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表題作ムービータウン・マーダーズ

サム・ケネディ,FBI行動分析課主任,40代
ジェイソン・ウェスト,FBI美術犯罪班所属,30代

その他の収録作品

  • もう一つのエピローグ

あらすじ

FBI捜査官ジェイソンは、大学に潜入捜査して失われた古い映画の謎を追いはじめる。病的な正義感と蒐集癖を持った大学教授の死は、歴史の中に消えたフィルムに関係があるのか? 一方、サムの昔の恋人を殺した連続殺人犯には共犯者の影が……。殺しのアートシリーズ、第5弾。

作品情報

作品名
ムービータウン・マーダーズ
著者
ジョシュ・ラニヨン 
イラスト
門野葉一 
翻訳
冬斗亜紀 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
シリーズ
マーメイド・マーダーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784403560576
4.6

(29)

(23)

萌々

(3)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
132
評価数
29
平均
4.6 / 5
神率
79.3%

レビュー投稿数2

もう続き読みたい

今作も非常に面白く、一気に読み終えました。

シリーズ5作目にして、ようやっとジェイソンとサムが恋愛的に上手くいっていることになんか感動(笑)
挿絵も美しく、胸がアツくなりました。

ストーリー的には色々な事件が同時進行していて、なかなか複雑です。
シリーズ完結してから読み直したら、新たに気付くことも多そう。
表題事件に関しては後半、怒涛の展開で終結し、一度読んだだけではなかなか理解しきれず。
それでもこれだけ面白くて、ぐいぐい引っ張っていく力があるのが本当に凄いと思います。

本編ラストも衝撃的ですが、エピローグでそのあとどうなったのかが描かれ、次作まで震えて待つことにならず、安心しました(笑)
ジェイソン、、、そのおうちはもう、引っ越したほうがいいのでは、、、?と思わずにはいられませんでした。

ジェイソンのカモフラージュがなかなかのイメチェンです。それはそれでいい。
あとラッセルがとっても良い奴で、ジェイソンとのやりとりも楽しいです。好き。

新作が出たばかりではありますが、続きがとても楽しみです!

9

一番萌えたのはJJのサム評

お久しぶりの続刊。前作事件の後始末から始まるため、軽く復習してから読むとスムーズに入り込めそう。ふいに出てくる人物名には補足もないことがあり、キャラを把握しておいた方が楽しめる。
(最低限ならカイザーの件は前知識として必須、サムの元彼絡みの情報もおさえておきたい。全てを把握した上で読むなら、このアートシリーズ全部と「ウィンター・キル」まで必要だから大変かも)

個人的にサムのキャラは強烈で印象が強かったため、出てくると懐かしさで嬉しくなり、すぐに世界観を思い出せた。あんな復縁劇後の二人なので当然といえばそうなのか、恋人として過ごすシーンが甘々すぎる!サムのギャップはやっぱり良い。ジェイソンはこの作者さんのいつもの主人公。

事件もわりといつもの感じ。最初はFBIにしては小さな事件から始まり、他の複数の事件が絡んでくる。徐々にスケールが大きくなり、突如凶悪連続殺人犯が出てきたりする。後半にいくにつれ面白くなるのでクセになる。

ただし今作単体で見ると終わらせ方が読者泣かせというか。「もう一つのエピローグ」として新章で小さな事件の方の解決をさらっと説明しているが、謎が大量に残ったままでモヤモヤする。
大きな事件は思わせぶりなセリフを残した状態で放り出す。この状態で何年待たされるのかな……原書もまだ続きが出ていないのに。

ジェイソンとサムの関係は、サムの頑張りが見えたり、二人の歩み寄りが見えたり話し合う努力を感じられたりと、ゆっくりでも着実に近づいていくのが分かって微笑ましい。

一番萌えたのはJJのサム評。ジェイソンがくると職務中でも目つきが変わるらしいサム。そしてそれをJJに気付かれているサム。とても良き。

気になったのは、エロ後のまどろみシーンで聞こえた音。エピローグ後に読み直すと、もしかして……?とぞっとする。

シリーズを通して展開される事件と一冊単位でまとまる事件の多重構造を楽しめる作品。さらに過去から続く人間関係・恋愛関係の描写も面白い。
ますます完結後に通して読む日が楽しみになった。

4

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