電子限定おまけ付き
さわれず、つかめず、遠ざかってしまう…
そんなさびしい逃げ水を見つめる男たちのオムニバス的作品。
こういう筋立てとは思わなかった…
第1章は、小学校講師の白地がメイン。白地は同性愛を隠し、世間体を気にする。
そんな生真面目な白地は初めてある男性と関係する。
しばらくすると、その男性・奥村は新入生の保護者として現れ、白地は関係性に悩むが…
お次は、白地がゲイを相談した友人・似内へ。
彼は好奇心だけで生きていて、オープンで、他人からは単に変態と言われているけれど何も気にしていない。だから白地の悩みも全然共感していない。
似内はSM風俗でアナル開発され、男に掘ってもらっている人です。
似内のお相手は、エステティシャン。人を綺麗に手入れしたい人。
似内の肌が綺麗だから付き合ってる感じで、恋愛とはちょっと違う?彼の独占欲は独特です。
皆が通うバーの店長さん・滝山は、実は奥村の事を知っていた。だから白地が心配で。
でも白地はもう全部知っています。
5話はその奥村語り。
うーん。奥さんが亡くなって、そりゃつらいでしょうけど。彼の心象風景はとことん暗く荒んでいます。
さて、ラストに描き下ろしがあるのですが、私は意外なほど衝撃でした。
白地と奥村…彼らは強いのか弱いのか…
この時、みんなはどうなってる?多分もう皆バラバラだと思いました。
なんとも言えない寂寥感というか空虚というか。メリバというか恋の残酷というか。
暗い気分が湧いてきたので「萌」で。
この作品は本当にしんどいと思う。別にハッピーエンドが嫌いではないという私でもしんどかったし、一気には読めなかった。時間をかけて読まないと泣き出しそうになる笑笑
まぁバッドエンドだけど、でも余韻が残る作品でもあったかなと思った。まっじで暗いから、覚悟して読んだ方がいい!!
マスターはこれからどうするんだろう、って最後すごい思った。5人出てくるんだけど、マスターだけなんかなぁ。報われない感じが否めなかったかも。でも全体的に私は結構好きだった^^
あまりネガティブなレビューはしたくないのですが、
本当に救われなくて、暗くて、無理でした。
メリバというわけでもなく、長年片思いのままのようなので、
完全にバッドエンドと言えると思います。
気持ちが報われず体の関係だけでずっと側にいるなんてツラすぎる。
そういうのが好きな方には良いと思います。
セリフ回しは文学的で素敵だと思いました。
絵も綺麗。
なので、読み返したいですが、ストーリーが辛すぎて読み返せない。
残念です。
ハッピーエンドにして欲しかったです><
二組のカップル+4人が通うバーのマスターのお話。
一組目は、教師の白地×謎のサラリーマン・奥村。
ゲイであることを隠し、抑えて生きてきた白地は、奥村と出会い、誘われるままに関係を持つ。
そして、奥村の掴み所のない魅力に夢中になっていく。
その後、奥村が生徒の父親で、さらには離婚したと聞いていた妻を実際は亡くしていたことを知る。
絶望に苛まれる奥村は数多の男に抱かれる日々。女性とは二度と関係しない、誰かを抱くこともない。でも寂しさは紛らわせたい。
傷つけられたい、許されたい、複雑な想いを抱えていますが、ずるい男です。
幸せになりたい白地と、幸せになることを拒む奥村の苦悩がもどかしく切ない。
描き下ろしでは、奥村の娘が白地に結婚の報告をしてます。
奥村は出てこず、その後ちゃんと恋人になった風でもなさそうで、長い時間を過ごしたことこそが答えなのか、長い時間をかけても想い合えないのか、何とも言えない内容でした。
白地が気の毒という思いが拭えないのですが、大人だし、それも彼の選択と捉えるしかないのでしょうかね。
二組目は、エステティシャンの古沼×白地の同級生の似内。
男女問わず遊びの関係を楽しむ似内と、寡黙でクールだけど実は似内に執着する古沼。
こちらも恋人手前な感じですが、古沼が似内を落とせそう(落ちてるかも?)という手応えを感じているので、そこまで描ききってはいないけど、ハッピーエンドと言えなくもない感じ。
タチもネコもこなし、古沼にも「抱かれてみない?」と提案する似内は、その実誰よりもネコ気質で、そんな彼の性質を見抜き、「突かれていくのが好きなくせに」と返す古沼に、「オレの事をよくわかってる」と嬉しそう。食えない年下×落ちる遊び人のお兄さんないいカップルです。
描き下ろしはちょっとだけ恋人っぽいです。
二組の恋愛模様が4人それぞれの視点で進み、個々の事情や想いは丁寧に描かれているけど、話が分散してまとまりに欠ける本末転倒な印象も。
彼らを見つめるバーのマスター視点の話は、一見全体を俯瞰してまとめているようで、マスターの私情まで入り込むことで人物関係が無駄に複雑化して蛇足に感じました。
全体的に悲壮感が漂っていて、ハッピーエンド好きには辛かったです。
古沼×似内で遊び人が落ちるスタンダードな話を読みたかった気がします。
