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女性ミスTyさん

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鎧を脱いだ戦士たちのプライベートバトル

王蛇合戦がメインの熱いバトルノリだった1巻に比べると、
今回は戦士達の恋愛模様に焦点が当たって微笑ましかったです。
あのインパクト大な鎧はチラッと顔を見せる程度でした。

表紙もパッと見はシリアスな感じになっていて
…と思いきや水辺にぷっかり浮かぶ尻たちで、これはこれで強烈。

あらすじ「射精→戦士として弱くなってる」 
帯「射精は勝ち負けじゃない」

何も知らない人が見たら何言っとんじゃ、なパワフル過ぎる装丁に、
読む前からツッコミが追い付かないよー。
「闘いじゃない。好き、だから射精する。」
素敵なこと言ってるみたいでおバカなこと言ってる。
おバカなこと言ってるみたいで素敵なこと言ってる。

メインカップル的な立ち位置に居ながらも、
1巻ではそれ程目立っては居なかったマシューとハートが、
今回はたくさん見られて、この二人の萌え度がアップしました。

明るく笑顔を振りまき、素直でピュアでちょっと天然、
「世の中にはこんなキラキラした生き物が存在してたのか」byマシュー
その言葉通りでした、ハートがとても可愛くて、
異文化コミュニケーション的な二人の会話も楽しい。
マシューの事を思うと、すぐに射精してしまう事に悩むけれど、
…いや、それ良い事だからね!とツッコミを入れたくなります。

他のカップルの王蛇合戦後のお話も
1話ずつ収録されていて楽しいし萌える!
まずはロロ様とブランの雪山事件。
再会を喜んで飛びつき、楽しみ過ぎて料理を作り過ぎるとかその他諸々…
強く美しいブランが、実は無邪気で健気な可愛いヤツだったんだなって。
そしてさりげなく「ブルンッブルンッ」再び、に気付いてしまったw

続いてユダとピサウの家造りが進まない!
ピサウって褐色でウェービーヘアであごヒゲと言う、ただでさえセクシー。
怖いお兄さんに直接交渉しに言ったユダはしっかり者だと思います。
そして太陽の族長と密かにデキているお兄さんの様子が気になりました、
セリフがちょっとアブノーマル系では(^-^;

最後はサイコルナガとヴァンピア、この二人は今回も王蛇合戦してますね。
ヴァンピアの受けになっても主導権を握ろうとする強さが潔い!
そしてヴァンピアの恐ろしい一面は、
どうやら精霊のせいだけでは無いようだ…やっぱりね。
サイコルナガは困るのかもしれないけれど、
見ている方としては可愛い方も強い方も、
どっちも楽しめるギャップがあって良かったです。

描き下ろしでタリングにも、ちょこっと恋の兆しが生まれ始めて嬉しい。
1巻同様、背景や服装、動物など全てが
センス良く美しく描かれていて、そちらも楽しめました。
カバー裏は日本の誇り、
言葉のイメージだけだとロロ様と合致するのが衝撃だった!(笑)

二人の赤い糸はガムテープでした

拘束プレイ自体は特に可もなく不可も無く…ガムテープに至っても同様で、
そんな奇抜なプレイをわざわざ題材にした作品まで現れたか!
と言う衝撃で、正直興味本位と怖いもの見たさで手に取りました。

当然、全編ガムテでぐるぐる巻きます、でもそればかりではありません。
段々本気になっていく虎太郎、でも龍臣はプレイ目当て?とか、
ノンケだからいつかは女性と…と、不安で苦しむ。
誤解とケンカから別れるすれ違い、
それを機に他の男の所へ行ってみるけれど…
王道展開だけれど、ラブストーリー部分もきちんと描かれているんです。

受けの虎太郎の肉食系でスキモノな性格がとても好感。
Hが好き!抱かれるのが好き!なバリネコ、脳内も欲望に忠実、
男に不慣れなノンケ相手にリードしようと策を巡らせて頑張る。

そうそう、受けはこれくらいエロくて積極的で良いんだよね!
私は好んで受けを楽しんでいる受けが大好物です!
ガムテ愛の強烈キャラ龍臣とのやり取りはまるでボケ&ツッコミw
こういうカップルは笑える箇所が多くて見ていて楽しい♪

受けのピンチ→攻めが助ける、の流れが結構好きです。
宅麻さん…優しそうな顔して龍臣以上のど変態でした(^-^;
龍臣のカッコいい一面が見られる回、
ガムテは愛する人を守る武器にもなるのですね!

お付き合いする事になった後は、ガムテ拘束を減らすけれど
龍臣も恋人の為にきちんと約束を守るのが偉い。
ところがそれが良い引き金となり…
愛により性癖も一致するように、素晴らしい事です。

6話目は虎太郎の良き友人、百合根ちゃんのお話。
百合根がどんな思いで虎太郎と接していたのかと、
そんな百合根を励ますエイジが描かれている、
コミカルエロな中にも切なさや感動がありました。

各話の合間に4コマがあるのも嬉しいお楽しみ♪
ガムテ拘束による迫力あるHシーンはインパクト大ですが、
それらを引いても恋する二人の気持ちのやり取りや、
最後にお互いがガムテ拘束を楽しめるようになったのが微笑ましく、
普通にBLとして楽しむ事が出来ました。

このような、ちょっと特殊な性癖やプレイの場合、
最初から性癖が合致する人と出逢うのは難しいし、
相手がドン引きする可能性や、危険や恐怖を伴う可能性もある。
だからこそ、それらを合意の上で行っているカップルは、
強い信頼関係や愛情があるんだなぁって思えて、
普通のH以上に萌え度が高くなる場合が多く、私は好きですね。

恐らく万人受けしない内容だとは思いますが、
好きな性癖を最後まで貫き通した作風にも好感が持てました。

BL作家 久慈華代と趣味が合わない

とあるBL作品にトリップし、主人公では無く当て馬とBLする、
まるでスピンオフのような面白い設定の作品。
その為、王道キャラから少し外れたカップルが楽しめました。
ジャスパーの俺様が少女漫画タイプでは無く、
某ガキ大将的なほうに近いのが良かったです。

物語は現実世界から始まる、姉&アシスタントとのやり取りが楽しい、
オメガバースをあまり読まない読者も概要をおさらい出来ます。
尻の穴もHシーンも知っているトウル&ペリドットとの出会いは、
大成には気まずかった事でしょう。

モブ生活に徹したくて逃げ回る大成と興味津々で追い回すジャスパー。
序盤は結構面白かったんですが、いくら守る為とはいえ
その意味の説明も無く首輪を渡して付けさせ、
いきなり連れ去って結婚宣言するのは超展開過ぎました。

でもこの超展開は姉のBL漫画の世界だからなのかなぁ?とも思います。
BLでは多少強引にでも二人を進展させる為に、
超展開が用いられるケースがありますからね。

ただ、大成は現実世界の男性でBLが嫌いである、
その割には絆され始めるのがちょっと早いかなぁ…
お酒の勢いもあると思いますが、朝チュンもしてるし、
種の秘密もここで打ち明けてしまう。
1巻で完結しないからこそ、もう少し頑なに
ガードを固くしてくれた方が面白かったかも。

ちなみにこの姉が描いている漫画、
ジャスパー達はみんなの憧れ、「様」づけで呼ばれ
学園のトップに君臨する四天王
生徒達はΩに対する差別意識が強く
主人公トウルには獣化(ケモミミ化)の回があり、その実行犯は女子…

「Ωにだけはなりたくない!!」はともかく
姉、久慈華代の描いているBLは私の苦手設定てんこ盛りでした(^-^;
(逆に野之ちゃんの「ヒエラルキーの崩壊を味わえよ」は面白そうw)

αからΩに接触しているのに、周囲の生徒がΩ側のせいにして
悪口を言ったりいじめたり、Ωとの結婚も猛反対する、
オメガバースの世界ってのはそういうもの、
解りやすく表現していることは理解できるけれど、げんなりしました…

そして異世界転生モノだとどうしても付きまとう不安や犠牲、
現実世界では死んでしまったのか?
元の世界に戻れなければ家族や友達とは永遠にさよならだとか、
元の世界に戻るなら異世界の住人とは別れなければならないとか、
そんな取者択一が予測出来てしまう…
果たして大成にはどんな結末が待ち受けているのでしょうか?

正直、1巻の時点では可も無く不可も無くですが
大成の結末も楽しみに2巻に期待します!

王道美形詰め合わせ

有翼人が好きなので手に取りました。
全体を通してTHE・普通、BLのお約束的な展開が多く見られました。
エロ度高めの表題作に対し、同時収録2つは気持ちのやり取り
移り変わりに重点が置かれているように感じられ、
絵も好みな美形だったので、目の保養と萌えは十分ありました。

表題作は芸能人として潜伏する淫魔と天使のバトル。
ヤクザとありますが、〇〇組や事務所などは出てきません。
アダンはエヴァから人間の女性を守る為、毎回邪魔をする、
空腹の限界になったエヴァはアダンの元へ堕ちて来るのです。

攻めたがったり、契約を結ばせようとしたり
自分が噛んだ痕をざまぁみろと言ってみたり
強がりで上から目線なエヴァが可愛いですね。
Hが食事であるエヴァは、結局自らアダンを求めてしまう、
アダンは美しいビジュアルと程よいS具合で
淫乱受けが好きな私は「淫乱悪魔」ってセリフにテンションUPでした!

同時収録1「ちぐはぐモンスター」は学生で親友同士。
男同士って気持ちいいって噂だよ~と聞いたおバカな拓馬は
それを実行しようと親友の明宏にHしよーって猛アタック!
真面目な明宏は当然受け入れる訳も無く…
そんな中、明宏が風邪でチャンス到来!押し倒そうとするのですが…。

その一件をきっかけに意識するようになってしまい、
少しずつ気持ちに気付き始めても「親友」だ!と否定しようとする。
正直、女子や他の男と寝てみたけれど…な描写は
またこれか、ってなるんですけれど、
恋に悩み迷走する気持ちが多く描かれ、
結ばれた後の二人が幸せそうなので良かったです。

同時収録2「寵愛アクアリウム」は短編、40歳社畜受けのお話です。
仕事先で出会ったハーフのレオはややスキンシップ過剰、
友人として一緒に食事をするようになり、仲が深まってきた頃に
レオが女の子とキスしているのを見かけてしまい落胆する…。

10年以上も腐女子やってると
この時点で姉か妹だなと解っちゃうんですが(^-^;
もちろん最後は誤解が解けてハッピーエンド、
甘やかし系キラキラ攻めのレオに癒されます、
きっと社畜として頑張ってきた人生へのご褒美なのでしょう。

人外敵同士、幼馴染、年の差とそれぞれ異なるタイプのカップルで、
考えさせられそうな複雑なお話は無いので、
美形に癒されながらエロとラブをバランス良く
萌え補給するのに良いと思いました。

取って付けたような「好き」

顔の描き方は可愛らしいし、表紙デザインも良かったです。
服の上から解るムッチリ感が、脱いでいない時の方がむしろセクシー。
おバカでHが好きな夏彦の性格も良かったのですが、少々辛口レビューです。

攻めが受けをひたすら激しく攻め立てて、
受けはただ受け身でヤられ喘ぎ続けるような印象。
会話のやり取りとか、受けが積極的な姿勢を見せるのが好きな私は、
この一方的なエロがイマイチ萌えず、退屈に感じました。
1話目の後半では、夏彦が仕返しに主導権を握ろうとするシーンもあり、
そこはちょっと良かったんですけれど。

アヘ顔系もハートを目の中に描くのも嫌いじゃない、
でも、それは最高潮の一瞬だけ見せるからこそ可愛いんだよね。
ずっとその状態が続くと、違和感と表情崩れの顔芸本になってしまいます。
そしてエロの終盤に、いきなり思い出したかのように湧いてくる「好き」の言葉、
勢いで飛ばしているという点では、想いは強いのかもしれないけれど…。

表題作の2話目では、智章が夏彦の友達の恋愛事情を聞いて、
自分と重ね、別れられてしまうのでは?と不安になる。
ここは恋愛感情の部分に重点が置かれているので良かったです、
…と言いたい所なのですが。

1話目の終わりにカップルが成立し、2話目冒頭らへんからいきなりこれでは、
ちょっと唐突過ぎて付いて行けないな…。
説明でしか書かれていないクリスマスの事とか、
付き合い始めてからの、描かれていない二人の時間もあったと思うので、
その部分のエピソードを入れてからこの展開だと、また違ったと思います。

同時収録も似たような感じで刺さらなかったです。
最後の「手取り足取りお持ち帰り」の御景が、
「子ネコちゃん」なんて、今時二次元のキザ男キャラでも言わないような、
わざとらしく時代遅れなセリフをよく使うのが面白くて、
私は逆にそこが気に入りました(笑)

攻めが受けをこれでもか!ってほどガン掘りして、
体格の良い受けがひたすら鳴(泣)かされているのが好きな方には、
結構楽しめるかも?な一冊でした。

一冊にまとまってくれて嬉しい!

鬼嶋兵伍さん&シャルルアンソロジーのタッグ、
その軌跡を辿るような作品集。

近年では紙のアンソロジー自体が少なく、
同じカップルで連載し続けるケースの方が多く見られ、
このような短編詰め合わせも、あまり見なくなったような気がします。

様々なキャラクターを魅力的に描かれていると思います。
人情味溢れるオヤジ、若い筋肉イケメン、
屈強な男前、シャレたデザインの人外、
時にはスマートな美男子も登場し、可愛い系はきちんと可愛い。

お話の内容は若干、予想外の方向に唐突に展開する印象がありました。
一見不安になるようなストーリーでも、
最後にはどんでん返しでハッピーエンドになるので安心。
以下、各話の感想です。

「翠玉の使者」(人外×筋肉BL)
ボケ&ツッコミのようなケンカに笑わせられ、
時を超えた再会とも、新たなる主従愛とも言える縁で結ばれる。
描き下ろしはその後の二人で、エロ無しほのぼのシーン。
ユウジのお陰で商店街の人々に親しまれ
幸せに暮らしているアゼル、良かったね!

「ラスト・プラネット」(褐色BL)
色無き者シンジ達は褐色肌の戦士達に囲まれ絶体絶命の大ピンチ!
……と思いきや?…wwww(敢えて何も書きません笑)
まさに褐色好きの為の、褐色攻め受け両方楽しめる仕様でした。

「BORDERS!!」(筋肉BL極)
敵対する軍人同士、お堅い系と人懐っこい系で性格は反対。
互いに惹かれながらも後に戦う事になる、
切なさも含みながらのストーリー。
最初攻め受けが予想出来ず、どちらでも違和感が無い感じで、
楽しみにしながら読みました。

「マシュマロパパシリーズ」(熟れおじBL-受-・筋肉パパBL)
2本立てです。オヤジが出てくるBLは数あれど、
雪方さんのようなタイプはレアな気がする…。
ガチムチ勢の中でも規格外のデカさなのに愛情深い。
もふもふの雲みたいな雰囲気が個性的でインパクト大。
攻め達はその豊満過ぎるボディに「埋まる」という表現が相応しいですね。

「天恋」(人外・ケモノ×BL)
同棲カップルで最初はほのぼのHにほっこり萌え
…なのですが!淡白さに怒ったお釈迦様が触手で
最初の余韻をブチ壊すトンデモ展開!
神という種族だけでなく、
触手という人類には不可能な所業を加える事により
人外「ならでは」のお楽しみ増し増しにも感じられます。

「リングの太陽」(筋肉BL)
記念すべき初代筋肉BLからの作品ですね。
どちらも違った良さがあって、尊重し合う事が大切だと思う。
けれど、その根元は同じ「格闘技」で繋がっている、
そして、そのリングは同じ太陽の下にある。
進む道が違っても、それらが二人を結ぶ絆の鎖のように思えました。
過去の事を語り合いながらのHシーンが微笑ましかったです。

ややライトで可愛らしい感じにはなったものの、
何となく肉体派シリーズの単行本なんかを思い出させる一冊でした。

どストレートに萌えやがれ!

主人公黒井煉が帰宅すると、天使を名乗るヤクザ風の男がお待ちかね。
天国に連れていく為に来たのだが、煉の魂が穢れているせいで行けない!
その穢れを浄化する方法は何とセックスだ!
早速浄化目指してLet’sセックス!

……何かもうこの時点で
なーんにも考えず頭を空っぽにして楽しめるBLの予感がしました。

何でセックスが穢れを清められるのかは解らないけれど、
天使と交わる事で清められ浄化されるのか?
それともセックスで色んな悪いものを発散出来るから?
そういう憶測を考えるのもちょっと楽しい。

そういう設定のメカニズム的な事が詳しく解らないと
スッキリしない真面目な方には多分不向きなのでしょうが、
楽しくて萌えりゃ後は何でもいいや♪な脳内お花畑な私は、
気にせずに最後まで楽しく読めました。

はっきり言ってしまうと、BLとエロに持っていく為の
かなり強引なご都合主義設定だと思うんですよ。
しかも浄化には達成率があり、100%になるまでひたすらヤりまくる。
(今時は天使でもスマホアプリを利用する時代なんだなー。)
逆にセックスに明確な目的を付けているのは、
上手い設定だとも言えるでしょう。

このテの作品はモノによってはうんざりする事もあります、
特にそのエロが楽しく無かったりすると尚更。
でも何としてでも目的を達成したい森野の
強くてグイグイ来るようなキャラが良かったので楽しめました!
修正もこのご時世ではかなり攻めている方だと思いますよ。

ラブ&ストーリー部分に関しても王道寄りで読みやすい、
浄化が上手く捗らず担当を交代してみたらやっぱり駄目だとか、
後々解ってくる煉の正体が二人を引き裂こうとする障害になるとか、
オチであっと驚く為にカバー裏は最後に見る事をお勧めします。

冒頭に何も考えず…と書いてしまいましたが
煉の死因が自殺だとか、ぼんやりと解るその理由とか、
生き続ける気力やその意味を問うかのような側面には、
ほんの少しだけ闇を感じさせるモノがある。
心の底から悲しんでくれたおばあちゃんとのエピソードは、
ラブコメの中にも笑いだけで終わらない温かさがありました。

ただし、読み応えはあまり感じられず、
神評価を付ける程内容がある作品では無いかな?と言うのが正直な所。
高い画力と魅力的なキャラ達の、適度なエロ量とストーリー比率で、
笑って萌えてサクッと心の元気をチャージするのには
良作だなと思いました。

結ばれ 解けて 打ち合い 交わる

Daito Comics BLシリーズって
どちらかと言えばHなお話や、続き物が多い印象があります。

それがエロ無しストーリー重視の終始シリアスな作品を出してきて、
1冊できちんと纏まっているのにまずは驚かされました。

中華系の世界観を舞台に革命を主体としたストーリー、
BL要素は控えめで軽いキスくらいの描写しかありません。
私には描けないので偉そうには言えないけれど、
近年の美麗イラストなBLを見慣れちゃっていると
正直若干絵は粗いかなぁ…と言った印象。
欲を言えば戦闘シーンにもう少し躍動感や迫力が欲しい。

序盤は若干グロテスクな表現があります。
ただ「残酷」と言葉で書くより説得力があると思うので、
敢えて描いたのは、個人的には悪く無い表現だと思います。
その罰する姿を見てほほ笑む王妃が恐ろしくとも美しい…。
でも読み進めていくと彼女の印象は変わっていきます。
彼女の結末もきちんと見届けられる描き下ろしがあったのも良かったです。

ここをもっと詳しく描いた方が良いのでは?な箇所はありました。
二人の出会いは解ったけれど、恋人に変化していく過程の部分だとか、
王とのラストバトルとか、ページの都合もあると思いますけれどね…。

それぞれの正義、信念、本音が入り混じって
立場の違う二人は戦う事になる。

夢の無い話だけれど、どんなに好きな人でも所詮は他人、
全てが同じになれる訳も、全て解りあえる訳も無い。
ラブストーリーにありがちな
「愛しているから離れたくない」を理由に安易に相手に付いていかず、
お互い自分のやるべき事、行くべき道を貫いて、
剣を交わす選択をした硬派さが私は好きです。

しっかりBL萌えしたい時には向かない
少年漫画or戦いモノの少女漫画風だけれども、
これはこれで良かったです。

ドS受けH性欲図鑑 電子 コミック

自己中

受け主導権が好きで、珍しい特集だったので購入しました。
…が、ビックリするほど刺さりませんでした(^-^;

あくまでピックアップされているのは「S受け」のみであり、
相手が喜んで罵られるドMとは限らないのですね…。
特集の内容を考えると正しいのかもしれませんが、
暴力的だったり一方的過ぎて、
SとMの相互扶助のような関係が好きな
私の腐女子レベルでは萌えに至りませんでした…。

ただ、どの受けも相手を弄んで楽しんでいる反面、
それは相手に夢中でハマって、執着している証でもあるように見えました。
以下、各作品の感想です。

「ごほうび」
攻めには関係無い会社や家庭の事情から八つ当たりで暴力を振るう。
…それ自分がやられたらどう思います?って聞きたい。
学生時代のパシりを匂わせる描写が少し垣間見えるのも苦手。
ただ、社会人になった今まで関係が続いているのは
一緒に居て居心地がいいとか、強い絆があるからこそだと思います。
音楽を二人で楽しんでいる場面などはBLを感じさせて良かったです。

「肉棒収監」
酔っている時に自分を襲おうとした攻めに罰を与える受け。
攻めにも過失があるけれど、パンツ一枚で乗っかる受けも悪いよね…。
このプレイに持ち込む為に全て計算済みでやっているのかもしれません。
貞操帯や他の人と致している所を見せつける我慢プレイがメイン。
罰を言い訳に本当はプレイを楽しんでいるだけ
…と言う部分にはデレを感じさせました。
最後は貞操帯の鍵を外してハッピーエンド、絵が結構濃いです。

「男囚B-08、懲罰確定。」
お偉いさんの訳解らん都合で囚人にされてHな罰を与えられる。
ストーリーはほぼ無し、絵はライトな男性向け風の印象。
ですが、この中ではコミカルタッチで可愛らしいので一番好みかも。
受けは攻めを最初から密かに可愛い!と思っており
ただ、その勢いがあり過ぎてやり過ぎ。
可愛い顔して拘束に顔面騎乗、コックリングとマニアック。
赦しを貰ったハチは自由を選んだのか?それとも…?

「ドSインキュバスは血も精液もどっちも大好物。」
外見は普通の人間的で、吸血描写や淫魔の要素も控えめ。
インパクトのあるドS特殊プレイも無く、中途半端に感じました。
但し、ストーリーの比率が高めで、一番きちんとプロセスを踏んでいる。
肉体的な痛みより精神的な縛りがメインで、他よりライトです。
絵も親しみやすい感じで、万人受けしやすいのでは無いでしょうか?
この中では一番BLらしいかな、って思いました。

殆どがドS受けに翻弄される攻め側の視点で描かれているので、
攻めに感情移入及び自己投影出来る
ドMの読者じゃないと楽しめないのかもしれません。
各単話での配信もされているようです。

モブおやじ目当てで買いました

主人公、田川正樹は弟の進学の為に
土木の仕事でお金を稼ぐ頑張り屋の青年。

①職場仲間にWワークの話をしたら
 ゲイ向けソープが稼げる、と教えてくれる。
(普通いきなりゲイ向け風俗を勧めるか?)
②お金の為なら何だってするんだ!正樹は速攻そこへ向かう。
(他の仕事は検討しないのか?)
③受付で働きたい旨を伝えていたら常連客の早乙女が部屋へ連行、
 ソープ嬢のいろはを指導される事に→そのまま採用!
(速攻過ぎ!面接とかは?)

…ここまで来るのにわずか4ページ。読者がツッコミを入れる隙も与えず、
あれよあれよと言う間にソープ業&エロに突入するハイスピードBL!

その後は年齢制限無くて大丈夫?ってくらい怒涛のエロエロラッシュ!
サキ(正樹)のセクシーボディを堪能出来る様々なアングルと体位、
スケベイスやコスプレなど変化に富んだプレイは迫力満点ですね!

でもこれらのエロはお仕事のお勉強も兼ねていて、
お客さんに気に入って貰う為に日々精進を目指しているのだ。
様々なプレイに積極的に挑み、それを学ぼうとするのは
ソープ嬢の仕事に真面目に取り組んでいる証拠。

この素直で意欲的な性格に好感が持てたから8割方エロでも楽しめました、
これが嫌々やっているタイプなら楽しめなかったと思う。

他のお客さんだとちょっと抵抗がある事も早乙女には出来てしまう…。
(あのモブおやじと比べりゃそうなるだろ、とツッコんではいけない)
あの空間限定の恋人に本当に特別な感情を抱いてしまったサキ。
この展開でありがちなのが
「客とキャストの関係なのに何勘違いしてんだ!」
ってフられ、一旦距離を置くパターン。

…のハズですが、そのすれ違いすらも無く、
実は俺も好きだったんだ!でめでたく両想いに。
しかも早乙女は社長だった!俺の秘書にならないか?
→資金難も解決しソープからも足を洗って万々歳のハッピーエンド!

これこそノンストレスで読める、
ハッピーエンドに向かって突っ走る光の極みBLでは無いでしょうか?

ソープランドを扱ったBLが珍しかったのもありますが、
実は先方のレビュアーさん達が口を揃えて
モブが超キモイと言っているのに惹かれて購入しました(笑)
主人公二人とのビジュアル格差が笑えるモブおやじ客が何度か登場します。

私はモブおやじが嫌いでは無いので
コメディシーンのような感覚で楽しく読めました。
無理矢理とか酷いのは無く、見た目の暴力以外モブ姦描写は控えめです。
そして、モブおやじにも誠意ある対応を心掛けるサキの好感度がアップ。

ストーリー重視の方やモブおやじに耐えられない方には向きませんが、
深く考えず甘エロハッピーを楽しめる一冊だと思いました。
はっきり言ってほぼエロ本ですが時にはこういうのもアリですね。