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約束の日 コミック

館野とお子 

「今度はお前のほうから落ちてきたんや」

 買って気づいのですが、本作は約10年前に出版された「約束の日」の新装版でした!!
 内容は、計8作からなる小作品集です!!

「10年後」
 子供のころは、なんでもできると思っていた浅井裕司(あさいゆうじ)は、今は当時の見る影もなく、しがないフリーターとしての日々を送っている。
 ある日浅井はカフェで永瀬と名乗る男に出会うのだが、実は永瀬は小学校卒業と同時に引っ越ししてしまった、昔の友人であった。永瀬は当時、なんでもできる浅井にあこがれており、その気持ちは10年たった今も変わらない。素直な気持ちをぶつけてくる永瀬に触発されて、浅井もまた前向きに生きていくことを決意するのであった。

「CLOSED」(タイトルはこの作品のセリフからとりました)
 彼女に振られた山内は、立ち寄ったカフェで高校の友人・日高(関西弁)に遭遇する。高校時代、山内は日高の熱い視線に気づきながらも、その先に進んで自分がめちゃくちゃになることを恐れ、気付かないふりをし続け、そのまま転校することとなった。
 しかし、山内は日高のことを忘れたことはなく、数年の時を経て日高に再開した山内は、今度は自分から山内の下に駆け寄るのだった。

「ずるいとやばいと本気でいっぱい」
 顔は王子様みたいだが、性格が悪魔のようなナツと幼馴染の悦ちゃんは高校の同級生。ナツのルックスと性格から奴隷願望の男が後を絶たないが、その内の一人・佐々木が振られた腹いせに、悦ちゃんに近づいていく。そんなこととは露も知らず、悦ちゃんは、純粋に自分が好かれているものと勘違いする。
 しかしそんな折、悦ちゃんは佐々木によって階段から突き落とされる。幸い大事は至らず、かえって彼が階段から突き落としたことがきっかけで、二人はさらに中を深めることとなる。

「Pure Blue Sky」
 テストの問題を写しているところを刈谷に見つかった真白は、刈谷に旧校舎に連れられて行く。刈谷は真白に惹かれているが、真白は、当初口止めのために体を重ねているとの意識しかなかった。しかし次第に体を重ねるうちに、刈谷のことが気になりだし始めるが、真白の一言が原因で、二人の関係は終わってしまう。
 しかし刈谷にあえなくなったことがきっかけで、真白は自分が刈谷と体を重ねるばかりで、きちんと向き合って話合うことをしなかったことに気づかされる。
 そして二人は、旧校舎という箱庭を抜け出し、青空の下で向き合って話をはじめるのであった。

「その恋のなせる業」
 2年前に小学生だったスガオが、大人の姿となって悟(大学生)の下に現れた。実はスガオは普通の人間ではなく、急激に成長を遂げ成体へと進化する種族であった。そしてスガオたちの種が本当の意味で大人になるためには、好きな人と一つにつながることが必要であった。
 スガオに好かれている悟は、彼が大人になれるよう協力していくべく、恋人として付き合っていくのであった。

「内緒ごと」「秘密ごと」
 美術部の部長(形だけ)の今井は、美術部員の大森になぜか会うたびおそれられる。そのため、今井は大森に嫌われていると思っていたが、実は、大森は今井のことが好きだったのである。しかし、今井は美術部講師・加賀を隠れて付き合っており、大森の告白を断ることしかできないのであった。

 う~ん、絵柄が古臭いのは気にならないのですが、短編だから仕方ないのかもしれないのですが、内容が全体的に薄いです。特にこれといった感動もありませんでした・・・
 最後の書き下ろしを見て、ずいぶん絵柄が変わったんだなと感じたくらいで、特にこれといった感想はありません。ごめんなさい。
 

先輩 コミック

びっけ 

「悪いんだけど、荷物(思い出)少し一緒にもってくれる?」

<あらすじ>
 鎌倉の高校に通う杜若閃(かきつばたさき・高校1年・バドミントン部)は、登校中、道にうずくまる一つ年上の先輩・藤波煌(ふじなみこう・高校2年・美術部)に声をかけたことがきっかけで話をするようになる。二人は学年も違えば、部活も違うのに、その後もなにかと一緒の時間を過ごし、次第に親しくなっていく。
 それに伴い、閃は次第に煌にひかれていくのだが、煌は死別した恋人・三角(みすす・男)に囚われたまま、三角に似ている閃を正面から見ることができない。
 そんなとき、ふとしたきっかけで三角が生前書いていた日記を閃がもらいうけることになるのだが・・・

<感想> ※ネタばれあり
 はじめての作家さんで、表紙買いしました!!
 煌は、同じ中学・高校の先輩である三角と付き合っているのですが、三角は交通事故で亡くなってしまうんですよ。そしてそのときまで、煌は自分が三角の彼氏だと思っていたのですが、実は三角は他校のユリ(女)とも付き合っていたのです。三角が二股をかけていたのは、三角の日記の内容から察するに、おそらく男同士の恋愛に疑問を感じているなか、たまたまユリに告白されたことから、試しに女の子とも付き合ってみたんだと思います。ただ次第に煌にもユリにも悪いことをしていると罪悪感に苛まれ、いざユリと別れて、煌と一緒にいようと思った矢先に交通事故で死んでしまいます。
 しかしそんなことを当事の煌は知る由もなく、日記を読むまで、自分の思いの重さが原因で三角が二股をかけるに至ったと誤解してしまいます。そんななか、一年後の命日に一人悲しむ煌に閃が話かけたことがきっかけで二人の関係がはじまります。
 閃は煌と話していくうちに次第に煌に惹かれていくのですが、当初は「恋人を亡くしたかわいそうな人」に対する同情から来る思いだと勘違いします。しかし、煌が閃を通じて三角を見ていることがわかると、自分自身を正面から見てもらいたい気持ちに気付き、それが恋だとはじめて認識するのです。
 そして日記を受け取った煌は、三角やユリ、閃、それぞれが心に傷を抱えていることに気づき、過去の恋と決別し、新たな恋を閃とスタートすることになります。

 恋愛はきれいなものばかりではなく、時には傷付き、傷つけあいながら、育んでいくものであることに気づかされる作品です。全体的に悲しい感じのお話なんですが(最後はハッピーエンドです)、穏やかに関係を築いていく閃と煌の進展は見ていてとても優しい気持ちになれます。
 自分のお気に入りは、最後に煌が閃に対して
「俺が好きを全部伝えきる前に、俺の前からいなくなったりしないでくれよ・・・頼むから」
 と、話しかけるシーンです。
 愛する人を失った人って、きっとみんな煌と同じような気持ちなのかなって思うと、ハッピーエンドのはずが、なんだが悲しくなりました(泣)
 評価を「萌」にしたのは、個人的に、絵柄が苦手だったからです・・・絵が平たんといいますか、感情の起伏が読み取りづらいといいますか・・・(作者さん、ごめんなさい!!)

ちなみに、名前の「煌」と「閃」は、それぞれ、「きらめき」と「ひらめき」です。
付き合うのが運命であったかのような名前ですね♪

「ある朝鏡を見るとアフロヘアになっていたらどうしますか」

<あらすじ>
「嘘と誤解は恋のせい」
 子リスのような可愛らしさたっぷりの嵯峨結哉(さがゆいや・20歳の大学生・受け・ゲイ)は、隣りに住むイケメンサラリーマン和久井仁(わくいじん・26歳・攻め・ノンケ)にはじめて会ったときから一目ぼれ。しかし極度の緊張症のため、たまにエレベーターで一緒になっても会話もできず、ただ毎朝和久井が出勤するのをベランダから眺めるだけ。
 そんな嵯峨を見かねた六車騎一(むぐるまきいち・結哉の先輩・劇団員)は、嵯峨のために偽の学術的(?)アンケートを作成する。嵯峨が和久井にその偽のアンケートの回答に協力してもらうという口実で、二人が仲良くなるきっかけを騎一が作ってくれたのである。
 はじめはとまどう嵯峨であったが、ついには騎一の後押しに圧倒されて、和久井の部屋にいざ出陣!!
 およそ普通のアンケートでは想像もできない質問を通じて、二人は次第に仲良くなっていくのであるが・・・

「ラヴァーズ・ブートキャンプ」
 晴れて恋人同士となった嵯峨と和久井。しかし、嵯峨は和久井のことが好きすぎて、二人きりになると緊張のあまり、動悸息切れ気付けのために救心と養命酒を一気飲みでもしないとおさまらないくらいのパニックに陥ってしまう。そのため、一度体を重ねたきり、いまだ二人は親しい隣人の域を出ないままにいる。
 そんななか、和久井の同僚・日野千央(ひろちひろ)が会社を辞めて、あらたに無人島ツアーの会社を設立することになる。そのツアーモニターを頼まれた和久井は、これ幸いと、ツアーモニターを口実に嵯峨を一泊二日の無人島ツアーに誘う。
 和久井と二人きりの旅行ということで浮かれる嵯峨であったが、その一方でもともとノンケであった和久井を、自分の突拍子もないアンケートをきっかけに人にいえないゲイの世界に招きいれたことに対してどうしても後ろめたさが消えない。いつかは女の人のもとにいってしまうのであれば、今ある幸せが一時的なものであることを忘れてはいけないのだという気持ちから、純粋に旅行を楽しめない嵯峨。
 そんななか天候が悪化し、二人は洞窟に逃げ込むのだが・・・

<感想> ※ネタばれあり
 ぎゃ~~~~~!!結哉が可愛すぎるし、和久井さんが変態すぎる!!!!
 「嘘と誤解は恋のせい」では、あまりに突拍子もないアンケートがおもしろすぎて、一人でにやにやしていました。たとえば「人にいえない趣味はありますか?」とか、「もし他人に知られなければやってみたいプレイはどれですか?」など。これを作った騎一は天才だと思います(笑)
 もともと結哉が恋に奥手なのは、高校のときに付き合っていた先輩に高校卒業と同時にあっさり振られてしまったことがトラウマになっているからなんですが、その一部始終を知っている騎一が、後輩の恋を応援するためにこんなアンケートを作ってあげたのかと思うと、少し羨ましくもあります。がさつで、下品な騎一なんですが、すごく情に厚く、すごく結哉のことを大事にしていることが文面から伝わってきて、温かい気持ちにさせられます♪
 個人的に一番好きなシーンは、最後に和久井が結哉に対して、「たった今恋人になった隣人としたい理想のデート」をアンケートするところです。「複数回答可だから、全部選んでもいいよ」とやさしく問いかけ、結哉を抱きしめるシーンに、一人読みながら「結哉、よかったな・・・泣」と涙しておりました(笑)
※余談ですが、ドラマCDもこのシーンが一番のお気に入りです!!

 「ラヴァーズ・ブートキャンプ」は、「嘘と誤解は恋のせい」とうって変わって、和久井が結哉に対してデレデレになっています(笑)
 「今から帰ります❤」と絵文字つきのメールを送ったり、毎日朝ベランダから和久井を送る結哉を見ては、脳内で「あそこで超可愛く手をふっているのが、俺の好きな人です!!」と叫んでみたり、みているこちらが恥ずかしいくらいのデレデレっぷりです!!
 結哉も本当は付き合えてすごくうれしいんだけど、やっぱり過去の恋愛のトラウマから素直に甘えることができないんですが、ここらへんの描写は、なんだが他人事と思えませんでした(笑)
 自分も過去に彼氏から、「どうせこじろーはいつか女の人と結婚するんでしょ」と言われて、なにも言い返せなかったことがあります(泣)なつかしい・・・
 話が横にそれました(笑)
 しかし、最終的に天候が急激に悪化したのがきっかけで、洞窟エッチに突入するんですが、このエッチシーンがまあエロい!!!
ケツに塗るローション的なものがないから、和久井が結哉のを舐めてならそうとするんですが、結哉はこれが恥ずかしいらしく
 「和久井さんに一度イってもらって、和久井さんのを・・・かけてもらって・・・それで・・・濡らしてもらえませんか・・・?」(原文ママ)
 と申し出るんですが、どう考えてもこっちのほうが恥ずかしいだろ(笑)!!!!
 でも和久井さんも言っているんですが、「今の提案想像しただけで、ちょっと出るかと思った」という気持ちは、よくわかります(笑)

 総じてすごく可愛く、ハイテンションで、かつエロい小説で、大満足の一作でした!!しかも、小椋さんの絵がまた可愛くてすごくぴったりです♪
 今元気がない方は、ぜひ本作を読んでみることをおすすめします!!きっと騎一のアンケートに元気をもらえるはずですよ(笑)
 

成長痛 コミック

梶ヶ谷ミチル 

「すばる、会いたいのに会うのが少し怖いよ」

<あらすじ>
 田舎の高校に合宿でやってきた柏野すばる(高校2年、攻め、東京在住)は、合宿中、ふとしたきっかけで、ひとつ年上の図書委員・夏目圭(高校3年、受け、田舎在住)に出会う。
 一目見た瞬間から、すばるは圭の色素の薄い目や、雨にぬれた肌が気になってしまう。自分より背の高い、同性の年上相手に、不埒な夢を見て動揺するなか、合宿がおわり、圭から
「手紙を欠いてよ」と文通を持ちかけられる。
 互いに手紙を送りあうふたりだったが、とあることをきっかけに、すばるは返事を書けなくなり・・・

<感想:ネタばれあり>
 梶ヶ谷さんの前作「放課後の不純」を読んで、やわらかい絵柄とお話に惹かれて、本作を買ったのですが、結果・・・・・・・大正解!!
 俺こういうの大好きなんすよ!!
 受けが携帯を持っていないので、合宿終了後の二人の連絡手段が文通なんですが、そのレトロな感じがお話全体をすごくやわらかくしていて、胸がきゅんきゅんします!!エッチシーンはほぼないですが、だからこそ、二人の文通を通じた穏やかな恋愛模様に、一人萌え死んでおりました。
 特に攻めが第1話では164センチで。受けより身長が低いのですが、「成長痛」というタイトル通り、だんだんと背が伸びていき、最終的に176センチのイケメンに成長し、受けより背が高くなります。それに伴い、はじめは可愛い攻めが、どんどん男らしく成長していくんですが、その描写がすごく丁寧で、見ているこっちもどきどきしました笑
 個人的に好きなシーンは、書き下ろしで、受けが攻めの大きな制服を着て、「これ大きいよ…」と恥ずかしがっているシーンです!!
 か、かわいすぎる・・・