評価は「萌2」と「萌」とで悩んだのですが、
今回はこちらで。。(「萌2」寄りです)
というのも、攻め・パーシーが恋に落ちるポイントがいまいち掴めず、
攻め重視の自分にはモヤっとする部分・萌えきれなかった面があったためです;
ただ!
一般的な受けの”死に戻り”とはひと味違う設定や展開は読んでいて楽しく、サマミヤアカザ先生の美麗イラストが、楽しさレベルをグッと押し上げてくれていました☺︎
主人公(受)以外の人物の死に戻り、双子兄妹の入れ替わり&結婚。
プラス妖精王、呪いの真相調査…と設定てんこ盛りながら、
コミカルな雰囲気で重くなりすぎず楽しめる一冊です。
主人公は頭公爵家の子息・フィル(受)。
双子の妹・アンジェリカの結婚式参列のため控え室に行ったところ、
突然「死に戻りをした」と報告され「死にたくないから代わりに皇太子に嫁いで!」とお願いされてしまいます。
流され、あれよあれよという間に身代わり花嫁として嫁ぐことになったフィル。
アンジェリカが話してきたように、結婚式ではキスも指輪交換も拒否され、
このまま初夜も”ないもの”になるのだと安心していたその時、皇太子パーシーがやってきてー
と続きます。
アンジェリカが「死に戻り」前に経験したあれこれー
キスも指輪交換も拒否したわけや彼女が投獄された理由、
また彼女を殺したのが皇太子その人ではないことなどは、
序盤で明らかにされます。
何者かにかけられた背中の呪いが、体液交換によって(一時的にですが)治癒される、というのは王道設定かな。
呪いを薄めるため、仕方なく始めたキスが徐々に
フィルの中で”治癒”以外の意味を持つようになるー
出てくるたびに少しずつ濃厚になってゆくキス描写に、
フィルと共にどぎまぎするのが楽しかったです(*´艸`)
アンジェリカが”皇太子の浮気”を疑う原因となった、
麗しき少年の正体とその言動も面白かった!
三人揃って、パーシーの父親(皇帝)に
「呪いをかけたのか?」と確認しに行く場面。
実の父親への問いかけを躊躇うパーシーを尻目に、
斬り込み隊長のごとく”どストレート”に「お前が呪ったのか」と聞いてしまうんですね。
ここ、シリアスな場面なのですが思わず「おいおい」とツッコミ入れたくなってしまう!w
物語全体に漂うコミカルな雰囲気が、読んでいて心地よい(*´∀`*)
攻め受け共に「親からの無関心」に悩んできたわけですが、
その意外な理由も判明。
で、その理由ゆえに彼ら(パーシー×フィル)が一度恋に落ちれば、情熱的にただ相手のみを愛するようになるー
という設定も、うまいなあ!
で、先述したように、鈍くて天然で可愛い系(?)のフィルに対し、パーシーが恋心を抱いた理由、その過程をもう少しじっくり見たかったというか、納得感が欲しかったというか。。
恋に理由を求めるなんて、無粋だな...と自分でも思うのですが;
受け視点で見る攻めの格好よさは伝わってきたものの、
逆に攻め視点で見た時の受けの良さ、恋に落ちるほどのツボはどこだったんだろう?という思いが残りました;
妹アンジェリカに比べると地味…と自他共に思い/思われているフィルが治癒魔法等、持っている能力を最大限に生かして一泡吹かせる!
ーなんて展開も勝手に期待していたのですが、そういった描写は特になかったかな、、
受けに”男前”なところを求めてしまう自分の癖が、
今回フィルという受けに対して
フィットしきれなかったのかなと思います。
とはいえ!
破天荒な双子の妹・アンジェリカが物語の最初と最後を
おおいに盛り上げてくれましたし(電子限定SSは彼女視点です☺︎)、
悪役がきちんと断罪されるスッキリ感も、心地よい読後感でした◎
書き下ろしに溢れる幸福感、エリィの愛に涙、涙で
ティッシュ片手に読み終えました。
六青みつみ先生の紡がれる、切なさ成分に満ちた物語。
辛いと分かっているのに、不思議とどうしようもなく惹きつけられます。
別の作品も読んでみたくて、『鳴けない小鳥と〜』シリーズも購入してしまいました。
以下、読後の興奮と涙で拙い内容(たぶん、ただただ”切ない”と繰り返すだけ;)のレビューとなりますが、先生への感謝の気持ちを込めて。。
こちらは『蒼い海に秘めた恋』でショア(受)の養父であり、
またグレイ(攻)の恋敵となった(そして敗れた)
研究所所長・エリィの物語です。
本作だけでも読めないことはないのですが、
ショアもグレイも登場しストーリーにも絡んでくるため、
「蒼い海〜」→本作、と順番通りに読んだ方がより物語を深く理解できるかな、と思います。
「蒼い海〜」でその所業に怒りを覚えたエリィに、
果たして自分は共感して読むことができるだろうか…と
実は少し心配していたのですが、杞憂でした。
エリィの注ぐ愛、その大きさにすっかり心掴まれてしまいましたよ、、
エリィって、こんなにも優しく深く、人を愛せる人だったのですね( ; ; )
ショアがグレイと共に去り、大きな喪失感を抱え過ごすエリィ。
彼はある日偶然、ショアによく似た顔をした清掃員の少年・ルースとすれ違う。
ルースを咄嗟に呼び止めたその日から、二人の秘密の交流が始まります。
実は数年前の事故の影響で記憶障害があり、
一時間程度しか記憶を保持できないルース。
それを好都合と捉え、エリィは彼を「ショア」と呼び
ショアの”身代わり”として可愛がるのですがー
と続きます。
とんでもなく切なく、また愛おしいのが、ルースの一途健気な想いです。
”誰か”の身代わりとされていることに薄々気付きながらも、
エリィの中にある寂しさや優しさを見抜き、絆され、
愛するようになっていくー
ショアを思い出し、落ち込みうなだれるエリィの頭に、額に、鼻先に
優しいキスを降らせていくルース。
慈愛に満ちた彼の仕草が切なくて、胸締め付けられました。
身代わりにされているという事実そのものは
時間が経つと忘れてしまっても、
胸の痛みだけは完全に消えることはない。
その痛みが、時折思い出したように出てきてルースを苦しめるのですね( ; ; )
で、ここで「なんて酷いことを!!」とエリィを憎めれば良いのですが、
エリィ自身もまた、歪んだ夢をルースにぶつけていることを自覚し、罪悪感を抱えている。
エリィの弱さにも理解・共感できる部分がおおいにあり、
心揺さぶられます。
何度も何度も交流を重ねるうち、いつしかショアの身代わりとしてではなく、ルース自身を見て、彼を愛するようになっていることを自覚するエリィ。
ルースの大事な手帳に情報を書き加えさせ、
自分もルースを愛していること、両思いであることを伝え、
いつでも確認できるようにするシーンが印象的でした。
そんな、危ういながらも安定した、穏やかな時間が過ぎる中で起こる誘拐事件。
エリィが一体自分にとってどういう存在なのか、
確かな記憶はなくとも彼を守ろうと気持ちが働くルースの言動。
そして、ルースを救うためならば地位も、プライドも全てを投げ捨てて危険地へ飛び込むエリィの姿に、心震えました。
あのエリィが、グレイに頭を下げるなんて…!
で...
全てが解決し、最後の最後の書き下ろし、
ここでもう涙が堪えきれませんでした。。
ルース20歳の誕生位に、エリィがプレゼントしたもの。
流れてくるエリィの音声、その内容が…( ; ; )
幼い頃からエリィが欲しくてたまらず、けれど手に入れられなかったもの。
「愛すること」と「愛されること」を知ったエリィは、
こんなにも凪いだ優しさを持つ人だったのだな…と感無量です。
ルースは諦めていたけれど、いつか二人で、
可愛い猫を共に育てられる日も近いのではないかな。
そんな気がしますし、そうあって欲しい。
前作でヒール役だったエリィの、喪失と再生、救済の物語。
星5では足りず、10付けたい…!
文句なしの、「神」評価です。
素晴らしい物語を新装版として届けてくださり、ありがとうございます・:*+
電子で読みましたが、紙でも手元に置いておきたくて
コミコミさんからお迎えした『ためしにコマンド言ってみた』3巻。
こちらは無償特典の4Pリーフレット、漫画部分は2Pです。
マサと遊ぶポメのボンちゃんと、それを羨むOTOとの掛け合わせ(?)がとんでもなく可愛かった〜〜…!!!(*´◒`*)
以下、簡単な内容と感想です。
===
スッ…と片手を前に出し、親指と人さし指で円を作るマサ。
それを見たボンは!!と反応、マサのもとへとやってきて
指で作られた円の中にポフッと鼻を突っ込みます。(可愛い可愛い、超絶可愛い♡)
グッボーイ!!と褒めちぎるマサと、喜ぶボン。
そのまま”ちら”とマサに視線を送られたオトはハッとします。
両手を使って大きめの円を作り、待ち構えるマサ。
そこに素直に”ピト”と顔を突っ込むオト〜!!!!
可愛いなー可愛いよ〜!!(*´艸`)
しかし、待っていた「グッボーイ」の褒め言葉はなく…
「あれ?褒めてくれない…」と怪訝に思ったオトが顔を上げると、
マサから”ちゅ”と可愛いキスが送られます//
オトが思わずボンを振り返り、「見た?」と尋ねると、
ボンは”みた いいな”と微笑んでいるー
もーーーーサプライズちゅっを仕掛けるマサも、
喜ぶオトも、「いいな」って言う(?)ボンちゃんも、
二人と一匹、みんなみんな可愛い!!
短いお話ですが、可愛すぎて何度も読み返してしまう〜〜
悶絶級の可愛らしさの、ほのぼの小話でした✨
『その音はいつか愛になる』シーモア限定おまけ漫画のこちら。
ちょっとあざとさも感じさせつつ、でもでもやっぱり可愛い結斗の言葉に
くっ…!となります(*´艸`)
以下、簡単な内容と感想を。
===
一真が高3、結斗は手術のため一年遅れで高2となり、
同級生だったふたりには学年差が。
受験を控えた一真に結斗は
「一真と同じ大学行くから ぜーーーーったい浮気しないでね…?」と。
きゅるるんとした瞳&上目遣いで言うのはずるいっ…!
「するわけないって分かってて聞いとるやろ…」とお見通しの一真と、
「わかってて聞いてる〜♡」と一真の腕を掴んで離さない結斗。
背景にハートがいっぱい飛んでいます(*´∀`*)
可愛い二人の、あまーーーい雰囲気の小話でした◎
Kindle Unlimitedで読めるオメガバースシリーズ4作目、やっとじっくり読めました。
女性も絡んでくること、またアルファ同士の
変則オメガバースということもあり、
好みは大きく分かれそう。
喪失の後の再生、夜明けの物語がお好きな方に、特に刺さるのでは。
私自身は1作目、3作目がダントツ好きなため、
ちょっと萌え度に差がありこちらの「萌2」評価に。
『蜜惑オメガは恋を知らない』『愛罪アルファは恋にさまよう』、『巡恋アルファは恋に焦がれる』に続くお話です。
本作だけでも読めなくはないけれど、
個人的には順番に読むことをおすすめしたい…!
懐かしのあの人、恒星(一作目の攻め)も
出てきて、シリーズファンとして嬉しい限りです。
「愛罪〜」のミケーレ×彼方の息子、アルファ中のアルファである麗しき王子様・マッシ(攻)が主役のこちら。
マッシモ×運命の番(作中では「伴侶」)を亡くした同級生α・祖父江というカップリングです。
英国パブリックスクールでの出会いと別れ、
そして再会が描かれています。
アルファとオメガの「伴侶」としての結びつき、求め合う心が、理性では制御できないほど強い世界観。
このシリーズ、個人的にはアルファ×オメガ以外のカップリングがちょっとイメージ湧かなかったのですが、そこはさすがのナツ之先生。
しっかり説得力ある形で、アルファ同士のままならない恋を見せてくださいました。
アルファらしく、強気で意地っ張りでありながらマッシモの前ではチラリと健気さを覗かせる祖父江。可愛い…
なかなか懐かない猫が、次第に喉を見せゴロニャーンとする様(言い方アレですが)にニヤリとしました( ̄▽ ̄)
彼がわずか15歳の時に経験する伴侶の婚約者(女性です)との永遠の別れ、その後の投げやりで荒んだ姿は本当に辛く、切ない。。
その分、マッシモに愛され、彼を愛することによって救われていく救済ストーリーに読んでいる自分も救われる思いがしました。
伴侶のオメガ、ただ一人を求めてー
というカステリーニの面々の情熱的な愛、
そんな枠には収まりきらないマッシモの執着、溺愛っぷりもすごく良くて。
ついにGPS装着してしまうところ、
普通に考えたら恐ろしいのですが
そのおかげで今回、祖父江は雪の中から助け出されてますからね!
柔らかで居心地の良いマッシモの腕の中で、
ずっと幸せに過ごして欲しい。
伴侶の素晴らしさ、唯一無二感、決して離れられないということを知っているマッシモ両親が、どう祖父江との仲を受け入れたか。
この辺りは正直、ミケーレと彼方の思いや葛藤をより詳しく知りたかったような気もします。
でも、規格外の息子だと分かっているからこそ、マッシモの選んだ道を受け入れられたんだろうなと思います。
運命の番、伴侶を永遠に失った祖父江は
「幸運」でとは言えなくとも。
マッシモと共に暮らす今が「幸福」だと
言える彼の喜びが、グッと熱を持って
伝わってきました。
これにてシリーズ完結、読み終えてしまって寂しい…
また1作目からじっくり読み返し、
それぞれのカプの葛藤と恋の成就を
心ゆくまで味わいたいと思います✨
時に心抉られ、切なさに泣き、最後には幸福感で満たされる。
そんな素晴らしい現代オメガバースシリーズ、
夢中で4冊駆け抜けました。
『その音はいつか愛になる』電子限定おまけ漫画のこちら。
体育祭の、借り物競走でのエピソード。
ほのぼの可愛く、一真の愛が伝わってきてきゅん…となります(*´˘`*)
以下、簡単な内容と感想を。
借り物競走にて、紙に書いてあるお題をじっと見て、
突然結斗(受)のもとへ来た一真(攻)。
「おんぶしてもええ!?」と言われ(関西弁♡)、
「はい!?」と戸惑いながらも、乞われるままおぶさります。
そのまま一真は見事一位でゴール!
おんぶされたまま(←可愛い)結斗が「なんて書いてあったの?」と聞くと、
「”大好きな人”」との答えが。
全く恥ずかしがることなく、まっすぐ結斗のところへ来てお題のことも教えてくれる一真〜!!
ああ、アオハル✨
「か…一真…♡」と、語尾にハートを付けて喜ぶ結斗もまた可愛い(*´∀`*)
二人のラブラブっぷり、周囲にもきっとダダ漏れの恋(愛?)にきゅんとときめく、可愛らしい小話でした✨
季田ビスコ先生、『星空を見つめたそのあとで』シリーズが大好きです。
そんな先生の新刊もまた、優しさに満ちホロリとくるお話でした。
不憫寡黙攻めの流す涙に、私も涙…( ; ; )
置かれた状況や境遇は違っても、「普通の子」として扱われたいー
という思いを共有する高校同級生二人の、切なく優しい恋物語。
主人公は大阪を出て一人暮らしを始め、高校に入学した一真(攻)。
5歳の時に両親が事故死、伯母に引き取られるも”面倒な厄介者”扱いをされ続け…
という不憫寡黙攻めです。
「伯母さんは小学校も中学校も通わせてくれた」
「家におらせてくれた」
「風呂もトイレも使わせてくれて生活の不自由は何もなかってん」
と、当たり前すぎる扱いを”ありがたかった”と語る一真の言葉が本当に切なくて...
対する受け・結斗は、大智・康介という幼馴染みや友人に囲まれて過ごす明るいキャラ。
でも実は、ある病を抱えておりー
という事実が途中、明らかになります。
何よりグッとくるのが、生まれて初めて”友達”ができ、
”普通の子ども”としての生活を経験する一真の感動が、
ダイレクトに伝わってくるところ!!
伯母との生活の中で、話しかけても常に無視されることから、
人に話しかけること自体を恐れ、避けるようになっていた一真。
そんな一真に邪気なく明るく近づく結斗が、一緒に昼ごはんを食べ、
一真に美容院へと連れて行き見違えさせ、いつの間にか一真はクラスに自然と溶け込んでゆくのです。
「しんどかったねぇ」と言って一真を抱きしめる結斗。
その温もりと、一馬の心の高鳴りが伝わってくるようなシーンが、とても印象的でした。
もう一つ、胸がきゅんとなり、同時に切なかったのが、
結斗が自分のお弁当の卵焼きを一真にあげようとするシーン。
友達がいままで一人もいなくて、人と接することに不慣れな一真は
「これ食べてええの…?」と困惑するのですね。
あげたり、もらったり。
そんな友達同士の”当たり前”を経験したことのなかった一真の戸惑いと照れ、喜び。
なんか、なんというか…
「ああーーーーー…!」と叫び出しそうなほど、
胸がいっぱいになってしまった。。( ; ; )
結斗のおかげで、その年齢らしい「普通の子ども」としての生活を始めて体験し、
救われる一真ですが。
病気のせいで体育の授業にも参加できず、行動に制約のある結斗もまた、
一真との交流の中で「普通の子」としての扱いを受け、救われていくんですね。
眩しいほどピュアな相互救済に、読んでいてなんだか泣けてきてしまう。。
寄り添い合う二人の気持ちが単なる”友情”を超え、
”恋”に変わっていくのは必然だよね、と思えました。
難しい手術を受けることになった結斗が
それを一真に隠そうとしたことから、
ああーーすれ違いターンか!?と思わせる切ない展開になるのですが。
大智、グッジョブ!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
二人の背中を押してくれる友人の存在が、なんとも心強い…!
二人が初めて体を重ねた際の、
「もう絶対に いなくならんといてな」
という一真の一言と涙に、私もホロリと泣かされました( ; ; )
そして…
意外にも?受け・結斗の方がキスやその先に当初から積極的で、
攻め・一真の方が結斗の一挙手一投足にドギマギさせられている構図にキュン!(*´◒`*)
ウブウブな攻めがどぎまぎ、あたふたする様が可愛くて//
じんわり沁み入る、高校同級生×相互救済の物語。
攻めの涙が美しくて、強く印象に残ります。
切なく優しい世界観にじっくり浸れる一冊でした・:*+
★修正:ライトセーバー(電子シーモア)
抜き合い描写+描き下ろしに二人のエッチ描写があります。
電子限定の描き下ろしは「体育祭での借り物競走」。
一真の愛が伝わってくる、あまあまなお話に蕩けました(*´◒`*)
神香うらら先生の新刊は、個人的憧れの”豪華クルーズ船”を舞台にした
ロマンティック・オメガバサスペンス!
(死ぬまでに一度は乗ってみたい…)
事件の顛末なんかは、終盤ちょっと駆け足気味だったかな…?と思う部分はあるものの。
ロマンティックな年上スパダリとの船上の恋に酔いしれ、
満足度の高い一冊だったため、「神」評価に◎
外国が舞台のお話、年上御曹司スパダリとの甘い恋、サスペンス…
これらのキーワードにセンサーが反応する方に、特に響く一作かなと思います☺︎
みずかねりょう先生の表紙、そしてイラストが麗しくて震える!!
コミコミさんの特典アクコもキラキラ、目と心が潤います(*´˘`*)✨
年上スパダリ医師α(35歳)×ヒート未経験の27歳看護師Ωというカップリング。
勤務先の病院でストーカー被害に遭い、退職した汐音(受)。
ヒート未経験なことを隠れ蓑にし、βと偽って豪華客船で看護師として働くことに。
そこで偶然出会い、強い引力のようなものを感じたαのレミントン(攻)を警戒するも、緊急事態により彼が臨時の船医を務めることに。
共に働くことで見えてきたレミントンの誠実さに惹かれ、距離を縮めていく二人。
しかしそこに汐音の命を脅やかす事件が、次々と巻き起こりー
と続きます。
二人の恋愛模様と共に、汐音やレミントンを狙う影、事件の展開もまた大きな見どころとなっています。
必死の形相で受けのピンチに駆けつけ、救ってくれるレミントン。
王道だけど、王道だからこそ、それがいい…・:*+.
大柄な犯人に船から夜の海へ投げ飛ばされそうになったり、
ミネラルウォーターに毒物を混入されたり。
初めは汐音だけが執拗に狙われているのだと思っていたら、
実はレミントンの方も…!?と思わぬ展開へと転がり、
事件の真相はいかに!?と手に汗握って見守りました。
レミントンと犯人との取っ組み合いなど、文章から伝わってくる緊迫感も
物語への没入感をおおいに高めてくれます。
その分、先述したようにレミントン側の事件の真相が
ちょっとあっさり薄味で、欲を言えばもう少し噛み応えが欲しかったかな。
とはいえ、サスペンス好きの心を十分満足させてくれるハラハラ感で
没入し楽しく拝読しました。
事件と並ぶもう一本の柱である恋愛パートは、ひたすらロマンティック✨
ストーカー事件へのトラウマから、αとの恋に及び腰になっている汐音。
そんな汐音を決して怯えさせないよう、しかしまっすぐに、情熱的に想いをぶつけてくるレミントン……良い…好き…
個人的に、癖に刺さりまくりで興奮してしまったレミントンのセリフがありまして。
汐音がレミントンのズボンに射精してしまい、
恥ずかしさと申し訳なさとで小さくなるシーン。
「こんなことを言ったら変態だと思われそうだが、
きみにぶっ○けられてますます興奮している」
…伏字の意味、ほぼほぼありませんが、、
スパダリ御曹司の言う「ぶっ○けられて」というワードのインパクト、
その後に続くストレートなベッドへの誘いに、たまらずドキドキ!!
品の良い普段の姿とのギャップに、見事にやられた一文でした(*´◒`*)
ただレミントンに守られるだけではなく、
自分もレミントンを守りたいのだー
という意思を伝える汐音の芯の強さにも共感、好感の持てるところでした。
夢の中に出てきた男の子は、きっと現実のこととなったんだろうな。
書かれていなくても十分想像つきますが、レミントン×汐音+可愛い愛の結晶たちの様子もぜひぜひ見てみたかったな。
脳内妄想で補完して、余韻を楽しみたいと思います☺︎
大海原、船上でのロマンティック・サスペンス、
ハラハラドキドキの緊張感と、恋の甘さを存分に堪能させていただきました・:*+
素晴らしい、本当にただただ素晴らしい、
”恋の成就のその先”のお話でした。
読み終えた直後の今も、涙が止まりません。
血の呪縛、血による隔たりを超えた、愛の結実の物語。
「愛してる。俺のバター」
終盤、ディルクのこの一言に涙腺決壊。
読みながらティッシュとハンカチが手放せず、
何度もすすり泣きました。
2巻で成就したディルクとヨセフの恋。
3巻、甘く濃密な二人の愛の営みから始まる冒頭で頭も心も蕩けそうに…
互いを「パンとバター」と呼び合い、どっちがパンでどっちがバター?と戯れ合う二人の姿は、幸福そのもの。
しかし、元平民だけれどルーカスの養子となり貴族籍になったヨセフと、平民出身のディルクの間には「身分差」という高い高い障壁が。
平民として、この国の中枢で道を開拓しなければ意味がなく、
生涯ただ一度の恋だとしても、貴族になる道だけは選ぶことができないディルク。
一方、憂えることなく王族である主・レオリーノのそばにいるために、
ルーカスの養子となり貴族の籍を得たヨセフもまた、再び平民に戻る道は選べない。
愛し合い、共に生きることを胸に誓いながらも
現行法のままでは神に認められた婚姻を
叶えることができない二人の苦悩と葛藤に、
胸引き裂かれる思いでした。
平民上がりで初心なヨセフは当初、身も心も結ばれた自分たちは
正々堂々と永遠の愛を誓えるーと信じて疑わない。
それが叶わぬことと知っており、教えてやらなければ、と思いつつも
愛する者の夢を壊すことを恐れ、黙って微笑むしかないディルク…
ディルクがひとり二人の将来を思い悩む描写も、読んでいて苦しかったけれど、、
身分差ゆえに、自分たちは神の前で永遠の愛を誓い合うことはできない。
周囲からの指摘によって初めてその事実に気付いたヨセフ。
彼がその時感じた自分への羞恥と絶望、葛藤する様が、何よりも切なかったです。
誰一人敵う者などいない、最強の剣士であるヨセフ。
そんな彼が、自分に懸想し襲いかかってきたダミアンに対し、膝を折るー
平民出身で王宮の要職に就いたディルクを、権力をもって排除してやる、
とのダミアンの卑劣な脅し。
剣でどれだけ強くとも、王宮では結局はその血筋と権力、政治力がものを言う。
強いと信じ磨いてきた自らの力が、肝心な時に
この王宮内では役には立たないーと思い知らされ、
打ちひしがれるヨセフの姿に胸張り裂けます。。
で!!
ここで最高にたぎるのが、ディルクとヨセフ、それぞれの覚悟と決断です。
互いの進む道を尊重しつつも、決してこの愛を諦めないという強い思い。
特に胸熱くなるのが、ディルクの、想像の上をゆく決意と覚悟の内容。
終盤、ディルクがヨセフに見せた一枚の紙には号泣してしまいました、、
この紙に書かれた証が夢でなく現実のものとなるまで、一体どのぐらいの年月が必要なのかー
本編最後、その後のディルクについて記された数行にあった答えに、涙しました( ; ; )
またこの3巻(に限らず1巻も2巻もですが)、
恋愛面以外での大きな見どころの山がいくつも!
ファノーレンの未来を変える、大きなうねりと動きが描かれています。
王宮内の不穏な裏切りの気配、戦により抱え込んだツヴェルフラント領の農地改良、渓谷への砦建設による国境線画定への動き…
いや、ディルク一人の体で足りる!?と
口をあんぐり開いてしまうほどの大事件・大事業ばかりなのですが、
そこに力を貸してくれる協力者の面々の心強さよ!!
懐かしのあの人もいれば(大きな体の異能持ちエッボ、大好きです)、
意外なあの人があの人の指示で!?
という展開もあり、本当に息つく間もありません。
特に刺さったのが、明かされたゾラーフの境遇と書記官となるまでの道、
その裏に見えた、未来を見つめるグラヴィスの偉大さ。
一を聞いて十を知り、先読みの力に長けているディルクをも上回る大局的な視点のすごさに圧倒され、もう、言葉が出てきません。。
貴族と平民とを無意識に線引きしていたディルク。
そんな彼が、出自に関係なく、誰もが喪失を抱えて生きているー
と気付くこの瞬間、自分もまたハッとさせられました。
で!
王宮を揺るがす陰謀を暴く、ここぞ!という場面で大活躍するヨセフーーー…!!!!
久々の大立ち回りに、読みながら私も血湧き肉躍りました。心たぎりましたよ!!
異能者たちをして「本当に異能持ちじゃないのか!?」と言わしむるその実力を、
おおいに見せつけてくれました。
ダミアンとの一件により、王宮では自分の剣など役に立たないー
と打ちひしがれていた彼が、光と自信とを取り戻した瞬間。
私の胸も熱くなりました。
智略を巡らせ敵に斬り込むディルクと、体を張って大切な人々の命を守り抜くヨセフ。
こんな最強のタッグでバディで伴侶の二人に、心震えぬはずがない…!
そして。
大きな事件がなんとか片付き、農地改良や砦建設の目処も立ち、これから二人は「法で結ばれる」べく歩み出すのねー
というところの、まさかの「その先」が見られるなんて!!!
小綱先生、本当に本当に光ある景色をありがとうございます。
感情のままに書き散らしたレビューでまとまりもなく、恥ずかしいのですが、、
胸熱くして駆け抜けた522ページ。
二人の試練と希望、愛の結実の形を見せてくださった先生にただただ、感謝しかありません。
レビュータイトルの文言は、先生のあとがきの一文に「完全同意!」という思いで拝借しました☺︎
野原耳子先生、今年ものすごいペースで御本を出してくださっていますね…!?
切ない恋やシリアスもの、尖った作品、そして本作のようなコミカル可愛いお話まで、幅広くカバーしてくださるのが本当に嬉しい!
こちら、体格差あり(身長20センチ差)・強気誘い受け・ちょっと様子のおかしい溺愛攻め…と、「好き!」要素の詰まったオメガバースファンタジー。
3年前の初めての出会いで互いに恋に落ち、そうとは知らぬまま結婚することになり、両片思いのすれ違いドタバタ劇の末に結ばれるー
という、タイトルがオチにもなっているコミカルなお話です。
終始気持ちのいいリズムでするすると読め、
読み終えた際には「えっもう終わり!?」と
いい意味でビックリしました。
やんちゃでつよつよ、「アゼリア王国の小さな猛獣」という呼び名のリオ(受)。
3年前、パーティーで出会ったオーディン帝国の第一王子・クラウス(攻)に一目惚れするも、結ばれるなんて叶わぬ夢…と諦めていた。
ところがそこへ、帝国から「一番若いΩを娶りたい」との依頼が!
美しいΩの姉を送り出そうとする両親に対し、リオは泣き喚いて(笑)自分が嫁ぎたい!と主張し、淑やかに振る舞うことを約束してクラウスのもとへ嫁ぎに行きー
と続きます。
まず、読んでいて大好き!と思ったのが、「王国の小さな猛獣」と呼ばれるやんちゃな末っ子王子・リオの性格。
彼はわけもなく暴れてるわけじゃなくて、
美貌のオメガ姉にちょっかいを出したり、
無体を働く輩を「ちょっと(?)乱暴に」蹴散らしてるんですね。
例えば姉の腕を掴んで離さなかった伯爵令息の股間を蹴り上げたり、お茶会に乱入してきた他国の使者の頭を熱々のティーポットで殴りつけたり。
33回大騒動を起こしている末っ子王子くん。
…うん、やりすぎなんだよな、、と嘆く両親の気持ちも、分かる気がするー!笑
でも、体は小さくとも負けないぞ!立ち向かうぞ!という気概、つよつよマインド、大好きです。グッと拳を握って応援したくなるよー…!
そんな猛獣くんの、恋のためなら本当の自分をも捨てようとする健気な一面。ここも刺さります。
赤毛を金髪ウィッグで隠し、「俺」と言わず、コルセットでお腹を締め付けて食べ過ぎないようにし、おしとやかに、にこやかに振る舞うー
リオにとって難易度MAXすぎるこの課題?、頑張り続けるものの少しずつボロが出てきちゃうところ、侍女にたしなめられるところなんかも読んでいて楽しい♪
後に起こる、デートで出かけて喜び勇んで食べすぎて、コルセットがぶちぶちぶちーっ!と弾け飛ぶ事件。
青ざめるリオには申し訳ないと思いつつ、ぶふっ!となりました笑
またスカッとするのが、嫁ぎ先でクラウスの従妹・ローザに嫌がらせされた時の切り返し方!
腐った果物を今すぐ食べろ、と言われてどうするどうなる…!?と固唾を飲んで見守り、まさかの行動に心の中で拍手喝采でした。
酷く当たられるローザの従者を守ろうと行動できるところ、男前で格好いいのです。
で!
先述のようにリオが「隠そう、隠さなきゃ」と思っている点ぜーーーんぶ、まるっと大好きなのが、攻めのクラウスです。
しごできで「冷徹王子」なんて言われている彼が、リオとのことになるとネジが一気に数本外れ、様子のおかしな攻めになるところ、面白すぎましたw
リオの透け透けナイトウェアの誘惑に必死に耐えるクラウスや、なかなか手出しできないことをなじられて「リオが可愛すぎるからだっ!!」と叫んで机に頭ガンっと額を打ちつけるー
大好きすぎて手が出せないよー!うわーん!とビクついているクラウス、可愛くて仕方ないですꉂ(๑˃▽˂๑)
そんな両片思いで盛大にすれ違う2人の気持ちが、どうやって通じ合うようになるのか?という点にワクワク。ここが最大の見どころかなと思います。
両視点で交互に描かれる中で、読者には2人の気持ちが手に取るように分かるのに、なかなかうまく噛み合ってくれない歯車がもどかしいーー!(でも、楽しい❤︎)
互いの会話の一部分だけ切り取って勘違いしてしまう…という「あるある」すれ違い描写はありますが、全体的に”切なさ”成分はかなり控えめ。
おかしな反応や行動に走る2人に笑い、一途な想いにキュンとしながら見守って、心地よい波に乗って楽しめます。
読んでいてじーんと心に響いたのが、リオが乱暴者アルファに当てられヒートを起こし、「悔しい、悔しい」と泣きじゃくるシーン。
自分はなんでオメガなのか、どうしてあんな奴に負けるのか、、と訴える彼に、クラウスが「君は、誰にも負けてない」と囁くのです。
その後に続く「君はそのままでいい。そのままの君がいいんだ」という言葉はただの慰めではなく、クラウスが心からそう思っていることが伝わってくる。
強くてやんちゃで健気で、食べることが大好きで、そしてついでにオメガである、という君が好き。
そんなクラウスの愛にたまらなくグッときました。脳内BGMで「ありの〜ままの〜」と再生されつつ…笑
思いがけない事件から体を重ねることになった2人の初夜は、インパクト大。
「抱くなら俺を抱けえ!」と叫び、「あなたに、ひどいことをされたい」と呟くリオの大胆さと恥じらう可愛らしさにやられました。
濡れ場の回数自体は多くなくとも、耳子先生ならではの濃厚な描写が腰にくる…!
その後の溺愛ラブラブ生活の様子にはニヤニヤ、まさかの大所帯家族の様子には驚くも、幸福感いっぱいの読後感ににっこりでした☺︎
個人的なお気に入りは、壁に向かって突っ立っている黒髪ロングのキャロルちゃん。
何してるの?と聞かれて答えた「…かべのマネ」がツボでしたw
あと!今井蓉先生の挿絵が素晴らしかったです。
特に裏表紙カバー下のミニキャラが可愛くて必見♡
楽しい読書時間を、ありがとうございました✨