優しいSの育て方

yasashii s no sodatekata

優しいSの育て方
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神59
  • 萌×242
  • 萌17
  • 中立8
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
21
得点
522
評価数
128
平均
4.2 / 5
神率
46.1%
著者
榎田尤利 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
ISBN
9784813012436

あらすじ

立派な身体に繊細な心を持つ大学生・栄田惣は、生まれて初めての恋に落ちた。ひと目惚れの相手は通称『殿下。整った容貌、穏やかな雰囲気から人気の文学部准教授・宮隆由紀だ。声を聞くだけで、姿を見るだけで、栄田の心も頭も宮でいっぱいになってしまう。だけど、宮にはある秘密があって──!?
心優しい栄田と、一筋縄ではいかない宮のちょっと変わったピュアラブ誕生! 恋のときめきご教授しますv

(出版社より)

表題作優しいSの育て方

栄田惣,20歳,大学生
宮隆由紀,39歳,大学准教授

レビュー投稿数21

攻めの良さが分からなかった

好きな人にSM嗜好があると知り、懸命に勉強して性の不一致をどうにかしようとするお話。
残念ながら、攻めの栄田の良さが分からなかった。

大学で講義する宮に一目惚れする栄田。二十歳になっても恋愛経験がなく、一気に宮しか見えなくなる。アプローチは宮にも多少気があったから良かっただけで、全くなければ迷惑そのもの。付き合ってもいないのに付き合い方に不満を漏らす栄田は、勘違いストーカー一歩手前に見えて気持ち悪かった。
宮は立場的に生徒をひっかけたら捕まると意識しているが、栄田にはその気配がない。本人にその気はなくても、弱者の立場を利用してぐいぐい迫る人を見るのと同類の嫌悪を感じた。
片思いのごたごたが長く、SMが出てくるのは真ん中あたり。これを見て勉強を始める栄田は、一途で素直で可愛いのかもしれない。私にはただの愚鈍な男にしか見えず、やっぱり魅力が分からなかったが。

興味深かったのが、宮のSMに関する考察。M側の悦びが簡潔で分かりやすく書かれていて、なるほどと思った。きっかけは酷いものなのに歪んでいないのは、元々宮に素質があったということなのかな。

鶴見が登場してからの急展開は、唐突感があって戸惑う。しかも結構胸糞だった。

ラストがノーマル甘々エロなのはお約束。性の不一致はこれで解決ってことでいいのかな?栄田が他に目を向けることはなさそうなので、カップルとしては安泰っぽい。宮は捕まっちゃったね、って感じ。
王は好きなキャラだったかも。

0

甘々SM作品はいかがですか?

定期的に読み返したくなる作品のひとつです。
テーマは、一言で言ってしまうとSMもの。
SM=痛い・痛そうというイメージが強いかなと思うのですが、なんもこちらの作品はSMなのにすっごく甘いんです!
そしてラブコメという、テーマとのギャップがすごい。
さすが榎田先生。愛に溢れたSM作品です。
キャラクターも立っていて、感情描写やSMに関する表現も丁寧で面白く読めますよ。


以下、内容と感想です。
大学教授である宮に一目惚れをしてしまった大学生の栄田と、健気なくらい一途に猛アピールを繰り返し、自分への好意がダダ漏れな栄田に徐々に絆されていく宮。
しかし宮には人には言えない性癖があって…
純朴な大型ワンコ系大学生を、20歳年上でMな大学教授が自分好みのSに育て上げるというお話です。
年齢がかなり上の宮ですが、外見は麗しく若々しいという設定ですので、いわゆるオヤジ受け感はないかなと思います。

どこか凛としていて品のある佇まいの宮が、日常的にSMプレイ(セッション)を嗜み、目隠しをされたり、玩具を挿れたまま買い物に行っている…というギャップに、栄田ではなくてもちょっとドキドキしてしまう色気があります。
好きな人には優しくしたい栄田と、栄田を悪からず思っているけれど酷くされるのが好きな宮というすれ違いがまたなんとも言えない…
それでも、大好きな宮のためなら!と、宮のセッション相手である王の手解きを受け、Sとしての指導を受けることになりますが、これがまた栄田の持ち前の優しさから難航してしまいます。
一生懸命な栄田も可愛らしければ、「この子は優しすぎてだめだろうな」と思っていた健気で初心な大型ワンコからのストレートな好意に絆され、純粋にキュンとしてしまう宮も可愛らしいんですよね。
セッションはしていても、セックスはしていないと気付き、自分の性癖を抜きにしても栄田の事が好きだと自覚してからの愛のあるセックスの流れが非常に良かったです。

SMとは痛めつけるだけ・痛めつけられるだけではなく、お互いの信頼関係から成り立つもの。
誰でも良い訳ではなく、君にだけ支配されたい・愛されたいと、全てを委ねられる自分だけの優しいSと巡り合えた宮は幸せ者ですね。
今後この2人はもっと良きパートナーとなるのではないでしょうか。
その後のお話も読んでみたいです。


ところで、要所要所で大活躍をした王のスピンオフはないのでしょうか…
こちらもずっと気になっています…

0

誠に勝手ながら

んー、やっぱり愛のないSMは私はどうしてもダメなようです(そういう場面が出てきます)。山場を迎える前に2度ほどもう読むのやめようとくじけそうになりました。そして極め付けは、実の父と息子がらみの話の展開。。。これも苦手分野。なので勝手ながらこの評価に至りました。

1

お見事!

清々しいほどタイトルでネタバレしている上に、読む人を選びがちな「SM」がテーマであるにも関わらず、最後まで本当に楽しく、喜怒哀楽と萌えを感じながら読むことができる作品でした。

今まで読んだSMモノの作品って攻と受のどちらか一方(あるいは両方)がSかMに目覚めるという展開の場合、そういう変態ちっくなプレイが快感になるのは愛ゆえなのだ!…というロジックが多かったような気がするのですが、この作品の宮(受)はそうではなく「Mだから」とはっきり言い切っているのがなんとも痛快です。

自分は読んだり見たりする対象としてのSMモノにもそこまで興味はなく、実際の性嗜好としても現時点では持ち合わせていないので、SMはどこか遠い世界のことのように感じていました。この作品を最後まで読むと、ちょっとリアルなSM市場の片鱗を感じたり、「ご主人様と奴隷の間に大事なものは?」なんて読者が気になってしまうようなエピソードもあったりと、変な言い方ですがSMという性嗜好が身近なものに感じられて不思議でした。

宮の同僚でありプレイのパートナーでもある王さんのキャラクターがとっても素敵でした。幸せになって欲しいなぁ。

4

愛と信頼

全編タイトルの通り優しいお話でした。

優しく温厚な惣はサディスティックとは正反対の性質で、宮の性嗜好を満たすことは不可能と思われました。
彼女いない歴=年齢で、ましてや一目惚れとか恋という言葉とは無縁の人生ですから。
それを『UFOを信じないのに自分が乗ってるみたいな状況』というたとえ話が笑えました。

SMとは、筑波山にも登ったことがないのにチョモランマをイメージしろといわれても…
そんなハジメテの恋それも年の差のある同性への戸惑いと、SMという未知の
世界への恐怖と混乱が目一杯伝わり、シリヤスなのにおかしい。
大学で宮の研究室の助手でもある調教師の王について真面目に学ぶ姿が健気でした。

ガッツリSMものが読みたい人には物足りなく不向きかもしれませんが、ビギナーには入門編としてよろしいかと思いました。

興味のない分野の話でどうなのかなと思いましたが、榎田さんの巧みな文章に乗せられあっという間に入り込み読んでしまいました。

惣の実父は、DVで母親と離婚しています。自分も暴力を振るわれその時のトラウマから逆に優しすぎるくらいの性格になったんだそうです。
そして、宮はそんな惣の父親に20年前暴力で支配され捨てられた過去からM奴隷としての快感を求めるようになったのです。
ふたりとも惣の父親の暴力の被害者なのですが、不本意ながら彼なくしては二人が出会い結ばれることもなかったとしたら、ナルシストなDV男の存在も必要だったということになるのでしょうか。

SMとか陵辱とか心身ともに痛いのはあまり好きじゃないという私でも逃げたくなるような場面はありませんでした。
また、肉体的な痛みが快感になるというのは全く理解できませんが、SMとはどんなものなのかのほんのさわりですがいろいろ勉強になりとても楽しめました。

大事なのは信頼なんですね。

2

SM初。

SMモノとしてはビギナー向きとの事で、榎田センセだし、、と思ってスタート。
導入に違和感なくスムーズに進めました。
どうしても先入観で怖いモノ痛いモノって括りで終わってしまいがちですが
SMたるもの、その片鱗をちょっとだけ理解できたように思います。

信頼なくして成り立たない関係は、愛よりも強い。
すばらしい。

読んでいくうちに「Sは究極のMなのでは?」とか考えたりもして。
まだまだケツの青いかりんしゅには底知れないものを感じました。

いや、単なる読解力不足かな、、、もう一度読み込みます( ´ ▽ ` )ノ

2

SMは奥深い…!!!

個人的に痛さが快感に繋がるというのは理解出来ませんが
そういう方々もいらっしゃるのはわかります。
ですので、利害一致しているならアリな世界だとは思っております。

彼女いない歴=年齢(20歳)の、デカい図体で小心者の栄田は
社会学概論を受けることとなり、
“殿下”と呼ばれる准教授の宮に一目惚れしてしまいます。
緊張のあまり質問にとんちんかんな事を口走ってしまったものの
宮に「いい答えだね」と言ってもらい、
そこからはもう今までの消極的な自分と決別して
必死に想いを伝えようとするのです。
年下ワンコ攻めは大好物なのですが、今回約20歳差!!!すごいわ…w

文献をひととおり読んだり積極的に質問に訪れたりレポート提出もバッチリ!!
健気な事この上ない栄田の気持ちに早くも気づき
今迄どおり(そんな経験は数え切れずしてきた為)突き離そうとする宮。
しかし、栄田の計算も駆け引きも無い言動に次第に絆されて…。

宮はM属性で、Sな助教で中国人の王とセッションという名を好んで使う
いわゆる“プレイ”を共有する間柄。
純粋過ぎて“小鳥ちゃん”と呼ばれてしまう栄田は王に気に入られ
ある日偶然居合わせてしまったアクシデントで
全てを知らされることとなります。
その宮のエロさときたら!!

優しすぎて痛い思いをさせるなんてとんでもない栄田に
宮のご主人様は務まるわけもなく。
しかし宮に拒否されても食い下がる栄田は
生粋のワンコとでもいいましょうか…とにかく一生懸命で可愛い!!!

王の指導のもと、初心者用にうまく設定されたセッションを
途中で台無しにしてしまったり
宮に「いい子過ぎる君には無理だ」とまたはっきり言われ落ち込みます…。
そもそも、優しく愛したい人に酷いマネをするなんて
やっぱり栄田にしてみればツライわけですよね。
でも宮は酷くされたい、それが気持ちいいという相容れない壁。

恋がどんなものか、好きな人に立ち向かう衝動、
全てが栄田にとって初めてで、そこには理屈も理論も不要なのです。

食事を共にする際も美術館へ一緒に行く際も
栄田への愛しさは増すばかりの宮。
初めてだというぎこちなくてテクニックのひとつもないキスに
堕ちるのは仕方ないと思います…w
熱い体温とこめられる力と視線で、言葉以上の想いが胸に飛び込みます。

ところがそこへ、昔宮を仕込んだ怪しい男が再び姿を現し
実はそれが栄田の実の……!!というショッキングな展開。

血って、恐ろしい程に自覚しなくても似てしまったり
嫌でも消せないものがありますよね。
そこを乗り越えた栄田がまたいとおしかったですし
ちゃんと栄田本人を愛してくれた宮に胸が熱くなりました。

SMの基本は“信頼”。
王と宮のそれに戸惑いながら
王の人当たりの良さと、協力し励ましてくれた事にありがたさもありつつ
やっぱり嫉妬してしまうところとか可愛かったです!!!

「筑波山にも登ったことがないのに、
チョモランマをイメージしろと言われても無理である」とか
いちいち例えが相変わらず面白すぎてふきます。ところどころ。
でもきゅうっと切なくさせてくれたりハラハラさせられたり。

SMの世界は色んな嗜好があって素人には理解出来ませんが
だからこそ心を通じ合えるパートナーが必要なのですね。
痛みだけでなく、体だけではなく、
脳と胸の奥底までも委ねられる相手が栄田で良かったと思います。

それにしても王があまりにも味のあるキャラ過ぎて
榎田さんのあとがきに「シリーズではない新作」と言う言葉を読んで
思わず「王はどうなんのー!!??」と叫びたくなりました!!!
栄田と宮が幸せになって、それを羨んで……。
可哀想じゃないスか!!!
いくらSのスペシャリストでも、本当に愛する相手が必要ですよ!!!
誰か良いお相手を王に…お願いします…(泣)
初めはただ栄田を面白がっていただけでも、
だんだん協力してくれて情が移って
結局栄田と宮にあてられて気の毒過ぎる王、幸せになって欲しいです!!!

ちなみに、茶椀蒸しにはやはりぎんなんが必要でしょうか??
私はお子様なので(?)栗の甘露煮が良いです………。

とにかく、さまざまな性嗜好は改めて想像を超えますなぁ…w

草間さんのイラストで、大型ワンコの栄田、
一見ストイックそうで色気垂れ流しの宮、
憎めない王がとっても魅力的でした!!嬉しい♪♪

5

リアルさが苦手…

有名作家さんですから、榎田さんの作品はいくつか読んでいます。
が、今まで読んだ中では苦手でした。
評価はみなさますごーく良いのに、ハマれないなんて…最近こういうことが多くヘコミます。


攻めは大学生のワンコ系、栄田。
体つきは立派ですが、純情です。

受けは准教授の宮隆。
穏やかーで、まさかあんな性癖があろうとは!というギャップありなお方。


ざっくり書くと栄田の初恋相手が宮隆で、その宮隆の性癖を満足させるためにピュアな栄田が奮闘するお話です。
ざっくりすぎ?

精神的Mが登場するお話はかなりBLではメジャーだとは思いますが、こちらは肉体込み。
別にハードSMではありません。
ちなみにわたしは、プレイ的にSMっぽいことが書かれているBLは「何かダメだー」と思ったことはありません。
ですが、こちらの宮隆はかなりリアルっぽくダメでした。
かなりM度が高くリアリティがあるので、読む方を選びそうです。

1

そろそろスピンオフ下さい…

誰がSなの?
誰がそれを育てるの?
ワクワクしながら読み始めました♪

面白かったです!
教授に恋をしてしまう学生。
ラブコメなんだけど、SMが絡んでひとひねりアリの
とても楽しいお話でした。


ネタバレです。


***********************


年齢を裏切るような、
可愛らしい美貌の持ち主の教授が、
なんとドMです。

つるつる頬で、サラサラ前髪の、
あの、華奢で可愛い、あの教授が、
縛られたり目隠しされたり、
はたまた玩具を使われたり、という展開は、
なんだかいけないものを見ているようで、
ドッキドッキでした(*^_^*)

そして登場人物がとても魅力的です。

教授の宮(受け)は、
言動も外見も可愛らしく、
とても39歳には見えないのですが、
年齢相応の奥ゆかしさや聡明さがある人物。

特に、授業で学生に発言を促す丁寧な所作や、
発言後「はいありがとう」と声をかける優しさ。
こんな教授の授業だったらぜひ受けたいです☆

そんな教授にひとめぼれした、
学生の栄田(攻め)はただひたすらに一途。
体は大きいのに気は小さく引っ込み思案という、
優しい大型犬のようなキャラクターで、
これは絶対応援したくなるというものです。

そんな二人のラブコメですが、
SMが絡むことでグっと深みが増します。
自分の性癖に、
栄田を引き込むことは出来ないと、
心を鬼にして距離を取ろうとする宮。
そして、宮のためにSになろうと決心し、
必死で努力する栄田。
そんな二人のすれ違いが続きます。

そして、助教授の王と、セッションと称し、
セフレ状態でプレイをしている宮の意外な一面。
そんなプライベートは危なっかしく、
はたまた人間らしく、
宮を不思議と魅力的に見せていました。

そしてこの王のキャラが良い♪
思い上がらず踏み込まない、
あくまで宮のSという立場を逸脱せず、
遠くから暖かく見守っているのです。
また、要所要所での
冗談まじりのアドバイスは深く的確で
その後の宮の行動にも、少なくない影響を与えていました。

Sになると決心した栄田に、
王が手ほどきをするシーンは
すわ3P!?という危ういものでしたが
3人の真剣な気持ちが伝わって来て、
エロ的な意味でなくても素敵なシーンです。

そしてこの王は、
終盤に、宮に危害を与える人物をねじ伏せ恫喝し、
その上で、宮と栄田の誤解を解き心を繋げるという、
大変大きな役割を果たします。

また、大きな声なんて出せなかった栄田が
宮は自分のものだと、その人物に怒鳴る場面も
胸が熱くなりました。
ラストのHも幸福感に満ちたもので、
読みながら「あ~、幸せ~」と思ってました☆

このお話の助演男優賞は間違いなく王で、
このキャラクターのスピンオフが…、
喉から手が出るくらい読みたいです(笑)
王が幸せになっているのかどうか、
発刊から時間がたった今、ぜひ確認したいです。

6

面白く読めた一冊

SMが好きかどうかはおいといて(笑)
これは、面白かったです♪
人にはそれぞれ他人にはわからない秘密というものがあるのですね・・・としみじみ。
栄田のへたれ部分、宮がMになったあたり、栄田の実の父が絡んでいますが、そのわだかまりをふたりでぶっ飛ばしてくれたあたり痛快でした。
そして、脇役でしたが王飛が良い働きをしています。
私的にお気に入りです♪
公私ともに宮のナイスパートナーでしたし、栄田のよい師匠?栄田が王のもとを卒業する頃には彼にも素敵なパートナーが現れてくれると良いな~と思います。

0

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