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表題作贋作・好色一代男 中

世之介
女たち、男たち

あらすじ

放蕩のかぎりをつくし晩年を迎えた世之介は、伝説の楽園「女護が島」を目指す航海中に嵐に遭遇し船が難破。ようやく目を覚ました世之介は自分が若返っていることに気づく。船上に現れる謎の若い男がひとり。そしてかつて情を交わした女たち男たち……⁉︎こうして始まった、世之介の人生をふりかえる物語。舞台は、いよいよ花の江戸へ‼︎

鬼才・毛利亘宏(「少年社中」)脚本・演出の傑作舞台『贋作・好色一代男』を、その魅力を知りつくした松本花が満を持してコミカライズ‼︎

作品情報

作品名
贋作・好色一代男 中
作画
松本花 
原作
井原西鶴 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Wingsコミックス【非BL】
発売日
ISBN
9784403622489
4

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

生きよ!無償の愛を…世之介という男、その2

非BL作品「贋作・好色一代男」上中下巻のうち、中巻です。

非BL作品としての登録ですが、この中巻ではBL的展開があります。
上巻ラストにて登場の艶之丞、という美形侍。彼は「床入侍」という役職?で、大奥に入れるべき女性をスカウトし、その「毒味」と床作法を仕込む存在。
スカウトする女性たちは別に美だけを基準とするわけではなく、骨格の良い将軍の子を産めるような丈夫な女性もターゲット。そして彼が声をかければどんな女性も言いなりに。
しかし、艶之丞は将軍のための女性を相手にするため、絶対に精を漏らさないのです…!
それを知った世之介は、そんなまぐわいには愛が無ぇ、勝負だ!と…
描写としては「事後」ですけどネ。
相変わらずおせっかいで、人間好きで、困ってる人を助けたがりの世之介ですが、どうやら人助けと思ってやっていたことが実はそうではなかったのかも…人の歯車を狂わせていたのかも…という事実が明らかになってくる⁉︎…

この中巻も引き続き世之介の人生を振り返る展開で、今まで関わってきた男たち女たちとの幾重にも交差したエピソードたちが、異空間的な江戸の世界観で繰り広げられてかなり絢爛。
しかし、船に乗り合わせているらしい「奪衣尼」(だつえ)が時に狂言回しとなって、世之介のもたらした影の部分を暴いていきます。
もう一点。奪衣尼がいるという事は…ここは死後の世界、という事なのだと思う。
下巻に続く!

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