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しばらく執拗な”◯◯攻め”が続いたワケ

あさ先生の新刊『一途な幼馴染の恋について』
コミコミさん4Pリーフレットのこちら。漫画部分は2ページです。

前半1ページで可愛らしいお話かと思いきや、
思いがけずお話がちょっとえっちな方向に転がっていき、
ニヤけてしまいました(*´艸`)

以下、内容と簡単な感想・レビューを。



登下校中、突然絆に「ピアスって興味ある?」と聞かれた十輝。

”俺は特に(興味は)ないけど..”と答えながら詳しい話を聞いてみると、
女子たちに「似合いそうだから開けなよ」と言われたとのこと。

「十輝に聞いてみようと思って」
「どうせなら十輝にあけてほしい」

なんて可愛いことを言う絆。

”十輝にあけてほしい”...という言葉が頭の中で
ぐるぐるとリフレインして、なんと翌朝熱を出してしまった十輝!!ꉂ(๑˃▽˂๑)

十輝の脳内・絆のイメージ図が、麗しい薔薇を背負っているのも
可笑しいw

そしてその後、しばらく十輝→絆への執拗な耳攻めが続いたー

というオチ。

”コラッ”と叱りながらも本気で嫌がっては
いないんだろうな〜、と思える絆の表情も、
バックハグして耳攻めするワンコな十輝の姿も可愛い、
コミカルキュートなお話でした(*´˘`*)♡

GUSH 2025年10月号 コミック

麻生先生の特別番外編、”ハロウィン”がテーマの「いち恋」が尊い

前号から藤河るり先生『マーキングオメガ』の続編が始まり、
その続きが気になって購入したこちら!

麻生ミツ晃先生の「いちこい」特別番外編(ハロウィン版❤︎)もあって
読み応えたっぷり、ワクワクしながら紙をめくって一冊楽しみました◎

以下、読んだもの・印象に残ったものについて簡単なレビュー・感想を。

========

◆「世界でいちばん遠い恋 番外編ショート」麻生ミツ晃先生

表紙リクエスト企画、特別番外編。
フランケンシュタイン×ヴァンパイア、秋の人外のお話がです。
(ちなみに…当初先生がXに上げてくださっていた広告(?)、
フランケンシュタインが”アインシュタイン”になっていて吹きましたꉂ(๑˃▽˂๑)
今は修正されています!)

五十鈴(受け)の聴覚障害設定はほぼそのまま、ただ彼はヴァンパイアという設定で、
弱るとコウモリの姿になってしまいます。
このコウモリ姿が可愛い!

山の中で自分を助けてくれたフランケンシュタイン・十嘉との恋物語。
短い中に、ぎゅっと切なさと萌えと愛おしさが詰まっていて
本当に素晴らしい、読めて良かった番外編です。
ラストの展開、うるっときながら心の中で拍手喝采でした✨
(濡れ場はなし、感動と余韻はMAX!!)

→その後の麻生先生インタビューページで、十嘉×歩(五十鈴)、
この二人の名前の由来を知ることができて「うわ〜!そうだったんだ!」と興奮・歓喜しました
十嘉の名前はスペイン語由来、ヴァイオリンにも関係のある言葉だったんですね(*´◒`*)

◆「ためしにコマンド言ってみた」ゆくえ萌葱先生

Dom同士のカプ、オト×マサの”その後”のお話。
癖強めの後輩モデル・ハヤタがオトに近づき、なりゆきで彼に対し
コマンドを放ってしまったマサ。そんなマサにオトの独占欲が膨れ上がり、
えち突入!

…というのが前号のあらすじで、今号はコマンドだけでマサがイってしまうところから。
ほわん、となってるマサ、本当に可愛い〜!

で。ハヤタがまた、二人の仲を引っ掻き回してくれてます。。
正直、ハヤタの前でマサにコマンドかけて欲しくなかったよーー..オト..
(でも致し方ない状況ではあるのです;)
ハヤタへの心象がぐっと悪い方向に傾き、序盤のあまかわな展開から一変、
ハラハラの後半でした。

◆「后と河」山中ヒコ先生

最っっっ高の第12話でした…!すれ違いの末にしばらく離れた二人の、待望の再会。
皇帝の母のお話、「父上が私を選んだのではなく、わたくしが父上を好きになったのです」
という言葉が沁みる( ; ; )
「お前の心も私にくれ」という陛下(皇帝)の一言、そのシーン、目に焼き付けました。

◆「マーキングオメガ」藤河るり先生

続編第二話(14話)。二人の愛息子・櫂へ抑制剤ワクチンの接種を提案する慧(攻め)と、
「まだ早い」「親が決めることじゃない」と憤る灯里(受け)。
櫂が灯里パパ・慧パパの様子を本当によくよく見ているのが分かるセリフに
グッときてしまったー…可愛すぎるわ。。
(余談ですが櫂くんの首の細さ、顔とのバランスがちょっと(ちょっとだけ!!)気になる…;)

で!灯里狙いの当て馬か!? 慧の大学時代の同窓生・アメリカ人のマックス(マクシミリアン)
登場という展開にドキドキ。で、この彼が例の抑制剤ワクチンにも深く絡んでいる、という…

なかなかにシリアスなお話になってきて、次号も見逃せません。
甘ーーい二人の姿も存分に見たいなー…!


◆「アフターエデン」佐藤さなゆき先生

第二話。色々あって身も心も委ねてしまったホスト・ヨルさんが
実は蛇神でー

というとんでも展開!
リアル蛇は怖いですが、ヨルさんはとんでもなく可愛い//

「モモとのセックスが気持ち良すぎてハイになっちゃったみたい」
「モモは蛇キライ?」

と、モモに巻きついたまま聞くヨルさん。くっ..可愛い!!!
二又の蛇舌で仕掛ける濃厚なキス描写も良いーー!

…けれど、けどこの第二話で見えたドロっっドロのとんでもない執着心。
ゾクゾクします。次のお話も楽しみすぎる☺︎

魔物討伐より厄介かも?閣下の溺愛スキル発動中。理想と現実に揺れる受けに大共感

えええ...ここで終わりなのか!!
もっともっと、デロデロに甘ーーーく、
二人の”2回目”そして公妾→結婚!?となるところまでガッツリ見たかった...

と、萌えに萌えているところ、突然シャットダウンされたような
気もしたラストですが;
(実はそれでちょっと「神」か「萌2」か迷いました; でも振り返ると総じて神)

可愛い受けを後方に匿い、庇護して愛でたい攻めと、
前線に出て思い切り戦闘で暴れたい!受け。
そんな二人の攻防が楽しい、19世紀英国の平行世界、
”鬼族”の棲む世界が舞台の主従×歳の差(109歳×21歳...!)ファンタジーです。

※地雷の方もいらっしゃるかもしれないので、一点注記を。

攻め、結婚歴あり(妻とは死別)で子あり、孫ありです。
が、受けを好きになってからは受け一筋ですし、とんでもなく甘いです。

「子持ち攻め」が萎え要素の一つである自分ですが、、
攻めの容赦ない溺愛と見た目の美しさが、そんな要素を相殺してくれました✨


角の本数で魔力の強さや寿命が決まる鬼族の世界。

主人公・デイルは欠けた白い角で生まれたせいで
「弱い」と判断され、過剰に守られてきました。

鬼族は一般に歳を取ったり、死期が近づくと角が白くなる...ということ、
また髪も眉毛も真っ白..という特徴から、どうしても
仲間意識の強い鬼族の”庇護欲”を刺激してしまうデイル。

しかし自分も血気盛んな一人前の鬼!
前線に出て、斧を振るって魔物と戦いたいー

そう考えるデイルは、最も厳しい戦いを強いられる
北の城砦への配属を願い、見事希望が叶います。

そして北の地でデイルを迎えたのは、
流れるような真っ赤な長髪に垂れ目・垂れ眉、とてつもなく美麗で
強大な魔力を持つ二本角の王太子(兼、辺境伯兼、討伐軍の元帥!)・リランド。

彼はデイルに出会った瞬間から庇護欲を爆発させ、
デイルに構い彼を守ろうとしてくるのですがー

と続きます。


まずなんとも「面白い!」と思ったのが、
鬼族たちの仲間意識の強さと、そこから来る”弱い者への慈愛”の感情です。

この作品、本当に見事にびっくりするぐらい、
"嫌な奴"が出てきません。

北の討伐軍のガタイの良い鬼たちは、
みーーんなデイルのことを心から心配し、守ろうとし、
そうさせて欲しいと思っている。
(この仲間たちの愉快なお話が、アニメイト特典ペーパーで描かれています^^
微笑ましく可愛いお話なので、ぜひ!)

弱者に対し、とてもとても優しい世界なのです。
現実世界もこうであれー...と思わず思ってしまうような。

でも。

実は至って健康優良児で、内面は闘志に燃えているにも関わらず、
その儚げな見た目から幼い頃からあれこれ手を焼かれ、
守られ、できるだけ安全な場所へと囲われてきたデイル。

小雨が降り出せば率先して傘を貸し出されたり、
ちょっと怪我をしただけでも”死んでしまう”と過剰な心配をされ
医務室送りにされたり...

そういった”弱者に対する気遣い”を受けるたび、
「自分は他の鬼とは違う」「弱い存在だ」と見せつけられるようで、
不甲斐なくまたもどかしい思いをしてきたのですね。

完全なる好意によって差し伸べられるいくつもの手。
そういった「特別扱い」を心苦しく思い、精神をすり減らしていくデイルー

一人前として扱われたいデイルの”諦め”にも似た気持ちや、
諦めきれない葛藤がお話の端々からダイレクトに伝わってきて、
胸締め付けられます。

それでも悲しく・切なくなりすぎないのは、
ひとえにデイルが確かに”負けん気の強い”、血気溢れる青年のため。

yoco先生の美麗絵で描かれるデイル、可愛らしい見た目なんだけれど
決して”弱々しく”は見えないところが、流石すぎます...!!✨
表紙も挿絵も、うっとりいつまでも眺めていられる。

で!こういった”特別扱い”への葛藤に、どう折り合いをつけて
生きてゆくのか。

そこのところが、物語の大きな見どころの一つとなっていて
読み応えがありました。

ハッとしたしじーんときたのは、なんとか前線には行かせまいとする
リランドに対し、デイルが告げた一言。

「戦うことは俺の権利だ」「それを奪わないで欲しい」ー

差し伸べられる善意を意固地になって突っぱねるのではなく、
真摯に向き合い、言葉で説得するデイル。

リランドが与えようとする庇護、その気持ちを受け取りつつも、
主張すべきところは主張するしなやかな強さが、最高にカッコいいよ...!

さらに、このデイルの言葉が後のリランドの言動にも
強く影響を及ぼしているところ、グッと胸にくるものがありました。

で!

そんな攻めのリランドもまた、そういったデイルの気持ちを理解しよう、
寄り添おうと努力できる人(鬼だけど)なのですよね。
愛情や独占欲や庇護欲に振り切って、デイルの意向を無視して
突っ走ったりはしない。

このへんは、さすが”年の功”というやつなのかな。
息子も孫もいる108歳ですし。絶対的な安心感のある攻め。

言葉で態度で、どこまでもまっすぐに愛を伝えてくる
リランドに、うぶなデイルがほろほろに絆されてゆく恋愛模様もまた、
見応えたっぷりで酔いしれました(*´◒`*)

「愛人」とか「準愛人」とか、ちょっとおや?と引っかかる
表現も出てきますが、この世界観では広く”恋人”という意味であるので
心配する必要はなし。

さらに、描かれる魔狼の群れとの戦闘シーンも、
血湧き肉躍るような臨場感ある描写で心沸き立ちました。

別作品のレビューでもどこかに書いたのですが、
とにかくハリウッド的「ドーン!!バーン!!ボーン!!」が大好きな自分。
念願叶って思いきり斧を振るい、戦うデイルのアクションシーン、
見事でした。

そして戦闘シーンでの、デイルの...!(ネタバレ防止のため省略)
これ、めちゃくちゃたぎったー...!!
ぜひ、本編で確かめていただきたいです☺︎

自己実現の夢と葛藤、恋愛面の攻防、そして激しい戦闘。
総じて読み応えのある、心燃え/萌えたぎる一冊でした!

攻め>>>>>>受けへの片想い!6歳年下、一途ツンデレ幼馴染攻めの頑張り粘りにグッとくる

ちょこっと長い髪を縛った美人絆され受けに、
素直になれない...だけどとことん!一途な攻め。
二人のキャラ設定に、「好き好き!」要素が詰まってました☺︎

自分の兄に片想いする6歳年上の幼馴染に、
ずーーーっと健気に恋し続けて...という攻めの片想いもの。

攻め>>>>>>>受けへの一途な恋心、これも大好き萌え要素、
ヘキの一つなのでときめきまくりです。


幼い頃からずっとずっと和音(受け)のことが好きだった恵理也(攻め)。
しかし関係は変わらぬまま時が経ち、恵理也の大学進学をきっかけに
和音が地元に帰ってきます。

そのタイミングでなんと恵理也の兄が長く付き合ってきた結婚を決めたと
報告に訪れ、ショックを受ける和音。
慰めようとした恵理也だけれど、「俺の気持ちなんて分かるわけない」
と言われた言葉にカッとなり、思わず秘めていた思いを口に出してしまいー

と続きます。

サッカーをする兄のことをずっと見つめながら絵を描いていた和音のことを、
幼い頃から見続けていた恵理也。

好きな人には優しくしたいのに、
自分を振り向いてくれないことへの切なさや焦り、苛立ちから
ついツンツン接してしまって...

という、攻めの感じる片恋のもどかしさが刺さります。

なんといっても、ツンツンしてしまう態度の裏にある好意が
隠せず、時折ワンコになってるところが可愛い...!(U・ᴥ・)

お隣さんとなった和音の部屋に料理を作りに行くことになった際、
ぱあっと嬉しそうに輝く顔に見えないはずのフリフリ尻尾が見えたのは、
自分だけではないはず(。-∀-)

そして切なさに胸震え、心鷲掴みにされたのが...

「触っても大丈夫?」と聞き、和音に触れるその手が
微かに震えていたシーン。

心が、何か”ギュンっ”という音を立て、
たまらなく愛おしい気持ちに包まれました。

初めはただただ驚き、戸惑うばかりだった和音も
”ツン”に隠れた恵理也の一途健気な面を幾度も見て、
心が動かされないはずはなく...!

ただ絆されるだけじゃなく、いつの間にか微かな
”独占欲”のようなものも生まれていて...

そんな自分に気付いて怖気付き、すれ違いが生まれてしまうところにも
大共感。
(6歳差..自分は社会人だけど相手は大学生ですもんね、
将来を奪ってもいいの?と葛藤してしまう気持ち、分かるなあ。。)

で、そこを!!

立場や年齢差のこともあり、一歩引いてしまう和音に
常にぐいっと一歩踏み込んでくれる頼もしい年下攻め・恵理也!

受けの健気な思いも大好きですが、やっっっぱり自分は
攻め>>>>>>>>受けへの激重感情、粘って粘る一途攻めが大好きだなあと
再認識です(*´◒`*)

告白シーンの言葉、覚悟を決めた恵理也の姿が
とても”年下君”とは思えないほどカッコ良かった!・:*+

それにきちんと言葉で応える和音、
「ずっと好きでいてもらえるように頑張る」という言葉の健気さにも
心撃ち抜かれます。(その後の恵理也からのハグに心臓バックバク)

攻め視点→受け視点...と、交互に視点が移り変わる描かれ方も
良かったなあ..
それぞれの葛藤や心の揺らぎ・迷い、覚悟がよく分かり、
恵理也のことも和音のこともそっと背中を押して応援したくなりました。


一つ、あああー...と思ったこと、欲を言えば...!
二人が想いを伝え合い、恋人同士になってから
体を重ねるまでの”余韻”が、ほぼなかった。。

突然シーンが切り替わり、二人が抱き合っていてー
と始まる部分。
抱きたいな/抱かれたいな、どう誘ったらいいのかな、、と
ぐるぐる悩む恵理也/和音の姿を、もう少しじっくり見て
味わいたかった気もします;


とはいえ!

そんな二人が、恵理也兄の結婚式でふっと微笑み合い、
密かに後ろ手で手を繋ぐラスト。素敵だった...!

切なさはなく、圧倒的光を感じさせてくれる後ろ姿の二人のラストでした✨

電子限定・シーモア限定のおまけ漫画も可愛かった〜
ツンデレ恵理也の、”デレ”部分だけがフォーカスされている
可愛らしい&微笑ましい内容(*´∀`*)

えっちの際、和音の「まって」に翻弄される恵理也も
ぷるぷるしながら「待て」を頑張るワンコで可愛すぎました୨୧


★修正:tn白抜き(電子シーモア)
濡れ場、描き下ろしの背面座位が個人的にグッとくる描写だったー..!
和音の一言に煽られ、激しく攻める恵理也が良き!でした(๑•̀ㅂ•́)و✧

笑いと萌えキュン溢れる、”芸人シリーズ” 最後の一作を噛み締める

まさか、久我先生の新しいお話が読めるなんて...!
先生の「芸人シリーズ」、最後の一作とのことです(電子のみ)。

訃報のご一報に衝撃を受け、なかなか立ち直れず
今でも心が揺れ動いていますが、、
今こうして最新作を読めることに、本当に感謝したい気持ちでいっぱいです。

「小説ディアプラス23年アキ号」に掲載されていたというこちら。
自分は当時の雑誌は未読のため、何も知らずまっさらな状態で
ワクワク読み進めました☺︎

小学校時代の悪しき思い出により、生きとし生けるイケメンを
憎んでいるコント師(ボケ担当)・透(受け)。

ところが、そのトラウマの元凶である小学校時代の同級生、
現二枚目俳優の首藤(攻め)とひょんなことから番組で再会することに。

久しぶりの再会に気まずい思いの透とは反対に、
首藤は嬉しそうに懐いて関係を縮めようとしてきてー

と続きます。


まず、先生の「芸人シリーズ」ファンには嬉しい
あのペア、あのペアが透の話の中にバンバン出てきます!✨
(もちろんシリーズ未読でも存分に楽しめます☺︎)

バンデージ(「何でやねん!」)、パイロットランプ(「月も星もない」)、
オレンジグミ(「君が笑えば世界も笑う」←自分は未読...!)。

それぞれのメンバーがお笑い界で地位を築き、
後輩に尊敬される芸人になったんだなあ...と感慨深かったです。


さて、本編の内容について。

もーーとにかく、陰キャで卑屈で、でもまっすぐで憎めない主人公・
透の”イケメン呪い”の言葉の数々が面白くてꉂ(๑˃▽˂๑)

”何もないところでこけろ、イケメン!”だの、

“旨いラーメン屋の行列に一時間並んで、目の前の客で売り切れろ” だの、
(↑同人誌即売会で似たような経験(?)をしたことのある自分、
嫌ー!!と心の内で叫びましたw)

”イケメンは全員、家具の角に小指ぶつけてほしい”だの。

あと、本編中に何回出てきただろう?
透の「おっふ....」w

特に終盤、両思いと分かってからの二人の掛け合いの中の
「おっふ....」に、大共感。
それに対する首藤の返答に、透と一緒になって悲鳴をあげました笑


透に”イケメンには怖い”というトラウマを植え付けた元凶であるご本人様、
誰もがぼうっと見惚れてしまうとびっきりのイケメン俳優・首藤。

この二人の攻防(全然防御できてないけど)、
首藤のグイグイグイーー!!な距離の詰め方にもー、
ニヤニヤが止まりませんでした( ̄▽ ̄)

内心「ひいいいい」となってる逃げ腰の透との対照的な姿が可笑しいw

元CAの母親に激しく躾けられた首藤。
ものすごい美形に加え、仕草も優雅なことから
「”高貴で上品”に見えるけれど、どこか天然で普通にゆっくり動いているだけ、
”ナマケモノ”や”ハシビロコウ”と同じ」と評する透の言葉の面白さよ〜!

”なんだかやたら懐いてくるナマケモノ(/またはハシビロコウ)”を
脳内イメージして、思わず「かっ、可愛い..!」と呟いてしまいました(*´艸`)

そんな見た目で、本気で芸人を目指していたー
(現在はその夢は諦め、喜劇俳優を目指すも事務所は渋り中)

なんてギャップも面白すぎる!

某NH○のコント番組「L○FE」に首藤が出演したら、
どんな感じだろう...?と妄想が捗ってしまい、
いかんいかんー!となりました。楽しい時間...笑

本気でお笑いが好きで、ワンコのように尻尾を振って
嬉しそうに懐いてくる美形...たまんないな...//

完全なる”絆され受け”の透がまた、
陰キャで僻みっぽい性格ではあるけれど(笑)
とてもストレートで見ていて気持ちのよい性格だったのも、
読んでいて爽快で「ああ、いいなあ!」と思った点でした。

人に素直に感謝したり、自分が悪いと思った時には(悩みもするものの)
潔く謝罪する勇気・男気(?)を持っていたり。

SNSで書かれる誹謗中傷にいちいちぜーーーんぶ返信している描写には
笑うとともに、「強心臓すぎる!!」と驚きました。
相方の堀口の気苦労にちょっと同情...頑張れ堀口くん!w

そんな相方・堀口くんへの嫉妬もあらわにしつつ、
「でも”恋人”は自分だけだもんね」と嬉しそうな首藤、
計算のない嫉妬&独占欲見せが眩しいー...!✨

そんな二人の濡れ場、どんな感じなのかな...?どドキワクしていましたが、
実際に致す場面はなく、首藤が透のtn..を扱く描写のみ。

それでも十分、首藤の甘ーーーい攻め方、
とろけて恥ずかしげな透の姿を堪能できて大満足です(*´◒`*)

久我先生ならでは!の大阪弁(受けのみ)、10センチ以上の身長差。
執着天然攻めと、絆され受けにコミカルなストーリー...

と、自分の”萌えツボ”ぎゅぎゅっと押し!!の一冊、
最高に楽しませていただきました✨

電子の御本なので挿絵はないかな?と思っていたら、
千野ち先生による可愛いイラストがちゃんとある!
嬉しい◎

特に、居酒屋で首藤に隣の席に座られ、写真を撮られまくって
頬を赤らめてる透の挿絵が可愛くって。
きゅんと萌えました(*´˘`*)

芸人シリーズ、実はまだ全制覇には至っておらず。
これからまだ、久我先生の著作が何冊も読める、という喜びを噛み締め
一冊ずつ、大切に読んでいこうと思います✧

百と卍 7 コミック

紗久楽さわ 

あゝ、素晴らしき完結編。彼らの「過去」と「未来」を心に刻みつける

隅々まで漏らさず読み、堪能したくて全て紙本で揃えている
こちらのシリーズ。
(読み始めたのは一年ほど前なので、だいぶ遅く入ったファンです..)

”シーモアさんで先行配信”と先生のXで拝見し、
紙の御本も予約していますが たまらず電子で先にお迎えしてしまいました。
(シーモア先行、他ストア・紙本は25日〜とのことです☺︎)


まずは紗久楽さわ先生、素晴らしい作品、素晴らしいシリーズの
完結おめでとうございます...!
二人の物語を届けてくださり、本当にありがとうございます✨

なんっって美しいラストなんだろう...
卍ともも(百樹)、二人の「未来」が垣間見える描き下ろしに
うるうるして涙ぐみ、心が震えました。

江戸の世界、暮らしを描いた作画はもちろん、
この7巻の二人の馴れ初めを描いた「過去編」、その延長線上にある「今」と
その「ずっと先の未来」を知ることのできる描き下ろしのストーリー全てが
ただただ、美しいです。(ああ語彙力...)

なんだか胸がいっぱいでうまく言語化できそうにないのですが、
心に残った部分を箇条書きの形で以下、レビューに残しておきたいと思います。


◆江戸の町、生活様式の見事な作画と描き方

この7巻でも、炭を釣り糸のように垂らして雪を取る様子や
現代版「冷えピタ」のような冷やし鉢巻、
また浅草の(今で言う)三社祭の様子、
卍と百が出会い言葉を交わした日、ももが頬張った立ち食い寿司の屋台...

...と、江戸の暮らしを目で心で存分に楽しむことができました。

漫画なので当然音はないけれど、
ワイワイ・ガヤガヤとした賑わいが、読んでいるだけで頭に響いてきます。

200年以上前の人々が生き生きと動き、喜んだり悩んだりする様に没入し、
堪能するシリーズでした


◆ストーリー構成

この7巻は、熱を出して寝込む卍が百から看病を受けながら(二人の【現在】)
”一から二人の過去を思い出す【過去編】”ー

という流れ。

そしてその後に描き下ろしとして、呉服屋の元・小僧奉公による
語り・回想(【未来編】)が入っています。

この描き下ろし、涙不可避でした( ; ; )
卍と百が、顔にシワができ年齢を重ねた姿になるまで、
長い時間を共に愛し合い過ごしたことが伝わる一コマに
胸がいっぱいに。

5巻でも深く描かれていましたが、
まだまだ同性愛への偏見根強い江戸社会で
愛を貫いた二人の”その後”の姿。何も言葉が出てこない...

そして陰間屋まで行き、「あること」を聞いてきておくれ、と
小僧を使いに出した百の心の内とその「問いかけ」の内容、
答えを伝え聞いた百が流した一粒の涙。

読みながら泣けてしまって仕方なく、
顔をぐしゃぐしゃにしながら読み終えました。

卍の回想から始まる「過去」が今日という「現在」へと繋がり、
垣間見えた未来。

圧巻の時間構成、ストーリー構成でした。


◆卍の告白シーン

百にとって初めての線香花火、その花火の光に照らされて
向き合い、想いをぶつけ合う二人、卍の告白シーンが
強く強く印象に残りました

自分のことを「からっぽだ」と言う百と、
それならその「からっぽ」に”俺を入れつくれ...”と訴える卍。

美しすぎる告白シーンに息を飲みました...

そしてその後、初めて体を重ねた二人の

「とらまえた!」
「捕まえられた!」

という掛け合い、弾けるような笑顔に溢れる幸福感・:*+.
この作品が読める幸せ...

◆卍の語る「彫り」道

もう、この”イイ意気地”についての卍の語りが素晴らしくて!

剥き出しの彫り模様ではなく、彫りを刻んだ人間の大事な相手だけが、
ふとそれを見て己を知ってくれればいい。

普段は隠しているものが、ちっと藍色の先が見えたりして、
見た者をハッとさせてくれるー

纏ってはいても”秘めて”ンのが一番イイ...

あああ、卍さん、なんって粋なの!
その一言に尽きます。ただただカッコいい。

二人が小さくもしっかりと体に刻みつけた”契り”の形、
これ以上ないほど美しかったです

◆お京(おけい)さん

二人の馴れ初めを語る時に欠かせない人物、お京さん。
ウィットに富み、頭の回転が早く、いつも百をからかう姿が
可笑しさと愛に溢れています。大好き...!

そんな彼女が覚悟を決めて”彼女”と愛を貫く姿は
切なく胸締め付けられるけれど( ; ; )
格好良すぎて一生付いていきたい。

自然とそう思ってしまうような、潔い生き様に惚れました

======

と、ここまで1700字かけて語ってきたけれど
正直まだまだ語り足りない...!

まだ想いを確かめ合っていない頃、飲みに出かける百に対して
”篠笛を吹いて待っている”
”その音色を頼りに帰っておいでー”

と伝える卍の心、そのなんとも”粋”な言葉!

232ページの中の一コマ一コマ全てが
キラキラ輝いている一冊でした

本当に言葉にならないほど、最高に粋で最高に心昂る物語を
届けてくださり、ありがとうございます...!!✨


そして最後に...

5巻のラストページに、謝辞と共に載せられていた先生の言葉。
「愛し合う者同士、婚姻、恋愛の自由をすべての人に。」

この言葉の実現を願うばかりです。


★修正:tn枠あり白抜き(電子シーモア)

受けだけど攻める唯真さん

『拈華を待っていた』ホーリンさん有償特典の8ページ小冊子のこちら。

漫画部分は6P、受けだけど田鍋をグイグイ攻める唯真(いさな)の姿に
ニヤついてしまう、えち熱盛り!!な濃厚なお話でした・:*+

以下、内容と簡単な感想を☺︎


本編ラスト、田鍋が切りつけられた事件の後のお話です。

田鍋の上に覆い被さりキスを仕掛けながら、彼の身体中にある
傷について詳しい経緯を聞いていく唯真。

工事現場で資材が倒れる事故に遭ったり、
剣道の傷跡だったり、被疑者に切りつけられたり...

身体中にある傷を”勲章”と誉めるのは癪だけれど、
仕事もそれ以外も全力なところがありありと伺えるところ、
”田鍋さんらしすぎて嫌いになれん”と言う唯真が可愛い..(*´艸`)

そんなことを話していると、
”そろそろtnkが辛いんですが...”と田鍋が限界を訴えてきますw

腰の傷に障るから...と、自分が可愛がってあげるから
もうちょっと我慢なさい、と「待て!」を命じる唯真。

そのまま田鍋の乳首にキスをして、tnkを押し付けて...

耐えきれなくなった田鍋が「直接触って!」と訴えると(攻め受け逆転してるー!!)、
「堪え性がないですね」なんて言いながら
田鍋の上に覆い被さったまま、互いのtnkを擦り合わせる唯真。

そのまま田鍋が2本まとめて扱き、フィニッシュー

完全に主導権を握られた田鍋が
「もしかして男役の方がやりたかった?」と聞くと、
唯真は軽く笑って否定し、「あなたが私の穴でよがる姿を見るのも悪くないんですよ」とー


やーーーこれは田鍋、本当に一生唯真さんには勝てないだろうな( ̄▽ ̄)w
でもそんなふうに翻弄されるのもやぶさかではない感じが
伝わってきます。

攻守逆転したかのように田鍋を翻弄する魔性の唯真を
存分に楽しめるお話でした✨


★修正:tnトーン+ぐしゃぐしゃ線
濃厚〜〜!!な兜合わせ+発射描写あり(下の毛もバッチリ見えます)
血管などは浮き出てないのに、質感・重量を感じる描き方、さすがすぎます...!

ページをめくる手が止まらない!痛く切ない【異能×復讐ファンタジー】

もーーーー目の離せないハラハラ・ドキドキの展開に、
手に汗握り、時間を忘れて一気読みです。

受け・アシェルの境遇、誤解からセネドア国で受ける仕打ちが
あまりにも悲惨で痛くて悲しくて( ; ; )

特に前半部分、かなり”痛い”描写が続きます。(受けが複数人に陵辱強姦される)
死に戻ってやり直そうとしても、何度も殺されてしまう展開に涙。

そんな痛々しさをやっと乗り越えてからの後半、
光へと向かう展開、救いには心からのため息が。

読みながら父王と兄王太子への怒りに燃えた自分の心も、
なんとか落ち着きました。


こちら、身内に騙され隣国へと赴き、無惨に殺されてしまった主人公が
”死に戻り”という能力を開花させ、復讐を誓うー

という王族×異能ファンタジーもの。

王子でありながら、王族が持つべき特別な能力を持たず、
”いないもの”として不遇の扱いを受けてきた17歳のアシェル(受け)。

双子の兄・エイダンと父王の策略により、真相を知らされず
エイダンの身代わりとして隣国へ赴くことに。

”剣で怪我をさせてしまった王弟への軽い謝罪”と聞いていたものの、
いざ到着してみると罪人のように扱われ...

訳の分からぬまま、若き(20歳)セネドア王・ライアン(攻め)の
命令により部下の兵士たちに追い立てられ、陵辱強姦されてー

と続きます。


こちらまず、兄・エイダンの所業が本当に酷いもので。。

隣国の王子・オーウェン(ライアンの弟)をそれとは知らず陵辱、
激怒したライアンに謝罪のために呼び寄せられると、真実を話さず
自分の身代わりとしてアシェルを隣国へと向かわせるのです。

で!
それだけではなく、なんとこれを隣国侵略の好機と捉え、
隣国でアシェルを密かに殺害するよう、部下に指示をしー

と、庇いようのないク◯っぷりに、怒りで体が震える...

そして恐ろしいのは、隣国セネドアの法では、
罪を犯した者は被害者と同じ罰を受ける、と定められていたこと。

何も知らず「僕もようやく役に立てる!」と涙を流し喜んで
向かった先で、エイダンと勘違いされたまま
オーウェンと同じ陵辱を受けるアシェル...

走って逃げるよう追い立てられ、追いつかれると
一枚ずつ衣服を剥ぎ取られ、最終的には裸にされ
脚の腱を切られ、複数人に陵辱され...

と、目を背けたくなるような描写に心底ゾッとしてしまうのですが、
これが兄・エイダンが実際にオーウェンへ行った所業なのですよね...

そしてそのまま囚われた地下牢で、自国からついてきたお供の者に
殺されてしまうアシェル。
その時になって初めて、自分が嵌められ
駒としていいように”使われた”ことを知るー

ここまでの段階で、エイダンと王に対する怒りはMAX、
アシェルのことを偽エイダンとは見抜けず冷酷に命令を下すライアンにも、
「どうして気づかないのー!」と(理不尽な)怒りと
もどかしさを感じ、心の中は炎メラメラです..

そして開花する”死に戻り”の能力(+1、治癒能力も!)。

ここから始まる復讐劇、逆転劇には
ページをめくる手が止まらず。

で、何とももどかしいのが、復讐を誓うアシェルが
懸命に「死」から逃れようとしてもうまくゆかず、
何度も同じルートを辿ってしまうこと。..

陵辱シーンの詳細な描写は一度目に死ぬ時だけですが、
何度も辛く耐え難い目に遭う展開に涙しました。

戻った分岐点でなんとか未来を変えようと奮闘し、
やっとライアンに「自分がエイダンではない」ということを
伝えられた瞬間には、心の中でグッ!と拳を握り締めた...・:*+

アシェルに対し酷いことを命じたライアンですが、
弟思いの彼がそうせざるを得なかったことは十分理解できます。

アシェルの正体が分かってから後悔の念に苛まれる様子も哀れで、
その後の真摯な謝罪と態度に、自分もアシェル同様絆されていきました。

で!脇キャラがまた一際美しく輝いていたのも、最高だったー...!
アシェルの国&ライアンの国の上に立つ皇国の皇太子・長髪美麗なノアが、
また最高に萌えと物語を盛り上げるスパイスになってくれています。

”主人公モテモテ”展開、私も大好き(*´◒`*)萌えが加速します...
(↑先生のあとがきの内容より)

ノアの知恵、ライアンの決意と不器用な愛、
そして健気なアシェルの頑張り。

この三つ巴が歯車のように噛み合い、見事な復讐逆転劇を演じていくー

という胸熱展開ですが、ここでもまた、思いがけない事態が!

初めて恋した人を守るため、身を挺してライアンの前に…。
泣いてしまう( ; ; )

まさか、まさかの4度目(かな?)の死に戻りもあり
最後まで全く気の抜けない展開でした。

見事復讐を果たし大団円!...からの、王太子引き継ぎ、
国の体制整備についてはやや駆け足、さらっとしていた感も;

欲を言えば、そこのところも詳しく知りたかったですし
牢に囚われた王とエイダンのその後は?という点も気になりました
(※これ!電子限定SSに、牢に入ったエイダン視点の回想独白あり。
  個人的には本編に入れて欲しかったな...!)

またもう一つ気になったのは、死に戻りによってアシェルが戻る
”分岐点”が毎回異なる理由。(確か、2回目と3回目は同じ場面?)

これ、どんどん”死”に近い場面へと戻っていくことから
死に戻りできる「回数制限」なるものがあるのかな?
と思っていたのですが、どうやらそうではなく。

だとすると、なぜ死に戻りの場面が色々なのだろう...
ちょっと疑問の残るところでした。


とはいえ!

手に汗握るサスペンス、ミステリー好きな自分には
たまらなく興奮する読書時間だった...!

「死んでからでないと開花しない」異能なんて、なんて皮肉な、
とも思いますが。

絶望と苦しみが大きかった分、後半のスイートな甘やかし、
ハピエンに心満たされました。

痛い描写に耐性があり、逆転復讐劇・サスペンス好きの方には
たまらなく響くであろう一作。
読み応えある異能×復讐ファンタジーでした・:*+

パンツが消えるワケ&愛しの番への要求

『運命すらも呼吸をとめて 2』コミコミさん特典の4Pリーフレットです。
漫画は3ページ。

望(麻川、攻め)の圧強めの要求と愛情にきゅん!!としてしまう、
”パンツが消える事件(?)”のお話でした(*´艸`)

以下、内容と簡単な感想です。


やっと引っ越しの荷解きも終わり、スッキリー
となるはずが、最近気になることがある麻川。

お風呂上がりにパンツを探すも、あると思ったパンツが
下着入れに入っておらず、明らかに枚数が変。

思えば、たまに履いた覚えのないパンツが
洗濯機の中に紛れていたり。

ふむ...と考え込む着替え中の麻川。

そこへガチャ、と雅(まさる、受け)が入ってきて、
ギクっとした顔を見せます。

「洗濯機を回そうと思っただけ」
「着替え中か ごめんごめん」

とススス...と姿を消そうとする雅ですが、
そんな雅に

「何巨キョドってんの」

と詰め寄る麻川。

そしてズイッと雅に近づき、「別に巣作りは恥ずかしいことじゃねえぞ?」
と一言。

そこからは雅の言い訳タイム!(。-∀-)

”我に帰ったら色んな服の中からお前のパンツが出てきた”
”無意識にパンツまでも集めてたんだぞビビるだろ”と...

そこで飛び出す麻川の一言が、愛重ーーーい!!
そして深い!!!✨

そうだそうだ!巣作りは隠す必要ないぞー!と、
自分も内心浅川を援護する気持ちで読みました笑

巣作りをとてつもなく”可愛い”と思い、
ストレートに伝える麻川と
「それが恥ずかしいんだ!」と言い返す雅。

最後のコマ、デフォルメキャラでの
シラフ巣作りして眠る雅と陰からこっそりそれを見ている麻川の姿に
笑ってしまったー!ꉂ(๑˃▽˂๑)

パンツがなくなりちょっと不便はありつつもw、
番の可愛い”巣作り”に満足げな麻川に私が大満足した(笑)
可愛いほのぼの話でした✨

癒しのネームバース×転生ファンタジー。ストーリーにはもうひと押し、パンチが欲しいかも…!

初めて読むネームバース☺︎
運命の相手のイニシャルが、ある日突然体に浮かび上がるー

なんとも妄想広がる、ロマンチックな設定です(*´◒`*)

発情期やラットはなし。
ただ、運命の相手に近づくとイニシャルが輝いたり、
心拍数が上がって汗や涙が出たりする”染化(せんか)”という現象が
あると。

個人的に、オメガバースのように”Ωだけ理不尽...!”なところがなく、
「あくまでも対等でいられる」ところがとても良き、
たぎるなあ…!と思いました


日野原先生の作品も、初読みでした。
絵柄もお話もふんわり優しく、王道展開の癒しの物語。

だからこそ、やや さらっとし過ぎているかな?という感はあり、
ストーリー展開にもうちょっとだけ捻りや、「あっ」と驚く要素が
欲しかったような気もします;

以下簡単に、この作品の中のネームバースの世界観と
あらすじの紹介を。

この世界には2種類の人間がおり、
体のどこかに運命の相手のイニシャルが刻まれている「ネーム」と
そうではない「ノーネーム」とに分けられる。

そして運命の相手同士であれば、男女関係なく
肉体的・精神的に互いのみを欲する”結束”という現象が起こるー

そんな世界に、ネームバースの知識のないまま(何度目かの)転生をした
主人公・アンシェル。

あの有名なおとぎ話「シンデレラ」の兄として転生したことが
分かるのですが、そのうち体に不思議なイニシャルが浮かび上がります。

転生前の世界での妹そっくりのシンデレラに驚き、
物語の筋書きどおり、王子と結ばれるように...と願うアンシェル。

後日、シンデレラと王子をくっつけようと画策した舞踏会で、
あろうことか王子はアンシェルに興味を示してしまいー

と続きます。


ネームバース×転生×”シンデレラ”の世界(の脇役!)、という
3つの設定ありですが、複雑すぎることはなく、
サクサク読み進めることができます◎

溺愛執着系の長髪美人王子×絆され受け、と
特に攻めが”大好き属性”盛り盛りで嬉しい...!ヾ(*´∀`*)ノ

が、その肝心の”溺愛”部分について、
「なぜ?」というはてなが最後まで消えなかったかな。。?

なぜ、転生先の世界で王子リオンの運命の相手となるのが
主人公なのか。(シンデレラではなく)

これが「そういうものだから〜/運命だから〜」という感じで
特に説明もなくサラッと流されているのが、ちょっと残念に思える;

また、リオンがアンシェルに惹かれ執着するのも
「運命の相手だから」以外に特に理由が見当たらず、、

もうひと押し!
何か別の強力な”惹かれポイント”で腹落ちさせて欲しかったなあ...と
思う点でした

それと、ちょっと「おいっ」と思ったのは、
アンシェルの本音を引き出すために終盤、リオンが仕掛けた(?)
騙し打ち。

命の危険が迫っていると見せかけて...というやり方、
ちょーーーっとやり過ぎじゃない?
そりゃアンシェルも本気で怒るし泣いちゃうよ〜...と思ったり。

とはいえ!

気持ちを確かめ合って大団円、
物語のように”筋書きどおり”にはいかない現実世界で
手に手を取って生きていく二人の幸せそうなラストの微笑み。
見ていてこちらも幸せになれます✨

ネームバースというロマンチックで受けが不憫すぎない設定、
とても好み...!これから深堀りしていきたいバースものです。

そんなネームバースの可能性を見、
甘い展開に(もうちょっと、のパンチは求めつつも)
どこまでも優しい気持ちになれる一冊でした୨୧


★修正:なし(軽いキスのみ、濡れ場なし)電子シーモア