気で、そこにも意外性が。(笑)
これまでの小鉄子先生の作品からすると、珍しいタイプかも…?
あくまでも個人の感想ですので、あしからず。

また、先生の著作である「満開ダーリン」のキャラたちが、もはや準レギュラー並に活躍するのは意外な点。
まさかこのタイミングでまた会えるとは思わず驚きました。
しかし、大好きな作品だったので、その後の彼らを見ることが出来たのは嬉しい誤算。
1巻の雰囲気だと、以降も満開ダーリンのキャラたちがどんどんストーリーに絡んできそうです。
そちらが好きな方は是非ご覧下さい。

個人的には、美人受け、年下攻めって苦手なんですが、登場人物が多いお陰か、そこまで抵抗感がなく、以後、他のカップルが登場するなら、これからも続きを読みたいと感じました。
続編が楽しみです!




まずはこの一冊

鈴木ツタ先生の作品を拝読したことが無いという方は、是非この作品からどうぞ。
私はこの作品から先生のファンになりました。

基本的にオムニバス形式の作品はあまり好きではないのですが、この作品だけは違います。
というのも、収録されている作品が全て秀逸!
これだけ面白い短編ばかり収録されているのならば、オムニバス形式の作品も歓迎です。

中でも、表題作の「あかないとびら」と、同時収録作の「みにくいアヒルと王子様」という作品が個人的にはツボです。
「あかないとびら」の方は、ノンケで俺様な言葉責め×ゲイで健気なドM。
表題作らしいエロくて面白い作品ですが、個人的には、「みにくい~」の方が数倍面白い!
イケメン腹黒王子様×暗くて地味な芋男子(俳優の山田○之君にソックリな雰囲気。実写でやるなら是非彼で。笑)、という設定だけで既にツボに入りまくりですが、ストーリーがまた、なかなか深くて味があるのです。
人に言えない本音、どろどろした欲、そういう人間の重い部分を、けれど重苦しくなく、読み味良く描いています。
イラストの美しさは言うまでもありません。綺麗なだけでなく、個性がきちんとあり、見やすいというところが好感触。

この作品を読めばきっと、鈴木ツタ先生のファンになること間違いなしです。

オリジナル版を推す。

門地先生の大ファンで、普段作家買いはほぼしない私ですが、門地先生だけは必ず作家買いしています。
中でもこの「いまどきの思春期」は、学生モノ、切ない系、ヘタレ攻めが好きな私には堪らない一冊です。
若さ故の過ちや、未熟さ故の複雑な感情が入り混じる重たい青春(間違ってもキラキラした爽やかな青春ストーリーではありません)が好きな方には是非お勧めしたい作品です。

とはいえ、私としては、できれば新装版ではなく、オリジナル版を見ていただきたいところ。
オリジナル版には、新装版に載っていない、小学生時代のストーリーが冒頭にあります。
これがまた素晴らしいのです。
むしろ、この小学生時代のストーリーがあるからこそ、中学生時代を描いた本編がますます活きるのだと思っています。
何故、新装版ではこのストーリーがカットされてしまっているのか…そればかりが不思議で仕方ありません。
また、オリジナル版と新装版では、キャラクターの名前が異なります。
個人的には、オリジナル版における攻めの「団蔵」という名前がとっても気に入っていたので、新装版で名前が変わっているのを見た時は、少しばかりばかりショックでした…。(笑)
それらのことを含め、私は、オリジナル版の評価を☆5つ、こちらの新装版を☆3つとさせていただいています。
そこまで差がつくか、と言われてしまうかもしれませんが、私の主観ではそれくらい、拝読後の印象が異なります。

興味を持たれた方は是非、読み比べてみてはいかがでしょうか。