読了後、良すぎて「なんで今まで知らなかったんだ?!」「てかなんでみんな教えてくれなかったの?!」「絶対もっと評価されるべき!」という気持ちが押し寄せてきました。歴代トップに躍り出る勢いで良かったです。
・「顔が見えない」がファンタジーではない
ある日から友人の顔が絵文字に見えるようになる、という一見フィクション色の強い導入ですが、その真相が明らかになっていく過程に引き込まれました。記憶が無いという点も含め、現実にも起こりうる「症状」だなと思い興味深かったです。錦くんも「病院行きな」って言ってますしね。
あと歩の顔が見えてない序盤は、秀樹と同様に読者側も歩の性格を把握しづらかったのが面白いなと思いました。顔が見えてからは、結構ツンツンしてて素直じゃなくて、でもそこが可愛いヤツなんだな〜とわかります。
・大満足のボリューム
一巻完結の作品はどれも駆け足になりがちなのが気になるものですが、こちらは300pのボリュームで、なおかつペース配分がとても良く、大満足でした。メインCPが無事成立してからの後日談も充実していて嬉しかったです。くっついてからのイチャイチャが1番見たいのに、あっさり終わる作品多いので…。
・受けの「可愛い」への執着
受けの歩はイケメン設定で綺麗系だと思うのですが、中性的というほどではなく、可愛い系では無いのですが、攻めのせいで「可愛い」に執着してしまっているところがとにかく可愛かったです。両思いでのエッチの中で、受けが「可愛い」に執着していることがわかるシーンが1ページ丸々ドーンとあるのですがそこが本当に良くて…。読めばわかると思うのでぼやかしておきます。
・友人がめちゃくちゃ良いキャラ
BLにおいて、メインCPの友人が良いヤツであることってとーっても大事だと思うのですが、この作品の友人(錦くん)は良いヤツだし面白い。メインCPが美味しくなるようなイジり方をしてくれてます。彼女のユキちゃん含め、サイドキャラにも関わらずめちゃくちゃ好きです。
・エッチシーンが◎
ストーリーが厚いためエッチシーンはそこまで多くないのですが、めちゃくちゃ好みなエッチでした。童貞S攻め×経験豊富M受けという対比が良いです。ハッキリとしたSMでは無く、受けのMっ気に乗せられてSぽくなる攻めという感じです。攻めにいじめられたい、という受けが可愛いです。
・その他
-作画は結構勢いのある感じです。繊細な絵柄では無いですし好みが分かれるかもしれませんが、その作画だからこそ躍動感が感じられて私は好きでした。
-登場人物の服のセンスがいいです。特に歩はこだわってるのがわかります。
-歩の紹介に「陰キャ」とありますが、陰キャってほどでは無いと思います。秀樹と対比して社交性が無いってくらいです。
お漏らしが性癖である者として、こちらは本当に理想的な作品です!そもそもおもらしというニッチなシチュエーションがあるものの中で良い作品に巡り会うのは難しいというのに、こちらはおもらしを前面に出した上で攻め受けの関係性やストーリーも素晴らしいです!ありがとうございます!!
前作は一巻完結だったこともあり少々駆け足でしたが、今作は既に関係が出来ており、更に上下巻でじっくり楽しむことができます。
攻めの影響で、受けは完全におもらしが癖になっていて、認めたくないけど快感になっているのがとっても可愛いです。「無理やり」なのも、逆に「自分から」なのも萌えないので、「認めたくないけど気持ち良い」というのは絶妙な萌えバランスです。
表紙からわかる通り、受けがとにかく可愛いです!
普段は傲慢で態度がでかいのに、攻められるとすぐ怯んじゃう姿が可愛いです。なぜそんなにビビりなのか?という背景があると更に良かったです。
また、傲慢さや王様ぶりが見られるのは序盤だけなので、ギャップがあまり感じられないかもしれません。
女装癖がバレて…という導入ですが、実際に攻めの前で女装するようなシーンはありません。個人的に女装はそんなに好みじゃないので良かったですが、それ目当ての方にはおすすめできないです。
エッチなシーンはところどころあり。繋がるのは付き合ってからです。
女の子になっちゃったんじゃない?という攻めのからかいがめちゃくちゃ良かったです♡
即落ち2コマの形で投稿された時から追っていて、続きを描き始めてくれた時点でとても嬉しかったのですが、更に単行本が出るとのことで即予約しました。
肝心の内容は…もったいないの一言に尽きると思います。期待値が高かった分、がっかりする部分もありました。以下、良かった点と物足りなかった点をそれぞれ書きます。後者については少々辛口となってしまうと思います…。
まず良かった点としては設定です!大バズりしていた即堕ち2コマ漫画が元のストーリーとなっていて、結末がわかっているからこそ面白く読み進められました。また、受けのぐちゃぐちゃの泣き顔もとても可愛かったです。個人的に、攻めが好きすぎてみっともなくなってしまう受けが大好きなので良かったです。
次に、物足りなかった点です。SNSで投稿されていた内容が多くを占めていて、描き下ろしとなる新作エピソードは少ないです。そのため、結末までがかなり駆け足となっています。読み進めていくにつれて、「全然ページ数足りなくないか…?」とハラハラしました。受けがメンヘラ化したあたりからが肝となってくるはずが、その過程ついてはあまり描かれず、ダイジェストのような形でした。また、メンヘラ堕ちした受けと攻めのすれ違い後の仲直りシーンももっと盛り上がって欲しかったです。あの攻めだったら、受けが実は自分をちゃんと好きだったとわかったらもっと大喜びするんじゃないかな、と思いました。仲直り後もかなりあっさり終わります。正味、私はこのあたりの終盤部分が1番見たかったので本当に勿体無いと感じました。また、宣伝文句として立場逆転を謳ってますが、受けは割と太々しいままです(それはそれで可愛いですが)。上下巻だったら良かったのかなあと思いました。
あと、紙の単行本で読んだ際、ノドの部分(ページの綴じ目)に絵やセリフが埋まってしまっている箇所があり少々読みづらかったです。これは編集さんとかが気づくものではないのでしょうか…?
全体的に勿体無いな…と感じる点が多々あり、その割にはお値段も結構張るという印象でした。しかし、物語の設定、攻め受けの性格はとっても好みなので、続刊、もしくは商業でなくとも同人誌やSNS上で2人の仲の続きをじっくり見れたら嬉しいです。