アオイトリ

blue bird

アオイトリ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神80
  • 萌×225
  • 萌11
  • 中立2
  • しゅみじゃない11

33

レビュー数
18
得点
535
評価数
129
平均
4.2 / 5
神率
62%
著者
木原音瀬 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
峰島なわこ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784799746462

あらすじ

発情期が軽い体質であるΩの河内は、35歳まで童貞ならβになれる可能性があると医師に言われて、それを守ってきた。βになったら彼女と結婚しようと考えていた矢先、突然強烈な発情期に襲われる。しかもその場に運命の番であるαの犬飼が現れて…!

表題作アオイトリ

犬飼貴広、若き営業部のエースα、27
河内健太郎、医療機器メーカーで働くリーマンΩ、34

その他の収録作品

  • アオイトリ2
  • ラブ&ハニー(書き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数18

はじめて読む木原先生の作品

木原先生の作品は前から気になってるがまだ読んだことがなく、
ちょうどオメガバースの小説を読んでみたいと思い、こちらの本を購入しました。
勝手なイメージですが、暗い・悲しい・辛い、というイメージを持っております、先生に対して。
表紙もだが、幸せな意味を持つ青い鳥とタイトルを付けられたこの作品はどうなのかわくわくしました。
第1章は受けの河内視点。ただただつらい。しんどい。彼の望む平凡な幸せが一瞬にしてパラパラ崩れていく。その描写に、胸を直接に抉るような痛みすらしました。でも同時に、βになれる可能性に賭け35歳まで貞操を守り抜く決意をしているのに、あとちょっとで35歳を迎えるのに、体調がよくないのわかっているのに、どうして出社しちゃった?しっかりしろよ、という気持ちも込み上げてきました(まあ、しっかりしていたら物語が進まないから、仕方ないか。笑)
レ〇プされ妊娠し、出産したのあともクスリじゃ押さえられない発情期、番の犬飼に無理やりに抱かれる。彼の心情、彼を信じて待っていた彼女の気持ちを考えると本当につらいです。
それからは攻めの犬飼視点。同棲・育児生活が始まる。好きなのに伝わらない、一緒に住んで番関係なのにまるで他人のように生活する。そこもまたしんどくて、どうしてこの二人がもっとちゃんと話し合わないだろう。
傷付き傷つけ、悲しみもしんどさもあるが物語が進んでいくと徐々に甘くなっていく関係。
恋人関係になる前に先に夫婦関係になった二人は、これから幸せな生活を向けて日々を送っていく。

どうしても脇役の存在が気になってしまったので、元カノの幸せを願わずにいられないし、河内の存在をこれから犬飼の家族に受け入れられるかな。解決してもしなくてもどうでもいいといえばどうでもいいけど、気になってちょっとモヤモヤしました。

そして関係ないかもしれませんが、薬じゃ押さえられないため発情期は精液を摂取しないと終わらない。発情期のセックスは妊娠する確率が高く…とんでもない大家族になりそうだなぁと、彼らの未来を想像してしまいます(そして河内はずっと母乳の出る生活を送るのか……母乳性癖でもあるのでどうしてもいろんな妄想をしてしまいます)

1

キレた時に本性が出る

木原先生のド畜生メンタルなキャラクターをたまに読んで「うわーっ」ってワイワイ一人で騒いでるんですが、今回はそういう盛り上がりもなく、ひたすら違和感を覚えたままイチャイチャする二人に「まぁBLだしな…」とか言いながら終わりました。
なんでなんでしょう。
恐らく、キレた攻めが本性をあらわすシーンが駄目なんだと思います。

攻めの周りはαばかりで、また、社会全体がΩという性への差別意識があります。主人公(受け)の婚約者はΩへの差別はあまり無かったようですが、基本的にΩへの差別が酷く、αがΩに一目惚れをすれば真っ先に「Ωに誑かされたのでは?」という疑いを持ちます。
そんななかで攻めは「運命の番」である受けに出会い、執着とも言える片想いを続けているが…。というのが今回のお話。

なんか受けに惚れたから攻めはΩへの理解を持ち…みたいな風を装ってますが、攻めに植え付けられたΩへの差別意識は強く、また、元よりモラハラ気質な部分があるのかキレた際に見せる受けへの蔑視が酷いです。
良いとこのお坊ちゃんが、好きな相手に「恥知らず」だの「レイプされて死ね」だの罵っている姿を見るとウワァ…としか言えませんでした。
受けにも落ち度が無いわけではないですし、結婚したパートナーとして問題が無いかと言われれば問題ありではあるんですが……。そもそも事故のような、お互いに落ち度のあるレイプの果てに非合意の結婚な訳なのですから、これで受けのメンタルがおかしくならないわけがない。
生まれた時から被差別側で、同性同士の性暴力やαとΩの格差にトラウマがあって、挙句生きる為に自分をレイプした相手と結婚生活。
普通に精神科に行くべき案件だと思います…。キャンプに行ってる場合じゃねぇ。


これはファンタジーで、作品なのだということは分かっているのですが、いちいち現実的な部分が引っかかって楽しむことが出来ませんでした。
せめてもっと攻めがふわっとしたイケメンだったり、受けがやたらと強メンタルだったり、または受けの婚約者が二人の間を引っ掻き回してみたり…とかそういうファンタジー感があれば楽しめたのかもしれません。
または攻めがもっともっと見下げ果てたド畜生だったり、受けがラリラリなメンヘラだったりすれば…。

途中で差し込まれる妙に生々しい感じが、個人的な地雷なのだと思います。
まぁこんな風に読んでしまう人間もいたということで……。

11

βになり女性と家庭を作ることを夢見るΩの予想外の運命

木原さんのオメガバースものを読む日が来るとは思っていませんでした。

先日読んだ『嫌な奴』が木原さんらしい個人的に苦手なタイプの結末だったので、きっと報われない思いに身を焦がしたり痛くて辛い描写があったりするのではと恐々読み始めました。

仕事のできるα犬飼と、βになり女性と家庭を作ることを夢見るΩ河内の物語です。

前編を読んで思った通り痛苦しい、後半で予想外に糖度増し増しにびっくりでした。

初めは河内にとっては愛もなければ救いのない関係に思えてずっしりと重い気持ちになりました。
けれどその続きの犬飼視点で、重すぎる愛情の一途な気持ちを読むとちゃんと分かり合って幸せになれといいのにと応援せずにはいられなくなるものでした。

1

ちゃんとハピエン

木原作品で、こんなにちゃんと、ラブラブなハピエンだなんて!
「嫌な奴」と続けて読んだから、尚更そう感じたのかもしれないけど、やっぱり、主人公がちゃんとした社会生活を送れる社会人で、
何より攻めが、
攻めの受けに対する愛に、優しさと真剣さがあるって所が大きい。

木原先生の古い作品って、出会いの経緯が極端なうえに、運命の番に出会ってしまって、どうしてもこの相手と結ばれたいって願う当事者が常軌を逸してたりして、「最終的に運命の番として一生を終えました」が甘く明るいラブラブハッピーエンドかって言われると、…な気持ちになるっていう印象が強いのだが、ここにオメガバースを持ち込んでみると、なんと、運命の番を追い求めるために、常軌を逸した人にならなくても済むっていうメリットがあったのね。
オメガバース、バンザイ!

5

二人の葛藤に共感

男性も出産するオメガバースの設定が苦手でしたが、犬飼と河内の葛藤にとても共感しました。

二人は、それぞれに何年も願っていたことがありました。犬飼は自分が深く愛する河内から同じように愛されることを。河内は女性と結婚して、母親がかなえられなかった幸せな家庭を持つことを。
不幸な事故のような形で夫婦となり、一緒に暮らすことに馴染んできても、河内は犬飼を心からは受け入れられず、そんな態度に犬飼が傷ついてしまう。犬飼が河内と暮らせるだけで満足し、河内も目の前の優しい犬飼の愛をすんなり受け入れられたら。簡単には割り切れないのが人間なのでしょう。ずっと願っていたことならなおさら。二人が葛藤し苦しむ描写を頷きながら読みました。

すれ違ってしまった二人がキャンプ場の山林で衝突したとき、犬飼が自分を愛してくれない河内を丸ごと受け入れると決意する場面に胸を打たれました。愛されなくても愛したい、そんな犬飼の大きな愛が伝わってきます。
ありのまま受け入れられることで、心を動かされた河内が、やっと打ち明ける本心。長く苦しい葛藤を経て、爆発するように二人の心が動いていく描写に胸が熱くなります。

犬飼が河内に指輪を渡す場面が、とてもいいなと思いました。犬飼が「ずっとあなたにあげたかった。」と言うと、河内が顔を真っ赤にして「嬉しくないわけじゃない(=嬉しい)」と返すやり取りが初々しくて甘くて。
二人がやっとたどり着いた幸せな結末に、葛藤ある人生も悪くないと感じたのでした。

6

なんかもう別ジャンル

あらすじは皆さん書いて下さっているので省略。

こちらのアオイトリは、アンソロジー・電子で発表されていて、そのどちらも読んでいました。
(電子の方は気づかず重複して買ってしまった・・・)

その時から好きな作品でしたが、今回はそれに続編が追加されています。
短編のみの作品は終わり方も薄暗く、木原先生らしいなと思いましたが、こちらはラストらぶらぶな感じになっていてよかったです。××プレイも楽しめます。

とにかく木原先生らしいオメガバースなので、王道のオメガバースに飽きた方でも楽しめる作品になっていると思います。
オススメです!

6

さすがの木原先生でした

電子版「アオイトリ」を読んでいたので、文庫化されるにあたり迷わず購入しました。
木原先生の筆力で今まで読んだ事が無いようなオメガバ、仄暗い終わり方をしていたのでとても気になっていました。

2回目で更に続編が入っていたので、読んでいてイメージがかなり変化しました。「アオイトリ2」は犬飼視点だったので、河内を求める気持ちの強さと愛されたい気持ちが痛々しくて、読んでいるうちに河内を応援してました。

余りにもすれ違う2人にどう決着付けるのだろうと不安になる展開はさすが木原先生です。

自分はΩである前に男だと生きてきた河内、高校時代に目撃したラットに男同士の性交を嫌悪していました。しかも発情期が酷いので番である犬飼と性交して精子を身体に入れないと死ぬし、症状も治らないのです。出産してからすぐに発情期が来る河内は、妊娠している期間だけ発情期から開放されるのです。
なんて苛烈な設定でしょう。
犬飼に抱かれて快感を得る自分の身体が許せないし、でも産まれた子は自分の母親のように愛情深く育てたいという葛藤を抱えていました。
犬飼と信頼して安心した生活を歩み始めて、次に産まれる子は心から望んで妊娠したいと考えていた河内でした。しかし拒絶されていると思っていた犬飼は河内を思って性交しなくて済む治療を提案した事から、河内は誤解して離婚を考えるようになります。

もうページ数見ながらどう決着するのだろうと読みました。
結局キャンプ場で急に発情期が来た河内との野外セックスでお互いの気持ちを吐き出して誤解は解けました。この場面もかなり痛々しかったです。

最終話で緊急事態で一緒に二週間の出張に行った2人が家族として労わりあい、発情期以外のセックスをしていました。とても幸せそうな2人が印象的でした。
気持ちも通じ合ったセックスで河内の発情期が改善される事を願います。

アルファ一族の犬飼の家族との決着が残ったままですが、河内と気持ちが通じ合った犬飼がこれからもっと強く家族を守って行くと思いました。

5

木原ワールドの中ではスイーツ

えっ、めっちゃ甘い……
ラブラブじゃ〜ん!甘い!と、この作品で思ってしまったわたしは木原ワールドに毒されてしまっているのでしょうか!?w
えっ、でも木原先生の作品の中ではすごく甘い!!…はずです、多分…
だって!攻めの犬飼くんが「一途」「スパダリ」「優しい」「他人の気持ちを思いやることができる」んですよ!木原ワールドの攻め様には珍しいマトモなタイプ…多分。
(基準がおかしいかもしれないので、ちょっと自信なし)
すれ違いはあるものの、受けの河内さんのことを懸命に気遣いますし、健気です。
離婚されるかも!の下りでは、犬飼くんが可哀想で可哀想で不憫で切なくて泣きました。

もちろん、色んなところで「木原先生っぽーい!」となる部分はあります。
河内がマイノリティを簡単に乗り越えられないところとか、自棄になった犬飼の言葉責めとか。けれど、やっぱり終盤にかけてとても甘い。
木原ワールドの住人としてはアンソロジー収録部分の「アオイトリ」だけでも十分に楽しめるのですが、「アオイトリ2」と「ラブ&ハニー」が加わることによって木原先生初心者の方々にも楽しめるBL作品になったのではないかな、と思います。

あ、でも一つだけ…
他の方も書かれているんですが、発情期の度に妊娠してたらめっちゃ大変なことになりそう…最終的に何人のお子を授かってしまうのか?!金銭的に、河内の体力的に大丈夫!?と要らぬ心配をしてしまいました…
きっと、愛情に満ちた生活を送る内にホルモンも安定して、その内避妊してても発情期を乗り越えられるようになるのかな?と勝手に納得していますw

わたしはすごく好きでした!!

8

木原オメガバース

オメガバースはあまり好きな設定ではないのですが、木原先生の作品なので購入しました。
電子版の「アオイトリ」はとにかく河内が可哀想で犬飼このやろー! って思ってたので、今回の書籍もそうなのかな、と思って読みました。
なにせ木原先生なので、気が抜けないのです。
が、ラストのラブ&ハニーはタイトル通り、甘々でごちそうさまでした。2人とも、幸せになれて良かったね。
峰島なわこ先生の表紙とイラストがイメージピッタリでなおさら良かったです。
ぜひ続きをお願いします。

4

最後は甘い

アンソロジーで読んだときには酷原先生酷すぎる…と思ったのですが、こちらの本は最終的には甘くなって着地しました。かなり甘いです。
優しくて木原先生のデレ作品キターってなるくらい甘いです。

あらすじははしょりますが、河内が彼女と、生まれる子供を一緒に育てて欲しいと言ったところは、男性思考だなーと思いました。
家でおとなしく寝てればよかったのに責任感があるから、たった半日の出勤をしたばかりに運命が狂ってしまって、社畜…ってなりました。

二人目の子供の出産シーンでは、私も感動してうるうるしてしまいました。
自分の子供を産んでくれた人に、こんなに感謝感動してくれる男はかなり信用ができるのでは?!
それが河内にも伝われば後半のすれ違いも緩和されたと思うのですが、そう都合よく気持ちが伝達するわけはなく離婚問題へ発展。
感情的になってめっちゃ酷いことを言うところは、木原先生らしくて好きでした。

このままいくと毎年のように出産しなきゃいけませんが、ある程度生んだら落ち着くのではないかと勝手に思っています。落ち着かないかな?
特効薬が開発されないと困りますね。

犬飼の家族問題だけ解決しないで終わったように思いますが、いつか紹介する日が来るのでしょうか。
もうちょっと続きが読みたい作品です。

7

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