推し作家さんである滝沢先生、作品のペースが早くてとても嬉しいです。
冒頭から攻めが受けを溺愛している様子がわかり、安心して読み進められました。
あらすじはみなさんが書いている通りなので割愛しますが、
今作の目玉はやっぱり攻め!!!
がっつり外堀を埋めてくれて、根回しも抜群に上手い。
先の先まで相手の手を読む観察眼、なにがなんでも目的を達成しようとする強い意志。
能力が秀ですぎて人間とは思えないくらいパーフェクトです!!
すべては受けを手に入れるため……。
尋常でない執着と努力で未来を見据えて動く攻めに感服です!!
最高の攻め様でした。
褒めすぎてしまったので、ひとつ作品のマイナスポイントを挙げるとすると、
滝沢先生の好きな点である「端的に物語る文章力」が今作では出過ぎてしまっていたところが残念でした。
ページや文字数の都合なのだと思いますが、世界観やキャラクターの描写がこれまでの作品に比べて少なく感じます。
攻め受けの描写は充分でしたが、脇役、特にライバルの王子や家族の描写がもう少し多いと、より物語にのめり込めたんじゃないかと思います。
萌2にした理由はここです。
総合すると、もっと読みたかった!という感想でした笑
火崎先生のファンタジー!読後感が良くて、大満足です。
ページ数はそんなに多くないと思いますが、背景やキャラが作り込まれており、最後の方での「実は……」なネタバラシも面白くて、ついつい2度読んでしまいました!
過去の出来事から、なにかを選択することに恐怖とトラウマを抱えてる受け。
国王で魔剣士であり、立場上、涙を見せることができない攻め。
そんな2人のお話です。
受けは、日本の田舎で暮らしていましたが、嵐による災害で村の人を守ろうとして守りきれずに転生します。
転生先は魔法の国で、偉大な魔法使いがたまたま受けを助けてくれました。膨大な魔力を持っていたことがわかった受けは、「魔法使いの弟」として過ごします。
しばらくすると、魔法使いのもとに国王が訪ねてきて、受けは国王の愛人のフリをして過ごすことになり……。
魔力を他人の体液から摂取するという設定と、攻めの国王が国一番の魔剣士であるということから、受けは攻めに体液を経由して魔力をそそぐことになります!
弱った攻めへと、受けが一生懸命に魔力をそそいであげる姿がいじらしい!
孤独からの依存と、恋愛が混同してるのでは?と思いましたが、そんなことはなくしっかりラブで安心しました。
また、今後この世界で受けが孤独になることはなさそうです!
攻めにとっては小舅のような存在がいていちゃいちゃするのも大変かもしれませんが(笑)それはそれとして仲良く楽しく暮らしてほしいです。
魔法使いの方のお話もスピンオフで読めるんでしょうか……大人で身を引いてばかりの人達のじれじれなお話が読めそうなので、楽しみにしています。
天然物のナルシストな受けの言動がとても好きでした!
自称「国一番の美青年」で、侍女たちからの意地悪にも「顔がいいから」などと言うのは気分がよくスッキリしました!笑
めでたしめでたし、の先が知りたい私としては、ほんの少しでいいから後日談がほしかったです。コミコミさんでは特典があるようですね……購入を検討します。
元オメガな攻めの執念が怖いほどで、両思いだからよかったものの、片思いだったら行きすぎたストーカーです。こわいこわい。執着攻めが大好きな私としては大歓迎ですが笑
オメガがアルファになって、アルファがオメガになるという 逆転ものは初めて読んだので、受け入れられるかな?と心配でしたが、さすがは滝沢先生。
見事なストーリーで、全然気にならないどころか、どちらの性も経験してるというのはすごくアドバンテージなのだと思いました。
受け攻めと、受けにかかわった善良な人たちも含め、みんなが幸せにしている姿がまたどこかで読めますように。