読み始め、よく見る設定だなと油断してたんです。幼馴染の2人、キラキラしたのは随分努力して意図的にキラキラさせてる、高身長のもっさり、キラキラの子にはなにやらトラウマがあるようで…うん、よくある導入。
特に心惹かれたいくつかの点が、まず眞白が母親を否定せず守り抜いたところ。BL漫画は女性下げの作品が割と多い印象があって好感。眞白の母親強いなぁ。父親に会いに行った後に数学科行きたいって言われたら、少しは嫌なそぶり見せても許されそうなところ、なんと賢明な。
眞白が父親と対峙するシーンも出色。テンプレ展開ではなく、作家さんの意思を感じるやりとりだった。こういうのが見たいんだよ、という。
あとは電子描き下ろし!私には刺さりまくったのにこれ電子限定なんですね。本編に捩じ込んでほしかったなぁ。1話早々に登場してる眞白の友人の竹田くんをメインに据えた1ページ漫画でして、久々に再会した2人がラブラブになるパターンの作品で、こういった存在の友人を当て馬でもなくこんなに良い立ち位置に置いてくれるの、作家さんが優しすぎるし眞白もいいやつすぎて…おすすめです。
と、BL漫画らしくない点にばかり言及しましたが、BL部分も良かったからこそのこの感想で。
愛あるエッチ描写の豊富さとか、賢い眞白の高校生らしいハマり具合とか、眞白と時鷹の表情の良さとか、好きポイントたくさん。
巻末を見るだに大学編も面白そうなんだけと、続きでないのかな。
本編はしっかりビジュアルに差があるのに表紙が2Pカラーっぽいのもったいない。あと数学が好きなのかなって生徒にすぐ数学科を勧めるの違わないか先生!
ゆいつ先生の作品で久々にドストライクがきて大興奮!!!初期の『REVERSE』『バカな犬〜』が特に好きで、他の作品も読んではいたけれど最近個人的大ヒットはなかったんですが、これこれこれ!!!って気持ち。それもアングラ要素がない社会人もの!自分の好きなジャンルで好きな作家さんが好きな作品を描いてくれる喜びたるや。2人の個人情報って、日下部さん(先輩、受け、二重※重要)に弟がいるぐらいしか出てなくて、続編欲しいな〜〜〜続編欲しいよ〜〜〜〜〜出来れば二階堂くんの人間味や年下っぽあとこや弱ってるとこもっと見たい!!!春斗の元カレは登場しなくていいけどどうやって付き合って別れたか知りたい!
身体の厚みが相変わらず最高。童顔だが肉体はがっしりしてる可愛い二重の年上受けと、一重の年下攻めよ…それも酷薄一重ではなくて、飄々としてるけど情熱はあって。「近くのカフェで」がきた時スンとしてるけど内心どんなだったか知りたすぎる。いや、漫画としては描かないのが大正解なんですけどね。
あーいいもん読んだ。
しゅみじゃない評価とそれに対する役に立ったの嵐!!!こういうのを見ると嬉しく(というのはやや語弊があるが)なってしまう。率直な意見が書ける土壌がここにはある…
さて、怖いもの見たさ半分に読んだ自分の感想はというと、これはしっかり鯛代くんと蛯原くんの作品にして、スピンオフは別でやってくれって気持ち。
1巻の雰囲気が好きで読んでる人にはもうてんで違うノリになってきちゃってるので、棲み分けしてくれればな。こういうノリが描きたくなったなら、あるいは1巻のノリが描けなくなったなら一旦完結して欲しい。長期連載で他にCPができることはままあれ、雰囲気が違いすぎる。
別の看板で見せられたら両方好きになれたのに。
色んなお気持ちはあとがきに書いてあったけど文字ちっちゃいな〜〜〜
連載中も色々ご意見あったのかな。読者が好き勝手いうのと同じく、作家さんも好き勝手描けば良いと思ってます。
絵は格段に上手くなって、エロいシーンも多くなってるのに読者の評価はこれって、この作品についてた読者はただ美しい男がイチャコラしてるのが見たかったわけでは無いというのが、非常に興味深い。
中立〜萌
主役2人とも人の話を全然聞かないもんだから笑
シーモアのセールに釣られてホイホイ買いました。先生のXいわくランキングも上位に入ったようで、同志も多いことでしょう。読んだ結果、Rentaと相性の良い竹書房作品だと個人的には思います。
テンション高くて好きでした!登場人物にはツッコミがいないけど天の声がその役を担う作品はBLでは珍しい気がする。カバー下収録の初期設定と比べてもこっちの方が圧倒的に好きなので、作者の方に感謝。清影さんがネチネチしてなくてよかった。ちょろい清影さんじゃないと。理性と本能で大体理性が負けるチョロい清影さんじゃないと。
大吉くんのこの美貌でオメガじゃないことある?って思考、好きだなぁ。スーパーポジティブオメガもといベータ。
萌2〜神
面白かった!でも自分が予想and期待していた方向性とだいぶ違ったので、乗り切れないまま終わりまで読んでしまった。新刊で買ったのに読むのもレビューもずるずると今になって…
・苦手なヤクザものだった
もうこの時点で出鼻をくじかれきっている。展開の根底がヤクザにあるから、どうしようもない。
・大きい受けのうまみ
Xで気になったのは、日和×恋之介だからってところも大きいんだけど、恋之介くんはまぁ一貫して可愛らしかったところ、日和の攻めっぽさが強くなかったので、日和×恋之介の感じが薄い。作者の方がXにあげてた小ネタの方が日和の攻め感があってよかったな〜
・意外とコメディじゃない
いや、ラブコメではあるんだけど、ネタがぎゅうぎゅうに詰まったタイプの作品というよりは、ストーリーものという感触。予想と違ったんだ…自分が悪いんだけど…
・佐久山さんと椿先生
匂わせるだけ匂わせて供給が少ない。
特に2巻がすごく好きで、ずっと読みたかったのに気合い入れすぎて遅くなってしまいました。3巻目も面白かった!まだ続くんですよね!
この作品の大好きなところが、スパダリを冠してるくせに攻めたる牡丹さんがとんでもないヤツなところなんですけど(あえてヤツと書きたい)、3巻は更に変態ぶりに拍車がかかって、駄目だこいつ…早くなんとかしないと…っぷりがすごかった。誰か彼に突っ込めるやつはいないのかと思ったら突っ込めそうな男は強制退場(引っ越し)させられていきました。なんという力技。こうなればもうヤツを止められる人はいない。やりたい放題かよ。また牡丹さんがクールで売ってないところが好きですね。笑顔で自分から股部分の卑猥が過ぎるバニーを着ますから。誰かこいつをなんとかしてくれ(大好きです)。
個人的萌ポイントに裸またはパンイチでだらだら話し続ける2人ってのがあるんですが、全裸でプリンを食べた挙句にベランダに出て鳥を捕まえ、隣人に対応する展開は初めてですよ。シュール全裸。
最近よくタイムラインにあたる先生の描いたこの作品の2人を見かけて、じわじわ気になってました。
あたる先生の作品は『あずき〜』も読んでて大好きで、そちらもこの作品も物作りに対するリスペクトをびしびし感じて好きです。
主役2人の雰囲気やバランスも好き。遊んでた攻めが可愛い受けにほんわかしたり自分を抑えたりするの、いいよね!
しかし本編はちょっと綺麗すぎたな〜という気持ち。全てが上手くいってて、最後の◯年後も上手くいってて、ちみかちゃんも上手くいってて、勿論幸せなのが一番だけどここまでうまくいかれるとなんだかなという…サクセスストーリーすぎた。
もっと触れられそうなのにさらっと撫でただけの要素もある気がして、1冊じゃこの作品には足りなかったのでは!いちゃこらしてる2人も沢山見たかった。登場人物が好きなだけに。バーのママに対して見せた口だけは達者な伊織ちゃんとか、そういう彼の航くんには見せない一面もまだまだ見たかったし。航くんの強かなところも見たかったし(ファッション業界で生き残ってるからにはいるだろう)足りないよ〜
この作品の、見せ場ですよ〜って気合い入ってキラキラしたセックスを見せられるのではなく、ぬるっと日常感溢れる感じで濡れ場になるのが好きです。あまり他の作品にない好きポイント。あとは98kgに強く反応してしまった。デカい攻めが好き。
前巻のレビューで「次巻は女装回か。正直一昔前のBL漫画っぽくてあんまり上がらない。」という何様レビューを書いてましたが(すみません)、ショー(?)それ自体は巻きで終わったのでまだよかった。
大学生にした方が一緒にいる展開は作れそうなのに、プロに持って行くんですね!となるとそろそろ完結かな。野球描写がびっくりするほど少なくて、描かないのか描けないのか、編集から減らせと言われてるのか。プロになるまでを描いて終わり?あるいはプロ入り失敗からの大学生編?1巻に比べると個人的にはだいぶ失速してきたものの、綺麗に着地して欲しいな。