夜明けには好きと言って

yoakemae ni wa suki to itte

夜明けには好きと言って
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神27
  • 萌×227
  • 萌21
  • 中立4
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
20
得点
310
評価数
79
平均
4 / 5
神率
34.2%
著者
砂原糖子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥552(税抜)  
ISBN
9784344806382

あらすじ

白坂一葉は、交通事故に遭ったのをきっかけに顔を整形、名前も変え別の人間として生きることに。
ホストクラブで働き始めた一葉は、同級生だった黒石篤成と再会。
かつて一葉は黒石に告白され、夏の間付き合っていたのだ。
同僚となった黒石は、一葉に好きだと告白する。
つらい過去を思い出しながらも再び黒石に惹かれていく一葉は…。

表題作夜明けには好きと言って

黒石篤成,25歳,ナンバーワンホスト
白坂一葉,25歳,別の人間として生きる

レビュー投稿数20

呪縛、再会、そして解放

ホストxホストBL。
ですが、きらびやかさは無く逆に泥臭ささえ感じる作品。
というのも、主人公のホスト・白坂がとにかく暗い。

子供の頃からの容姿コンプレックス。
自動車事故を契機に形成手術で顔を変え、名前も変え、都会に。
ところが、紹介されて行ってみたホストクラブに中学時代の同級生・黒石がいて…
中学時代、黒石が告白してきたので白坂も真面目に考えて少しの間付き合ったのだが、実は黒石は罰ゲームとして告白してきたのだった。白坂は深く傷ついて…
白坂は恨んでいた黒石に復讐を誓って、なりふり構わずナンバーワンホストを目指していく。
…で、実際黒石を抜いてナンバーワンになるのですが、これはサクセスストーリーではありません。
黒石も内面に暗いものを抱え、そんな2人が関係を通じて過去を越えていくというようなお話とでもいうのかな。
これはまさに小説としての効果を発揮してる作品で、というのも「顔」が重要な焦点なんですよね。
呪縛から解放されて、心も解放させていく白坂。
重い枷を外して、白坂と向き合う黒石。

とにかくベースが暗い物語なので、2人の未来に幸あれ、と思うのですが、ホストクラブに黒石と白坂と、もう1人中学時代のイジメ野郎・金崎という男もいる。そこは偶然の重なりすぎ、と引っかかった。
そして、次作はその金崎のスピンオフです。

1

顔のコンプレックスは抱えてしまうと根深い

2005年刊。
自身の顔の醜さが原因で周囲に蔑まれていると思っていた一葉は、20代半ばにしてリストラに遭い、再就職に回った面接先全てで不採用となる。
どん底の気持ちが引き金となって死ぬ間際の事故を起こして大怪我を負った一葉は、九死に一生を得て吹っ切れたものもあったのか、顔を変えて過去を捨てたつもりで上京する。

一葉の顔に対するコンプレックスの根深さはネガティブながらも共感を汲み取れるものがあった。
冒頭にある一葉の”顔を治す為の手術”って整形とは違うんじゃない?って引っ掛かりは、クライマックスで「ああ、やっぱりね」となるが、でもまぁ生まれ変わったと思い込める強いきっかけが必要だった訳だ。

上京してホストクラブを紹介された一葉は、皮肉にも過去の苦い思い出となった黒石と再会する。
一葉の感情は彼への復讐というよりも『ざまぁ見ろ!!』を見せつけたいかのようだが、そんな痛々しさを包むような黒石のフォローに包容力を感じる。

既にトップホストである黒石は店から離れると普段着はTシャツにジャージ、住まいは昭和の面影が色濃い平屋と、センスとはかけ離れたギャップの持ち主だ。
一葉と離れていた間の黒石の境遇も切ないものがあるが、ホストに染まり切らない彼の素朴さ切実さにほっとできる。

実はこの話、メインは復讐ではなく黒石と一葉の過去の初恋の拗れの修復にある。黒石にとっては親の都合で転校しただけで、一葉への一途な想いは消える事がなかったので、一葉が絆されていく様子を待つ辛抱強さは健気なものだ。
しかし黒石だけでなく、金埼といい一葉の元知人といい偶然の再会率が半端ない。
この辺りは都合が良すぎる気もするが、一葉が顔のコンプレックスという呪縛を断ち切るには必要な過程として受け入れられる。
ぶち切れた一葉が金埼に向かって殴り掛かる場面は結構好きだな。

まぁ整形に対しての是非はともかく、一葉が自ら立ち直った事、長年の拗れを解消して黒石と無事に両想いになった事、ホストを引退して立ち上げた二人の店のオープンを祝して乾杯。

0

コンプレックスとホストの純愛

ホスト・整形というワードであらすじから購入。
筆者の作品は2作品目です。

主人公の性格は少し難あり。幼少期の継母からの態度と、それによって卑屈になった主人公への周囲からの評価は最悪。大学時代のあだ名は20点。リストラにあい、まだ若いからと色んな会社の面接にいくものの不採用通知は30社にも及び全てが嫌になり自暴自棄になった挙げ句の事故。そして整形し名前も変えて人生をやり直し、ひょんな事からホストになる事に……その店のナンバーワンは中学生の頃の同級生で……。


個人的には小説ならではの作品!というのが読み終えた後の印象です。読了すると、なるほどなと思いました。それにしては周囲の20点という評価どうなの?と思わない事も無いのですが……(笑)

ここは実際に読んで、そういう事だったのかと思ってもらいたいです!

ホストというとどうしてもチャラチャラしているイメージがありますが、そういう部分は無く実直さを感じますね。慣れてそうな相手が自分相手には真っ赤になるところも可愛いです。恋愛面はピュアで、純愛な感じなのでホストなのに純愛!みたいなのが好きな人におすすめですかね。

1

メタモルフォーゼ?

私は卑屈な受けが結構好きなんですが、BL作品て美形が出てくる作品が多くて、時々その卑屈さに違和感というか説得力が無い作品に当たってしまい、orzとなることもあるんですが、こちらの作品は大当たりでした。
主人公で受けの一葉の卑屈ぶりは中々リアリティがある気がしました。小さい頃から後妻さんに不細工だ何だって言われたらそりゃ暗くなりますし、暗いからいじめられてさらに自信が無くなって…。好きだって言ってくれた相手にも裏切られたとあってはもう決定打に加えダメ押しの一撃食らった感あります。
そんな一葉が顔が変わった(という思い込みをした)ことで、ホストという、ある意味自信もコミュ力も必要な職業で成功する様も下克上感あって面白かったです。
黒石との関係で、黒石が好きだって気持ちと、恨んでるって気持ちで、戸惑って苦悩する一葉の心理描写は中々リアルなんじゃないかなと思いました。好きだけど心の底からは信用できない。それが苦しい。という感じが伝わってきました。
徐々に距離が近くなっていく構成が面白く作品にとても合っていて、ドキドキしながらページをめくりました。
また黒石の純朴さ、一葉を想う懸命さが、一葉に対して事情や過去を問い詰めないことで伝わってきました。無理やり聞き出したりせず、一葉が本当に話したいと想う瞬間を待つのは一葉のことをわかっていて尚且つそれをじっくり待てるのはやっぱり愛かなと思いました。

蛇足ですが、毎度思うのですが私は砂原先生の濡れ場描写がとても好きです!!!!特に今回はとても好みでした笑
ねちねち攻め続ける黒石も可愛らしい一葉も読んでてものすごく萌えました笑

2

再読すると印象変わりそうな気がしました

作者買い。
砂原先生のお話好きなんですけど、
今回は可もなく不可もなくだったかな…。
今まで読んだのは、必ずと言っていい程どこかで1シーンは読んでるこっちが泣いちゃうようなシーンがあったんですが、今回はなかったです。
設定も好きだし、攻めの黒石も好きだったんですけど、
全体的にさらーっと読めてしまったので、
再読したら、初読みよりも想像が広がって深読みして、
また印象が変わるのかな?と思いました。

一葉が抱えてきたトラウマからのひん曲がっちゃった性格っというのがある訳ですが、
実際にはひん曲がってなくて、難なくクリア、
ただ難なくクリア出来た(自分の気持ちを素直に認められた)からこそ黒石との関係のひん曲がりを直せなくて苦しむ訳ですが、
そこにあまり時間掛けられてないので、さらーっと読み流せちゃった。
前半の一葉の葛藤もそこまで掘り下げてないので、
爽やかなのでさらーっと読み流せちゃう。
なので前半もさらーっと、後半もさらーっとで、
爽やかに楽しく読めたけど、可もなく不可もなくだったなーというものでした。
黒石にしてみたら気分はジェットコースターだったと思うので、
黒石目線がちょっと読みたかったなーと思いました。
気付いてるのは最初から解ったので。

砂原先生の作品は、
泣けて泣けてしょうがない所まで我慢させられる所とか、
ふとした台詞のチョイスとか、
ふっとプチエピソード入れて通り過ぎるんだけど、それが妙に残ったりするのが好き。
今回、一葉の父の葬儀で父の知り合いから言われた事を思い出す所が好きだった。
ぶわっと継母の事が見えてきて、
あの頃こんなだったのかな、
今なにしてんのかな、なに考えてるかな、思い出す事はあるのかなとか思ったら、
何か急に世界が広がる感じがして
それに伴って一葉が置かれてる今が小さいやら広いやらよく解らないけど、
急に距離持って見られるような感じがして、
その感覚が好きだった。

イラスト、ちょっと気になりました。
好みじゃないのもあるけど、
お風呂上がりのはずなのに、なんでスーツ?というのが妙に気になってしまった。
イラストって、時々「あれ?」というのを思っちゃったりすると、妙に気になったり冷静になっちゃったりするんですよね。

1

雨降って地固まる

「萌x2」か「萌」で迷って…色々あったけれど立ち直った一葉へのエールを込めて「萌x2」評価です。

砂原さんの手に掛かるとホストBLもこんな仕上がりになるんだなぁと感心しました。整形して名前を変え、別人として生きようとしたのはどちらかというとネガティブな理由からだった一葉が、過去とも黒石ともちゃんと向き合って、自分を取り戻す物語…だと思います。

朴訥な攻が好きなので、黒石がとても良かったです。過去についてはもうちょっと言葉を補ってあげれば良かったのに、と思わなくもなかったですが、このお話は一葉だけでなく黒石が過去と向き合う姿勢も描かれているので、二人にとっては辛くて切なくても、今に繋がるステップだったのかな。

「雨降って地固まる」という表現がぴったりなエンディングに、素直に良かったなぁと思いました。

3

また会えて良かったね

罰ゲームから検索しました。
義理の母に虐められたんやろなぁと思いツキンと涙ぐみそうになるものの、ホストというのにあまりピンとこず。けど最後はハッピーでニンマリ。

0

少しちぐはぐ…。

もう少し整形の下りがうまくいかなかったかなぁと思いました。
もともと自分の顔を醜いと思っていた一葉ですが、整形して別人のようになったはじめの設定から、後半、雰囲気は変わったけどわからないほどではないという設定になってしまったのは残念。
また、黒石の寡黙だけど抜きん出た接客でNo. 1なのは良いとして、そんなキャラの黒石が一葉に振られて雨の中泣いたりするのはマンガチックではあるけど、どうもチグハグな印象を受けた。
幅広く色んな作品を書かれる作家さんなので、今後も楽しみに新刊を待ちたい。

0

手に入れたもの

好みの作品がないかなとちるちるでランダムに探していて、この作品のあらすじを読んだらどうも知っている話の気がする。でもちるちるの読了の本棚にも入っていないし、手元に本もないし、Kindleにもなし他の電子版にもなしと、うーんとずいぶん考えて思い出しました。以前CDを聴いたことがあったのです。
そっかそっかと、そうなるとどうしても読みたくなり、Kindle版を早速購入。

一葉は自分の顔にとてもコンプレックスを持っていた。継母には気持ち悪い顔で見るなと言われるくらいだった。
そんな一葉は24歳の若さでリストラされヤケになって車を走らせ大事故にあう。整形をしなければならないほど顔にひどいけがを負う。
新しい美しい顔を手に入れた一葉は一夜と言う新しい名でホストの職に就く。
そこで中学生時代の同級生で唯一心を通わせたと思っていた黒石に再会する。
一葉は後からその黒石が裏切っていたことを知り、整形で一葉とわからない黒石に復讐をしようとするが…

本当にこの作家さんは人の気持ちを表現するのが上手いなと作品を読むたびに思います。
一葉はコンプレックスをかかえ家族にも恵まれず学校生活も荒んだものでした。唯一希望だった黒岩との時間も裏切りと知り、リストラにあい事故にあい、散々なところから一葉が立ち直る物語。
黒岩との長い長いすれ違い。一葉の容赦ない言葉に黒岩も傷つきます。この辺りはお互いに辛いですね。切ないです。とても。

新しく手に入れた顔で自信を少しずつ取戻し、間違った方法ではあるけれど黒岩への復讐という目的があって前に進むことが出来た一葉。
そんな一葉を傷つきながらも支えやさしく接する黒岩に一葉は本当の意味で癒されていく様がとてもいいです。
外見ではなく心、気持ちの問題というのがよくわかる作品です。

お互いを求めているようで辛い状況が続くので最後に一葉がいろんなことから解放されて初めて黒岩を求めるところがたまりません!
ふたりが新たな生活を始めるシーンはとても爽快で嬉しい気分になりました。

2

そのままの君でいてほしい

BLCDと合わせてみると更に好きになった作品です。
砂原先生は個人的に好きな作家なんですが、数多く出されている作品の中でも
この小説は印象深い話で大好きです。

ホストという職業をしながら二人の距離が縮んでいくんですが、
復讐するというほのぐらい受けの目的があるわけで
途中はらはらする場面が幾度も訪れます。
受けのことをいじめてくる先輩ホストもいてむかむかするし、
寡黙な攻めの考えていることはさっぱりわからずにもやもやするし、
これいったいどうなるの!?と焦れるんですが、最後はハッピーエンドです!
受けの盛大な勘違いとそれによって引き起こされるすれ違いに大変萌えさせてもらいました!
この後はふたりで末永くおねがいしますー
最後まではらはらしながら見守っていたので
ふたりが幸せになってくれてとっても嬉しかったです。
勘違い、すれ違いネタが大好物の方は絶対に楽しめる作品です。ぜひぜひ。

1

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