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カブの色んな表情に萌えます!!

冒頭のイチャイチャでノックアウトされました…!!!
尾上!なんて色っぽくて可愛い表情してるんだ!!!
といういきなりキュンキュンからスタートして最高でした。
扉絵のクリームパン…こんな可愛い小道具でしたっけ?笑

帯の『亀裂』という言葉にビクビクしながら読み進めましたが、安心安全のハッピーエンドです。
何よりカブが成長したなぁとしみじみ思いました。
今までなら『何でもない』と、説明するのをサボったり面倒臭がっていたであろうことを、きちんと話して向き合います。誤解が生まれそうな場面でちゃんと話し合うし、思っていることを話すので、読んでいる方もフラストレーションが溜まらず読後感がとても爽やかです。
尾上のまっすぐさと、カブのぶっきらぼうな優しさと、相互関係がとても素敵でした。
そしてカブが本当に色んな表情をするようになりましたよね!
ぷっと吹き出したり、戸惑ったりびっくりしたりちょっと照れたり…尾上といることで、色んな温かい感情が生まれてきたんだなぁと、まるで気分は息子を見守るお母さんです笑
好きなだけではない、お互いのとても深い信頼関係が分かって、非常に満足な5巻でした♪

それにしてもイサク先生、どんどん絵が美しくなっていってるような…?!
昔から全然絵柄は変わらないのに(10年も経てば変わる人は誰か分からないくらい変わったりしますが)、無駄のない綺麗な線で、前よりお上手になってるような気がします。(勿論以前の絵も好きです!)
14話と16話の扉絵の尾上の体格とか、骨格はしっかりしてきちんと男性の体つきなんですよね。割りと肩幅もあるし、何というかバランスの良さを感じます。
上手く言えないんですけど、『お?』というか、はっと惹き付けられるコマが多かった気がしました。

花恋とのコラボもあり、幸せいっぱいでした!
これからも行く末を見守りたいです。


恋の終わりは何処へ往く(二人でならば何処までも)

大変遅ればせながらながら読了しました。
読み終えた今、表現し難い余韻を漂い様々なレビューサイトで皆様の感想を噛み締めている次第です。

素晴らしい作品ですよね。

『死出の道を ひとつでも多くの花で飾ってあげよう』

こういう文言が出てくる恋愛漫画って、そうそう無いんではないでしょうか。先生の筆致に惚れ惚れします。
少なくとも私はこの言葉で、薄っぺらい『好きだ』なんて到底太刀打ち出来ない程の威力を感じました。なんて格好よくなったんだ貴方…

当初、大伴が本当に面倒くさいしイライラしてました。
もっとハッキリ言わんかい!!言葉が足りないよ!!いつまでぐるぐる言い訳してんだ女々しいぞてめぇ!!と。
恐らく普通の漫画的ストーリーとしては、ここまでもだもだ葛藤するキャラはあまり好ましくないでしょう。『それでもお前が好きなんだ!』となるほうがカタルシスは大きいですし爽快感ありますもんね。
反面窮鼠ではサディスティック全開の今ヶ瀬でしたが、俎上では苦しくなるほどまっすぐに愛をぶつけてすがりまくる。
ヒステリックになりながらも、以前では考えられないほど駆け引きする余裕もなく、恋に身を焦がしもがく今ヶ瀬にすっかり感情移入してしまい、大伴に対して『もっと踏み込んでくれよ!あと一歩素直になってくれよ!もう少しじゃんか!!』と、葛藤する二人をハラハラしながら、残りページ数を確認しながら、はやく幸せになってくれと祈りながらページを捲っていました。
でも、どちらかがお前が好きだと男前に叫んでくっつく物語なら、きっとここまで琴線に触れることはなかったでしょう。

後半に行くにつれて、私のなかの大伴像が変わっていきました。とことん迷いながら、傷つけ傷つきながら、一つの終着点へと進んでいく。先生の『できる範囲で漢にしてやりたい!』というあとがきが納得てすし、とても嬉しかったです。
読み終えて反芻するごとに、あぁ、そりゃ葛藤もするしもがくしすれ違いもするよなぁ…と。糖度高めの胸キュンラブストーリーではないですから。
だって、もし自分が同性から告白されたら?計算高くならざるを得ない状況の相手が、捨て身で本音を絞り出すように好きだと伝えてきて、でも自分は異性が(現時点では)好きで、同性でも関係ない愛してる!とさらっと言えるもんでしょうか?
同性同士の恋愛も珍しくなくなりました、でもコアラのくだりのように、遺伝子レベルで受け継がれてきたものや価値観を早々変えることはとても難しいと思います。
性別に囚われず、自分の愛する人と幸せになれたら勿論素晴らしいし、そうありたい。
でも、だからこそ普通とは違う人生、全く予想していなかった未知の人生を送ることに対して、自分にも相手にも今後にも抱く不安を有耶無耶にせず『これは正しい感情なのか』と思い悩む姿を描ききって下さったのが本当に凄いです。
そして自分の意志でたまきの元へ向かい、けじめをつけ、肚をくくった濡れ鼠の表情は、それはそれは精悍でした。

恋が終わるとき愛が始まるんだ、なんて、軽々しく言えはしませんが、次はないと恋の終わりすらも覚悟した『それでもいいよ』は、既に大きな愛に変わっていて、君となら何処へでも行こうという最高のプロポーズだと個人的には思いました。
ままならないふたりの、やっと向き合えたふたりの本当の愛の物語が始まるような、これ以上ないラストでした。

願わくは、『遠くへ来た』よりも、更に遠くへ、添い遂げ寄り添うふたりの未来を見てみたいです。

まさかの食わず嫌いだった…!

そう思えるくらい、私は読み終わったあと非常に楽しく、かつもっと早く読んでおけば良かったという気持ちになりました。(pixivにて最新話まで読了)

基本的にBLに限らずストライクゾーン全方位型のため、割とジャンルはボーダーレスなのですが、これだけはタイトルの時点で嫌煙してました。
従って作者が誰かまで確認しておらず(表紙もチラ見でおげれつ先生まで判断つかず)、先生の著作と知りびっくりしました。
正直『うわ…流石にこのタイトルはないんじゃねぇの…?え、アニメ化?やべぇな日本もとうとうここまで来たか…』みたいな、世も末感を感じておりました。ごめんなさい笑

いやでも、あのおげれつ先生だ!読まずに判断できぬ!どんなエロエロ頭ゆるゆるか見てやろうじゃないか!!と天の邪鬼魂が炸裂し、読み出したらまぁ止まりません。一気読みです。作品に対するイメージがまるで変わってしまいました。

だってだって超面白いんだもん!!!!
乱交の衝撃が強いですが、ストーリーの流れが非常に面白いと思います。
そりゃあね、節操なんて概念はありません。主人公と一部のみで、諸先輩方は現実にもし存在したら息子を叩き切ってやりたいくらいにはゆるゆるです。
でも、コメントされてるようファンタジーなので。
最初は上記のような印象で、強引に勢いのまま突っ走るのかと思ったら、話数を重ねるごとに見事な群像劇になっています。
一人一人の生立ち等が明かされ、エピソードが重なる度にそのキャラに対する愛着がぐんぐん上がっていくんです。
特に鹿谷先輩なんて一番印象変わりましたよ!最初は一番めんどくさいキャラだなと思ってましたが、とびきりの笑顔と後輩想いなところに見事にやられました。明美先輩も、ぶりっ子ドSキャラかと思えば、一番冷静に判断して皆を纏めてますし…彼しか部長はいねぇ…
そして加島のまっすぐさ。真面目な場面はしっかりと纏めてあって、各々の恋愛模様に終始キュンキュンしてました。そもそもこんなに心の機微を描いているとは思ってませんでしたから笑
遠野はキャラとしては平凡な部類なんですが、先輩たちにすっかり馴染んでて何だかんだ楽しそうで、彼の気取らない人間性が好きで爽やかに読めるのもポイントかと。
絶対に入りたくないのに、あら不思議、『あれ?もしかして楽しい…?』と面白そうだから入ってみたいという異常事態が私のなかで起こりました。

とはいえ、ベースがヤリ部。下品が正義。私はお腹抱えて笑える場面が多々あって笑いと胸キュンが一緒の非常に美味しい作品でしたが、合わない人はとことん合わないと思います。ので万人受けではありません。レビュー★1も★5もどちらもあって当然です。ただ、私は読んでみて、完全に食わず嫌いだでしたし、この方は本当に漫画お上手だなと思いました。勿論タイトルからしてそうなることは仕方ないとも思いますが…笑

おげれつ先生もですが、はらだ先生、吾妻香夜先生のように、作品の振り幅が大きい方々が多々いらっしゃるのが、BLは本当に発掘しがいのあるジャンルだとつくづく思います。

まぁあまりこんな作品ばかりでもどうかと思いますが笑、胸が裂かれるような硬派な作品も、脳が麻痺するようなお馬鹿な作品も、どちらもあるのって素敵なことだと思いました。
気になられた方、宜しければ是非一読を。
新しい扉が開けるかも?