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表題作彼女になる日

三芳恭介
間宮奈央

あらすじ

幼なじみの奴が、女になった!! 三芳と間宮はあらゆる事で競い合うライバルだったが、ある日突然、間宮は女の身体に。伸びた髪、曲線的な体を目の当たりにし、戸惑う三芳。女嫌いの三芳と、女になった間宮の関係は…!?

作品情報

作品名
彼女になる日
著者
小椋アカネ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
花とゆめCOMICS【非BL】
発売日
ISBN
9784592193975
4.3

(3)

(1)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

久し振りに会う奴は女になっていた

このカップルかわいいですよ~
まずは、1巻だけでも読んでみませんか? 元が続きものではないので、
エッセンスはそれでじゅうぶん味わえますよ!

思春期の主人公の、家族や友人や恋にまつわる成長の日々を繊細に描く
という、ある意味王道の少女漫画です

ただし、彼は彼女になってしまうことを除いて-

あらすじが完璧なので読んでいただき、

ある日とつぜん女の身体に、というのはこの世界では男女比を保つためにときどき起こること、という設定です

物語のはじめのうちはコミカルに、
でも少女漫画ならではの心理描写の細やかさで、
女の身としては生々しく感じて怯む描写もある

だけどレディコミのようなものではない。トーンを駆使してはいるが平面的、描き込みも少なめで淡白な絵柄なので、重くもエロくもなりにくいのかな

以下ややネタバレ含みます






本作は、むかしからの漫画読み、ニアBL読みの方々にはその方面の宝庫として愛されていた(?)白泉社刊ですが、第一巻は雑誌連載ではなくほぼ描き下ろし、好評を得て連載、さらに続編となったもようです。そんな問題作とは思えませんが、おもしろい

ついでにそのあたりの方々へ向けて書き加えるなら
『月の子』(清水玲子作)の女体化のような切なさはなし
かの名作『11人いる!』(萩尾望都作)のフロルのように女になることへの忌避感や葛藤は示さず、でも恋する相手が大事なポイントという共通点はある

このあたり、間宮はすんなり受け入れている、というより、男の頭で女の体を面白がっているようにも受け取れるが、ほんとうは- そして三芳はどうなのか、とお話はすすんでいきます

そしてじつは内面的な成長を急速に遂げるのは三芳のほうかもしれない。物語の終盤での決断には驚かされるかもしれません。それに対する間宮の反応も含めて、わたしは好感をいだき、そこでこれはBLだなと思ったのでした

あ、それと、『火宵の月』(平井摩利作)が好きだった方にもおすすめです

『彼女になる日』全4巻、
同一世界で別主人公の
『彼女になる日 another』全4巻には、
前作の二人のその後も少し描かれています

ふと思いついて探してみると
ちるちるに設定の項目で「女体化」はなし
電子書籍サイトで「女体化」ではBL、TL、男性向けに数百ヒットしましたが
本作はそれらとは違って、あくまで少女漫画である、と書いておきます。エロでもコメディでも異世界でもなく、
ベースはキュンとする恋だからです

だけどじつはBLの王道でもある
つまり、君が好き、それに優先するものはない
という恋愛を、既成概念をゆるがすことがあっても、つらぬくことができるか、葛藤する二人のお話でもあるからです

このレビューを書くために読み返していて、作者のコメントに気づきました。「見た目こそ女でも間宮の中身は男なので実質これBLですよね」とあります
この元広告スペース、読まないほうが、わたしはよかったなw。解説が、いささか興をそがれるやもしれませぬ

2

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