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「らしさ」満載。

あ~これは一穂せんせいだから許される本だね。
ギリギリBLライン。だけれどそんなこと気にせずグイグイ読ませてくれる。
これよ!これなのよねぇ。
 
キラキラで切なくて、
何かに、あるいはどこかに届きそうで届かないもどかしい感じ…青春ってこんな感じだよねぇ。
そういうのが過不足なく、ことさらに青春崇拝されることなく、でも丁寧に丁寧に重なって紡がれるストーリー。
 
こういう書き方は一穂せんせいならでは。ほかの作家さんにはできない技だ。

変態といえば…

……cv子安だろ、これ。
現れた途端子安ボイスで脳内再生された今回の宮緒犬は見た目は麗しいのに変態であほでした。しかもウザかわいい。めちゃめちゃウザいのに憎めない。
宝物を拾って(強奪?)は穴(といっていのか?)にせっせと埋めてゴロンゴロンしているとか・・・・・・・しかも挿画になってるしwww 爆笑……。
ねぇこれBLだよね?www(や、ちゃんといたしてましたけどね、胃もたれするぐらい!w) 
この犬、いいです!wwwwあ~ハライテーwwww

心のどこかをぞろりと舐められたような

どうすることもできない自分の世界、うまくかみ合わない思い、それらを象徴するかのような蓋をされてしまった川・・・・・・。
若い暴走なんだろうけれど、静かだった。そこがジワジワ切なくて、怖い。
藤たまきさんの世界だなぁって思った。

びいえるといっぱんのかきね

木原作品は心と体の調子を整えてからじゃないと読めない。
ぎゅっと逃げられないところまで追いつめられて「どうよ?」と答えを迫られるような・・・そう、多分「娯楽」としての読書ではなくなってしまうからだ(基本、能天気なハッピーストーリーが好物なので)
 そんなわけで以前ノベルズ版を友人に借りてものすごく気に入って、自分の手元にも置こう!と思いつつ追い詰められたくなくて、そのうち、そのうち……と、買うのは後回しになっていた。 
: 
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今回【檻の外】も同時収録っていってたから、あんまり気にしないで買ったんだけれど・・・びいえる読みの私的には【なつやすみ】も入って【檻の外】だったんだよねぇ、しみじみとつくづくもったいな、と。
でも、一般書としてはこれで完結。で良いんだろうなぁとも思う。
 
そうは思っても【なつやすみ】……やっぱり収録して欲しかったな。
 
ということで『文庫版』は評価は低め。なんです。ごめんなさい。

脱がせる喜び(カバー的な)

今回もカバー下が、むふふwwww (最初の感想がそれかよ!) 
澤のねじくれ具合が大好きなのでムハムハしながら読みました。
何のかんのと有原のことが気になるご様子。ねじくれてるから、まだまだだけどね。そこがまた萌えるのです。
 
社長が廣瀬のことかなり本気な姿がかわいいです。
そして、大人たちより学生さんたちが「柔らかくて・大きい」いや、ナニの話じゃないですよ!器のお話ね!www

全てまとめて愛おしい。

1.2巻とはまるっきり違う・・・・・・表紙に咲き乱れる花のようなテンションだったんで『え?別な本買っちゃった!?』って一瞬焦ったのは秘密だw 
あ~そうよね~、これはお互いの思いを確認し合った後の恋人同士のテンションよねww
 
ところで、川端さんが絡んでもっとドロドロするのかと思ったら、思った以上に『いい人』で彼なりにもがいていただけだったという・・・何を期待したかわからないけれど残念感もちょっぴり。