モネ・マーダーズ

mone murders

モネ・マーダーズ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
108
評価数
23
平均
4.7 / 5
神率
82.6%
著者
ジョシュ・ラニヨン 

作家さんの新作発表
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イラスト
門野葉一 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
発売日
価格
¥1,200(税抜)  
ISBN
9784403560392

あらすじ

ある事件をきっかけに伝説のFBI行動分析官、サム・ケネディと連絡を取り合うようになったFBI美術犯罪班のジェイソンは、有能で冷たい彼の不思議な魅力に惹かれていた。8ヵ月後、サムからサンタモニカで起きた殺人事件への参加要請を受けたジェイソン。久しぶりの再会に心躍らせるが、サムはなぜか冷たい態度を示す。そして死体のそばにはカンバスに描かれたモネ風の油彩画が残されていた。それは連続殺人犯の名刺だとサムは言う―。アートをめぐるFBI事件簿、シリーズ第2作。

表題作モネ・マーダーズ

サム・ケネディ,FBI上級特別捜査官プロファイラー
ジェイソン・ウェスト,FBI特別捜査官

レビュー投稿数4

攻?がツンデレの極み

M/M小説で初めて読んだラニヨンさんの新刊。
推理小説として普通に楽しめます。

以下ネタバレありです。

ラブ要素は少なめ、にみえますが、サムの行動根幹にあるのが、ジェイソンへの執着というか恋慕ななで、両片思いが好きな人にはたまらないです。
逆にハッピーラブラブ派にはもちろん辛すぎて本を閉じたくなるかもしれません。

とにかくサムがツンツンツンツンツンツンしてて、ジェイソンは一回振られます。思いっきり完全に振られて、自棄になって浮気したりもします。

しかも結局この浮気がきっかけになりサムの本心が吐露されることになり…。
サムの過去。
何故ジェイソンを拒絶したのか。
理由がつらく切ない上にめちゃくちゃ自分勝手でしかもデレまくりです。

不器用なんですよ。愛が深すぎて。
サムの健気さにジェイソンも絆されちゃいます。

しかし二人の関係は1ミリも進んでないので、次の刊でまた別れてそうですか…。

ラニヨン先生はじれじれを楽しめる人にはとてもいいですが、じれじれ95%、ラブラブ5%が辛い方には苦しいかもしれません。

サムの告白と過去か見えてきたことで二人の恋が進むと信じて神評価です。

5

思い出の男VS運命の男

四十代のゴツくてワーカホリックなFBIの行動分析班主任・ケネディ×三十代のハンサムFBIの美術犯罪犯・ジェイソンのシリーズ第二弾。
ちなみに第四作まで出ているので翻訳が待ち遠しい!


前作で初めて出会って身体の関係を持った2人だけど、明確なお付き合いの約束があるわけでもなく、同じFBIとはいっても本拠地はバラバラなので、専ら電話だけの中ぶらりんな関係が続いています。
そんな中事件絡みでケネディがジェイソンの本拠地ロスに出張してきてようやく再会できたのに、ケネディは連れない態度で2人の関係を切り捨てます。
傷心のジェイソンは、これまた事件絡みで出会った新聞記者に迫られて身体の関係を持つのですが、なんとその記者が殺されてしまい、下手をしたらジェイソンに嫌疑がかけられかねない状況に。
そんなジェイソンのトラブルに駆けつけ救ってくれたのはケネディでした。
その再会時、ケネディには若かりし日に愛し合った男がいたこと、その男はジェイソンとそっくりなこと、そしてその男がシリアルキラーに殺されて以来、ケネディは人生をシリアルキラーを捕まえる事に捧げることを、決意したこと、だからジェイソンにかまけてはいられない事を明かします。
ここからの流れが面白いのですが。
もう死んだ男との決意を持ち出されてしまってジェイソンは途方にくれてケネディの元から一旦は去ろうとするのですが、そんなジェイソンをケネディは追いかけ、体を求めるのです。

口では振っておいたくせに、ジェイソンに夢中なのはケネディの方なんですよね。不惑じゃなかったの?っていう。

そんな一夜を過ごしたものの、夜が明けてみれば、やっぱりそれぞれの仕事に戻らざるを得ません。別れてそれぞれの犯人を追ううちにジェイソンはケネディの身に危険が迫っている事に気がついて…という。

最後はFBI関係者が勢揃いするジェイソンの盛大な誕生日パーティに、ケネディがサプライズで姿を見せるところで終わります。
関係者に2人の関係がばれても良いイコール正式なお付き合いのスタートをケネディが決意した現れです。

と、この2作目で終わればハッピーエンドなのですが、ジェイソンが追っていた案件は膠着状態ですし、さらにはジェイソンは第1作目で不気味な存在感を残した男からのストーキングのような、脅迫のような手紙を受け取っており、不穏な気配は残ったまま、次の巻に続くのです。


このシリーズ、ジェイソン視点で進むので、ジェイソンが年上で仕事のできるケネディにときめいて一方的に片思いしてるのかなと思わせつつ、実はケネディがジェイソンにぞっこん甘々なのが良いです。
マッチョで無愛想で偉そうな、そこそこ地位もある40代の男が、ひとまわり年下の男に実はメロメロなんです。
約20年もの間、適当な関係しか結んでこなかった男が、己の誓いを破ってまで、そして職場にばれることも厭わずに、本気のお付き合いを決意するのですから。

あ、注意としてこの巻の行為に関しては左右リバースです。
第四巻まで読む限り、基本左右は上記の通りだと思うのですが、M/Mは結構リバが多いですね。
この2人に関してはどっちもフレキシブルに楽しむ派というよりは、基本左右は決まっているけれど、相手を対等な立場の人間として認め、信頼して受け入れられているのか、という意味でリバが提案され、それに対して、その通りだよ、相手を自分の思う通りに振り回したいのではなく、相手の望みを叶えたい、と言った気持ちでケネディが受け入れているようにも読めたのですが、実際のところどうなんだろう。
(同作者の別作品では凹側の方が、支配されたいタイプだったので、支配、被支配関係と左右が相関するのかな?とも読めたんですよね。いや女としては凹側が皆支配されたいわけじゃないのでは?とも思うわけなのですが。)

1

主人公が生真面目なので読んでて結構つらい

ハヤ〇ワとか創〇の翻訳ものが大好きだった私にとって、ラニヨンさんの書くM/Mのミステリ風味(謎解きというよりはハードボイルドの系譜なんだろうな。『警察小説』と言うほど警察の組織描写があるわけではないので)がたまらない訳です。
恋もね、大人の恋だし。
大人のくせにジレジレした恋なのですけれどもね。
いや、大人だからジレジレしてしまうのか。生きてきた分だけ抱えるものが沢山になって、LOVEの海原にいきなり飛び込むなんてことが出来なくなってしまうんでしょうね。
ただね、この『マーダーズシリーズ』の2人はちょっとジレジレしすぎなんじゃないのかね?
特にサム、お前がだよ!

前作で『恋人のようなもの』になった2人ですが、サムの捜査している事件の被害者とジェイソンが捜査している画廊の経営者が古い友人ということで、2人の担当事件が交錯します。
で、ジェイソンは会ったとたんにサムからいきなり別れを切り出されちゃうんですよ。
何度も親密な電話を交わしたのに。いつかどこかで会う、多分実現不可能な『夢の話』をしたのに。
ジェイソンは、自分だけが恋をしていたのだと思います。サムはそういうつもりではなかったのだと。

今作のジェイソンがとても可愛そうなのは、恋も仕事もなかなか空振りばかりなこと。
おまけにお話の中盤付近でとんでもないショッキングな出来事に遭遇します。
美術犯罪班で、そっちの捜査をしているはずが何故かシリアルキラーについてのネタばかりつかまえてしまうっていうのは、結構へこんだだろうなと思います。自分をふったサムと話をせざるを得ない訳ですしね。
そんでもって、彼は生真面目というか、自虐的な笑いで自分にカツを入れる様なこともしない人なので、読んでいるこちらもちと辛い。なんちゅうか、慰めようがない。

方や、サムについてなんですが。
「この人の反応、っていうか行動様式が誰かに似てる」と思ったら……
ジェイクだよ。
金髪でガタイの良い捜査官は似てくるんですかね?
ジェイク・リオーダンに腹を立てたことのある方は、今作でもきっとご立腹なさることと思います。

訳者さんの力もかなり大きいと思うのですが、引き締まった静謐な文体は相変わらず読んでいて気持ちが良いです。今回は建築物についての蘊蓄があるのですが(お好きな方はその部分でも楽しめるのではないかと思います)そういう描写も雰囲気が出ていてとても素敵。
あ、タイトルは『モネ』だけど、モネにはほとんど触れられていません。

濡れ場は少なめです。M/Mですからリバです(前作と反対なのね)。
ただちょっとばかり感動というか「ほう」と思った表現がありまして。
364pの10行目からなんですけど。
こういう比喩表現って初めて読んだ。
いろんなものが零れたり溢れたりするのね。
目に見えるものも、見えないものも。
原書ではどういう風に書いているんでしょう?非常に興味があります。

4

なかなか素直になれない2人

楽しみにしていたラニヨンさんのシリーズ2作目。相変わらず映画のように楽しめる読み応えのあるストーリー、挿し絵も洋画の雰囲気そのもので良かったんですが…恋愛成分が少なすぎー!

一巻の時点で両思いになり日本とはレベル違いの遠さの遠距離恋愛で(アメリカの西部と東部)、会えなくても電話でラブラブ!だと思っていた前回の受けのジェイソン。しかし仕事で久しぶりに再会した攻めのサムはまるで2人の間には何もなかったような態度でその後の会話もとても冷たいもので「そりゃないよー!」とジェイソンが可哀想すぎる展開がずっと続きます。

最終的には和解しラブラブになるもののエッチなシーンも前回のリバのパターンが一回だけ。海外作品はそれが当たり前とはいえ少し不完全燃焼ぎみです。サムの元彼の話も出てきたけど故人であるということ以外は詳しく解りません。引っ張ってくれるけど次巻で全て明らかになる事を願います。

来月に出るフェア・シリーズの方はあのカップルは完全に出来上がって同棲してたので恋愛的意味では堅いよね?と期待しています。

3

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