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中立作品

エキスパートレビューアー2023

女性ミスTyさん

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せんせい、あのね。 R18電子 コミック

妺子 

オメガの生き辛さ

 ※ネタバレを見ないで読んだ方が楽しめると思われます、いつもより伏せて書きますが以下の感想はネタバレを含みます。


 絵はとてもお上手ですしHシーンの描写も良かった、作品としてのストーリーもしっかりあると思うけれど、内容が個人的に苦手だったのでこの評価です、合う人には合うと思います。
 少々不気味でインパクトのある表紙、多くを語らないあらすじ、ハッピーなお話で無いのは目に見えているので、ドッキリや衝撃的な展開・結末を期待して購入しました。
 
 友人を亡くしたエピソードから、もしかすると何か霊的ホラー要素があるのかな?と思いましたが違い、容易に想像出来る通りのやっぱりか…と言った結末、答えでした。
 前半の診察シーンはヒートの個人差や薬の種類、ホルモンバランスや病気がどうこうとか、少しリアルっぽく作り込まれていて良いなと思ったのですが、最後でいきなりチート能力による強制進行感がしました。
 

 ここからは誰の事を言っているかは伏せて「彼」として書きます。
 私はオメガって生まれつき生き辛さを抱えている人達だと思うんですよ、薬が効かない人も周期が乱れる人も居る、自分ではどうにも出来ないしその苦しみは当該者にしか解らない、街でヒートを起こしたオメガに対する周囲のモブと「彼」の反応や考えがダメでした…。
 
 訳の分からない自分勝手な愛が「個人」に対してはあったとしても、今までの考えや行動からも「彼」はオメガという性別自体は馬鹿にして見下しているとしか思えない…そういう人はオメガを愛し愛される資格は無いと思うし嫌悪感がしました。
 「彼」にも理由はあるのだけれど、ストーリー中にその描写が無く最後に説明で書かれているだけなので同情も出来ないし。

 私がDLした時は表紙など含めて37ページで400円ちょい、ナンバーナインなので一般的な分冊・短編よりは少々割高かな?全てが「彼」の思い通りにはならなかった事が唯一の救いでした。

肉汁と擬音と雄叫びと

 このレーベルは多分個人創作だと思われるので仕方無い部分もありますが、少々辛口レビューになります。
 
 こういうお話にしよう!ってプロットのまま、そこからセリフや設定、ストーリー進行などを盛ったり肉付けせずに、そのまま漫画にしたような印象を受けました。
 特にセリフに捻りが無く薄い、熱い想いを伝えるシーンもあまり熱意が伝わって来なかった、ファンならもっとベラベラ喋り過ぎちゃいそうだけれども…。

地下アイドル颯(攻)とファンの大垣(受)、ストーリーはあらすじ通り↓
1.楽屋に呼ばれファンになった理由を聞かれて話す
2.「俺のためならなんでも出来るの?」→純粋な気持ちの大垣「YES」
3.「体使わせてもらっても」+「俺のモノになれ」2コンボ…何故いきなり
 
 困惑&抵抗の色を見せる大垣に有無を言わせず布で口を塞ぎ、後はひたすら使い倒す超特急強制進行BL!最後は大垣をマネージャーに任命しますがこれも拒否権無し。
 大垣が呼ばれた理由、二人が過去に会った事があるような颯のセリフに隠された秘密が紐解かれて行けば、何故いきなりの理由もBLとしての気持ちの部分も成り立っていくかと思われます、続巻が出る可能性もありそうですね。
 
 エロシーンのセリフや展開もどテンプレのオンパレードでしたが、表現面の方が色んな意味で面白かったです。「擬音」と「喘ぎ声」が大きめの手書き文字で沢山描きこまれ、しかも殆ど平仮名なのでかなり目立つ存在でした!
 
 擬音マニアの方や、昔ながらのムサくて無骨なガチムチが見たいハイレベルな方が読めば少なくとも損はしないかな…?イラストは創作にしては上手な方かと思う。
 私としてはひたすら「ぐぱんっ」「ずぷんっ」「ん"ひいいいっ」みたいなやつに、日本語による音や声の表現力と多様性に面白さを見出せた感はあるのですが、エロシーンに対してやBLとしての萌えは足りなかったのでこの評価です。

50人の不幸の上にある幸せ

 絵が好みで2話完結のようなので購入しましたが、ちょっと恵一(攻)が私の中でダメダメ過ぎました…このレビューは殆ど恵一の悪口で埋め尽くされていますので嫌な方は回れ右して下さい。

 コミカルテイストで描かれ、勇(受)も気持ちよくなっているので騙されそうになるけれど、そもそも始まりは強姦。
 勇の父は警察官で本人も警察を目指している、女装バーで働いている事がバレるとマズいので、それをネタに脅し女装の画像も撮って、デートやHをする関係を続ける事を強要します。

 勇は女装でデートに向かう途中ヒソヒソされて傷付く。恵一の彼女も登場し、彼女には「寄るな」って冷たい態度、こういうのって大体姉か妹でした~ってオチが多いのがBLのお約束なのですが、今回は本当の彼女でした(-_-;)この時、勇は女装していなかったので特に問題は起きなかったのですが…と言う所までが1話目。

 2話目ではついに女装でデートしている時に彼女に遭遇、浮気された彼女は怒って勇をビンタ、ウイッグが取れて人前で男だってバレて傷付けられて…と、まるで彼女を悪役にしているかのようですが、これ本当に悪いのは彼女と別れないまま勇と関係を持っている恵一だからな。
 しかも「俺の恋人に手を出すなよ!」って彼女に攻撃までしようとする恵一…いや、勇はあくまでまだセフレで今現行の恋人はその彼女なのでは…??それを勇は止めさせて彼女に謝って彼女の言った事を肯定して…勇の方は本当に良いコなんですよ。

 恵一にも葛藤はある、結局最初から勇が本命なんだけれども、好きな相手が男な上に勇には厳しい父の影が、その気持ちを忘れようとする為に50人くらいのコと付き合ったんだとか。
 BLオタクとしてここは「そんなに沢山のコと付き合っても勇の事を忘れられなかったなら真実の愛だね!」って感動するのが正しい反応なのでしょうが、私はその本命を忘れる為に利用された50人の誰かの蔑ろにされた愛情が不憫です。

 BLとしての萌えポイントはきちんとクリア出来てはいるのですよ、難しい恋にセフレでもいいやと諦める恵一、勇も彼女持ちの相手に諦め、せめてこの関係だけでも続けられれば…と、でも結局最後はお互いそれでは無理だって気付いて結ばれる。
 女装の可愛さに惹かれたのではなく、それはあくまで関係を持つ為のきっかけに過ぎない、最後は女装無しのラブ&Hでハッピーエンド。

 絵も上手ですし時々やや簡易的に描かれたデフォルメ顔も、好き嫌いが別れるかもしれないけれど、あまり違和感なく溶け込んでいました。内容を冷静に考えた末辛口で書きましたが、このイラストのお陰で不快感はそんなんでも無いです。
 最初こそ抵抗したものの、その後はHの時も素直な勇が可愛くて良かったです、タイトルに「可愛くなくても」とあるけれど勇は可愛いよ!

 私の中でBLは、主役二人が幸せなら他を全て蔑ろにして良いってもんでも無いので…ゲスクズやダーク系の作品ならまた見方が違ってくるのですが。
 女性キャラが嫌いか、深く考えないで読める方は問題無く楽しめると思います。

ヘンタイおじさんに注意

 軍隊モノ好きなのと表紙のデフォルメっぽいキャラへの興味から購入。人の性癖を否定してはいけないのは解っている、でもどうしても個人的に合わない性癖が重なってしまったせいで少々苦手でした。

 表紙左が大樹(攻)、右が長門(受)ですが、大樹が義父である艦長にフェラをさせられヌかれるシーンがあります。
 「10代」と正確な年齢は不明…成長が遅く毛が生えたばかりで性格はヤンチャ坊主。その合法ショタを思わせるキャラが義父のおじさんと、と言うのにちょっと嫌悪感がする。

 更にこの艦長が幹部の赤城とも関係を持ちそっちが本命っぽい。息子を本気で好きならBLだからまだ許せるけれど、いたずらに手を出しているようで、大樹の「義父さんにしっかり仕込まれたから」と言うセリフも加わり余計に嫌な感じ。
 しかも性癖がパイパン!=毛も生えていないコが好みなおじさん、のイメージが脳内で勝手に結びついてしまい生理的に受け付けにくい。

 艦長と赤城のHを見た大樹が「自分のと何かが違う」「何が足りない?」と葛藤するのですが、そもそも何で大樹がそう思ったのか、結局何が違って何が足りなかったのか最後までよく解らなかったです。

 海軍シーンもきちんとありますが、特殊潜航艇の中でいきなりエロい流れに…工作員が居る可能性もある中に勢いで入るのは危ないし、なんか水も噴き出ていたし、そんな事やっている場合では無いのでは。
 その後は艦長室でチン毛を切り脱毛ワックスで剥がして電マも使いながらのHシーン。これは艦長に見せつけるためでもあるのだが、Hの最中に入って来た艦長が「やめなさい」って怒るのもイラっとした、お前が言うか!

 アホエロに全振りかと思いきや、大樹の設定や艦長との関係に仄かに闇の部分を感じてどういう読み方をすればいいのか難しかった。
 メインの大樹×長門の体格小攻めは悪く無かったし、最後の大樹の孤独を察し包み込むような長門とのシーンは良かったです。
 まぁ…大分昔の作品みたいですしね。絵は上手いですし、56ページで200円未満なのでコスパは〇、パイパン好きならもっと楽しめるかもしれません。

制裁が足りないなぁ…

 BLに求める物が間違っているお前が悪い、と怒られるかもしれませんが、私がドクズ受けのお話をわざわざ読むのは、そいつを叩き潰してスカっとする描写が見たいからなのだ。
 一旦地獄に落としてくれればその後はBLなのだから、ハッピーにしようがメリバにしようがどちらでも良いと思う。一般向け作品だとキツ過ぎて救いも無さそうだし、BLとしての萌えがあるから丁度良く楽しく読めるのだ。
 
 上記のような理由で今まで読んできたドクズ受けのお話は、やり過ぎなくらい制裁が加えられ、クズが懲りてからBL的エンドを迎えたので楽しめたけれど、今回はちょっとそれが足りなかったように感じて、クズの望む通りになっている印象でした。
 
 殴る蹴るを含む無理矢理Hは現実なら完全に暴力だけれども、BL的に見るとどうもなぁ…クズは好きな相手にそうされるのだし被虐性もあるので、結局クズを喜ばせる事になるとしか思えない。
 沼倉先輩の件で一泡吹いてその後黒橋が助けに来る燃え展開があるかな?と期待したけれど、先輩もあっさり逮捕されてしまって少々拍子抜けでした、大人相手に学生には荷が重過ぎるかもしれないけれど…。

 試し読みしないで買ったかもしれない私も悪いけれど、序盤の掃除当番のシーンの悪口とか女子に対する態度が不快でした…スクールカーストの底辺に居た私はなんか自分に言われてるみたいだし(`-´♯)
 攻め受け間では最後にBLに変われば酷いやり取りがあっても平気だけれど、それ以外の人に対してはこういうのは苦手だな…試し読みの段階であるので不安な人はまずはそこから。

 良かった部分もあります。黒橋(攻)がクズの暴挙に対して、キツい言葉も用いながら強く対抗するのが爽快でした!後は黒橋のお友達の南くん、密かに想いを寄せ、叶わない恋なのは解っていての告白が健気で良かったです、クズは少し南くんを見習うと良いよ。

 下心無く純粋にクズ受けを楽しみたい方には合うと思います。クズっぷりとバカっぷりアピールの表現は大変力が入っていますし、改心があまり見られないのは逆に言えばキャラがブレない、クズ属性が損なわれない事を意味するからです。
 
 先ほど書いた悪口の件もそうですが、黒橋に対する暴言や嫌がらせ、クズグループ内やクラブでのやり取りなどは、多少オーバーさはあるかもしれないけれど、綺麗なだけでない人間味を感じさせ、時に不快感がある程に凝っており上手であるとも思いました。

 単行本1冊の相場って本編5~6話と描き下ろしなどのおまけだと思うのですが、このお話本編は4話しかありません。こういう場合は他の短編などを同時収録するものですが、それも無くボリューム薄めでした。