電子限定おまけ付き
親友の年下同僚で、遠慮ないもの言いをする第一印象サイアクなリーマン×後天的に視力を失い全盲となったせいで、恋にトラウマのある鍼灸師のお話。
途中までは、攻めは好きになると、その相手にめちゃ甘で尽くすタイプで溺愛スキーとしては最高じゃん(サムズアップ)と思っていた。
途中までは、ね(ゲンドウポーズ)
だけど途中から、これは…ちょっと賛否両論あるシーンでもあるのかなという展開に。
ただ、私はそのシーンがあまりに切なくて思わず泣いてしまったし、まさかこの溺愛攻めがザマァ展開にはならないよね?? と、心のなかで攻めを信じ続けながら読みました。
結果、攻めザマァではなかったのですが女性は絡んでくるので、苦手な方はそこだけはご注意を!!
けれど攻めの愛はとにかく重かったことはたしかなので、溺愛スキーさんはぜひ一度読んでみてはどうでしょうか??
他の方の評価が高いのが意外だと思いました。
攻めには現在進行形で彼女がいて、その問題も解決されないままお話が進んでいきます。
物怖じしない性格が帰国子女だからというこじつけも、該当する人たちに失礼だと思いました。
障害者をネタにしているのですから、泣けるのは当たり前です。
ちょっと感動ポルノ的なあざとさを感じました。
一番気になったのは最後の犯罪がまるっと無視されている点です。
障害やその他は地に足のついたリアリティーのあるお話なのに、ここだけ綺麗に無視されているのがあまりにもご都合主義的すぎて腑に落ちませんでした。
それをファンタジーというのなら、どうして障害をネタにしたのでしょうか。
都合のいい所だけをネタとして持ってきてツギハギをしたような内容に憤りを感じました。そして、攻めのキャラクターのどっちつかずな性格に最後までイラッとさせられました。
こちら、AIソムリエさんに何回も何回もおすすめされたのと、好みがよく合うレビュアーさんが高評価でレビューされてるので読んでみました。
すっっっごく面白かったんですよ。
過去を穏やかに語るシーンでは思わず泣いてしまい、衝撃の展開では一瞬息が止まりと言った具合で。
そのあと「ゲス野郎!!」とギリギリしましたが。
そして恋愛のキュンもしっかりと!!
私もパジャマに裸足は萌えるよ~!!
「したいようにしてくれましたね」と(エッチで)暴走する攻めに泣きながら抗議する受けが可愛すぎて悶絶だよ!!
で、内容としては後天的な視覚障害者である鍼灸師・二ノ瀬と、患者としてやって来たリーマン・日根野谷による両片思いものです。
過去の経験から、現在の優しく穏やかな生活を壊したくないと頑なに思い込み、恋愛に臆病になっていた二ノ瀬。
そんな彼が強引で遠慮の無い、しかし視覚障害者である自分に対して垣根のない自然な男・日根野谷と出会い、交流を重ねてゆくうちに惹かれてゆく様を優しく丁寧に。
そしてすれ違いなんかを乗り越え、二人が結ばれるまでになります。
で、こちら、既に素敵なレビューが何件も上がってるので、個人的に強く印象に残ってる事を書かせていただきます。
元々作品自体はチェックしてましたが、「視覚障害者」が主役という事で、軽々しく手を出してはいけないゾーンに(作品を)分類しちゃってたんですよね。
なんとなく、難しくてテーマが重いイメージで。
それがですね、普段通り気負わず自然に読んじゃっていい作品だったんですよ。
エロで受けのこんな反応が超萌えるなー!!みたいな感想を持って全然いいんじゃないの?て感じで。
だって、実際に恋愛のキュンキュンがめちゃくちゃ多い作品なのです。
手で触れる事で理解する主人公が日根野谷に触れるシーンだったり、逆に実際のアクションがあるまで状況が分からない為、抱き締められて動揺したりのシーンだったり。
これ、視覚障害者である二ノ瀬視点なのに、無防備に触れられて日根野谷がドギマギしてたりするのが分かる描写なんかが上手いのです。
まぁ、二ノ瀬にとっては純粋に理解するための行為なんだけど、意識してる相手に無防備に近付かれて触られまくったら、男としては色々困るよねみたいな。
で、彼の視覚障害を萌える為のネタとして軽々しく扱っているのかと言うと、決してそうでは無い。
色々考えさせられる部分も多くて、作者さんが真摯に書かれたのであろう事が伝わってくる・・・。
あと、頑なに自分の気持ちから目を逸らし続けた二ノ瀬。
彼がやっと自分の恋心を受け入れた途端に、衝撃の展開が起こります。
どうもこれに関しては賛否両論みたいで、私も最初はギリギリしたんですよね。「このゲス野郎」的に。
ただ、後々真実が分かると、いかにも日根野谷らしい行動だったんじゃないかと思うんですよ。
日根野谷と言うキャラクターの、こういう部分にこそ魅力を感じていたので。
また、二ノ瀬の最終的な対応も、なんとも彼の「強さ」が表れていて心を動かされると言うか。
なので、個人的にはこの展開はあって良かったと思います。
そんなワケで「神」とさせていただきます。
このAIソムリエですが、コミックに関しては正直微妙なんですけど、小説に関しては結構な精度なんですよね。
私の場合はコミックより小説の評価数が多い事、あと好きな作家さんで漫画家さんより小説家さんの方が登録が多い事が関係してると思うんですけど。
やっぱ、データが多くなれば多くなるほど精度は上がるんでしょうね。
ちなみに「イエスかノーか半分か」は個人的殿堂入りですが、これもしつこくおすすめされてます。
デビュー作とのこと、おめでとうございます。デビュー作というのに、ややしっかり目の設定をもってこられ、読み応えのあるお話で、驚きです。次回作も楽しみです。受けさんは大変好きでしたが、攻めさんの覚悟のほどを、今ひとつ信じきれない思いがあったため萌にしました。(人を信じにくい性格なものですいません)本編のみ250Pほど+あとがきです。うーん、これは後日談が欲しかったかな。だってまだ色々二人でケンカしてそうで心配だし。
鍼灸院を営み、1人で生活する二ノ瀬。幼馴染の田所が会社の後輩を診てやってくれと紹介し、訪ねてきたのがえらくぶっきらぼうというか無礼な話し方をする日根野谷で・・・とお話は続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受けさんの暮らす街の商店街の人々、幼馴染田所の嫁、日根野谷の元カノ
**以下は攻め受けについて
受けさんは芯のあるしっかりした方なんで完璧。自分に向かってカッターナイフを突きつけた人物に、普通、「上がってください」って家に上げないし、おかゆ食べさせたりしないし(笑)。肝っ玉の据わり具合が並大抵ではないと感じました。
攻めさんがねー、無鉄砲というか無頓着というか無神経というかなんというか・・・難しい。とにかくフラットで、視覚にハンデある受けさんに対してもまったく揺らぎなくストレートにぶつかってくるところが、なんとも難しかったです。本当は攻めさんみたいに遠慮ない方がいいのかもしれないのですが、私にはなかなか難しいかもと思ってしまって。
そして最後一緒にいるという結論を出してはいるのですが、こいつ大丈夫かよ、と攻めさんに対して少々不安に思ってしまったので萌にしました。もう少し年数がたって重みが出てくるといい感じの男になりそうだなーとは思うんですけどね。あ、二ノ瀬がそんな風に育てればいいんですね、育成育成♡
1年ほどしてから「入れてもいい?」って是非聞いてみてほしいです。多分焦りまくると思うんですよね、日根野谷。そんな二人のSS、読みたかったなあ。
デビュー作とのことですが、すごく良かったです。
途中の展開に意見が分かれるかもしれませんが、個人的に今までBL小説を読んできた中でなかった展開だったので嬉しい展開でした。(切ない展開は大歓迎なので)
ムク先生のイラストもあっていたし、文章も読みやすく、自分では知り得なかった世界を感じることが出来ました。
また一人好きな作家さんが増えたなと。
ちょっとまだ荒削りな印象もありますが、一本目とのことで勢いも感じられます。
ちょっと甘めではあるかもですが、期待を込めて思い切って神にします。
次回作が楽しみ!