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萌×2作品

エキスパートレビューアー2024

女性1740さん

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ふたりのことをより知れた続編

1巻で運命的な出会いをマッチングアプリによってした千堂と和泉。会社ではライバルなので素直になれずにいたふたりが両想いになりました。
一緒に暮らすことはできないけれど、隣人として半同棲的な状況で仲良く過ごしているところから2巻ははじまります。

そこでやってくるのはちょっとしたライバルになる新入社員の佐原とコンプレックスの元である兄の颯人です。佐原の指導担当になったうえ、1位どころか2位の成績さえ奪われそうな和泉ががんばるあまりに調子が悪くなっていく中、颯人が訪ねてきます。
颯人は弟想いの優しい兄だし佐原もワンコ系でもただの後輩なので、特に争いがあったり傷つけあったりということはありません。ただ、和泉がひとりで抱え込んで苦しんでいく様子がとても辛そうでした。そして、兄が伝える和泉の心の棘は思ったよりも苦しいものでした。
颯人が天才で勉強も運動もなんでもできて、親が1位以外認めない毒親だったので、子どもの頃の和泉はほんとうにかわいそうでした。それでもなにかを恨んだり、誰かのせいにしたりしない和泉は良い子すぎて余計に切なさを感じました。こんな過去があったとは1巻では感じられませんでしたよね。

でも2巻でこのふたりが出てきたことによって、がんばるだけじゃダメ、1番じゃなきゃダメというコンプレックスを和泉は少しずつ克服していけるようになりました。それは千堂が和泉の心の棘をなんとかしようと支え、親から与えられなかった自己肯定感も千堂によってありのままの自分を受け入れられることによって高まったからだと思います。
「和泉に追われるのは俺だけがいい」と佐原にも颯人にも独占欲を示して、精一杯和泉のために行動する千堂が1巻よりもとても魅力的な攻めになっていました。

1巻はわりと王道のラブコメでしたが、2巻は思ったよりもシリアスでした。ふたりのことをもっと深く知れた続編になっていたので、ふたりのつづきを読めてよかったなと思いました。

最後に温泉に行きます。そのエッチもふたりの語り合いもとてもいいのでぜひお楽しみください。

やっと恋人になった感じ

「フェアプレイ・フェアラバー」の続編。
ただセックスがしたいだけの関係からはじまった諏訪と長峰。一応、前作で付き合うことになって終わったはずなんですが、その巻末の5ページで「フェアプレイ・フェアラバーズ」と題してプロローグが描かれています。「最初はよくてもだんだん幻滅して」と長峰が思う様子が今作の発端になっているようです。
コミックス発売前から続編が決定していたのでしょうか?あとシーモア限定で母親からの「史ちゃん」呼びの手紙などもあり、新刊を読んでその繋がりに萌えました!

続編は長峰がずっと疎外感を覚えながら成長してきた様子がじっくりと描かれています。自分はみんなと違う道をひとりでいる、自分がしたいことがわからない。でもゲイだと知ってひとりでいる意味を見つけた長峰。そんな長峰の側にやってきた諏訪に対して、特別な存在になっているのにどうしていけばいいのかわからないし、諏訪の気持ちも素直に信じられません。
ずっと拗らせてきた恋愛をしたことがないゲイなので、なかなか素直になれません。

夏休み中、ずっと一緒に過ごしてセックス三昧のふたり。そんな中、突然母親が訪ねてきます。
諏訪は母親と長峰がいることで、今まで疎遠だった母親といろいろ話すことが出来ます。そして諏訪が大事な存在になっていることと、きっと30歳になっても40歳になってもこのまま自分だけが長峰を思っていであろうことに不安を覚えます。

夏休みが終わり、周りは就職活動を始めます。将来のことを考え始めるふたり。いつまで一緒なのか、一緒にいる意味はあるのか。今までちゃんとした恋愛をしてこなかったし、ノンケとゲイであり性格も正反対なふたりは、すれ違ってしまいます。
付き合っていたはずなのに、なんだかセフレのままのように読者も感じてしまうように、ふたりも付き合うことがよくわかっていないようです。そんなふたりですが、長峰は母親と諏訪は元カノと話すことで自分の気持ちとどう行動すればいいのかが理解できるようになります。
結局、お互いに自分だけが必死だと思っていたけど、それはお互い様だったんです。照れながらもふたりは幸せになっていきます。
やっと本当に恋人同士になったふたりのハピエンになっています。今作は上下巻作品のように2巻を通して物語が終わった感じがします。ぜひ「フェアプレイ・フェアラバー」「フェアプレイ・フェアラバーズ」両方読んでお楽しみください。


前作の「フェアプレイ・フェアラバー」では描き下し漫画で10年後のふたりとイラストで30年後のふたりが描かれていましたが、今回もふたりの30年後が1ページの描き下し漫画で読めます。
ずっとふたりが仲良くしていく様子が見られるのは嬉しいですよね。
今作の続きである就職後のふたりもまた読めたらなと期待しています。

嘘からの再会ラブストーリー

彼女に騙されて仕事を辞めてお金も失った亮。連絡が取れなくなった彼女の家に行くと、待ち伏せしていたヤクザに彼女とグルだと疑われてしまいます。その時「俺の恋人」と嘘を吐いて助けてくれたのが、元同級生の夕星。その嘘のためにふたりはしばらく一緒に暮らすことに。
そんなふたりが過去の思い出を語り合ったり、一緒に過ごして優しさに触れたりするうちにどんどん仲良くなっていくお話です。

水曜日先生らしい受けの亮が明るく空回りしてかわいさ抜群で、攻めの夕星はクールかと思いきや照れ屋で赤面がかわいいキャラになっています。読んでいてすぐに夕星は中学の時から亮が好きだったんだろうな、だから逆に素っ気ない態度だったんだなとわかります。
クールな攻めがかわいい受けの絡みを塩対応しているフリしていながらも、実は受けが攻めをじゃれながら追いかけまわして惑わしている感じでした。とにかく亮のパーソナルゾーンが狭いんですよね、すぐ夕星に抱き付いちゃうんです。無自覚煽りされた夕星はずっとドキドキして、それがかわいくてかわいそうです。

亮は無邪気ですぐ人を信用して好きになっちゃうんでしょうね、そして素直なので夕星への恋心を抱くとすぐに「キスしていい?」とか言っちゃうし「好き」って伝えたくなっちゃいます。でも夕星はヤクザである自分と一緒に亮がいることをいいとは思っていないので、好きなのに、好きだからこそ拒絶します。それでも諦めきれない亮。かわいい亮だってやっぱり男!くじけません。そんなところがBLの良さだなって思いながら読みました。

もちろん最後はハピエンです。でもハピエンに向かうまでの最後の山場はネタバレなしでぜひ読んでください。ネタバレなしの方が楽しめると思います。

水曜日先生らしいかわいらしいラブコメにヤクザならではのシリアスな場面もあり、1冊でよくまとまっていたと思います。笑顔も赤面も泣き顔もホント上手に描きますよね。今作はふたりの思い出のキャラ・むじゅかわもかわいい!えっちもたくさんあり満足な1作でした。特に描き下ろしはめちゃくちゃよかったです!

王道の幼馴染両片想い

表紙とタイトルを見て、この作品もダーク系かと思いましたが、安心してください、これは違います。グロさも乱暴さもないので安心して多くの人が読める作品になっています。
黒いよだかと白いよだかとグロ系からほのぼの系まで書かれる黒井よだか先生はこの作品をグレー(グレイ?)よだかと言っていました。でも個人的にはこれは白いよだかだと感じました。
よだか先生らしい激しさはありますが、それは暴力的ではないし、誰がどう見ても幼馴染の両片想いのわちゃわちゃでしかないんですよ!ちょっと顔面キツメの男同士の拗らせでしかないんですよ!!
それがめちゃくちゃかわいいんですよね。白です。白いよだかですよ。

攻めの千鶴も受けの時生も相手に好きな人がいると思い込んでいながら、互いしか知らない純情さがたまりません。
王道の両片想いなので、ここで詳しくストーリーは書きません。
読みながら「そうだよね」「いやー、ここで素直にならなきゃ」「違うのになぁ」「やっぱそうきたか」と思う存分ツッコみながら楽しめる作品になっています。

かわいい勘違いのすれ違い

おんせん先生お得意のかっこいい攻めとちょっと野暮ったいけどかわいい受けによる両片想いの物語です。今作は大学で出会った人気者の足立と猫しか話し相手のいない賢太郎がメインカプになります。実はこのふたりはおんせん先生の「葵さんえっちしよ!」のマインカプと関わりがあったりします。(その様子は後半にちょっと楽しめます)
大学の授業でたまたま隣になった足立にシャーペンを貸してもらってから、賢太郎は足立と仲良くなり彼の優しさに惹かれ好きになります。でも口下手でなにを考えているのかわからないと言われてきた賢太郎は自分に自信がなく、足立の友だちとして恥ずかしくないようにがんばる様子がとてもいじらしくてかわいいです。

ある日、勇気を出して足立の参加する飲み会に一緒に行くことにします。はじめての飲み会での賢太郎の様子に献身的な足立に読者は萌えること間違いなし!互いに別の相手に嫉妬したり、突然キスしたり、だってどう見たって足立は好きって伝えてるんですよ。
二次会を断って、ふたりだけで部屋飲みをすることにします。その後、いい雰囲気になってセックスしちゃうんですが、賢太郎は自分にかわいいという足立を信用できなくて翌朝も足立の記憶がないと信じてなにもなかったふりをしてしまいます。足立も賢太郎の本当の気持ちを言葉にしてもらえないから、そのままなかったことにします。そしてその後もふたりは足立が酔っぱらうとエッチをする関係になります。

ふたりとも好きなのに素直に好きだと言えないうちにだんだん拗れていくし、友人関係も変わってちょっとした当て馬くんも出てくるし・・・という割と定番の勘違いしたすれ違いによる両片想いBLですが、受けの賢太郎のかわいい泣き顔や攻めの足立の執着、そしてかわいいミニキャラなどを楽しみながらモダモダきゅんきゅんがとてもかわいく描かれていきます。

賢太郎ががんばって足立に相応しくなろうと、ちゃんと伝えなきゃと思い勇気を出す様子などとてもよかったです。少しずつ変わっていく賢太郎を一緒に応援したくなる作品になっています。

上巻がダメでもぜひ下巻を!

お嬢の居場所を教えろとヤクザに監禁されて監視役の薫と共同生活をすることになったホストの虎太郎。上巻ではいきなりの暴力と無理やりなセックスが繰り返されていく中、虎太郎の能天気さとちょっとした笑いが描かれていました。そのため、上巻を読んでダメだと思った人もいるかもしれませんが、下巻は違います!
下巻は無理やりのセックスはありません。ちゃんと両想いセックスしかしていません。ふたりの人柄や過去、考えていることがだんだんと見えてきます。上巻を読んで幼い頃に出会ったことがあるのだろうとは思っていましたが、下巻で淡々と語られていくふたりの過去はとても切なくなりました。なにより薫の涙がとても美しかったです。

下巻では、ふたりの関係がマンションの水漏れ修理のために外出した日から変わっていきます。自分たちの過去が繋がったのに気づいた薫は、虎太郎を逃がそうとわざとマンションにひとりにします。でも虎太郎は脱走せずにいました。
互いに思いやって、逃げろ、逃げないと言い合いながらも結局はふたりで逃げます。組長たちに見つかり危機一髪になりますが、ふたりにはちゃんと助けてくれる仲間がいました。
そして告白してタイトルの「あの夜に道連れ」の逃避行!ここ一番テンション上がります!薫も虎太郎もどっちもかわいいし、どっちもかっこいいです!

ふたりは幼い頃の悲しい別れがあり、そしてヤクザとホストになったからこそ再会し、ずっと忘れられず大好きだった人と一緒にいられるようになりました。
きっとこれからはおバカで明るい虎太郎に振り回されながら、薫が笑える日が来るのでしょうね。

藤峰式先生らしい転生物

上巻ではふたりの現世での出会いから身体を売る関係、そして綾斗のおぼろげな記憶による前世などが語られています。そして下巻では奏側のすべての前世の記憶が描かれ、前世で殺した理由も現世の綾斗への本当の気持ちなどがわかります。

前世の自分も同じように助けてくれた記憶が断片的に戻ってきた綾斗は勇気をもって奏に告白しますが、奏には「何の話だか分かりません」と拒絶されます。
奏は前世も今世も綾斗を守りきれなかった自分が側にいるのはよくないと退寮してお見合いをすることに。
そんな奏の自暴自棄になっているのを何とかしたいと寮生と綾斗は奏を攫いに行き、ある言葉によって綾斗もすべてを思い出します。

たぶんこの辺りまではわりと転生物らしい物語になっていますが、やっぱり藤峰式先生です。ここからハッピーエンドになるまでの落とし方が違います!

奏パパも前世の記憶がありました!しかもパパ!そっちのパパかい!!!
奏パパと奏と綾斗の3人のシーンは藤峰式先生ならではのおもしろさでした。
ドライビングテクニックを披露する綾斗がイニシャルDっぽい顔になったり、バイト先の店長の恐怖顔が楳図かずお風だったり、執事長の適当っぽいひょうひょうさだったり、寮生みんなの「前世貴族なら納得」という受け入れ方なども楽しかったです。

受けが大好き過ぎて空回りして突き進む攻めに天真爛漫で勢いだけで攻めに向かっていく受け。今作も藤峰式先生らしい受けと攻めによる、かわいいおもしろいラブコメになっています。

「みだ猫」シリーズのスピンオフ

佑川急便でアルバイトをしている性格の悪いビッチキャラの佐久間のスピンオフ。腹違いの兄への想いと「僕だけを愛してくれる人」を求めて拗らせすぎて一夜限りの相手と過ごしています。

そんな中、セフレのひとりとトラブっている時にゆうバッグの穂刈に助けられます。穂刈は以前「みだ猫」のみんなで行った旅行で同室になり関係を持ったことがある生真面目なノンケ(でもミケちゃんにちょっと恋心あったのかな?)。からかっていた穂刈が実は暗闇が怖いと知り、かわいく思った佐久間はもう一度セックスをします。
面白味がなく時々正論で自分の心をザクザクと刺していく穂刈に、佐久間は期間限定で「お互い好きな相手ができるまで」のセフレになることを提案します。なぜか佐久間を拒絶できない穂刈。そしてそんな穂刈と一緒にいてドキドキしたり安心したりする佐久間。

セフレとして一緒に過ごしている間に話をして互いのことを知るようになり穂刈の優しさに触れ、好きになってしまった佐久間はセフレでいるのが辛くて関係を解消します。また報われない恋に落ちてしまったと悩む佐久間は、今までの性悪がいじらしくなっていてそこがまたかわいいんです!そういうキャラを描くのは嶋二先生お上手だと思います。これからどんどんかわいく一途キャラになっていくんでしょうね。

突然そっけなくなった佐久間が今まで以上に気になる穂刈は、天野に佐久間が泣いていたと聞き電話をかけます。
その時に天野が「かわいいと思い始めたらオワリだから沼だよ沼」って言ってたんですが、めっちゃ心理!!

最後に佐久間がきちんと愛されるために愛するように自分から告白したのもよかったです。あまり表情が豊かではない穂刈ですが、佐久間に対してだんだん笑顔や独占欲を見せるようになり、これは溺愛スパダリになる予感しかないです。

佐久間、愛を見つけられてよかったね!お幸せに!

当て馬が女子です

1巻では運命の出会いをしながらもΩ嫌いのαの犬飼先輩を好きになってしまった暮田は、Ωだということを内緒にしていたけれどバレてふたりは離れ離れに。
2巻では性別移行手術によってβになった暮田に再会した犬飼が番になろうと告白。犬飼が好きなのでβになったと言い出せないまま付き合いますが、最後にはβになったことを伝えます。
そして3巻。初めてヒートになった暮田の友だちの及川を襲いそうになる犬飼は、「もうこれ以上暮田を悲しませたくない」と自分の太ももをカッターで切りつけることによって正気を保とうとします。そして暮田に助けを求めます。

ふたりの関係を次の運命の相手ではと疑心を抱いていた暮田ですが、及川を助けたいとふたりの元へ走ります。
そこで暮田は犬飼から「バース性は関係なく好きなのは暮田」と告白されてまた付き合い始めます。
でもここでハッピーエンドではありません。次は犬飼の嫉妬のターンになります。

暮田のクラスメイトのオメガの女子の小崎さんが当て馬として登場!小崎さん、残念ながら2巻の当て馬の及川くんとは違い、女子としてもΩとしても嫌な感じになっています。(特に絡みはありませんが、当て馬が女子なのが苦手な人はご注意ください。)
暮田の無自覚に優しくしてモテちゃってるし、犬飼はβの暮田にはΩの女子とは結婚して子どもが持てると不安になります。小崎さんが現れてからふたりが過ごす時間が少なくなり、すれ違いも起きますが、暮田がちゃんと小崎さんにも犬飼にも自分の気持ちをきちんと伝えます。
ずっと考えすぎて悪い方向へいってしまった感じがあるふたりでしたが、最後は暮田が決めたことがとてもよかったです。
「秘匿のΩは運命を逃す」というタイトルでしたが、身体はΩに戻らないβだけれどもちゃんと自分自身で運命を掴みに行っている感じがしました。
この先もαとβであるふたりには困難が待ち受けているかもしれませんが、ずっと幸せに暮らしてほしいなと思う終わり方でした。


この作品は出版社側で当初電子配信のみの予定だったのか、単話⇒合冊版⇒完全本と電子で発売後に同時期に単行本1巻から3巻が発売されました。
電子で1巻の完全本が出たので買っていたのに単行本?どういうこと?という戸惑いがあり、2巻以降の購入時にとても不安でした。
結果、完全本1巻⇒単行本2巻3巻で問題なかったです。

さらにラブラブに!

前巻では会社の同僚でルームシェア歴10年の親友だったふたり、攻めの仁と受けの秋貴が恋人同士になりました。
今巻では恋人となって同居から同棲になりさらにラブラブになって半年後、秋貴が1か月間福岡へ出張に行くことになります。しかも残される仁も人手不足で出張1か月前から多忙を極めます。

出会ってから初めて離れて暮らすふたりは、初日から会いたい気持ちが溢れています。そんな中、秋貴は道に迷った時に偶然出会った仁の弟の海に助けてもらいます。秋貴と仲良くなって一緒にご飯を食べる海を羨ましく思いながら、必死に仕事をして福岡まで週末に会いに行くことにします。
この行動力!いいですよね。もう愛しちゃってるし愛されちゃってる!空港での秋貴の嬉しそうな赤面がとてもいいです。
今回は1話からたくさんセッセしています。出張先での久しぶりの再会後のセッセよいですね。Mっぽい秋貴めちゃくちゃかわいかったです!

そして弟の海へのカミングアウト。海がいい子で「兄が増えたみたいで嬉しい」「仁をよろしくお願いします」と言ったり、疑問もなく受け入れてくれたりととてもスムーズでした。
その後また秋貴が出張先から帰宅後に同僚の宇佐田さんへも付き合っていることを報告します。彼女もめちゃくちゃいい子なんですよね。「今までふたりに失礼なこと言ってないか」なんてすぐ思うなんて!
仁も秋貴もいい人だからきっと周りにもいい人がいるんでしょうね。

コミックス描き下ろしでは仁が転職活動をはじめます。今回の仕事の忙しさで互いの時間が足りないと思ったからの行動。ふたり一緒の仕事場だからいい場合とそうじゃない場合のメリットデメリットを考えて、ずっとふたりで一緒に食べて楽しんで暮らしていくため。未来に繋がる終わり方になっています。
ぜひこの続きももっともっと読みたいと望んでいます。


今巻では秋貴が髪の毛を少し切ったので前巻よりも目元がよく見えます。クールなメカクレっぽさがなくなり、表情も豊かになり積極的にもなってかわいらしさもパワーアップしています。秋貴が幸せそうで自信を持てるようになってきた様子がわかって、仁に愛されてよかったなと感じられる1冊になりました。個人的にはそこが一番今回よかったなと思いました。