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表題作狼殿下の溺愛妃

サリュース,8〜20歳,エドラー王国第1王子
アルビィ・フォン・ルクセンブリア,18〜30歳,ブリアン王国第3王子

その他の収録作品

  • 二人の殿下
  • あとがき

あらすじ

美貌の王子アルビィは両性具有のため父王に虐げられてきた。そして政略結婚のため人狼族の王子、サリュースと婚約することになり…。

作品情報

作品名
狼殿下の溺愛妃
著者
早乙女彩乃 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576181806
3.4

(24)

(7)

萌々

(6)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
4
得点
76
評価数
24
平均
3.4 / 5
神率
29.2%

レビュー投稿数4

『人狼スパダリ』♡&♡『美しい両性具有』王国の愛の物語

この作品は賛否両論あるみたいですね。
それは『受け』が『両性具有』なので、女の子的な表現や当然身体もそうですし。
それが受け入れられないのかなー。
私は特殊設定大好きだし、
『オメガバース』(Ω優勢)
『両性具有』
もうめっちゃ好きです。
何より『攻め =サリュース=』ちょー絶格好良くて『スパダリ』で黒髪
『受け =アルビィ=』めっちゃ美人さんで、金髪
と言う私の好みに『どストライク♡』
またこの『受け』が誰より美しいのに、物凄い努力をして、剣の達人、頭も良くて、心が広くて優しい。
それは両性具有に生まれてしまった為に(自分のせいじゃないのに!)、父王に疎まれていた為、何とか自分を見て欲しい!こんな自分でも国の為に成りたい!一心からで。
結局は遂に認めて貰えなかったけど・・・涙。

そんな政治の道具でエドラー王国へ、十歳も年下の王子の元へ嫁ぐ事になってしまった。
ここで『アルビィ』の世界が180度変わるんですね。
あれ程国では居ないものとされ、王宮から一歩もそとへ出る事が叶わなかったのに、エドラー王国は国をあげて歓迎してくれた。
そして婚約者であるまだ幼くて可愛いいサリュースと出逢う訳です。
サリュースはサリュースで、こんなに小さいのに勝手に婚約者を決められて、反発していたのに、美しいアルビィを見て一目惚れ。
幼いながらも『一生この人を愛し抜こう』と心を決める。
わ~~~たまらーーーんっ。
そしてここにもう1つ大事な萌え要素!
『攻め』は『受け』を愛して愛して、他の誰にも見向きもしない!もち独占欲の塊!!!
サイコーですやんかーーーっ。
ふふ、萌え要素第2
『攻め』は絶倫で巨○でなければならないっ!
うぅぅぅカードが全部揃った!
これで面白く無いワケがない( ̄^ ̄)ドヤッと鼻息も荒くなるわ。

またね、ストーリーの運びが上手いのよ。
幼い『攻め』のサリュースが成人(二十歳)にならせ、十歳も年上の『受け』のアルビィより、デカくカッコ良く、スゲー大人にしなきゃいけない訳でしょ。
でもそれをちゃぁんと、誰もが納得出来る運びとなってるんですよ。
いやぁ本当に「上手いっ」と膝を打ってしまいました。

エロもたぁッぷり豊富です+.(≧∀≦)゚+.゚。
アルビィは何も知らない美しい身体。そこへサリュースのまぁ『床上手』なこと(﹡ƠωƠ֦﹡)
どんなにアルビィが嫌がっても(これは両性具有の身体を見られたくがない為、そして本人は男のつもりだし)、見事にトロットロに蕩けさしちゃうのであります♡✧。(〃>ᴗ<〃)。✧♡。

嬉しい事に、二人がずっとずっと幸せである。
な話もしっかりあります。
よく、「山越え谷越えやっと二人が心から結ばれた。そしてその後の幸せはご想像にお任せします」みたいなのあるでしょー。
あれ、キライなんですよねー。
やっぱしっかりガッツリ『幸せなその後の二人』を見せてくれないと!
安心してください。
そんな心配は要りませんっ。
めっちゃHappyでlovelyでオマケに『エロエロ~』
もう心から楽しめました。
ありがとうございます。
ただ一つ欲を言えば・・・
イラスト、凄く素敵です。
特に表紙はもう本当に最高です。
ただね、ただせっかくの『狼族の』『受けより遥かにデカくなった』『女性を一目で虜にするがっつりなガタイ』なのに、絡み合ってる所は、優しい受けとそう体格差がない攻めに見えちゃうんです。
それだけが悲しかったな。
めっちゃ美しいイラストなだけに・・・。
もちそれ以外のイラストは見惚れます♡♡。

もう本当に『神』を幾つも付けたい。
私の『宝物』です。

4

これぞ年下攻め!

可愛く慕ってくる年下攻めが、かっこいいイケメンに育っていくという、期待通りの展開。
大変満足感あります。
また攻めにとっても受けは、一目見たときからの憧れであり、好きで好きで仕方ない存在。
だから両思いなんだけど、受けにとっては可愛がってた子だから男として見られないし、男として見たくない事情もあって……、という葛藤。
そして、どんなに抱いても自分のものになってくれない受けに対する攻めの、悲しみや悔しさ。
でもそれでも褪せぬ恋心……というあたりが大変美味しかったです。

報われない攻めが可哀想なんですが、でも攻めの愛情を受け入れられない受けの事情も、なるほどなぁ……って感じで共感しやすかったです。
うまい展開だと思う。
二人が両思いになる(事態が解決する)くだりは少々あっさりかな?
利己的な独占欲を押し付けられた受けはもっと拗ねて怒ってもいいし、策士だと言われる割に直球勝負な攻めは、もっと腹黒くていいのになあ、という気もしました。

しかしそれを差し引いても大変おいしく萌えられたので、神評価に。
年下攻めで、執着攻めを読みたいときにオススメです!

6

長い執着

表紙買い。さらさら素敵な金髪にりっぱな真っ黒お耳♡これはたまらんと思って購入したら、割合ツユダクでした。耳しっぽと両性具有さんである以外は、変身してご活躍などの特殊要素は感じませんでした。挿絵がとっても好きだったのですが、色事シーンが多くてちょっと飽きたかも(すいません)なので中立より萌です。本編240P弱+後日談7P+あとがき。両性具有とお道具が大丈夫で、色っぽいものを求めている気分の方におススメです。

ブリアン王国の第三王子であるアルビィ。美貌の母に似てめちゃくちゃ美人さんですが、両性具有のため、嫁には行けない、嫁も取れないと厄介者扱いされています。18歳の時に、エドラー王国第一王子(御年8歳)の許嫁として隣国へ行けと命じられ、抵抗しながらもやむを得ず行ってみたところ、国を挙げてめっちゃ歓迎されてびっくり。次期国王=未来の夫であるサリュース王子は大変素直で可愛らしく、アルビィに一目ぼれしたみたいで・・と続く年数でいうと12年ぐらいの長いお話になります。

登場人物は、国王、王妃、弟王子、攻めに寄り添おうとする女性などいますが、ほぼほぼ二人です。

**以下内容に触れる感想

前だの後ろだの、まあ大変なぐらい、一生懸命攻めるんです、攻めさんが。10歳年下だし、国に来た当初は教育係をしていた受けさん、剣使えるし、色々お利口だし、要は頭が上がらないんだと思うんです。一目ぼれしたらしく、長い間恋焦がれ、15歳ぐらいの時に、一回色々見せてもらって(笑)、5年間修業に出かけた後、いよいよ本格的に受けさん陥落作戦へとなります。(ここまでが90Pぐらいある)

受けさんは、子供産めるかどうかわかんないし、正妃なんて無理無理っていつも逃げ出そうとしているもんだから、攻めさん怒っちゃって抱きつぶしちゃう、ああ大変(笑)。
カッコいいし頑張るし、最後は泣き落とし作戦も発動させて、めでたしめでたしです(爆)執着の勝利。カッコいいのにね。ほしい物のためにはなりふり構ってられませんというところです。

そんな攻めさん、幼少期からりっぱなイケメンになるまでモノクロ挿絵で楽しめます。このりっぱなお耳が好きなんです。変なフェチですいません。一枚パレードで馬車に乗ってる二人の図があって、ややコミカルになってるのも素敵だったなー。北沢先生の挿絵もやっぱり素敵。

ちょっと挿絵で評価アップしてるかもな と思う一冊でした。

6

評価がとても難しいです

こちら、狼族の王子と両性具有の王子によるエロエロな花嫁ものです。
ちょっとしたすれ違いなんかはありますが、とにかく攻めの溺愛ぶりと執着ぶりが半端無いんですよね。
そんなワケで、甘々でエロエロでと楽しく読めました。

ところで、早乙女先生の持ち味と言うとエロ!
マニアックなプレイなんかも果敢に書かれていて、私が尿道責めと初めて出会ったのも、早乙女先生の作品ででした。
が、今回は両性具有の受け。
この持ち味である濃厚なエロがですね、悪い方に出ちゃってる気がするんですけど。
何だろうな・・・。
読みながらふと我に返ると、これは果たしてBLなのか?と疑問がわいてくると言うか。
だってエロがもう男女なんですよ。
こう、BLを読んでるんだか、TLを読んでるんだか、分からなくなってくるんですよ。
受けも「いやっ、いやあぁ・・・」とか喘いでるしね。
女子じゃん・・・。

まぁ、そんなワケで評価に迷いましたが、主役二人のキャラ、またストーリー自体も好みな事から「萌」とさせていただきます。


内容ですが、狼族の世継ぎの王子・サリュース×政略結婚で嫁いで来た両性具有の王子・アルビィによる花嫁ものです。エロエロです。

両性具有の為、父王から虐げられ、王宮内で閉じ込められて育ったアルビィ。
10も年下の狼族の王子に嫁がされる事になります。
政治の為の駒として扱われる事を覚悟していたものの、嫁ぎ先のエドラー王国では温かく迎え入れられ、驚く共に喜びを感じるように。
また、まだ幼いサリュースの許嫁兼教育係として過ごすうちに、彼に惹かれて行きますが、子供を産めない自分は身を引いた方がいいと思い悩むようになりー・・・と言うものです。

まずこちら、ストーリーとしてはとりたてて新鮮味は無いんですよね。
失礼ながら、良くあるパターンと言うか。
が、全体に流れる優しい雰囲気が素敵だったりします。
一途に、また純粋にアルビィを慕うサリュース。
実の子供のようにアルビィを見守り、温かく接する国王夫妻。
好意的に受け入れてくれる国民や使用人達ー。
恥とされ閉じ込められて育ったアルビィが、幸せな毎日を手に入れるのが嬉しく感じます。

また、幼い頃はひたすら可愛いサリュースが、大きくなるにつれ包容力があるいい男に育つのも萌え所。
あっという間に体格なんかも逆転しちゃって、執着ぶりなんかも更に増してくんですよね。
こう、両性具有と言う自身の身体をなかなか受け入れられないアルビィをですね、揺るぎ無い愛情で包み込むサリュース・・・。
こういう甘々なエピソードの数々に萌えるのです。
だって、溺愛系がとにかく大好き!!

で、そんな中、幸せであればあるほどサリュースの為に身を引かなくてはと思い悩み、側室を持つようにサリュースに勧めるアルビィ。
しかし、アルビィに強い執着を見せるサリュースにより、激しく犯され・・・みたいな。

いやまぁベタベタなんですけど、個人的にはこういうベタなお話と言うのが大好きなんですよね。

で、問題となるのが超濃厚なエロ。
そもそもですね、早乙女先生ですが、嫌がる受けを無理矢理抱く攻めと言うパターンがお得意でして。
いやまた、これが萌えるんですよ。
こう、受けが嫌がってるのはとある事情のせいで、本心では受けも攻めが大好き。
だから抵抗はしてるものの、実は甘々みたいな。

でも今回は両性具有・・・。
濃厚な描写で表現される、女性の方でのエロ。
もちろん「今度はどちらの孔に挿れて欲しい?」的にちゃんとBL的なエロもあるんですけど・・・。
こう、ここまで濃厚に描写してくれなくていいのにみたいな。
また、アルビィの反応なんかが「いやぁ、見ないで!!」と女子みたいですしね。
これ、通常なら全然気にならない反応なのに、両性具有だと何故こんなに「女子」を感じてしまうのか・・・。
まぁ、萌えるから良いんですけどね!!

あとですね、細かい部分で微妙に引っ掛かったりします。
二人の出逢い時ですが、「あなたがキレイで見とれてしまって」と告げるサリュースに対して「なんて素直な子供だろう」と感動するアルビィ。
なんか引っ掛かるのは私だけですかね?
こんな感じの微妙に「ん!?」となる部分がちょこちょこあったりします。
何となく、前後の文脈で伝えたい事は分かるんですけどね。

と、引っ掛かる部分はありますが、基本的には好みの作品で萌えました。

22

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