イノセンス ~幼馴染み~

innocence

イノセンス ~幼馴染み~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神45
  • 萌×220
  • 萌22
  • 中立8
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
22
得点
379
評価数
99
平均
3.9 / 5
神率
45.5%
著者
砂原糖子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
陵クミコ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344819702

あらすじ

睦の「好きな人」は子供のころからずっと来栖。睦には、その「好き」の意味もあまりわからない。そして二人の関係に変化が訪れ…!?
(出版社より)

表題作イノセンス ~幼馴染み~

来栖貴文,幼馴染で議員秘書,高校~29歳
乃々山睦,純粋無垢な青年,高校~29歳

その他の収録作品

  • イノセンス~再会~
  • 冬の向日葵
  • 真夏の椿
  • あとがき

レビュー投稿数22

イノセンスとは…

すごい内容だったな~とじわじわ後から感動がくる作品でした。

高純度の幼馴染みラブです。とにかく純度が高いです。普通の幼馴染みものとの大きな違いは、受(睦)が攻と一緒に大人にならないところです。心が子供のままなのです。一般社会で生きるにはハンディキャップというのかもしれませんが、恋愛の障害にはなっていないし、彼自身そのことで不幸ではなく、かわいそうという視点もないのがいいです。本当はこういう風にいられたらいいんだろうなとも思いました。また、睦を特別視せずに対等に接する仲間たちが集まる素敵なコミュニティで、主に睦の視点から描かれているせいか、そこから改めて社会や人の奇妙なところが見えるようで、いろいろ考えさせられました。

来栖(攻)ですが、睦に対しての気持ちが、ただの劣情なのか恋愛なのかわからなくて葛藤→大人で汚い自分はキレイな睦にふさわしくないと葛藤する様子にじれったさを感じました。そうしてモダモダする彼に「クルちゃんはジュンスイなんだね」と、スルっと睦に言わせる演出が素晴らしいです。変わらず無垢であり続ける幼馴染に対して、変わっていく自分とのギャップに苦しみながら、本当は睦の心と同じでありたいと願う来栖の気持ちこそが、実はイノセンスなのかなと思うのでした。

2

大事なものを捨てて大人になった男の子と、永遠に大人になれない男の子

この題材を読んだのは二度目。最初に読んだのは依田沙江美先生の「ブリリアントblue」だったが、読んでいるときに感じていた思いは共通で、それは「こんなに男同士っていうのが障害になる設定ってない…」というもの。

「ブリリアント~」も同じように幼馴染のお話なんだけど、どちらも「受けが女の子だったら、なんの問題もなく高校生から付き合えたし、来栖は将来睦と結婚するって、大人になっても言えたんだろうな」と思ってしまう。
初めて睦に対して、性的な感情を自覚した来栖の絶望たるや、想像を絶するなと。
睦が男の子であるがゆえに、来栖は自分の想いを押し殺し、少しでも睦に似た女の子と付き合い、彼から逃げるように上京し、好きではない女性と婚約までする。
なぜなら睦は、単純な、蒸したプリンや卵焼き、戦隊ヒーローに対しての「好き」と、「付き合いたい」「恋」という意味での「好き」の区別もつかないような子。
彼の思い描く「付き合う」というのは、「一緒に遊んで、ゲームしたり、絵を描いたり」するというようなレベルなんで、とてもじゃないけど、勢いで押し倒したりなんてできない。

全部で四本のお話に分かれているのだけど、最後の書き下ろしを除き、全体を通して、受けへの想いから自由になりたいのになれなくて、葛藤してしまう攻めの想いに胸が詰まる。勿論、自分の「好き」という想いが特別であるとわかってもらえない受けも、かなりつらくって…。「なんでもしてあげる券」のくだりでは、涙腺が大決壊。「一緒にいたい」というただそれだけのことが、大人になるとこんなに難しいなんて。

大学進学からの、会わずにいた八年間を、後に来栖が「一方的におまえを切って捨てた」と言うのが切ない。そうやって切り捨てなければならなかったものが、彼には他にもあったけど、本当は捨てたくなかったものもたくさんあって。だけど、一番大切なものがなんなのかを知るために、ふたりにとって、それは必要な回り道だったんだと思いたい。

来栖の、捨てたはずの子供の頃の宝物を、睦がずっと大事に持っていたというエピソードが印象的。これからの人生でまた来栖がなにかを失ってしまったとしても、いつだって睦が、にこにこしながらそれを取り出して、目の前に見せてくれそうな気がする。

2

良作です。

最近小説の面白さに気が付き、せつないものを読みあさっている最中に出会いました。
良作です。
導入から中盤まではテンポ良く読みすすめられ、特に駅で別れるシーンはとても切なかったです。
後半は少しもたついたかな?という読後感でしたが、地元に帰ってからのエピソードも良かったです。二人で幸せに生きていって欲しいと強く思わされるラストでした。

他の方も仰っているように、惜しむらくは睦の障害の状態像のズレでしょうか?
小説の描写からボーダーの知的レベルということですが、一般の高校に入っていることを考えると、療育手帳を持っていて手帳有りで受け入れてくれる一般の高校のコース(定員割れで実際にこのような受け入れをしている学校もあります)に入っているのか、高校入学に際して療育手帳が出ず支援学校に入れなかった(これも実際良くあります。手帳必須の所も結構ありますので)のかな…と推測されるのですが、彼の言動と比較するとボーダーラインよりは少し下の方なのかな?と思ってしまいました。
一方で、一人で電車に乗ったり面接をこなしたり、働いたり、果ては自立した暮らしも可能であったりするので生活能力は申し分ないレベルですね。この部分も実際の知的障害の状態像とはズレがある気がします。もちろん個人差はありますが。
ボーダー域ではなく、軽度よりの中度という描写の方がしっくりくる気がしましたのでその辺は惜しいのかな…でも成人後もレイダーマンがずっと好きな睦の描写はとてもリアルでしたので評価の迷いどころです。
ただ「睦が純粋だから好きなんじゃない」という台詞、自分も身につまされるものがありました。私はお仕事で知的の方と関わる機会がありますが、純粋さというものをついつい過度に意識してしまい、相手の本当の姿を捉えきれていないのではないかと常々思ってしまいます。この辺りの来栖の気持ちはなんだか自分と重なってしまってぐっと来ました。完全に個人的な経験からですが…笑

現実はこのお話のようにうまくいくことの方が少ないですが、睦は来栖を好きになったからこそ地元を飛び出し独り立ちをし(←これがどんなにすごいことか!)、愛し愛される喜びを得ることができた。彼の成長を促したのは間違いなく来栖への思いであるし、来栖をきっかけに自分の新たな可能性に気づいていく睦の姿は希望に満ちているな…と思いました。うまくまとまりませんが、読むことでじんわりと胸に残ったものを考えさせられる、そんな小説です。

2

キャラは良い、だけど…

重い内容なので、読了までにかなりの時間が掛かりました。
少し読んでは置きを繰り返し、結局1ヶ月ぐらいかかったのかな。

BLとしても恋愛小説としても、良い出来だと思う。
来栖の苦悩もよく伝わってくるし、睦の健気さと純粋さ、そして一度だけ激情を露わにして宝物の数々を破壊するシーンではなまじな一般文芸よりもぐっときた。
それ以外でも「睦には分からないけど読者には分かる」という不穏なものを表現するのが凄くうまい。
少しだけど議員や選挙のことについて知れたのもよかった。
しかし25年以上も第一線で人気で新作映画が出るとか凄いなレイダーマン。

二人の将来かあ。
まあこれは時代も進んでるんだし、将来的には「代議士×画家」の同性カップルだって受容されるようになるかもしれないからそれはあまり悲観しない。

知的障害者をBLの対象にするななどとは思わない。
少なくとも睦はちゃんと自分なりに考えて来栖と結ばれることを選んだし、来栖も時には耐えられず暴走してしまうけどそれは充分共感ができるもの。
その上で最大限睦を尊重して、そしてようやく結ばれたわけだから。

でもそれでなぜ高評価にできないかと言えばまず最初に、これは典型的な
「性悪当て馬女を出して恋愛成就の小道具にするBL」
だから。
それが残念。

第1話もその傾向はあったけど、第2話とか露骨すぎて引く。
志織さん、ねえ。紫織さんの間違いじゃないのっていう。
ラストのフォローもとって付けたようにしか思えない。

そもそも未来の夫の友だちの友だちが強盗犯で服役中じゃ、不安になって絶縁させたいと思わない方がおかしいでしょ。

でも、最大のネックはやはり睦の「障害」の描写なのだよな。
レビューを見て睦を発達障害とか学習障害とか仰っている方が多くて驚くのだけど、それらはあくまで知能や感情の遅れがないもので、だからこそそういう独自の名称がつけられている症状でしょう。

睦は言動を見る限り、明らかに「知的障害」。
それなのに作中設定で「ボーダーの位置であり養護学級に行くほどではない」と明言されているのも疑問だ。
そしてもう一つの疑問として、このレベルの子だったら、たとえ偏差値最低ランクの工業高校だろうと一般の高校に入って3年で卒業するとかむりじゃないかということ。
工業科なら危険を伴う実習もあると思うのだがそれはどうこなしていたのか、説明は一切無し。

ただの劣等生と知的障害者は絶対に違う。
作者は、「低偏差値の工業高校」というものを知的障害者でも入学卒業できて高卒の資格を手に入れられる装置か何かと思ってないか。
「数学は不得手」って、つまりある程度はできるってこと?
色々と違和感あるところが多い。

睦を一貫して普通学級に通わせた親の心理というものが一切書かれていないけど、結局作中で一番睦を辛い目に合わせたのは、他でもないこの親じゃないか?
そしてそれについてのツッコミを(肯定的なものであれ否定的なものであれ)一切書かない作者の精神は?と思ってしまう。

さらに中性的な美青年とか絵の才能があるとか、もうね……

BLはファンタジー。でもファンタジーにしてはいけないこともある。
とりわけこれはリアルよりの作風だし、「この題材をこういう風に書くなら疎かにしてはいけない」というものをかなり無視して書かれているという気がする。

終盤で出てきた「睦が純粋だから好きなんじゃない、ただ側にいて欲しいだけ」という一文は確かに来栖の本心なんだろうけど、個人的には唐突というか、障害者に純粋キャラを押しつけているという批判をかわすために作者が慌てて入れたというものも感じてしまう。

睦を選挙戦に利用しようとする志織に来栖が怒るけど、やっぱりこの作品自体が感動ポルノという気がする。
主人公二人のキャラは好きだし、応援したいと思えるのでそこが非常に残念な所です。

1

切なさナンバーワン

最高です。
BLって穿った見方している人達にもおすすめできます。
切なくて泣けます。
そこら辺の売れてる恋愛小説よりずっと感動できます。
純愛です。

2

責めるのではなく許す、心が浄化される話

電子書籍で読了。挿絵なし。

電子で読んで良かったかも。
紙だったら、涙で本をグニョグニョにしちゃったかもしれない。

家が隣同士で小さい頃から仲良く育った2人。
来栖は早い段階で睦くんに対する感情を、フィジカルな面も含めた恋愛であると意識しています。
ほんの少しだけ知的障がいを持つ睦くんは、ただただ来栖ことクルちゃんが好き。お絵かき、蒸したプリン、レイダーマン人形、おとうさん、おかあさん、と並列で好きなんです。
これは手を出せないよ。出したら犯罪だよ。
でも、来栖は手を出しちゃうんだよね。
罪悪感は半端なかったと思う。
睦くんの前から姿を消さざるを得なかったのも解るんだよね。

おまけに来栖は志半ばでなくなってしまった父以上の議員になりたいと思っている。
養子なんですよね。だから余計「さすがあの人の息子」と言われたい。
そのために上手く立ち回って、もう小狡いのなんのという大人になっている。
本当はそんなことやりたくなくても「大人になるってこういうことだ」と、自分を騙して生きている。
再開した時、睦くんの真っ直ぐさというか、飾らずにひとつひとつ生きていく姿勢をどんなに眩しく思ったことか。「ダメだ、ダメだ」と思いつつ、睦くんに会いに行ってしまうのを止められないのは当然だろうと思うのですよ。

睦くんのイノセンス(純潔)が美しければ美しいほど、来栖の「汚れちまった悲しみ」を意識せざるを得なくなって来る。
さあ、どうする、来栖。
……っていうのがお話のキモじゃないかと思うので、ネタバレはここで止めておきます。

私にとってこのお話は「自分はこうであらねばならない」ということに捕らわれすぎて、本来やりたかった目的を失ってしまった人が、純粋で誠実なものに触れることによって自分自身を取り戻す話の様に感じます。
タイトルが「イノセント」ではなく「イノセンス」なのは、来栖が犯した過ちと思っていたこと(睦くんに対する恋情)と、実際に犯した過ち(目的のためにはある程度手段を選ばなくても仕方がないと考えて行ったいくつかのこと)が両方とも許される、つまり「無実」であるということなんではないのかな、と思ったりしました。

凹んでいて、自分がダメなもののように思える時、大いなる許しを与えてくれるお話です。
光が差し込みます。
思いっきり浄化されました。

2

幼い頃から甘え続けていたのは貴文の方

少し前の作品ですが、ちるちるでレビューを読んで気になったので。

少し発達障害(?)がある純粋な睦が、可愛らしくてときどき痛々しくて、本来なら泣くべきところじゃないような場面でも涙が出てしまいました。
とてもいいお話だとは思います。が、貴文に少々イラっとした場面も。
高校生の頃は色んな女と付き合い、卒業後は睦の元を去り、それから8年後に再会してからも、心は睦に縛られたままであるにも関わらず、ほかの女と結婚しようとするという。
いい加減ハラくくれや!
と思わずにはいられない。と、いうか完結後も私としては「いつまで一緒にいられるか分からない」という貴文の一言が引っかかってしまいました。議員秘書なら、これから先も見合い話とかたくさん来るでしょうし。結婚する意思が本人にはなくとも、それを貫き通すことを周りが許してくれるかどうか…。いつか、また睦を捨ててしまう日が来ることを考えると…。
ラストで、もう少し睦と読者を安心させてくれる何かがあればなぁ、と思いました。

1

とにかく すごくよかった

いつまでも子どものままの睦と、どんどん大人になって変わっていく来栖の長い長い、恋の話です。ずっとずっと、相手のことが好きなのは二人同じ。でも、周囲への影響など思い至れない睦はただただ素直に気持ちをあらわすのに、大人になっていく来栖は色々考えすぎて遠回りばかり。成長することの残酷さを、取り残されていく睦とともに感じます。睦の子どものような純粋さに何度も泣きました。悲しい話じゃないところでも、なぜだか泣けて泣けて、読み終わる頃には自分の心まで洗われてしまったような。

でも、残酷に思えた「成長していくこと」こそが、また二人を繋げてくれます。来栖が本当に大事なものを睦といることで思い出し、二人が寄り添って生きる方へ歩き始めるようになるのです。そして変わっていく来栖を思い続けるだけに見えた睦も、少しづつ、少しづつ成長していました。二人の「成長」は、互いへの愛情と優しさを基盤としていて、二人の会話の端々にそれを感じるたびに、また涙してしまいました。

来栖も人間らしいいい男です。完璧に見えて完璧じゃない、きれいなだけじゃない魅力があります。この来栖が睦を離したがらない気持ちがとてもわかります。最高の結婚相手は「そうありたい自分」でいられる相手、なんてことをどこかで聞きましたが、来栖を見ているとまさにそれだなと思うのです。
大人になって、大事にしていたもの、好きだったものが取るに足らないものになってしまうのは誰しも経験のあることだと思います。睦は来栖にそのことを思い出させてくれる存在なのでしょう。ついでに私も、素敵なものを思い出させてもらったようです。

これは蛇足かもしれませんが、純粋なものほど、本能的な場面が引き立つのでしょうか?この作品ではキスだけでも指先がピリピリするくらい萌えを感じました。決してエロくはないのですが、なんというか、萌えとしか言えない。

長いレビューになってしまいましたが、いい小説を読めて、いま幸せです。

8

癒し系

良かったです!プ◯さんとク◯ストファー・◯ビンみたいなカップルに癒されました。優しさに飢えている時に読むといいかもしれません。

受は天使のように可愛い子です。攻は賢いわりに生き下手なので、まあまあ可愛い奴です。砂原先生の作品に共通する魅力ですが、攻の素の言葉遣いが少し乱暴でトキメキました。職場では社会人らしく敬語を使う男性が親しい相手に対しては乱暴な言葉遣いになるギャップに個人的に激しく萌えます。私の場合、萌える言葉遣いがなかなか見つからないため、砂原先生は貴重な作家様だったりします。ただ乱暴なだけじゃダメなんです。細かい表現が子供っぽい感じでマイルドな乱暴みたいな・・・全然上手く説明できないです。とにかく攻の言葉遣いに萌えました!

この作品、大変感じの良い脇役が何人か出てきます。友情に厚い受の友人、意地悪ぶってる攻の婚約者、通りすがりの攻の元同僚、受と攻をいつまでも子供扱いする床屋のおじさんが皆、直接的にしろ間接的にしろ愛すべき受の幸せに一役買います。どのキャラクターもヘタレ攻に代わってそれぞれ美味しいところを持っていきますが、私的「ベスト脇役で賞」はコンビニ強盗の牛島君です。台詞がほとんどないにもかかわらずやたら存在感があり、その存在だけで攻の婚約者に対する強烈な先制攻撃になってしまうほどです。牛島君がどうなったのか気になります。砂原先生、牛島君のスピン・オフ書いてくれないかな。コンビニ強盗のノンケ受とかダメかなあ。

7

純粋で純愛にホロリ

このレビューは正直難しいなと感じました。
いつも大したことを書いているわけではないのですが、この作品は言葉選びが頭を悩ませました。
砂原さんも難しい題材選んだんだなあと。


受けの睦は、幼馴染の来栖(クルちゃん)が大好き。
少しだけみんなとは違う、そんな理由からずっとバカにされていました。

攻めの来栖は、睦の面倒をみる幼馴染。
整った容姿に、恵まれた体格を持ち頭も良いが、不器用な青年。


攻めと受けの視点が切り替わる作品です。
わたしはこのタイプの作品は、ふたりの気持ちがわかりやすいので好きです。

幼稚園から高校までずっと一緒だったふたりですが、大学進学と就職に進路が別れ、来栖が自分から睦の側を離れていきます。

高校時代のふたり、26歳で再会するふたり、29歳の共に過ごすふたり。
どれもキュンとさせられました。
もちろん来栖は睦が好きなわけですが、それ前提であっても彼は優しい。
睦の良いところを見つけてくれ、心配をし、理不尽なものに怒る。
そんな感情は睦の辞書にないから、彼の代わりのように腹を立てる。
そんなところが、心をホカホカさせてくれます。
反面、来栖が一度別れを選んで東京へ行ってしまうシーンは、泣けました。
なんだかNOKKOの『人魚』を思い出してしまい、よけい切なかったです。

高校でできた来栖以外の友達、東京でできたご近所さん、ともに睦を心にかけてお情けでなく純粋に友人として対していてこちらまで嬉しくなりました。
純愛の作品久々に読みましたが、やっぱりBLらしくて良いですね。

6

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