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表題作運命の歌 ~ 純愛なるΩ ~

宮島裕貴, 優秀なアルファ・御曹司高校生, 18歳
三上誠, 最強のオメガ・コンビニバイト, 21歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ハーレーを乗りこなす一匹狼の金髪ヤンキー・誠は「最強のオメガ」と呼ばれている。
そんな誠に売られた喧嘩を止めたのは、チーム「ソリッド」のリーダーでアルファの裕貴。
一瞬の出逢いだったのに、突然誠のバイト先に現れた裕貴は「今夜待ってる」と一方的に告げ去っていった。
誰が行くか! そう思っているのに本能に急かされバイクを走らせる誠。
そして深夜のパーキングエリアで互いのフェロモンに欲情した二人は唇を貪りあいジッパーを下ろして……。

作品情報

作品名
運命の歌 ~ 純愛なるΩ ~
著者
秀香穂里 
イラスト
のあ子 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773088823
2.5

(8)

(1)

萌々

(1)

(1)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
4
得点
15
評価数
8
平均
2.5 / 5
神率
12.5%

レビュー投稿数4

ヤンキー受けは良かった

受けがヤンキーでΩの成人、攻めはαで高校生。
アンリミにあったのでこの設定に惹かれて読んだのですが、あまり萌えられませんでした。秀先生らしい甘やかし執着攻めみたいなのかと期待していたせいかもしれません。萌えられなかった理由はただ一つ。攻めがとんでもなくボンボンで甘ちゃんなんです。親の加護から抜けきれなくてそれに葛藤している割には、親の援助は受けないわけでもなく親の財力使いまくってるし考えが浅いんです。親はΩを人と思っていないのにあっさり受けを番にしてしまって説得ひとつしていないのもモヤモヤ。
ヤンキー受けのΩは貧しくても病気の親を支えるいい子。そっちはすごく魅力的でした。でも最後にあっさり孕みたいみたいな展開になって、「え、親どうすんの?」ってちょっと引いてしまい萎えてしまいました……

1

子づくり旅その後の続編ありますよね?

秀香穂里先生の作品は、自分的に萌えポイントがずれるのも多く
当たり外れがあるのですが、今回のこのお話は好きな方だったなあ…と。

受けさんの誠は、
見た目金髪、ピアスじゃらじゃら、コンビニバイトの帰りにバイクを乗る姿からは
チャラいヤンキーにしか見えないんですが、
実は体の弱い母思いの身持ちも固い孝行息子。
Ωという性で産まれた事で母子共々苦労しながらも生活を送っている中
ランボールギーニを乗りこなす攻めさんの裕貴と出会い、毎日同じ繰り返しのような生活が一変。
発情期関係なくヒートが起きたり、
人と深く関わることを避ける誠にガンガン押してきたり、
他人の手を知らなかった身体に触れられる事を望むようになったり…
なかなか距離が縮まらない2人ですが、実は運命の番で…。

という、偶然出会ったαとΩが運命の番という設定は最近よく見るので新鮮さはなかったのですが
・αがまだ高校生(しかも生徒会長&チームのリーダー)
・Ωだけども儚さとは無縁などヤンキー
な2人の駆け引きは読んでいて気持ちよかったです。
うじうじもなく、まどろっこしさもなく、裕貴は真っ直ぐで誠は芯が強くて。
イライラするポイントも、オメガバースによくある強姦まがい等の特に大きな事件もなく
テンポよく読めました。
ただ、現実こううまくはいかないよなー…
裕貴の家族は絶対黙ってないだろうなあー…
最後の裕貴の未来の希望が叶うのは長そうだなあ…
と、少しリアル感には欠けますが、お話自体物足りない終わり方だったので、
あとがきに書かれていたように続編も期待出来そうなので楽しみに待っていたいです。
出来れば、特典小冊子の孕ませの旅の後からを是非!!笑

今からでも辰巳第一パーキングエリアに行って
この2人を見ながら『噂のあの2人か~!』と影から堪能したいです(*˘︶˘*)笑

4

アルファの男前度が足りない…

今回は高級外車を乗り回す高校生と
一匹狼のコンビニバイトのお話になります。

誰も寄せ付けなかった受様が
境遇が違い過ぎる攻様の運命の番になるまで。

この世界には3つのヒエラルキーが存在します。

生まれつき才能と容姿に恵まれ
ピラミッドの頂点にたつアルファ、

その次に位置するのが
穏やかな気質で人数も多い
普通の人間であるベータ、

そして世界の最下位とされるのが
影の恋美貌と独特のフェロモンで
人から異端視されるオメガです。

受様はアルファの父と
ベータの母の間に生まれ
10歳の時にオメガと判ります。

厳格なオメガ保護法により
オメガと判明した受様は
親元を離れ特別施設に入れられますが

受様がオメガと分かってから
父に捨てられた母が心配で施設を逃出し
母子でひっそりと暮らし始めます。

受様は子供の頃に貧乏をからかう
同級生をボコッて以来
喧嘩では負けなしで誰ともつるまず
母を守ってきました。

3年前に母親が特殊な病を患ってからは
喧嘩を繰り返して自主退学に追い込まれ
バイトに次ぐバイト生活になります。

そんな受様の唯一の宝はバイクです。

受様がかる大型のハーレーダビットソンは
受様と似た境遇から慕っていた兄貴分の
オメガの遺品として受様が譲られたモノです。

受様は今の生活がつらい反面、
いつか俺もでかい事を成し遂げてやると
ハーレーで首都高を走り抜けます。

そんなある日、
首都高を走る車の休息所として
ある意味有名なパーキングエリアで
高級外車に乗りまわすチームの男達に
因縁をつけられます。

受様は走り屋達の間では
最強のオメガと言われていたのです。

一発触発の時に男たちを諫めて
受様たちの喧嘩を止めたのは
美貌のアルファでした。

そのアルファこそ今回の攻様で
攻様は受様にまた会いたいと迫りますが
受様は世界が違うと無視します。

しかし、
攻様は受様のバイト先に現れ、
受様を運命の番だと言い出して!?

秀先生の新作オメガバースは
アルファ一族の有名百貨店御曹司の攻様と
孤高のオメガとして生きる受様が
惹かれ合って運命の番となるお話です。

攻様を初めて見た時に
受様は彼を大学生くらいかと思いますが
実際は名門校で生徒会長を務める
優秀な高校生でした。

攻様はアルファ一一族に生まれますが
ベータやオメガを人と見ないまわりに
憤りを感じていて

閉鎖的で排他的だった今の高校では
固い規則を変えて自由な校風へと変え、
渋谷や六本木一帯でもめていたチームも
拳でまとめ上げたりしてきました。

それでも何かが足りないと思う日々の中
受様と出会いが大きな衝撃をもたらします。

身体だけではなく心も欲しいという攻様に
次第に惹かれていく受様ですが
攻様のチームを巡るきな臭い動きが起こります。

その騒動で2人の絆が深まって
運命の番となって結ばれる
という展開なのですが

受様の最強オメガ説を実践する過程が
ちょっと端折られ過ぎというか
サクサク進む為に都合良すぎな流れなのが
とっても気になってしまったので
今回は「中立」評価とさせて頂きます。

主役2人の生きる世界が違い過ぎて
「運命の番」設定は良いとしても

受様が慕った兄貴分のオメガは
受様にとっては大きな存在でも
その後の攻様との繋がりにはあまり関わらず

生徒会長としての攻様の様子で
受様はかなり考えを変えるのですが

チームのリーダーとしての攻様は
拳で語ったという話だけで
リーダーの攻様もナンバーツーも
敵対相手に簡単にボコられた上に
その相手を受様が簡単にのしてしまうのが
モヤってするのですよね。

受様にとって発情やヒートが
生きる上でかなりネックになっていて
オメガであることの理不尽さや
やるせなさ等は活きていますが
オメガバースでなくても
ソレは描けると思うのです (>_<)

オメガバースの世界観は
作家さん次第の部分も多いのですが
王道設定には理由がありますよね。

攻様が理性的過ぎるところも
オメガバースぽさを削いでいるかもです。

今回は年下御曹司繋がりで秀香穂里さんの
既刊『王子様はちょっと残念』をおススメ♪
攻様の立ち位置が似ていますが
こちらはいかにもな御曹司くんです。

4

ネタバレ注意!

うーん…なんかあっさりした終わりかた。
受けと攻めの設定は好きだし話の前半部分は受けのお母さんへの想い、攻めとの出会い、攻めからのアプローチ などが描かれていてテンポよく物語が進み感情移入して読めましたが話がラストに向かうにつれてなんか話が単調になってきた感じで ラストもこれで終わり?みたいな感じでした。
ソリッドのNo.2と攻めがヤクザに捕まってボコられる設定は必要なのか…。
受けにバイクを譲ってくれた美形のお兄さんもせっかく書くのであればもっと物語のキーパーソンとして描いても良かったのでは…という印象でした。
せっかくオメガバース設定なんだから5年後とか10年後の二人の生活(子供がいる設定とか)ラストに書いて欲しかったです。
ちなみに設定は
攻め(金持ち高校生、まあまあ遊んでる、受けに一目ボレ)
受け(美形・童貞処女、貧乏、お母さん想いのヤンキー、働き者)

3

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