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山小屋にて コミック

菅辺吾郎 

ほっこり山BLでした!

作者様買い。

いつも不思議な読後感のある菅辺先生ですが、今回は山BLかつお仕事BLでした!

登山歴数年の受けが、登山初心者の攻めを偶然から山で助けることで出会います。
この出会いでの攻め→受けへの
「登山のプロ!凄い!」っていう憧れの気持ちは嬉しいくせに、嘘の連絡先を渡す受けがリアルでいいです!

そのあと実は同じ会社の全然違う部署に勤めていて、受けの仕事でのトラブルに関係して再会します。

体育会系大男の攻めが、どちらかというと細めで小さめなコミュ障の受けに対して、腕相撲を挑むのがかわいい。

仕事のストレスを山で発散する受けと、受けと一緒に登山したい攻めくんのビミョーなすれ違いも可愛くて可愛くてたまりません!

えっちなしなのですが、同じ寝袋に寝たりはします。可愛い。

お仕事とか人間関係では結構シビアな部分も書かれているのですが、攻めくんのほんわかな雰囲気にあたたかい気持ちにさせられます!

疲れてほっこりしたいときに是非読んで欲しいお話でした。

ハラハラのヒリヒリでした

46歳のFBIプロファイラー サム(攻)と34歳の美術犯罪科FBl捜査官 ジェイソン(受)のM/Mシリーズ4作目です。
ミステリーとしてのネタバレは無しで、二人の関係について。


前回が凄い終わり方だったので、今作でジェイソンがまた酷い目にあうのではないかとハラハラしながら読みました。

ある意味ハラハラが裏切られるラブラブ展開から始まります。あまりに二人が遠距離恋愛を前向きに続けている熱烈な恋人同士でびっくり…。
サムがジェイソンにデレデレのデレです。あれこんなにラブラブでしたっけ?サムはデレないと思っていたのですか…。
ジェイソンを手中の珠のように大切にしつつ、自立したパートナーとして尊重しています。
前作で囲い込んで懐から出さなかったのが嘘のようにサムが格好良い。ジェイソンもサムからの愛を真っ直ぐに受け止めてとても幸せそう。お互いを支えあう大人の関係がとても素敵です。

でもジェイソンはジェイソンなので、あい変わらず猪突猛進に事件に飛び込んでいきます。FBI捜査官としてのプライドだけではなく、尊敬する祖父への想いが絡み合う事件です。
ジェイソンとしては正義感に溢れた捜査なのですが、読者としては私情が入りまくりの捜査ダメだろ?とサムに言われなくても止めたくなりました。

表紙と帯からして二人が上手く行かないのは想像できましたが、お互いの信頼関係と捜査官としてのキャリアや使命感がせめぎ合うなかで決裂しかける二人にハラハラを通り越して悲しくなります。

サムとジェイソンがすれ違うのはいつものことなのですが、サムは捜査官としてのジェイソンの判断を頑なにを拒絶します。サムの怒りは最もだけど、ジェイソンはサムに信頼されないことにとても傷つきます。前半のラブラブがあるから、もう少し優しくしてあげて!と思いますが、サムは捜査官として優秀なだけに譲れないことは譲れない。
仕事に命をかけてきたサムらしいですが、ジェイソンがちょっと可哀想に思えるくらいきっぱりした拒否です。

とてもハラハラヒリヒリしますが、仕事ありきの二人の関係が大人の恋愛として素敵ともいえます。
お互いの譲れないものが明確にあるなかで、二人が出す答えは…。

事件としても今までで一番派手なわかりやすい美術犯罪で面白かったです。ジェイソンのロマンチストさがありありと現れていて可愛かった。

早く続きを読みたい!

攻?がツンデレの極み

M/M小説で初めて読んだラニヨンさんの新刊。
推理小説として普通に楽しめます。

以下ネタバレありです。

ラブ要素は少なめ、にみえますが、サムの行動根幹にあるのが、ジェイソンへの執着というか恋慕ななで、両片思いが好きな人にはたまらないです。
逆にハッピーラブラブ派にはもちろん辛すぎて本を閉じたくなるかもしれません。

とにかくサムがツンツンツンツンツンツンしてて、ジェイソンは一回振られます。思いっきり完全に振られて、自棄になって浮気したりもします。

しかも結局この浮気がきっかけになりサムの本心が吐露されることになり…。
サムの過去。
何故ジェイソンを拒絶したのか。
理由がつらく切ない上にめちゃくちゃ自分勝手でしかもデレまくりです。

不器用なんですよ。愛が深すぎて。
サムの健気さにジェイソンも絆されちゃいます。

しかし二人の関係は1ミリも進んでないので、次の刊でまた別れてそうですか…。

ラニヨン先生はじれじれを楽しめる人にはとてもいいですが、じれじれ95%、ラブラブ5%が辛い方には苦しいかもしれません。

サムの告白と過去か見えてきたことで二人の恋が進むと信じて神評価です。

二人の関係性の深まり方が切ない

タイトルとあらすじを読んでキラキラしたロイヤルラブかと恐れつつ、表紙のセンチメンタルさに惹かれて手に取りました。

出会いからラストまで質のいい映画のように素敵。
ロイヤルラブにありがちな非現実的な感じは少なくて、感情が深まっていく過程が丁寧に表現されていて、とても切ないです。

クラブのロールプレイと、ジェームスがベンのフラットで過ごす週末が美しくて、お互いにいつかは別れなくちゃいけないと決意しているなかでの蜜月が悲しい…。

ラスト以降をあえて書かない意味はわかりますが、二人の未来も読んでみたいです。

タイトルから、ハーレクインみたいな予想をしてる方は読んだらいい意味で裏切られます。
ジェームスの身分は確かにプリンスですが、とても地に足の着いた恋が書かれています。

悩んでる方は是非読んでください!

ただ、完全にリバなので苦手な方は気を付けてください…。リバ好きにはたまりませんが…。