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表題作スカートに罠

高野,高校生
牧瀬 葵,高校生

その他の収録作品

  • 番外編 1
  • 番外編 2

あらすじ

中性的な容姿の高校生・葵は、過去のトラウマや経験によって、女側の快楽に魅せられている。女装をしながらオナニーをしても、何かが足りない。そんな葵に、クラスで浮いている乱暴な男子・高野は何かとちょっかいをかけてくる。最初は彼を相手にしていない葵だったが…。期待の新鋭・プルちょめが描く、思春期男子たちの不安定な性と生!!

作品情報

作品名
スカートに罠
著者
プルちょめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ハニーミルクコミックス
発売日
ISBN
9784063650334
3.8

(14)

(3)

萌々

(6)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
54
評価数
14
平均
3.8 / 5
神率
21.4%

レビュー投稿数1

繊細なフェチBL

あら?レビューが0だ…!
折角一風変わったBLとして、とても素敵な作品なのでレビューをあげさせていただきます♪

プルちょめ先生、こちらの作品以外は持っていないのですが、ちょっとレビューを書くにあたり活動を拝見させていただいたところ「男×男、女×女、女×男」とジェンダーに囚われず、作風も幅広く活動されていらっしゃる先生のようですね

だからかな?
この作品の男の子達の心象表現がとても繊細で、すっごくキャラのリアルさを感じられます
上手く言えないけど…ありきたりじゃない、というかありきたりだとしても、このキャラの背景があってこその行動や気持ちに繋がってる、っていうのをパワープレイじゃなくてしっかり「話で魅せて」くれてます

表紙の牧瀬くんは「女になりたいわけでも、女がほしいわけでもなく、女の快楽に憧れて」います
こう思うようになった背景は幼少期に近所のお姉さんに無理矢理見せられた男女のセックスがきっかけ
当初の記憶は怖かったけど、その後自分のお姉ちゃん達の着せ替え人形をさせられ、女になった自分を見て「あの時の」女の人を思い出すんです
そして「怖かった」ハズの記憶は「気持ちよさそうだった」事が上回る記憶に変わっていき、自分もあの快楽を享受したい、、、あの女の人みたいに…
となっていく訳です
この何とも言えない感情、そしてDKが直面するモラトリアム期ならではの牧瀬君だけの欲望を背景をしっかり魅せる事で、説得力を持ってキャラに命が吹き込まれます

そこに攻めとなる高野くんが絡むのですが、この彼がまたいいです
牧瀬くんに比べて格段に子供です
好きな子にちょっかいを出してしまうようなまだまだ子供な男の子
高野くんは牧瀬くんが好きかどうかなんてわかんないけど「気になってしかたない!」それがすっごく伝わってくる描写がまたまたリアルで惹き込まれる

こんな2人が席替えを機に近付いていくのです
そして何で高野くんが牧瀬くんに絡んだのか?が分かる部分もすっごく納得!

ピンクの表紙にこの表紙とこのタイトル
少しライトなコメディかな?なんて思ってましたが結構しっかり人物に焦点を充てて魅せてくれる読み応えのあるBLです!

ただ折角良い導入から展開なのに少し駆け足感はあります
最後、色んなキャラ視点の番外で補足の畳み掛けでフォローはされてる感じかな?

フェチがメインというより「しっかりBL」です
気になる方には読んでみてもらいたいなぁ~…と思います

尚、女性との絡み直前の描写と嫌な人はイヤかな?という女性蔑視になるのかなぁ…?なセリフが一言あります(でも、必要な表現だと思うので私自身は全然平気でしたけど)
後、お分かりかと思いますが女装表現あります(全然奇抜な描写ではないです)

そして画が、この時はまだ少々不安定気味だったかもしれません
個性的で私は好きな部類ですが、気になる方は試し読みを是非~

駆け足のもったいなさはありますが久々の読み返しで、更に深さを感じられた作品だったのでこの嬉しい気持ちをプラスで萌2寄りでの神評価です

1

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