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表題作マーメイド・マーダーズ

サム・ケネディ,FBI上級特別捜査官プロファイラー
ジェイソン・ウェスト,FBI特別捜査官,33歳

あらすじ

有能だが冷たく、人を寄せつけないFBIの行動分析官・ケネディ。彼のお目付役として殺人事件の捜査に送り込まれた美術犯罪班のジェイソンは事件が起きたキングスフィールドで幼少期を過ごし、連続殺人事件で幼なじみを失っていた。ケネディはその事件を解決に導いた伝説のプロファイラーだった。捜査が進む中、当時の連続殺人事件との共通点が発見される。あの悪夢は本当は終わっていなかったのか――!? 「殺しのアート」シリーズ第1作。

翻訳:冬斗亜紀

作品情報

作品名
マーメイド・マーダーズ
著者
ジョシュ・ラニヨン 
イラスト
門野葉一 
翻訳
冬斗亜紀 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
シリーズ
マーメイド・マーダーズ
発売日
ISBN
9784403560354
4.5

(82)

(57)

萌々

(19)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
15
得点
371
評価数
82
平均
4.5 / 5
神率
69.5%

レビュー投稿数15

ロマンスもサスペンスも大満足

ジョシュ・ラニョンさんの最新作です。またシリーズものになるのかな?とても面白かったです。イラストは門野葉一さん。ラニョンさん作品の挿絵をたくさん描かれてた草間さかえさんも良かったですが、門野さんも洋画みたいな本場アメリカの雰囲気が出てるリアルな絵で作品に合っています。

ストーリーはラニョンさんお得意のFBIのプロファイリング捜査もの。最初は攻めのケネディと受けのジェイソンの仲が悪すぎて「おいおい大丈夫か?」って感じでしたがちゃんと最後は甘々になります。

緻密な事件のストーリーはもちろん楽しめますがラブシーンもなかなか情熱的で胸キュンで素敵です。受けは33歳ですが攻めが大人なので可愛い青年風です。

事件は解決しましたが攻めの過去がまだ明かされていないので今後のシリーズが気になります。海外の素敵なお話が読めるのも冬斗亜紀さんの素晴らしい訳のおかげです。文庫本にしてはちょっと高額ですが分厚い読み応えがあり満足の一冊でした。

12

新感覚なミステリーが◎

ジョシュ・ラニヨン先生の新シリーズに期待を持って手に取りました。
最初は少しとっつきにくく感じたのですが、途中から面白くなって無我夢中で一気に読み終えました。臨場感たっぷりのミステリーで、最後までハラハラしました。犯人や真相がはっきりするのが、最後の最後で、一冊で解決するか心配になったくらいです(笑)。それぐらいボリュームも多く、盛り沢山な内容でした。

「殺しのアート」シリーズという事で殺人事件にアートも絡んでくるところが新感覚です。タイトル「マーメイド・マーダーズ」が表しているようにユニークで伝奇・怪奇的な要素もあります。ジョシュ・ラニヨン先生しか描けない独創性がある犯罪ミステリーで楽しめました。事件の特性から、主人公のお相手のケネディーの過去の犯人逮捕の整合性も問われる事態になった事もあり、余計に話が盛り上がり、先が気になりました。結末はなかなか意外性がありましたが、実際にはこういう事ありそうかな。。事件の真相だけでなく、色々な雑学が盛り沢山の内容で、ウンチクが良い。日本人なのに、この本で「根付け」という言葉を始めて知りましたwww
改めてジョシュ・ラニヨン先生が引き出しを沢山持たれている作家さんだと再認識した一冊でした。

BLは中年おっさん同士のメンズラブ設定ですが、二人ともなかなか素直になれない所がcuteで、二人のコンビぶり、カップルぶり、とても気に入りました。日本のBLと比べると微糖ですが、ジョシュ・ラニヨン先生基準では甘々なのが面白いです。このシリーズも最後までモノクローム・ロマンス文庫で出版して欲しいです。

海外のミステリーAVGをプレイして感じるのが、犯人を追求する過程はスリリングで面白いのですが、犯人が明かされると真相は殆ど語られず、拍子抜けする程あっさり終わる事が多いです。この作品も同じ感じでした。日本の推理ものであれば、犯人が分かり真相が解ってからが勝負・・!(ここぞとばかりに事件に至るまでの背景を叙情的に演出される)なので、お国柄の差も感じました。
その分サスペンス性は抜群で途中で止められませんが…。

6

子犬を愛する狼のような関係

ジェイソンは子犬のような元気一杯のFBIですが、
対するサムはオオカミのような寡黙さで、この二人の関係はなんともかわいらしい。
読んでてサムの行動をじっくり観察していくと、愛情あふれる様にニヤニヤが止まりませんでした。
ものすごく骨太な作品で、読みごたえもばっちり!
実は図書館で借りたので、読んだことない方、また試しに読んでみたい方には図書館利用がおすすめ。

このかわいい子犬ジェイソンをサムがじっくりと回りくどく落としていくのも見物。
子犬ときたら、血気盛んで興味津々なものがあると一気に走って行ったり
こういう関係って僕まずいと思うんですよね、なんて言い出したりするかわいらしさ。
いいさ、逃げられるなら逃げてみろと言わんばかりに用意周到に追い詰めていく狼属性のサム。
かわいくてかわいくて仕方がない子犬を、心配で怒ったりもするサムとのやり取りが何とも言えず良かったです。

「マルコ!」
「ポーロ!」
には笑いました。

サムは寡黙なので愛をじっくり語ったりしませんが、それこそ朴訥に不器用にじっくりジェイソンを愛でています。
子犬にリードをつけておきたい(心配だから…)サムだけど
リードもなんのその。全然いうことを聞かずにまっしぐら飛んで行ってしまうジェイソンに一番振り回されているのはサムなんじゃないかなぁ。

ちょっと裏読みしながら、サムったら、ふふふっとニヤニヤできる素敵な本でした。
ちなみにストーリーもしっかりしてて、これが面白い。

さすがジョシュ・ラニヨン。
一度読んでみることをお勧めします!

6

さっぱりあっさりラニヨン

内容については他の方がレビューされているので割愛。

もの凄く王道。
もの凄く定番。

アドリアンシリーズのような深みを求められるとちょっと違うのかもしれません。
けれど、ミステリーとしてもBLとしても完成度の高いエンタメです。
海外ドラマと映画の中間のような仕上がり。
これはこれでありだと思います。
メンズラブ好きにもオススメします。

海外の雰囲気が味わえる、同時にミステリーもエンタメも楽しめるBL。
やはり最高です。
シリーズ化、希望します!!!

3

シリーズ1巻目

ジョシュ・ラニョン先生の未読作品がなくなってしまうので長らく読まずにいたこちらについに手を出します。

アドリアンシリーズしかりフェアシリーズしかり、ラニョン先生の作品ではお馴染みの言葉少なでグラマラスかつセクシーな攻め×多弁で首突っ込みたがりで庇護欲を刺激される受け…そう、これが読みたいんだ。あと相変わらずのアフターシェーブローションの香り。

分厚いかなと(電子書籍だけど)思いましたが、面白くてスルスル読めました。
2人の会話が親密になっていき、くるぞくるぞと思ったところでケネディが部屋に誘ってキターーー!!って感じでしたね。「たまらんな」byケネディ
ご本人等も疲れ果てた死と殺人まみれの1日で性欲高まってるでしょうけど、読者も緊迫からの"美しく生命力あふれ"た"ひとつの芸術"に気分が高まります。

ジェイソンはそれはそれは優秀なんでしょうけど、ホルスターを忘れたり"好きでない相手とは寝ないという自分ルール"なんて言い出したり、ほんとまぁかわいこちゃん。しまいには穴に落ちるし。こんな年下にうろちょろされたらケネディだって親鳥にもなる。

終わり方がまたいい。最後のセリフから間髪いれずに続きの巻が読める。幸せです。

ところでラニョン先生、女性かと思っていたらどこかで男性との情報を得、そしてやっぱり女性だったんですね。

3

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