普段は一般小説とBL漫画を嗜むものです。たまたま手に取った凪良先生の一般小説が面白くて、凪良ゆう沼にドボンとハマってしまいました。
やはり凪良先生の書く文章は美しい。それだけで読む価値があると思いました。そして凪良先生の美しい文章が葛西リカコ先生の美しいイラストとマッチしていて、読む度に癒されてました。
前半部分…とくに清居が平良に心を開くまでの、平良がパシられるシーンは客観的に見ると辛いですが、平良が気持ち悪いぐらい清居に心酔してて、清居のためならとポジティブに動いていたため、そこまで辛くなることもなく読めました。そして清居が平良に段々と心を開いていくシーンは、恋愛過程が大好きな自分にとっては、とても刺さりました。普段BL作品を読んでて、どこで好きになったんだ…?と疑問に感じることも多いのですが、美しい彼に関しては惹かれていく描写に説得力がありました。
そして後半の清居視点。これはもうずっと萌え殺げてました。平良視点だと清居は口数が少なくそこまで魅力を感じるキャラではありませんでした。でも清居視点で清居がどう思っていて、平良のどこに惹かれたか書かれたことで、より恋愛描写に説得力が増したと思います。そして大学生になった平良と連絡が取れない期間、清居が平良が小山と付き合ってると誤解する場面、久しぶりに清居と平良が再開するシーン、清居と平良が二人でバーでいる場面、どこを取ってもとにかく清居の独白が可愛すぎました。すました顔して、平良に心をかき乱されてるのが可愛すぎて、もっと読んでいたいと思いました。
そして平良から連絡が来ない清居がモヤモヤして、わざと間違い電話のふりをして電話をかけるシーン。清居のプライドと可愛さ全てが詰まってて、本当に清居奏は可愛い男だなと思いました。
それから清居と平良の心がすれ違うシーンは読んでてこちらがモヤモヤしました。清居早く素直になれ!平良自分の欲望に忠実になれ!…と。
めでたく2人が結ばれるシーンは本当に幸せでした…。凪良先生の性描写は初めて読みましたが、すごく官能的に書かれていて、食い入るように読んでしまいました。
前半の高校生編も面白かったですが、特に後半の清居視点で清居奏の魅力が爆発します。攻めはなかなかいないタイプの変人で気持ち悪い男でしたが、プライドが高く素直になれない清居とはお似合いですれ違いシーンは本当にモヤモヤしながらも面白かったです。
清居には平良しかいないし、平良には清居しかいない感じがすごく運命的でした。2巻も早く読みたいです!
当方、BL小説はまりたての普段は一般小説読んでる初心者です。イエスかノーか半分かはかなり人気シリーズということで読んでみました。
日常シーンが多めで、計が大きめの番組の司会に抜擢されてからの心理描写や番組中の臨場感の表現はさすが直木賞を受賞されただけあるなと思いました。
しかし、肝心の性描写が全く萌えない。パラパラと読み飛ばしてしまいました。
そして攻めである都築の魅力や考えが全く分からない。俺様で自己中すぎて、やはり俺様攻めは苦手だと感じました。特に計が眠たいと言ってるのに行為に及ぼうとするシーンは嫌悪感が強かったです。
そして当て馬の竜起。当て馬とは思えないぐらい、内面が掘り下げられていて、私はこの人の方が好きだなと思いました。計と竜起のテンポのいい掛け合いには思わず笑ってしまいました。この2人の方が相性良さそうだし、上手くいくんじゃ…?竜起が計に言い寄るシーンで満更ではないまま受け止めそうになる計については、まあ性格悪いキャラだし少し成長したぐらいで根幹は変わらないよな…とそこまで嫌悪感はなかったです。むしろ竜起×計派としては実は竜起は当て馬ではなかった!?…とワクワクしてしまいました。
性描写は相性合いませんでしたが、計と竜起が可愛いのとまたお仕事シーンが読めるかもと期待で、2巻も買ってみようと思います…!竜起に幸あれ!