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表題作なつかない男

香住玄 32歳
安里貴一 厚生省職員

その他の収録作品

  • 瀬をゆきて

あらすじ

「離れたら殺すぞ」上司で愛人の笹川に貫かれながら、貴一は従うしかなかった。愛情という檻で過ごした4年間…残ったのはからっぽの心だけ…。厚生省の役人・貴一は代議士・笹川の命令で不正疑惑のある村を訪ねる。そこで逞しい体に父性を滲ませた男・香住に出会う。まっすぐな彼の前では、使い果たした感情さえも息を吹き返す。だが敵である彼になつくことが出来ない不器用な貴一は、すべてから逃れようとするが…。そんな猫のような貴一に香住もまた、心乱されて―。

作品情報

作品名
なつかない男
著者
たけうちりうと 
イラスト
DUO BRAND. 
媒体
小説
出版社
ムービック
レーベル
GENKI NOVELS
発売日
ISBN
9784896016918
4

(3)

(1)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
12
評価数
3
平均
4 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

自分は好きですが

帯『頼む、俺から逃げないでくれ』

たけうちさん作品レビューは「おもろいから読んでー!」と「自分は好きだけど読む人を選ぶ」にきっぱり分かれるんですがこれは後者。
読む人を選ぶ作品。

ある目的の為に村全体が一致団結しているその村のペンションに、宿泊客として現れるのが実は政治家の愛人であり村の不正受給を調べに来た安里[受]
陰謀有り駆け引きありを淡々と、少し軽めのタッチで書いてるんですがこれはミステリ風に仕上げた方が面白味は増した気がします。
村全体で誰もが安里を見張ってて、気の良さそうなお祖母ちゃんまで平然と嘘のペンションの道を教えるとかってなんか怖いし、携帯使えないし。
そういう薄気味悪さはあくまで背景として流してしまって、玄[攻]というどうやら村の首謀者である彼とその仲間達が根が良い人ばかりで風呂に子ヤギは出るわ、謎のデブ猫は出るわで薄めてしまってるのは勿体ないかも。
ただやはりたけうちさんらしい描写ではあるので、そこはやっぱ好きなんだけど。
うーん、でもやっぱミステリ仕立の方が作品としては良かったと思う。
たけうちさん独自のあの世界観が好きならって感じです。
自分は好きだけど、万人には勧めない。

1

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