• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作贋作・好色一代男 下

世之介
女たち、男たち

その他の収録作品

  • 世之介地獄変

あらすじ

放蕩のかぎりをつくし晩年を迎えた世之介は、伝説の楽園「女護が島」を目指す航海中に嵐に遭遇し船が難破。ようやく目を覚ました世之介は自分が若返っていることに気づく。船上に現れる謎の若い男。そしてかつて情を交わした女たち、男たち……⁉︎
こうして始まった世之介の人生をふりかえる物語。さあ、世之介が向かうは地獄か天国か⁉︎

毛利亘宏率いる人気劇団「少年社中」との奇跡のコラボレーションでおくる名舞台のコミカライズ、最終巻‼︎

作品情報

作品名
贋作・好色一代男 下
著者
松本花 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Wingsコミックス【非BL】
発売日
ISBN
9784403622694
4

(1)

(0)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

俺が地獄の奴らを幸せにしてやるぜ…これぞ世之介という男

「贋作・好色一代男」完結巻。

やはりこの船は、三途の川の渡し船。乗り合わせるはみな…死人。
つまりは世之介を極楽にやるか地獄へやるかの罪の成敗。
この巻で語られる世之介に関わった者たちの哀しい末路の畳み掛けは、かなりショッキング。
世之介の望んだのはこんな事じゃなかった。だけど現実は違って。
世之介の話を聞きだす青年・瀬平の正体も、驚くべきもので。
誰かを救えるなら、誰かを笑顔にできるなら、と地獄逝きを選んだ世之介。
だがそうなってからの周りの者たちが、自分たちは確かに悲惨の内に死んだ、だけどやはり世之介に幸せをもらったのだ、と世之介の人生を高らかに肯定する。

…そして望んで地獄へ堕ちた世之介による「世之介地獄変」へ。
しかし、地獄は世之介にかかれば何ら現世と変わらぬ場所。亡者や獄守たちにコナをかけたり、一緒に地獄にいる徳蔵や艶之丞との再会を喜んだり。なんだかとっても楽しそうな世之介。
そこに、閻魔が病んでしまい地獄が負にまみれる危機が。その危機を救え、と地蔵菩薩から命じられる事となる……

…地獄で閻魔を救う⁇という次の展開の予感が現れたところで、この物語は終わります。
色と情を中心に、過去から未来まで駆け抜け続ける世之介と、彼と関わった人間たちの運命をネオジャポニズムで描いた舞台作品からのコミカライズ。
大変面白かったです。舞台関係なく続きの閻魔編を読みたい。
また、上中下巻全て表紙が素晴らしく美しいです。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP