アオイトリ

blue bird

アオイトリ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神92
  • 萌×228
  • 萌13
  • 中立4
  • しゅみじゃない13

47

レビュー数
20
得点
615
評価数
150
平均
4.2 / 5
神率
61.3%
著者
木原音瀬 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
峰島なわこ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784799746462

あらすじ

発情期が軽い体質であるΩの河内は、35歳まで童貞ならβになれる可能性があると医師に言われて、それを守ってきた。βになったら彼女と結婚しようと考えていた矢先、突然強烈な発情期に襲われる。しかもその場に運命の番であるαの犬飼が現れて…!

表題作アオイトリ

犬飼貴広、若き営業部のエースα、27
河内健太郎、医療機器メーカーで働くリーマンΩ、34

その他の収録作品

  • アオイトリ2
  • ラブ&ハニー(書き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数20

二人で掴んだ青い鳥に感動です。

掲載時のレビューが絶賛だったので一冊になるのを待ち望んでいた一人です。

元々、木原先生の主人公に対する残酷なまでの現実が辛いんですが鷲掴みにされていて。

オメガバースに対しては何とも思わないんですが。笑




アオイトリは、受けでΩの河内さん語りで進みます。Ω語りというのもあって、まぁ河内さんに感情移入してしまいβになれるかもしれないとなった時は河内さんを応援してしまいました。
そんなうまくいくわけあるかい、木原先生やぞ!という心のツッコミも無視して河内ガンバレ!!という気持ちで進めていった先にいたのがαの犬飼。
犬飼が、まーいい人で。木原さんなら鬼畜系でもあり得ますが、めっちゃ河内を愛してるいい人!!いい人だからこそ、河内に拒まれた時の犬飼の傷つきっぷりが良くわかり……………結果、ツライ。笑



アオイトリ2は反対に犬飼語りに。前回では犬飼は言葉数少なく熱量が伝わってきにくい部分もありましたが、やはり自分のターンとなると語りますね。河内さんへの愛のほどを。これを読み今度は犬飼さんに感情移入。笑
犬飼ターンになると今度は河内さんが言葉数少ないと気づきました。
それもやはり望まぬ結婚だからかな、と犬飼と同じく思っていましたが………
わたしはBL脳になってたようで男同士を軽く見ていたようです。河内は、とても男同士ということに葛藤していたようでした。
お互いが悩み、打ち明けられずにいてすれ違い喧嘩。そして歩み寄れた過程が、特殊なオメガバースとはいえ、男同士の恋愛なんだと意識させられ感動しました。


そして書き下ろし、タイトルが「ラブ&ハニー」。ラブラブを期待せずにはいられない!!笑


男同士の恋愛だということを念頭において……普通のガタイのいいオジさんリーマンからのミルクプレイ?!?!めっちゃ萌えました。笑
2人の火の付き方もオメガっぽくなくてめっちゃいい!!!!



交互に感情移入し何度涙を拭ったか。
心を抉られるような流れもありましたが、最後の描き下ろしで本当に二人は恋人となり夫婦になれたんだなと読み終わって幸せな気持ちになれました。


後味の悪い木原さんも好きですが、こっちはもっと大好きです!!!!


作中で河内が犬飼に「お前がレイプしなければ」「βとして生きていけた」と吐露します。これは勢いで出してしまった言葉ではなく本音だと思います。(だからこそ犬飼も傷ついた)童話の青い鳥の過去や未来の国を彷徨い現実で幸せだと気づくシーンと重ねているのかな、とこういうところからアオイトリにしたのかな、とふと考えてしまいました。


βになり彼女との幸せを掴む可能性のあった河内が後悔や恨みがあって不思議ではありませんが、犬飼の真摯な愛情に自然と顔を向け現実で幸せになったという主題に向けたラストにいつまでも余韻に浸っていられます。


26

めちゃくちゃ良かった!まさか木原先生で、こんな王道の萌えが来るとはっ!

先に電子で販売されてる「アオイトリ」に、同人誌掲載作「アオイトリ2」を加筆修正したもの、更に書き下ろしの短編「ラブ&ハニー」を加えての書籍化になります。

で、こちら、表紙で一目瞭然だとは思いますが、とても優しくて幸せに満ちた読後感でして。
もうめちゃくちゃ良かったですよーーー!
プロポーズのシーンでは、ボロボロ泣いちゃいましたよ!
理不尽だったり痛かったりと、しんどい部分はあるんですけど、根底にあるのは限りない愛なんですよね。
オメガバと言う特殊設定を取っ払っちゃえば、長い長い片想いを成就させる主人公と、とてもロマンチックなんですよね!
心の機微を丁寧に描いた、超王道のラブストーリーなんですよね!!
本当、すごくすごく良かった。
感動で、胸が熱くなった!
とりあえず、「アオイトリ」でメリバ作品を想像されてた方は、安心して読んで下さい。

ところで、ふと冷静に感想を整理する機会がありまして。


えーと、書き下ろしの「ラブ&ハニー」で、二人の後日譚が読めるんですね。
個人的に、この書き下ろしが作品中で一番好きなのです。

二人の気持ちが通じあい、恋人であり家族である二人が読める。
ただ同じ時間を共有し、愛し愛されると言う当たり前の事をとても大切に、そして幸せに思う二人が読める。
ホロリときちゃう、とても素敵なものなのです。
これまでの辛い経験は、ここにたどり着くためにあったんじゃないかと。

実は河内ですが、体質自体はそのままで終了なんですよね。
こう、画期的な抑制剤も開発されないし、異常な発情が治まって、元の軽いものになったりもしない。

じゃあ、河内が幸せでは無いのか?と考えてみた所、絶対それは違う。
彼は、ちゃんと幸せなんだと思う。

これは私の勝手な解釈になりますが、これまで強烈な発情に苦しんだのは、ノンケでありオメガのヒート時のセックスに強いトラウマがある河内が、男とのセックス自体を受け入れられなかったからなんですよね。
なので、体質自体は変わらなくても、犬飼とのセックスが「発情を抑える為の仕方ない行為」では無く「愛を確かめあう為の大切なもの」になった河内なら、問題なく乗り越えていけるだろうと。
あと、妊娠しちゃう事に変わりはありませんが、愛する人との間に子供が出来るって、本来はとても素敵な事ですしね。

この作品からは二人の恋愛だけでは無く、「家族の物語」なんだと強いメッセージ性を感じます。
別々だった二人が、家族になって行くみたいな。
そうやって絆を強くして、何があっても二人で乗り越えていくし、いけるようになったんだなぁと。
ここが、一番心に響いたんですよ。

まぁそんなワケで、とても素敵であたたかいお話だと思います。
私はちょっと甘ちょろいし、ふわふわと夢見がちなのかもしれませんが。
でも、こういうお話が理屈じゃなく好きなのです。

あと、興奮のままに勢いでレビューしがちなんですけど。
ちゃんと冷静に落ち着いて考える事も大切だと改めて思いました。

20

shukting1214

河內の身体が最後はどうなりますか?
気にしています(T_T)

木原マジック、炸裂!

電子書籍で発売されていた『アオイトリ』を読んで、そのあまりの苦しさに「木原先生、河内を幸せにしてあげてー」と叫んでしまった訳ですが……だからものすごーく楽しみにしていましたよ、この本の発売を。

木原マジック、炸裂!
相変わらず『あっという間に不幸のどん底に叩き落とされて、瞬きする間に幸せ真っ只中まで引き上げてくれる』この感じが凄い。
やはり「木原さん自体が神だよねー」と思うわけです。
『運命の女神』だよね。

出版社あらすじがよくまとまっています。
此処に書いていないのは、河内が高校時代に校内でヒートを起こしたΩの男子学生がαのやはり男子学生にレイプされるのを目撃していること。この壮絶に悲惨な事件から、河内はヒートに対してとても慎重になっています。そして35歳まで性的接触を避けて『普通の』人と同じ様になりたい、女性と結婚したい、と思っています。

かたや犬飼。
犬飼視点の『アオイトリ2』で、彼の友人が運命のつがいと出会い結ばれていることや、河内との出会いが結構劇的なこと(このエピソードがまた上手いんだな)が書かれています。
これは惚れるよ。

ただ、運命のつがいであることが彼らにとっては呪いになっちゃう。
考えてみれば、オメガバースって木原さんにうってつけですよねえ。
だって『恋の呪い』と『性愛の恐ろしさ』を書いてきた作家さんなんですもの。

そう、恋は呪いです。
呪いそのもの。
相手があるから思う通りにならないし、自分は相手を思ってやったつもりのことが理解されなかったりする。
それぞれの育ってきた経験が違うから当たり前なんですけれども、恋って想いが強すぎるから『当たり前』が理解できない。
理解してくれない相手を憎む。
でも、恋すること自体はやめられないのです。

憎しみの強さは、愛の大きさである。
ああ、木原節だ……
だからこそお互いが解り合えた時のカタルシスが大きいんですよ。

ちるちる作家インタビューではしあわせモードのイラストが満載ですが、そちらのコメントにもあった様に、幸せに至るまで結構しんどいメンタル攻撃がたくさんあります。治療としてのお道具使用がありますし、拘束されての無理矢理がありますし、優しい犬飼が徹底的に河内を貶める様な言葉を吐いたりもします(これ、私はかなりキツかった)。こういうのがダメな方は読むのがしんどいかもしれません。

でもね、そこを頑張って乗り切れば、とてつもなく優しい、とてつもなく幸せな結末が待っています。
これが『木原マジック』なんですよ!
ドン底から天国までがアッと言う間ですから。
ドン底が本当にドン底なので、普通の幸せが本当に天国ですから!

あとがきにありましたが、最初に木原さんが提案して却下されたと言う『α受け』。
読みたいなぁ。
リブレさん、是非!

12

木原ワールドの中ではスイーツ

えっ、めっちゃ甘い……
ラブラブじゃ〜ん!甘い!と、この作品で思ってしまったわたしは木原ワールドに毒されてしまっているのでしょうか!?w
えっ、でも木原先生の作品の中ではすごく甘い!!…はずです、多分…
だって!攻めの犬飼くんが「一途」「スパダリ」「優しい」「他人の気持ちを思いやることができる」んですよ!木原ワールドの攻め様には珍しいマトモなタイプ…多分。
(基準がおかしいかもしれないので、ちょっと自信なし)
すれ違いはあるものの、受けの河内さんのことを懸命に気遣いますし、健気です。
離婚されるかも!の下りでは、犬飼くんが可哀想で可哀想で不憫で切なくて泣きました。

もちろん、色んなところで「木原先生っぽーい!」となる部分はあります。
河内がマイノリティを簡単に乗り越えられないところとか、自棄になった犬飼の言葉責めとか。けれど、やっぱり終盤にかけてとても甘い。
木原ワールドの住人としてはアンソロジー収録部分の「アオイトリ」だけでも十分に楽しめるのですが、「アオイトリ2」と「ラブ&ハニー」が加わることによって木原先生初心者の方々にも楽しめるBL作品になったのではないかな、と思います。

あ、でも一つだけ…
他の方も書かれているんですが、発情期の度に妊娠してたらめっちゃ大変なことになりそう…最終的に何人のお子を授かってしまうのか?!金銭的に、河内の体力的に大丈夫!?と要らぬ心配をしてしまいました…
きっと、愛情に満ちた生活を送る内にホルモンも安定して、その内避妊してても発情期を乗り越えられるようになるのかな?と勝手に納得していますw

わたしはすごく好きでした!!

10

なんかもう別ジャンル

あらすじは皆さん書いて下さっているので省略。

こちらのアオイトリは、アンソロジー・電子で発表されていて、そのどちらも読んでいました。
(電子の方は気づかず重複して買ってしまった・・・)

その時から好きな作品でしたが、今回はそれに続編が追加されています。
短編のみの作品は終わり方も薄暗く、木原先生らしいなと思いましたが、こちらはラストらぶらぶな感じになっていてよかったです。××プレイも楽しめます。

とにかく木原先生らしいオメガバースなので、王道のオメガバースに飽きた方でも楽しめる作品になっていると思います。
オススメです!

8

二人の葛藤に共感

男性も出産するオメガバースの設定が苦手でしたが、犬飼と河内の葛藤にとても共感しました。

二人は、それぞれに何年も願っていたことがありました。犬飼は自分が深く愛する河内から同じように愛されることを。河内は女性と結婚して、母親がかなえられなかった幸せな家庭を持つことを。
不幸な事故のような形で夫婦となり、一緒に暮らすことに馴染んできても、河内は犬飼を心からは受け入れられず、そんな態度に犬飼が傷ついてしまう。犬飼が河内と暮らせるだけで満足し、河内も目の前の優しい犬飼の愛をすんなり受け入れられたら。簡単には割り切れないのが人間なのでしょう。ずっと願っていたことならなおさら。二人が葛藤し苦しむ描写を頷きながら読みました。

すれ違ってしまった二人がキャンプ場の山林で衝突したとき、犬飼が自分を愛してくれない河内を丸ごと受け入れると決意する場面に胸を打たれました。愛されなくても愛したい、そんな犬飼の大きな愛が伝わってきます。
ありのまま受け入れられることで、心を動かされた河内が、やっと打ち明ける本心。長く苦しい葛藤を経て、爆発するように二人の心が動いていく描写に胸が熱くなります。

犬飼が河内に指輪を渡す場面が、とてもいいなと思いました。犬飼が「ずっとあなたにあげたかった。」と言うと、河内が顔を真っ赤にして「嬉しくないわけじゃない(=嬉しい)」と返すやり取りが初々しくて甘くて。
二人がやっとたどり着いた幸せな結末に、葛藤ある人生も悪くないと感じたのでした。

8

さすがの木原先生でした

電子版「アオイトリ」を読んでいたので、文庫化されるにあたり迷わず購入しました。
木原先生の筆力で今まで読んだ事が無いようなオメガバ、仄暗い終わり方をしていたのでとても気になっていました。

2回目で更に続編が入っていたので、読んでいてイメージがかなり変化しました。「アオイトリ2」は犬飼視点だったので、河内を求める気持ちの強さと愛されたい気持ちが痛々しくて、読んでいるうちに河内を応援してました。

余りにもすれ違う2人にどう決着付けるのだろうと不安になる展開はさすが木原先生です。

自分はΩである前に男だと生きてきた河内、高校時代に目撃したラットに男同士の性交を嫌悪していました。しかも発情期が酷いので番である犬飼と性交して精子を身体に入れないと死ぬし、症状も治らないのです。出産してからすぐに発情期が来る河内は、妊娠している期間だけ発情期から開放されるのです。
なんて苛烈な設定でしょう。
犬飼に抱かれて快感を得る自分の身体が許せないし、でも産まれた子は自分の母親のように愛情深く育てたいという葛藤を抱えていました。
犬飼と信頼して安心した生活を歩み始めて、次に産まれる子は心から望んで妊娠したいと考えていた河内でした。しかし拒絶されていると思っていた犬飼は河内を思って性交しなくて済む治療を提案した事から、河内は誤解して離婚を考えるようになります。

もうページ数見ながらどう決着するのだろうと読みました。
結局キャンプ場で急に発情期が来た河内との野外セックスでお互いの気持ちを吐き出して誤解は解けました。この場面もかなり痛々しかったです。

最終話で緊急事態で一緒に二週間の出張に行った2人が家族として労わりあい、発情期以外のセックスをしていました。とても幸せそうな2人が印象的でした。
気持ちも通じ合ったセックスで河内の発情期が改善される事を願います。

アルファ一族の犬飼の家族との決着が残ったままですが、河内と気持ちが通じ合った犬飼がこれからもっと強く家族を守って行くと思いました。

7

ちゃんとハピエン

木原作品で、こんなにちゃんと、ラブラブなハピエンだなんて!
「嫌な奴」と続けて読んだから、尚更そう感じたのかもしれないけど、やっぱり、主人公がちゃんとした社会生活を送れる社会人で、
何より攻めが、
攻めの受けに対する愛に、優しさと真剣さがあるって所が大きい。

木原先生の古い作品って、出会いの経緯が極端なうえに、運命の番に出会ってしまって、どうしてもこの相手と結ばれたいって願う当事者が常軌を逸してたりして、「最終的に運命の番として一生を終えました」が甘く明るいラブラブハッピーエンドかって言われると、…な気持ちになるっていう印象が強いのだが、ここにオメガバースを持ち込んでみると、なんと、運命の番を追い求めるために、常軌を逸した人にならなくても済むっていうメリットがあったのね。
オメガバース、バンザイ!

7

木原オメガバース

オメガバースはあまり好きな設定ではないのですが、木原先生の作品なので購入しました。
電子版の「アオイトリ」はとにかく河内が可哀想で犬飼このやろー! って思ってたので、今回の書籍もそうなのかな、と思って読みました。
なにせ木原先生なので、気が抜けないのです。
が、ラストのラブ&ハニーはタイトル通り、甘々でごちそうさまでした。2人とも、幸せになれて良かったね。
峰島なわこ先生の表紙とイラストがイメージピッタリでなおさら良かったです。
ぜひ続きをお願いします。

6

真摯で愛情深いαと実直で誠実なΩが最高!

この作品は私が初めて購入したBL小説でした。小説はほとんど読まなかったのですが、コミックだとすぐに読んでしまうので試しに購入してみました。結果、最高でした!

あらすじは他のレビュアー様が書かれているので感想を書きます。

この作品、結末がわかっているのに何度も繰り返し読んでいます。もう何度読んでも最高です。

オメガバースの小説も初めてで、オメガバースは設定も作品によって様々なので、この作品での設定にまずはふむふむ。

Ωの河内さんは本当に普通の男性で、異性愛者で愛する彼女と一緒になるために、35歳になるまで童貞を貫き心からβになりたかった人。それを過酷な運命が待ち受けており、35歳誕生日前に発情期に襲われて、αの犬飼くんにレイプされてしまう。

発情期のセックスでは多くの場合妊娠する、というところは、ほかのオメガバース作品でもよく見られる設定だと思います。
そもそも、オメガバース自体、種の保存に絡んで男性でも妊娠できて、その為に発情期がある、という認識でいたので、そこはまったく違和感はありませんでした。

案の定、妊娠して、愛する彼女とも別れることに。また、男性Ωは中絶できないという設定になっていて、河内さんからすればかなり過酷な状況だったと思います。

でも、結果として不慮の事故とはなったものの、フェロモンに当てられ河内さんを犯したのは、河内さんの運命の番である犬飼くん。

読者である私は、もはやこの事故自体、運命的だったんだなーって思いますが、河内さんからしてみたら乗り越えるのもつらい現実です…。

またこの犬飼くんが誠実で真摯で本当にジェントルマンな超スパダリなんです!

犬飼くんは河内さんと出会ったときから運命の番と確信し、ずーっと河内さんに片想いしていたわけだけど、河内さんは気づいていなかった。おそらく、犬飼くんも同性愛者というわけではなく、河内さんが運命の番と確信していたからこそ、河内さんのことを好きになっていったんだと思います。

河内さんは運命の番とかは信じてなく、そもそも異性愛者だから、犬飼くんのことをそもそもそういう対象には見ていない。

しかし、河内さんを待ち受ける運命はまたまた過酷で、発情期にはセックスして精子を体内に入れないとおさまらない。発情期を抑え込めなければ死んでしまう。
発情期で死ぬなんてすごい話だな…と。若干の過剰設定感は否めなかったのですが、アオイトリ1のラストで犬飼くんが死を選ぼうとした河内さんに対し、一方的に番にし独断で入籍してまで、河内さんの命を救う描写がめちゃめちゃかっこよかったです!!泣きながら犬飼くんにセックスさせられる河内さんのイラストも1番好きな挿し絵でした。

第二部は河内さんの出産や、河内さんが男に抱かれることをなかなか受け入れられない描写があったりと盛りだくさん。
特に出産の場面は、男性Ωだと帝王切開になるケースが多いなか、ちゃんと自然分娩なんだなーとか考えたり(笑)

あとは犬飼くんの超子煩悩な描写も大好きでした。犬飼くんって本当に優しくて最高の旦那様なんです…!!

でもやっぱり、キャンプ場でのセックスに
至るところが大好きで何度も読みました。

最後、河内さんに何度も何度も愛の告白をし続ける真摯で愛情深い犬飼くん。少しずつ今の状況を受け入れ犬飼くんを家族としてパートナーとして認めつつあった河内さんとのやりとり。もう本当に最高でした。

二人のセリフが胸に迫りました。もう自分から何も奪わないでほしいという河内さん。奪ったりしませんと誓う犬飼くん。絶対に1人にはさせないと誓う犬飼くんは、河内さんのすべてを受け入れ肯定する、もうスパダリ中のスパダリ。私が読んだどの作品の攻めの中でも1位2位を争うスパダリだと思います。

書き下ろしでは、ようやく発情期以外で初めてセックスする甘々な二人が見られます。
もうとにかく、犬飼くんが河内さんにベタ惚れなんですよね(笑)とにかく、犬飼くんが河内さんが大好きで、愛しすぎてたまらないっていうのがよくわかります。でも読者の私は、河内さんを愛しすぎてる犬飼くんが大好きなので(笑)出張から帰って子供たちのまえでもラブラブしてる二人を見たかったです(笑)

他のレビュアー様も書いておられますが、唯一気になるのは、河内さんの発情期。ずーっと妊娠し続けるなんてやっぱり無理があるし、年齢的なこともある。どーなるの…?とも思いますが、きっと心身ともに満たされて、発情期も落ち着いてきて、妊娠しなくても押さえ込めることができるようになるのかな!?と、勝手に整理しました(笑)まぁ、確かにあと2人くらいは許容範囲かな、とも思いますが…。

オメガバースだと、男性Ωが妊娠できるので、異性愛とか同様愛とかあまり関係ないというか、男性・女性という性よりも、αとΩという第2の性が重要に描かれることが多いように思います。だから、男性同士でもαとΩの違いがあるから、オメガバースの世界観のなかに、同性愛という概念があまりないように感じていたのですが、この作品では、第2の性があっても、性的指向はきちんと存在していて、だからこそ、河内さんは犬飼くんに抱かれることを受け入れるまでかなりキツかったと思います。そういう意味でも、新しいタイプのオメガバースでした。

作者様のなかでは完結になっていると思いますが、続編が読みたいなーと強く思ってます。ラブラブで子煩悩な二人のほのぼのファミリーを、ぜひ垣間見たいです!!

5

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