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東雲月虹
あなたと夜明けに
尚吾と千秋が恋人になって数か月、
夜明け前に目を覚ますと
隣に眠っているはずの千秋がベランダで煙草を吸っています。
付き合う前と態度が特に変わらない千秋に寂しさを感じる尚吾は
それでも千秋の心に寄り添っていたいと願い
毛布を手にベランダへ向かいます。
そっと後ろから包み込むように抱きしめると
付き合う前に同じようなシチュエーションで
キスを断られた事を思い出し
「キス、していい？」とつい聞いてしまいます。
あの時はキスは恋人同士がするものだと断られたけど
もし今断られたらどうしようと緊張が走りますが
「……そういうこと、聞くなよ」と
目を逸らしうなじを赤く染め、照れる千秋。
恥かしがるその姿に喜びと興奮を隠せず
キスを深くしてしまう尚吾。
可愛い、とついこぼしてしまうのも無理はありません。
そう言われるのが好きではない千秋は怒りますが
あまりのいとおしさに言葉にならないと告げても
不機嫌そうな顔のまま…。
今では自分に見せてくれる様々な表情に幸せを感じていると
千秋の方から遠慮がちに抱きついてくれたのです。
甘えてくることのない千秋の仕草に感動し
見渡す光景に明るい光が東から差し込んで
千秋にとっての太陽になりたいと心に誓うのでした。
まさにこの、本編後の甘いエピソード！！！
大好きなのは尚吾だけではなく、千秋も同じことで安心しました…。
やっぱりね、過去も知られてしまったし
千秋が恥ずかしがるのは無理もないんですが
ちょっとだけでも甘えてくれたらそりゃもう幸せでしょう！！
尚吾の誓いが、これまでずっと寂しかった千秋を支えてくれるんですね。
勿論本編あってのSSですけども本編より萌えました。
