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エキスパートレビューアー2024

女性pokatyanさん

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ポイント数113

今年度69位

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好きだなぁ、健気な子!

鳴けない小鳥と贖いの王シリーズを先に読んでいたので、王様と不思議な力を持つ健気な子という設定が同じタイプだなぁと思いましたが、やっぱり泣けました。
健気で不憫なイリリアが辛いめにあうシーンは悲しいけど大満足でした。

ただ、攻めである王さまと側近2名の魅力がちょっと弱かったかな。色々理由があってそう見えるだけで本当は違う。感情移入できて応援したくなるキャラの魅力がもっと欲しかったです。

それと前半のつらいシーンのボリュームに比べて後半の甘く癒してくれる部分が少ないため、読後にお腹いっぱいになりませんでした。
他の部分はファンタジーの雰囲気がきちんとあり、素敵なお話でした。

後半に向けて面白くなっていきます〜

溺愛執着の桐一郎に幼い頃に拾われてからずっと側仕えとしてほとんど一緒に行動している六花。
純情、健気、不憫な彼が憧れの呉服問屋の若旦那である桐一郎に心と体を愛でられるお話かと思いきや、それだけじゃなかったです。

もちろんそれがベースであり桐一郎も六花に特別な思いがあります。
いつかはきちんと家庭を持ち跡継ぎを期待されている桐一郎への自分の気持ちは隠して彼の幸せを邪魔したくない。桐一郎と出会う前の記憶をなくしているが、なぜか雪の降る夜が怖い六花。西洋人のような明るい色の髪と瞳のルックスを初対面の人に驚かれ、異質な自分は迷惑な存在と感じている六花。

自信がなくてネガティブ思考で泣き虫さん。いつまでこのパターンなのか?と途中少し飽きてしまいましたが後半から面白く話が動きます。

ぐずぐずと泣いて旦那様に頼りきって守られている状態から脱却し、自らの頭で考え行動する子に変わっていきます。
桐一郎は甘い言葉をたくさん囁きますが、事が上手くいくまでは大事な話をしない策士です。
それが原因で一時的に二人は離れてしまいます。

六花を離す気はサラサラない桐一郎の執着はかなり重いです。優しく落ち着いた言動と笑顔の下には狂ったような六花に対する愛があり、彼が年上、スパダリで王道なんだけど私から見たら闇がある点が一味違って面白かったです。


タイムスリップは好きでしたが。。。

残念ながら自分には合わなかったです。
タイムスリップしてきたギャング?のクライドが悠に無理やりさせるシーンが本当につらかったです。
クライドも実は気づいていないだけで悠に魅力を感じていて、あんなふうに強引なアプローチだったのかな?とも解釈出来ると思います。
強気で自信家で大人の色気のあるクライドらしさを表現した行動と分かります。
でも
それ以上に嫌がっている悠の表情が忘れられず、読んでてつらかったです。

クライドはスーツとハットが似合っていてすごくモテそうな、人目を引くタイプです。
悠は困った状況にいるクライドを見捨てられない、優しい性格の真面目な会社員です。

お互いに好きになる気持ちの流れも急に感じられてあまり、ハマれませんでした。
キレイな絵と個性的なキャラクターは素敵でした。

しっかりストーリーがあって読みやすい

SFと警察ミステリーの良さがたくさん詰まっていました。
文章は難しすぎず軽すぎず。話のスピードもちょうど良かったです。「スレイブ」という独自の設定も分かりやすく楽しく読みました。

謎が多くハラハラするストーリーの中で、かいしれつ、海市烈が、しもつきはるあき、霜月日秋を狂ったように好きで執着しているというのが凄く好きなところです。

主人公の日秋にとって誰が敵で何を信じたら良いのかラストまで全く分からないのですが、烈の絶対に変わらない感情に安心しながら読み進めることが出来ました。
脇キャラも一人一人、魅力があり映像化されたら更に楽しめると思いました。

タイトル通りの穏やかなストーリーに癒される

「妖しい薬屋と見習い狸」と「薬屋狸と望郷の祭り」の2編が収録されてます。6:4くらいのページ数かな。登場人物は同じです。

子狸だった時にワナにはまり、たまたま通りかかった人間に助けられた里。もう一度会ってお礼が言いたい。その気持ちで化け狸養成学校に通うことにします。
人間に化けられるようになった里が五明先生を探し出し恩返しとして薬屋で住み込みで働き、思いが通じ合うまでが表題作。

後半は二人で温泉に泊まり不思議な祭りを体験するというお話。
化け狸の里が五明先生を慕う気持ちにホロっとなり、涙がでました。

ケモミミの可愛らしさもありますが、それよりも私が感じたのは里の素直で健気な性格です。
すごく思いやりのある良い子なので心の中では悩むけど、結局は先生のことを必ず信じています。
そんな里に先生がどんどん惚れていく様子も楽しめました。

あと家事が全くダメだった里が先生に教わり一通り出来るようになってから、節約しながら料理のレパートリーを増やそうと工夫して丁寧に暮らしている様子が微笑ましかったです。
年配の患者さんや商店街の人からお裾分けを貰ったり、料理のレシピを教えてもらったり。ご近所付き合いが楽しく描かれている所も印象深かったです。

つかみどころのないミステリアスな先生が里の影響でだんだん生き生きして感情豊かに変化していく様子も見れます。
派手さはあまりないけれどしっかり上手くまとまっていて安心して読める作品です。

分からないのが面白い!

屍器の欠月が戦いしか知らないマシーンから感情を持ち始め、人間らしくなっていく変化が楽しめる巻でした。
今まで知らなかった初めて気づく気持ちが何なのか、子供のように素直に天陽に質問する欠月。
天陽を愛おしく思い、心配したり寂しく感じたり。もー、それは好きってことなんだよ!
顔つきも以前より優しくワンコみがあり可愛いらしかったです。
天陽もそんな欠月に惹かれています。ほんとに早くくっついちゃって欲しいです。
でも二人の間には雨流がいます。
雨流を戻せば欠月がいなくなる。どちらかなんて選べないし、そもそもどちらを好きなのかもよく分からない天陽の揺れる心。
自分がいなくなることで天陽を幸せに出来ることに気付いた欠月。
もうどうしたら良いのか私には分からないけど、みよし先生はちゃんと幸せにするって言ってました。
切ないですがそのお言葉を信じます。

まだまだ謎が多く、皇帝の呪術師である桃華が二人に何をさせようとしているのか?ちょっと不穏な雰囲気のまま3巻に続きます。
蒼国はどうなる?屍器になった人々は?二人の恋の行方は?気になることが沢山あります。

ほんとにこんな素敵なお話を考えられる創造力と絵として実際に表現出来ることが素晴らしいです。
3巻も楽しみに待ちます。

あー、切なすぎます!

前半と後半でアルトゥール伯爵の性格が全く違うように感じます。
長く美しい銀髪をもち感情をあまり表さず理性的で権力、財力もある完璧な人。誰もが目を奪われるクールビューティーな攻め、アルトゥール。
誰とも真剣にお付き合いしない代わりにワンナイトの相手はたくさんいます。
そんな彼のことが好きなユーリス。全く相手にされません。
私から見たら甘いシーンなんて全くありません。ユーリスは完全に恋愛対象から外れていて塩対応されてます。
この前半の感じになかなか慣れず少し読んでは止まり、数日かけてやっと読み終えました。
体の関係をもってもそれはそれ。そんなことあったっけという位にそっけなくお家存続のためユーリスに結婚を勧めるアルトゥール。
全く真意が分からずユーリス以上に私が苦しかったです。
後半アルトゥールが自分の気持ちに気づき酔っ払ってユーリス邸にやってくる所から、やっと落ち着いてスラスラ読めました。

アルトゥールのクールさが私にはしょっぱすぎましたが、そんな前半があるからこそ後半が盛り上がって面白くなるんです。
この作品を読み自分は攻めに対等に扱われない、恋愛レースのスタートラインに立たせてももらえない受けが可哀想で胸が苦しくなるんだなと分かりました。
お話としてはキレイにまとまっており、そういうのが気にならなければ楽しめる素敵な作品でした。

またまたあっという間だった

10話から13話までと描き下ろし、電子で234ページありました。
10話は藤永の舞台から始まります。スマートグラスをかけた蛍都は客席から鑑賞しており、彼のメガネ姿が新鮮でカッコよかったです。
この舞台がすごく印象的で鬼の弟が兄を助けるつもりが兄に助けられるという、兄弟愛溢れるシーンで泣けました。このストーリーも厘てく先生が考えてるんですよね?観たい!ホントに舞台化しないかなぁ。もー出だしから心を持っていかれました。

2巻のレビューにも書いたのですが、ふんふん、で次の話は?とタップするともう描き下ろしになっちゃうんです。どういうことなんだろ?ちゃんとページ数あるのにすごーく短く感じます。

藤永は鬼の舞台が終わらないうちから次の仕事が決まります。今度はオーディションじゃなくて指名なんだよ!着々とスター階段登ってます〜
その忙しい合間になんとか待ち合わせしてカジュアルなデートを楽しもうとするけれど…人目やカメラのシャッター音が気になりなんだか落ち着かない藤永。
でも彼はそこで終わらず、音がない事が当たり前の蛍都から見た世界に改めて気付くのです。

しつこすぎず丁寧に、ちょうどいいスピードで二人の気持ちが寄り添っていくので読んでて気持ちが良いです。
ハグや顔を近づけるなどのスキンシップが多くなり、やっとお付き合いが始まったんだな!と実感しました。
ハイスピードで周りからの注目度や環境が変わっていく藤永ですが決して蛍都をおざなりにせず大切に思って
いて蛍都にそういうのがちゃんと伝わっています。ゆっくりなストーリーなのに単調にならずカメ恋はすごい。面白いです!

次巻から気になるのは有名になると必ず狙われる「私生活のスキャンダル報道」です。
今回ずっと笑顔で蛍都がとっても幸せそうだったので、今後何かトラブル発生しちゃうのかな?と今から気になります。

安心安全なオメガバース

ファンタジーとオメガバースのいいとこ取りで、かなり甘かった!心が折れるようなハラハラさは少なく落ち着いて読める良いお話でした。

バースが確定していない第三王子リシェル。遅くても18歳には覚醒するのが普通ですが21歳でオメガと分かります。オメガ王子の子供は最強のアルファになるので黄金のオメガと呼ばれます。
王立アカデミーで親友として付き合ってきたクライヴは学生時代に既にアルファと判明しており、成績優秀で強い魔力をもつ魔法騎士なので男女問わずモテる!

もうアカデミーの時から両片思いなんですけど、二人とも相手を気遣って自分の気持ちを隠してしまい、じれったいよー。
勘違いばかりで親友から進まない関係はリシェルがオメガと分かり、クライヴが無事に結婚相手に選ばれることで変わり始めます。
結婚式や初夜の様子が幸福感に満ち溢れて読んでて気分が上がりました。

新婚のリシェルがトラブルに巻き込まれて助けてくれるのは、やっぱりつがいのクライヴです。

二人の気持ちを丁寧に書いてあるので安心して読めました。カワイチハル先生のイラストも素敵です。

父の愛人 コミック

塩味ちる 

仁井名家の家族の話

作家買いです!
前作に続きガタイが良く攻めより大きい受け設定です。シングルファーザーで小説家の國彦と高校生の息子、晴輝のお世話をする純平は通いの家政夫さん。
身長190でモチモチした胸とお尻をもつウブで恥ずかしがり屋さん。
そんな彼からの好意を感じながらもあまり性的なことの必要性を感じてない國彦さん。なんか力抜けてるっていうか感情の起伏が表に出ない人。
知り合って3年後、二人きりになったときに純平から告白され関係が変わります。

エッチの描写はかなり激しく修正箇所たくさんあります。
純平が普段と違ってすごーく気持ちよくなっていて幸せそうです。そんな純平を落ち着いた態度で優しく包み込む國彦さん。
はたからみてるとちゃんと両思いなんだけど、いかんせんお互い会話が足りない!
もちろん家事については話しますが、パートナーとして好き、愛してる、これからどうしたいっていうことについて全く話し合ってないんですよね。
國彦さんは年上で雇用主で小説家なら、もうちょっとしっかり言葉と態度で気持ちを表現してくれないと困ります。
そりゃあ純平も不安になりますわ。

激しいエロと特別変わったことのない平穏な日々、特に食事の用意をするシーンは純平と晴輝の仲の良さも分かりあったかかった。
どこにでもいる平凡な家族と変わらない優しい雰囲気に癒されます。

晴輝の方が二人より精神的に大人な面があり気持ちの真っ直ぐな良い子に育ったなぁと思うと、涙がちょっと出ました。あと國彦さんの関西、京都?弁がほんわかして味がありキャラの魅力増しになってます。
 
紙本はチルチルの試し読みとは違って斜線修正でおすすめです。