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表題作神を喰らう狼

あらすじ

神話より出づる少年選ばれた人と見捨てられた人。二極化された世界に生きるピュアな心が奏でる物語。あなたには自分の命に代えても守りたい人がいますか?美しい海に囲まれた島で育ったぼくは、なにも知らず、ただ幸せに暮らしていた。時折、島を訪れる綺麗な青い瞳と金髪の持ち主であるフェンの訪れを楽しみに。ぼくの故郷でもあるフェン。ぼくはフェンのために生まれてきた!けれどリトルと出逢い、そしてフェンが事故にあった日から、あの男と出逢った日から、ぼくのなかでなにかが壊れ始めた――新たなる神話の誕生―――!!

作品情報

作品名
神を喰らう狼
著者
榎田尤利 
イラスト
北畠あけ乃 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
ISBN
9784062557276
2.2

(5)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
5
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

命について考えさせられる

榎田さんの本だ~と近所の図書館で発見したので借りてみたところBLじゃありませんでした。
恋愛はありますが男女間の恋愛です。

以下、ネタバレ。


【普通】じゃない点をあげるとするならば互いがクローン同士ということ。
ボーイはフェンのクローン=身代わり・代替品。当たり前に呼ばれていた名前さえ自分の物ではなく総称でしかなかった。そして好きな子も。
クローンなのに、同じ人間はできないんですよね…。物語の始まりからフェンとボーイの性格は違うんです。同じようにリトル(ボーイの想い人)も。細胞は同じでもちゃんと【個】なんです。でも、それは違う。代替品は代替品という思考の人がやっぱりいるわけです。
私自身、人間のクローンが出来たらとぼんやりとでも考えたことがあるので、この作品はすごく嵌ってしまいました。自分の想像したことが部分部分書かれているというか…もちろんそれを上回るストーリーですが。


BL要素はまったくありません。
やるせなく、切なく苦しいです。
苦手と取る方が多い作品のような気がしますが、個人的には好きな1冊です。

1

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