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表題作眠る体温

林道 風俗ライター
川本 バー店長

あらすじ

「俺の体をこれで汚したい……?」林道は野性的な魅力を持つ女たらしの風俗ライター。そんな彼が美人でつれないバーの店長・川本に邪険に扱われつつも店に通いだす。しかし川本には酒に酔うと『昼は淑女で夜は娼婦』を地でいく秘密があって…!?昼間のストイックな彼とは思えないほど、腰を高くかかげて淫らに誘う淫蕩な様にますます林道は惹かれる。だがその夜のことを川本は覚えておらず…。罪のない顔で微笑む性悪な夜の眼差し……煽るように見上げ、絡みつく甘い躰夜ごと激しく貪りあう2人は!?

作品情報

作品名
眠る体温
著者
麻生玲子 
イラスト
富士山ひょうた 
媒体
小説
出版社
ムービック
レーベル
GENKI NOVELS
発売日
ISBN
9784896016727
3.2

(4)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
12
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

過去もひっくるめて

富士山ひょうたさんの挿絵がピタっとくる、働く大人の甘辛ラブ。ハピエンです。

風俗ライターの林道が取材で訪れたダイニングバー「SLEEPING DRAGON」。彼はそこで男性ながら"美人"なマスター・川本と知り合います。川本を口説き落とすために毎日お店に通いつめる林道。完璧な接客で林道を軽くあしらう川本も満更ではなさそう。

仕事が立て込んだためにしばらく顔を出さなかった林道が、2週間ぶりに川本の店を訪ねた夜のこと。閉店後に初めて二人だけでお酒を飲んでいると、川本が突然ド淫乱に変身して——⁉︎

わーい!美人なビッチちゃんの登場です♪

一気に大人の関係に踏み入れる二人の、微妙な探り合い。川本が意外に人見知りでナイーブなところがあるせいか、林道も思わずキュン♡です。なのに、エロエロのテクニシャンだと⁉︎仕事中の川本からは全く想像できない、彼の二面性に翻弄される林道でしたが…

ワケアリなビッチ川本の心の奥を、男前な林道が少しずつ踏み込んで暴いていくラブストーリーです。ツンツンした子に意地悪したくなってしまう林道がね〜、最終的に川本の地雷を踏んでしまうんですよね…。

物語の始めの方で、川本の地雷がさりげなく仕込まれています。好きな人には絶対に知られたくない過去を曝されて、めちゃくちゃ取り乱す川本。クライマックスは林道が大人の包容力を発動させる見せ場となりますが、激情に駆られながら川本を安心させようとする彼の言葉に男気と優しさが溢れていて、じーんときます。

麻生先生の受けがホント好みなので、攻めに存分に甘やかしてもらいなね?と、気持ちよく二人のラブを拝ませていただきました。

0

カラダから始まる恋!

懐かしい2003年の作品!再読です。
丁度麻生先生にハマっていて、富士山先生も大好きなので購入した作品です。

風俗ライターという魅惑的な職業に、お相手はバーの美人店長で二面性があるかも⁉︎的な描写に惹かれたものの、色々問題が起こる割りには、どれも中途半端なのでやや消化不足な所は残念でした。

風俗ライター•林道 × バーの店長•川本のカラダの関係から始まる、激しく貪り合う2人の恋!

色んな意味で、経験豊富そうな林道が、美人の川本に合う為にバーに通い始めるものの、川本の態度はつれなくて…
でもある夜、2人の関係が一変する出来事が!

林道も川本も、意外と可愛いタイプだったのが好感でした。
林道の口説き方は強引な訳じゃないのに、いつの間にかそのペースにはめられていく感じで、惜しげに通う積極的なタイプな一方で、川本の本心に気づいてなくて、手こずる鈍感な所もあって、憎めない楽しい攻様でした。

川本は『昼は淑女で夜は娼婦』を地でいく秘密があって…⁉︎
とあるんですけど、普段つれない人が乱れる意味では楽しい&美味しい展開ではあるものの、そんなにエロい感じではなかったのも残念。
ただの酒癖が悪い人でした(笑)
最初こそは、客には人当たりよく、お誘いにはつれない態度のクールな受様だったのに、林道を好きになり、嫉妬したり、怒ったり、どんどん感情を出していく所は可愛くてよかったです。

カラダの関係から始まる展開は嫌いではないものの、激しく貪り合うというほど、エロさはなかったのは残念。
でも麻生先生らしい、甘さたっぷりの夜を表現する描写は好みでした。
お互い好きあっているのに、中々言葉で伝え合わないまま、カラダばかり重ね合う2人。
そんな2人の不安定な関係をもっとジレジレ感じさせて欲しかったです。
どうしても、川本の叔父の過去だったり、ストーカーや、仕事現場の女性問題など他の問題が次から次へ起きてしまう展開なので、その辺があやふやになった印象でした。

設定とかはキャラは好みだったものの、色んな要素を詰め込み過ぎた感じなので、どれをとっても中途半端に終わってしまった部分が残念でした。

スピンとして『その胸元を吐息で濡らし』があります。

2

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