イノセンス ~幼馴染み~

innocence

イノセンス ~幼馴染み~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神36
  • 萌×218
  • 萌16
  • 中立7
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
20
得点
307
評価数
81
平均
3.9 / 5
神率
44.4%
著者
砂原糖子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
陵クミコ 
媒体
BL小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥648(税抜)  ¥700(税込)
ISBN
9784344819702

あらすじ

睦の「好きな人」は子供のころからずっと来栖。睦には、その「好き」の意味もあまりわからない。そして二人の関係に変化が訪れ…!?
(出版社より)

表題作イノセンス ~幼馴染み~

来栖貴文,幼馴染で議員秘書,高校~29歳
乃々山睦,純粋無垢な青年,高校~29歳

その他の収録作品

  • イノセンス~再会~
  • 冬の向日葵
  • 真夏の椿
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数20

とにかく すごくよかった

いつまでも子どものままの睦と、どんどん大人になって変わっていく来栖の長い長い、恋の話です。ずっとずっと、相手のことが好きなのは二人同じ。でも、周囲への影響など思い至れない睦はただただ素直に気持ちをあらわすのに、大人になっていく来栖は色々考えすぎて遠回りばかり。成長することの残酷さを、取り残されていく睦とともに感じます。睦の子どものような純粋さに何度も泣きました。悲しい話じゃないところでも、なぜだか泣けて泣けて、読み終わる頃には自分の心まで洗われてしまったような。

でも、残酷に思えた「成長していくこと」こそが、また二人を繋げてくれます。来栖が本当に大事なものを睦といることで思い出し、二人が寄り添って生きる方へ歩き始めるようになるのです。そして変わっていく来栖を思い続けるだけに見えた睦も、少しづつ、少しづつ成長していました。二人の「成長」は、互いへの愛情と優しさを基盤としていて、二人の会話の端々にそれを感じるたびに、また涙してしまいました。

来栖も人間らしいいい男です。完璧に見えて完璧じゃない、きれいなだけじゃない魅力があります。この来栖が睦を離したがらない気持ちがとてもわかります。最高の結婚相手は「そうありたい自分」でいられる相手、なんてことをどこかで聞きましたが、来栖を見ているとまさにそれだなと思うのです。
大人になって、大事にしていたもの、好きだったものが取るに足らないものになってしまうのは誰しも経験のあることだと思います。睦は来栖にそのことを思い出させてくれる存在なのでしょう。ついでに私も、素敵なものを思い出させてもらったようです。

これは蛇足かもしれませんが、純粋なものほど、本能的な場面が引き立つのでしょうか?この作品ではキスだけでも指先がピリピリするくらい萌えを感じました。決してエロくはないのですが、なんというか、萌えとしか言えない。

長いレビューになってしまいましたが、いい小説を読めて、いま幸せです。

7

手元にずっと置いておきたい本です。

上記の出版社からのあらすじだけでは、手に取らなかった本だと思います。みなさまのいろいろな意見・ネタバレ・レビューを読んで、購入したいと思いました。

あらすじは、他の方が綺麗に話して下さっていますので、個人的な感想を書かせて頂きます。
他の方と同じですが、難しいテーマだと思います。

何度も泣きたくなったり、心臓の裏辺りがドロリと痛んだり、手が震えたりしました。最初の睦の彼女(?)は、殴ってやりたくなりますが、彼の良さも彼のことも何も知らないからだと思いたいです。でもきっと知ってても差別や拒絶する人は、たくさんいるのだと・・思うと・・悲しいです・・。

それでも読んで、この作品に出会えて良かったです。萌えの部分は、膨大では無いですが確かに有ったと思います。そして萌えでは無い、他の大事な部分をたくさん貰えたと思います。

睦(受け)のことを理解してくれる、両親・友達・隣の家の家族(攻め様の家族)、初めは恐く感じた攻めの彼女。そして愛してくれる攻め。希望がたくさんあったように思えます。

そして小説の描かれ方が、受けの視点・攻めの視点と交互に書かれていたのが分かりやすくて、好きでした。なので、攻めが約束を破って連絡を寄こさなくても、睦を選べない理由も、痛いほど分かります。その分切ない気持ちも伝わるので、この二人がくっつかないのは、何が悪い訳ではないのだな。と思えてしまいます。

上手く説明が出来ませんが、睦が常に一方的にみんなに愛され、守られてるわけではなくて、苦労するシーンも何度か出てきます。それでも頑張ってる睦に、そして彼の純粋な部分から、攻めも含めて周りの人も忘れていた大事な宝物をもらえてるのだと思います。

個人的な自分の話ですが、引越しのたびにランドセル、勉強机、昔描いた絵、お母さんが作ってくれた洋服、友達から貰ったぬいぐるみ、手紙、宝物だったはずのものを捨ててきました。大人になるんだからと前を見てるふりして、手を繋いでいたものを離していきました。これは正しかったのか。今、手元にあるものは何か。大人とは何なのか。
本を読んで気づかされました、こういった自分が守って大切にしてきた宝物、嬉しかった思い出、悲しかった記憶、そういった忘れたもの・忘れなかったもの全ての集合体が今の自分なのだと思います。
攻めのクルちゃんも言っていましたが、睦という存在がそういったものを思い出させてくれます。

本編の後半で、睦が「クルちゃんは、じゅんすいなんだね。」というシーンが有るのですが、
自分は随分汚れてしまった・・と思っていたクルちゃんには、衝撃的な台詞だったと思います。
クルちゃんの背中が震えたという書かれ方がとても好きでした。わたしの背中も震えて、嗚咽がでそうでした。

以前の仕事だったり、他の理由でも自分の周りでハンディを持った方と接する機会があります。
色んな意味での、こうであって欲しい、現実でもこういう考えの人がたくさん居て欲しい。
自分の希望も詰まった本ということで神評価をさせて頂きます。

6

私の希望かな

 砂原糖子さんの小説はだいたい読んでいるのですが、やはり発行部数の多い作家さんはたまに取りこぼしがあります。
 で、取りこぼしに気づいて読みました。

 すごく重いテーマだと思うんです。
 障害を持つ人で恋愛、ましてやBLを描くというのは。

 萌えという部分は、全くなかったけど、これは私の希望かな。

 私の甥っ子も何もかもがわからないというほどではないものの、発達障害があります。今は5歳。まだ可愛いで済ませられるけど、大人になったらきっと恋愛も仕事も大変だと思う。

 彼も睦みたいに、周りの人に支えられつつも優しさを与えて、生きていってほしいなぁと思いました。
 だから、個人的にすごくいいなぁと思う作品でした。

 現実はそう簡単にいかないとしても……

5

幼馴染

これは最初からちょっとホロリと涙もろもろ~で読ませていただきました。
受がちょっとした障害を持っているために~な部分もありますが
作品は作品として私は読ませていただきました。
とりあえず、これ何があれって、攻がシャキっとしないからいけないと思うねんっっ(ノ`Д´)ノ キィィィ
な部分が多かったww

年を重ねても、心が一途に子供のまますすまない 受。
その受を大事に思うがあまりに、自分の邪な気持ちで怪我してはいけない。
まっとうな道から受を外したくないという気持ちが抜きん出てしまい、最終的に、受をほっぽりだして逃げてしまうという攻がいただけない作品なのでありますが、それによっての、葛藤であったり、受が「恋」を知っていくまでの流れがゆっくりと、丁寧に描かれている作品だなと思いました。

子供のまま変わらない受。
好きなものは、ずっと好きで、大事なものはずっと大事。
けれども、攻は、小さい頃好きだったものは嫌いになり
大事だったものも大事でなくなってしまう。
攻の言いつけを守り続けていた受は、攻の成長にともなう変化に戸惑っていく。自分のことを可愛がってくれた攻。自分のことも、嫌いになってしまったのだろうか、自分の位置はいまどの変なのだろうか。
葛藤していく姿に思わず涙してしまいました(*ノД`*)・゚・
最近めっきり、涙腺がよわくていけない。

泣すがる受。泣すがる攻。
年めぐって、同じことを逆パターンで繰り返すという構成が面白かった。なのだけれど、もうひと押しあってもよかったかなと思ってみたり。

後半に向けて~のバタバタっとした展開も良かったです。
ご両親にもきっちりバレてそうなのがいいですな(笑
なんにせよハッピーエンドなら全てよし。
砂原先生の実力を感じられる作品でした。読み応えアリ!
ただ、究極にじれったい。

5

責めるのではなく許す、心が浄化される話

電子書籍で読了。挿絵なし。

電子で読んで良かったかも。
紙だったら、涙で本をグニョグニョにしちゃったかもしれない。

家が隣同士で小さい頃から仲良く育った2人。
来栖は早い段階で睦くんに対する感情を、フィジカルな面も含めた恋愛であると意識しています。
ほんの少しだけ知的障がいを持つ睦くんは、ただただ来栖ことクルちゃんが好き。お絵かき、蒸したプリン、レイダーマン人形、おとうさん、おかあさん、と並列で好きなんです。
これは手を出せないよ。出したら犯罪だよ。
でも、来栖は手を出しちゃうんだよね。
罪悪感は半端なかったと思う。
睦くんの前から姿を消さざるを得なかったのも解るんだよね。

おまけに来栖は志半ばでなくなってしまった父以上の議員になりたいと思っている。
養子なんですよね。だから余計「さすがあの人の息子」と言われたい。
そのために上手く立ち回って、もう小狡いのなんのという大人になっている。
本当はそんなことやりたくなくても「大人になるってこういうことだ」と、自分を騙して生きている。
再開した時、睦くんの真っ直ぐさというか、飾らずにひとつひとつ生きていく姿勢をどんなに眩しく思ったことか。「ダメだ、ダメだ」と思いつつ、睦くんに会いに行ってしまうのを止められないのは当然だろうと思うのですよ。

睦くんのイノセンス(純潔)が美しければ美しいほど、来栖の「汚れちまった悲しみ」を意識せざるを得なくなって来る。
さあ、どうする、来栖。
……っていうのがお話のキモじゃないかと思うので、ネタバレはここで止めておきます。

私にとってこのお話は「自分はこうであらねばならない」ということに捕らわれすぎて、本来やりたかった目的を失ってしまった人が、純粋で誠実なものに触れることによって自分自身を取り戻す話の様に感じます。
タイトルが「イノセント」ではなく「イノセンス」なのは、来栖が犯した過ちと思っていたこと(睦くんに対する恋情)と、実際に犯した過ち(目的のためにはある程度手段を選ばなくても仕方がないと考えて行ったいくつかのこと)が両方とも許される、つまり「無実」であるということなんではないのかな、と思ったりしました。

凹んでいて、自分がダメなもののように思える時、大いなる許しを与えてくれるお話です。
光が差し込みます。
思いっきり浄化されました。

2

切なさナンバーワン

最高です。
BLって穿った見方している人達にもおすすめできます。
切なくて泣けます。
そこら辺の売れてる恋愛小説よりずっと感動できます。
純愛です。

1

癒し系

良かったです!プ◯さんとク◯ストファー・◯ビンみたいなカップルに癒されました。優しさに飢えている時に読むといいかもしれません。

受は天使のように可愛い子です。攻は賢いわりに生き下手なので、まあまあ可愛い奴です。砂原先生の作品に共通する魅力ですが、攻の素の言葉遣いが少し乱暴でトキメキました。職場では社会人らしく敬語を使う男性が親しい相手に対しては乱暴な言葉遣いになるギャップに個人的に激しく萌えます。私の場合、萌える言葉遣いがなかなか見つからないため、砂原先生は貴重な作家様だったりします。ただ乱暴なだけじゃダメなんです。細かい表現が子供っぽい感じでマイルドな乱暴みたいな・・・全然上手く説明できないです。とにかく攻の言葉遣いに萌えました!

この作品、大変感じの良い脇役が何人か出てきます。友情に厚い受の友人、意地悪ぶってる攻の婚約者、通りすがりの攻の元同僚、受と攻をいつまでも子供扱いする床屋のおじさんが皆、直接的にしろ間接的にしろ愛すべき受の幸せに一役買います。どのキャラクターもヘタレ攻に代わってそれぞれ美味しいところを持っていきますが、私的「ベスト脇役で賞」はコンビニ強盗の牛島君です。台詞がほとんどないにもかかわらずやたら存在感があり、その存在だけで攻の婚約者に対する強烈な先制攻撃になってしまうほどです。牛島君がどうなったのか気になります。砂原先生、牛島君のスピン・オフ書いてくれないかな。コンビニ強盗のノンケ受とかダメかなあ。

7

純粋で純愛にホロリ

このレビューは正直難しいなと感じました。
いつも大したことを書いているわけではないのですが、この作品は言葉選びが頭を悩ませました。
砂原さんも難しい題材選んだんだなあと。


受けの睦は、幼馴染の来栖(クルちゃん)が大好き。
少しだけみんなとは違う、そんな理由からずっとバカにされていました。

攻めの来栖は、睦の面倒をみる幼馴染。
整った容姿に、恵まれた体格を持ち頭も良いが、不器用な青年。


攻めと受けの視点が切り替わる作品です。
わたしはこのタイプの作品は、ふたりの気持ちがわかりやすいので好きです。

幼稚園から高校までずっと一緒だったふたりですが、大学進学と就職に進路が別れ、来栖が自分から睦の側を離れていきます。

高校時代のふたり、26歳で再会するふたり、29歳の共に過ごすふたり。
どれもキュンとさせられました。
もちろん来栖は睦が好きなわけですが、それ前提であっても彼は優しい。
睦の良いところを見つけてくれ、心配をし、理不尽なものに怒る。
そんな感情は睦の辞書にないから、彼の代わりのように腹を立てる。
そんなところが、心をホカホカさせてくれます。
反面、来栖が一度別れを選んで東京へ行ってしまうシーンは、泣けました。
なんだかNOKKOの『人魚』を思い出してしまい、よけい切なかったです。

高校でできた来栖以外の友達、東京でできたご近所さん、ともに睦を心にかけてお情けでなく純粋に友人として対していてこちらまで嬉しくなりました。
純愛の作品久々に読みましたが、やっぱりBLらしくて良いですね。

5

難しいとおもっちゃいけないのかも

砂原さんの作品は読みやすいため
手にすることが多いです

この作品に関しては、読みたかったけれど
簡単に読んで大丈夫なのかが
自分で不安でした

未発達である睦のことは
あらすじや紹介などで認識していたからです

弱者だからどうとか
健康だからこうとか
そういう視点で読むつもりは
なかったですが

ともすれば、大きくどちらかに
片寄ってしまう見方読み方を
してしまうのではないかという
不安があり、購入したものの
1年以上読めなかった作品です

同情的な感情移入しか
できなかったら辛いなと思いましたが
結構なボリュームがあったにもかかわらず
スラスラ読めました

難しいテーマであったでしょうし
受け取りや見方によっては
違う印象となる作品であると
思います

感情を表現できても
身体のつながりをどう結びつけることが
できるのか
これはやはり難しいなと

睦が沢山話すことで
自身の言葉で伝えることで
かなり緩和はされていますし

出てくる登場人物が良い一人はだけじゃない
部分があり
現実逃避の設定だけではないので
それは良かったと思いました

睦を大いに甘やかせてあげて
いただきたい

4

良作です。

最近小説の面白さに気が付き、せつないものを読みあさっている最中に出会いました。
良作です。
導入から中盤まではテンポ良く読みすすめられ、特に駅で別れるシーンはとても切なかったです。
後半は少しもたついたかな?という読後感でしたが、地元に帰ってからのエピソードも良かったです。二人で幸せに生きていって欲しいと強く思わされるラストでした。

他の方も仰っているように、惜しむらくは睦の障害の状態像のズレでしょうか?
小説の描写からボーダーの知的レベルということですが、一般の高校に入っていることを考えると、療育手帳を持っていて手帳有りで受け入れてくれる一般の高校のコース(定員割れで実際にこのような受け入れをしている学校もあります)に入っているのか、高校入学に際して療育手帳が出ず支援学校に入れなかった(これも実際良くあります。手帳必須の所も結構ありますので)のかな…と推測されるのですが、彼の言動と比較するとボーダーラインよりは少し下の方なのかな?と思ってしまいました。
一方で、一人で電車に乗ったり面接をこなしたり、働いたり、果ては自立した暮らしも可能であったりするので生活能力は申し分ないレベルですね。この部分も実際の知的障害の状態像とはズレがある気がします。もちろん個人差はありますが。
ボーダー域ではなく、軽度よりの中度という描写の方がしっくりくる気がしましたのでその辺は惜しいのかな…でも成人後もレイダーマンがずっと好きな睦の描写はとてもリアルでしたので評価の迷いどころです。
ただ「睦が純粋だから好きなんじゃない」という台詞、自分も身につまされるものがありました。私はお仕事で知的の方と関わる機会がありますが、純粋さというものをついつい過度に意識してしまい、相手の本当の姿を捉えきれていないのではないかと常々思ってしまいます。この辺りの来栖の気持ちはなんだか自分と重なってしまってぐっと来ました。完全に個人的な経験からですが…笑

現実はこのお話のようにうまくいくことの方が少ないですが、睦は来栖を好きになったからこそ地元を飛び出し独り立ちをし(←これがどんなにすごいことか!)、愛し愛される喜びを得ることができた。彼の成長を促したのは間違いなく来栖への思いであるし、来栖をきっかけに自分の新たな可能性に気づいていく睦の姿は希望に満ちているな…と思いました。うまくまとまりませんが、読むことでじんわりと胸に残ったものを考えさせられる、そんな小説です。

1

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