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ほんの一部を除き、全編受け視点です。
受けが悪ぶってるのですが、それが全然キマってないし、横柄だし、憎めなくて可愛いんですよ。
二歳下の攻めがかっこいい!
受けがやることなすこと面白くて、私は笑いながら読みました。
笑ったシーンとして以下に。
槻島(受)が電柱の陰に隠れて、永沼(攻)にバレてないと思いきや声をかけられたり。永沼と一緒に歩道を歩いてるとき、男らしさを誇示するためにわざわざ車道側を歩いたり。他、会話でも槻島が悪ぶって背伸びしてるので、面白くて笑いました。永沼は動揺しないぶん、余裕の男らしさがありました。
そしてそして、あの悪ぶってる槻島が受けだと思って読み進めていたら、え?攻めなの?!でもやはりセオリーどおりの攻め受けなので、安心しました。
本作は、悪のつもりで背伸びして、中学生と口喧嘩をする29歳の社長が、慣れたフリして初心な恋をするかわいいお話です。
私は全体的に、コミカルに読みました。
家庭環境のせいで、人の愛情というものが信じられず、というか信じたり求めたりするのが怖い受けの敬也。
読み始めてすぐは、強引で傲慢で口が悪くて抱きたい派だしで、ホントにこっちが受け??てな気持ちになりました。
対する攻めは、真面目でまっすぐで人当たりのいい寛泰。
穏やかだけど男っぽくて、無理強いはしないけど折れない。
読み進めるにつれ、敬也のすること言うことがいちいちかわいくて。
ヒールぶってるけど、中身は子供で。
めんどくさいけどかわいい。いや、めんどさくいとこがかわいいんだな。
ほぼ敬也視点だけど、この時寛泰は敬也の事かわいいなーって思ってんだろうなー、とにまにましながら読みました。
淡白っぽい寛泰がえちシーンになったらまっすぐに情熱をぶつけてきて、こりゃーやられちゃうよなぁ、でした。
敬也視点なだけに、敬也が恋煩いでわたわたしてるところはたくさん見てきたけど、なかなか寛泰は見せてくれなくて。
なので、落ち着いてて、あまり動揺を見せなかった寛泰が、敬也が女性をナンパしたのかとあわてて敬也のマンションに押しかけてくるシーンはとても好きです。
志水先生の挿絵がまたかっこいい攻×攻な2人でステキです。
でも読んだ後だと、どうしても敬也の方が色っぽくかわいく見えてしまいます。
久々に、受け攻め両方が好きな作品に出会いました。
アパートを買収しようと目論む社長・槻島とアパートの管理人・永沼。
あらすじを見た限りでは社長が攻め要因かと思っていたのですが、まさかの裏切り。
けれどその裏切りがとてもベストな方に働き、よりこのお話が大好きになりました。
横柄で口が悪い槻島だけど、嫌いになれない。
それは槻島の弱さや優しさが要所にあらわれているから。
『敬也 3ヵ月』と記された一枚の写真。
アパートを買収しようと躍起になっている理由。
色んなところにある、槻島を形成していった要因。
人を信じることに対する怯えや、それでもどこか情に厚い槻島が、どうしようもなく愛しい。
一方永沼は、安定の実直さで好感度は抜群。そこに決して淡泊ではない雄の部分を見せられてはもうハマるしかない。
『恋模様』でのすれ違いや嫉妬、案外言葉攻めとかしてくる永沼にとっても楽しませてもらいました。
そしてこれまた志水先生のイラストがハマっている!
脇キャラ樫谷さん。謎だらけ。この人、逆らってはいけない匂いがします。笑
あぁ、本当に『なんでも知っておきたい質』なんだなぁ…。
最後のオチに笑わせてもらいました。
おもしろいけど読み終えてしまうといまひとつ記憶に残らない、私の中でそんな印象が強かった最近の砂原先生の作品ですが、これはよかったです。
CPのキャラがそれぞれ魅力的でした。
ひねくれた子供の槻島と、真面目で素直、大人な永沼。どちらがではなく、どちらもよくて、そう思える作品は読んでいて楽しいです。わくわくしながらあっという間に読み終えました。
物語は舞台になる古い木造アパートを、取り壊そうとする槻島と、それを拒む管理人の永沼、それぞれの思いをもとに進んでいきます。その思いが、単なるお金儲けでないところが、話しに深みを与えています。コミカルでありながらも、軽すぎなくてあたたかい感じがするのはそのためなのかな…と。
もともと砂原先生の書かれるエロシーン、さりげないのに色っぽくて好きなんですが、今回ぱっと見のイメージとは逆の攻め受け設定が、エロシーンのエロさを2倍増し(?)させていました。ふだん真面目な人が、いやらしくて嫉妬深かったりするの、大好きです。俺様な人が、いきなりかわいくなっちゃうのも…。
志水先生のイラストも、とってもよかったです。作品の雰囲気とぴったりでした。
好みじゃない絵だと作品を読むのすら苦痛で、いっそ絵がなければと思ったりしてしまいますが、ぴったりくる絵だと、ものすごい相乗効果ですね。イラストは大事、あらためて思いました。
いろんな面でバランスのとれた作品、おすすめです。
「言ノ葉」シリーズの作家さん。くらいの認識で、
BLアワードにノミネートされているので読んでみました。
「ちるちる」さんのあらすじもろくに読まずに読み始めたのですが、
お話に引き込まれました。
中盤まで、受様が攻めるものとばかり思ってました。
いやぁ、受様本人もそう思ってたみたいですが。
攻様は意外にもに押しが強いです。おそるべし天然。
「さくら荘」というアパートにまつわる話なのですが、
伏線がいくつも張ってあって、最後にすべてがわかったとき、
槻島にぶわーっと感情移入してしまって‥。
「恋模様」
「恋煩い」後日談。
数ページ読んで‥吹きました。
多くは語れませんが、樫谷グッジョブです。
それにしても、槻島。
「恋煩い」でも思ったけど、早合点しすぎだから。
これで、よく社長やってられるもんだ。
まさに恋は盲目だね。