『憎らしい彼』は『美しい彼』の続編。
恋人同士となったふたりの続きで、ただのラブラブ小説にはきっとなんないだろうし、どんな展開になるのかとわくわくしながら読み進めました!
平良の妄想は相変わらず……というより、さらにスケールアップしており、神の修正作業から始まり、そうきたか...!な発想の数々。
振り回される清居が不憫可愛い(笑)
思わず八つ当たりしたり、自分の気持ちに疑問を持ったり、帝国から脱出しろなど、何度も笑わされる。なかでも“ニュースタイルな関白宣言”にはなんだそりゃと笑いつつ、納得。
前作前半にあった息苦しさが和らぎ、ふたりの関係性を安心して見守れるのも今作の魅力。気持ち悪さと可愛さ、そして仕事のこと、バランスが絶妙だった。前回より、読後には前向きな気持ちになれる一冊。気づけば少し距離を取って、保護者のような目線で見守っている自分がいた。
序盤は平良の境遇がしんどくて、読んでいるこちらまで苦しくなるレベル。
正直「この男のどこを好きになれるんだ…?」と全く理解できなかった。
でも物語が進んで、清居の内面や視点が見えてくると印象がじわじわ変わっていく。
気づけば「清居かわいい…頑張れ…!」と応援している自分がいた。
……だがしかし、平良が気持ち悪い。平良にドン引きで、情緒が忙しい。
なのに不思議と、ドン引きしながらも応援してしまう。
この謎の感情、なかなか味わえるものじゃない。
読み終わる頃には、なんだかんだこの二人の行く末を見届けたくなっている。
クセは強いけど、その分しっかり印象に残る作品でした。