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俺様ペットが懐きすぎてる

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表題作俺様ペットが懐きすぎてる

クロ,ペットとして飼われるニンゲン
ネル.獣人,狐,クロの飼い主

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき
  • カバー下オマケ漫画

あらすじ

「お前 どちゃくそシコイな。ブチ犯してぇ」ニンゲンが獣人のペットとして飼われるようになった世界。狐の獣人のネルは、クロという大きくて、黒く美しい毛並みのニンゲンを飼うことに。言葉が通じない2人だが、ネルが純真おバカなのをいいことに、ぺットのクロはセクハラ三昧! 一方、世間では『小動物狩り』が多発していて――?

作品情報

作品名
俺様ペットが懐きすぎてる
著者
一二三もげぞう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
マージナルコミックス
発売日
ISBN
9784575380361
3.5

(16)

(4)

萌々

(5)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
4
得点
53
評価数
16
平均
3.5 / 5
神率
25%

レビュー投稿数4

可愛い飼い主と俺様ペットの物語

久しぶりの一二三さんの新刊ということで、あらすじも読まずに飛び付きましたが、初めての世界観にすぐに夢中になりました。獣人が飼い主で人間がペットという、不思議な世界でのお話です。

そんな中での、狐くんと俺様人間の、日常のあれこれにキュンキュンしました。
とにかく、ピュアでちょっとおバカなネルが可愛くて。おまけに、クロと名付けられたイケメン人間の執着ぶりにも萌えて。随所で発言する卑猥な言葉にも愛情が溢れてて、ニヤニヤしっぱなしでした。

弱肉強食のツラい現実もありましたが、お気に入りの一冊です。

3

ギャグとシリアスの具合がちょうどいい

人外モノで、人間が獣人のペットとなる世界。
冒頭ペットのクロ(人間)が届いた瞬間、言葉の通じない飼い主のネル(キツネ)に向かって第一声
『お前どちゃくそシコいな ブチ犯してぇ』って(笑)
どギャグ開始のゴングが脳内に鳴り響いたね!
終始まったく意思疎通ができないのもまた面白かった。

快調にギャグ飛ばしてるけど、捕食者と被食者の間で結ばれる”契約”では「命の尊厳と信頼」の話が出てきてちょっと重たい部分もあるけどそれはそれで見入っちゃいました。

基本獣人なのにショック顔はマズルのある完全な獣顔になるのも可愛かった!
関係的には表紙通りの関係なのでネルを想う(?)契約者のセツ(オオカミ)がなんか失恋した感で終わるけどカバー下でめっちゃホッコリしました!

2

表紙は可愛らしいけど

ネルの天真爛漫な可愛らしさがとても魅力的な反面、内容は思ってたほど明るく無くて驚きました。

ただペットで人間のクロの本音むき出しの台詞にクスッとしたし、オオカミ獣人のセツとのネルを巡る小競り合いは楽しめました。

セツがどんなに注意しようとネルがどこ吹く風で、クロには絆されて行く所も面白かったです。

人間が少数となって獣人のペットになった事、人間と獣人との寿命の違い、亡くなった草食獣人の辿る道などはとても考えさせられました。

だから可愛くてエッチな作品を期待したら、地雷を踏む方もいるかもしれません。
でも私はセツとヒノのその後が読みたいと思いました。

2

エロカワ♡モフモフコメディかと思いきや⁈ 実は、命の尊厳の物語。

分冊版をずっと追いかけていて。やっとまとまったものが読める‼︎というので、嬉しいです。
可愛い絵柄とこの帯‼︎ 私も最初はケモ耳モフモフラブ・コメディ♡ かと思ってました。
思ってましたよ⁈ 侮るなかれ。これは結構重たい命の尊厳の物語だったのです‼︎

ニンゲンが淘汰され、獣人が支配をする未来の世界。
キツネ獣人のネルは、ペットとして成人のニンゲンを飼う。クロと名付けた彼は、一目でネルを気に入ってしまう。「セックスしてぇー。」と、スリスリするクロに「わぁ。すごく懐いてるんだ!」と、喜ぶネル。言葉は通じない。
この世界では、「契約」という、被食者は生前の信頼と死後の肉体を捕食者に。捕食者は生前の命の保証と死後の尊厳を被食者に与えてくれる…。
キツネ獣人のネルは、幼馴染でオオカミ獣人のセツと契約を交わしている。
セツは契約者以上にネルに愛情を寄せていて、必ず守り抜くと心に誓っている。
そんな折も折、街には小動物狩りという犯罪が横行していて…。

ニンゲンの方が獣人より寿命が長いので、「一緒にいられる時間は限られてる。」飼い主が死ぬと、別の家に譲られたり、店に引き取られたりの繰り返しだったというクロ。「別れの度に一方的に悲しいなんて、もううんざりだ。」
私は、ライオン獣人の家に飼われているエマという女の子のセリフが好きです。(泣ける‼︎)
「…あなたが、自分の心を守るために “理性的に本能で生きてる” のは否定しません。でも…あなたにとっては、たくさんのうちの一人でも。彼にはあなたしかいないから。“一緒に生きてる” ってこと、忘れないであげてくださいね。」

街に横行する小動物狩りは、ホッキョクオオカミのヒノの飼っているニンゲン、ヤエの仕業だった。
ヒノとキツネ獣人のシア。ペットのヤエ。それはオオカミのセツ、キツネ獣人のネル、ペットのクロ。この3人とかつては同じだったと思いを馳せるヒノ。ヒノは契約を交わしていない友達のシアを事件で亡くしてしまう。それからヤエは狂ってしまった。キツネの尻尾を収集するヤエ。小動物を殺し、尻尾だけ取り、他は肉食獣に喰わせる。そんな犯罪に加担していた事に耐えられなくなったヒノは全てを警察に委ねる決意をする。
ネルの尻尾を狙うヤエの目論見通りに陥れられるセツ、クロ。彼等はネルを守りきれるのか⁈
…という。結構重め、そして血なまぐさいものを孕んでいて。自然の摂理と命の尊厳。
最初の印象と全然違う展開に驚かされました。
獣人との生活は一期一会だとスカしていたクロが、最後には「俺、あいつ死んだら一生引きずる。」と言うまでになっている。ニンゲンのクロにとっても初めての愛情と恋を知る物語なんです。
オオカミ獣人のセツとクロの、ネルを巡ってのバチバチにはちょっとホッとさせられますが、基本的にはシリアスなテーマだと思います。それはペットとの時間だけでは無くて。
同じ時間を生きている人同士の間でも言えること。
“ 一緒に生きてる ” ってこと、大切なこと。

カバー下オマケで、一応振られてしまったセツに恋の予感⁈ が補完されていて、ホッとしました。
私はセツが好きだったので。セツは、ペットのクロと恋をしてしまうネルに失恋するんですよね。ハッキリとは描かれて無いけども。セツはイケメンで、とっても良い子なので、幸せになって欲しい。
そんな願いが届いたようで。ホンワカ嬉しくなりました♡

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