上下巻という大ボリュームだと山あり谷あり、切ないことも嫌なこともたくさん起こるストーリーを想定してどきどきソワソワしながら読み始めるのが常なのですが、今作は二人がお試しのお付き合いから始まり、ちゃんとした恋人になるまで、そして恋人になってから何年後というのを描くという、とにかくロングスパンで2人のことを見守ることができるというひたすら幸せで贅沢な作品でした。
めちゃくちゃ頑張るわんこ系年下攻めの涼くんの成長も、そんな涼くんに年上として友達として接していたのがいつの間にか絆されどんどん色気も可愛さもでるようになった幹太さんの変化も、本当に2人の人生に寄り添うような、それでいてきゅんも可愛いもつまったお話が新鮮で大満足です!
下巻、本当に涼くんの成長速度に何度頭抱えたことか…恐ろしい子です…
普通の世界でちょっとだけ変わった身体能力をもつ人達のお話。人と人の赤い糸が見える能力の持ち主と他人の心の声が聴こえてしまう能力の持ち主。お互いの能力でそれぞれ相手が自分の運命だと出会った時から分かってしまい、意識せざるを得ない状況で始まった物語が新鮮で可愛かったです。
最初はこんな相手が!?とかこの人がいれば楽に生きていける!とか自分だけの気持ちだったのが、相手に惹かれるようになるにつれ、自分にとって都合がいいから好きなのか、運命の相手だから好きなのかと気持ちの変化に葛藤する様、そして運命の相手だからこそ本当のことを相手に言えずすれ違ってしまうもどかしさがとても良かったです!!
運命の赤い糸が糸ではなくリボンのようなゴン太だったの、運命力の強さとか独占欲の強さからなのかなぁと思うとニヤケが止まりません。あちこちに描かれていた赤い糸の描写がとても良かったです!
長年の片想い拗らせ執着系攻め×無自覚な受けのDK幼なじみBLです!
DKらしい恋愛に勢いがあると同時にノリが良すぎるがあまりちょっとたどたどしさがあるところも幼なじみらなではの無意識に距離感がバグってたり、好きの種類で悩んじゃうところも本当に全部盛りで大変よかったです。
なんでもアミダで決めようとしちゃうところとか、内緒話をノートに書くところとか、そういう何気ない描写が刺さりまくりでした。
あと我慢慣れしすぎてる攻めに正面から啖呵切れる受け良すぎます。
描きおろしの3年後のビジュが揃いも揃ってあまりにもよくて、こんなの続編ないなんて嫌です…あと絶対匂わせとしか思えない友人たちのスピンオフも全力待機です!!!
人を寄せ付けない雰囲気のサブ×ドムに見られない可愛すぎるドムのドムサブのお話。
とにかく可愛いドムこと飛羽の挙動表情が終始可愛くて癒されます。
そして何よりコワモテのサブが攻めで可愛いくて小さいドムが受けという受け側に主導権があるえちというギャップがたまらなくグッときました。
気持ちの変化とかはちゃんと自分と信頼関係を築いてプレイしようとしてくれるというドムサブの本能的なものによるのかなといわゆるバース系のストーリーではあるのですが、キャラ設定も絵柄も大変よいのでそのくらいシンプルな方が入りやすくてよかったです!
可愛い系ドムサブ求めてる方はぜひ!!
シーズン1完結おめでとうございます!!
ここまで一気に読むことができて本当に幸せです!!
本当に1巻と2人とも同一人物とは思えないくらいいい意味で変化した作品だと思います。
自分の性癖や家庭環境に囚われてしまった負の感情をゆうくんにぶつけてしまった高間多さんと無理やり襲われたゆうくんという超マイナスから始まった2人がこんなに幸せそうな顔をする日が来るなんて…
デート中はもちろん普段の会話やえち中、過激なえち中でさえも本当に幸せそうな表情をするんです。二人の間に愛があることは誰が見ても納得がいくくらい幸せそう。色んな葛藤を乗り越え、ようやくたどり着いた相手を喜ばせたい幸せにしたいという気持ちをお互いに持ってるから、ちょっと考えすぎてめんどくさくなったりもするけど思いやりのある恋人なんだなぁとしみじみ実感しました。
末永く幸せでいて欲しい2人です。
そして早くも今年の10月には新章が読めるという!!大変贅沢ですね、、、きっとまだ宙ぶらりんになっている高間多さんの家庭の話が出てきたりして一悶着あるのだろうとは思いますがきっとこの2人なら乗り越えられるだろうと思います。続き、楽しみです!!
2巻も最高でした。
ゴリゴリに続編を進めてくれた担当編集様には感謝の気持ちが止まりません。
晴れて恋人になったものの番にはなっていない2人。
いまだ読者もまだよくわかっていない特異性アルファというのがとてもカギになってくる展開でした。
元々我慢強くて切なそうだったり体調悪そうにしている受けが大変好みなのですが、今回こちらの作品で特異性アルファだからこそ独占欲が強くオメガにそばにいてほしい晃太がその気持ちの全部や不調を龍之介に訴えることができず一人で苦しんでいる描写を見て、受けのために我慢できちゃう攻めというのもたまらないな、と新しい扉を開かれた気分でした。
意外にも早く番になりたい龍之介と番になるのが怖い晃太。とんでもない展開で終わってしまった2巻、本当に早く続きが読みたくてたまりません!!(晃太が必死に番を拒否するあまり龍之介を傷つけているのに気が付かないのめちゃくちゃもどかしく悔しいです!!!)
まっすぐすぎるアプローチをする花柳くんもそれに惹かれ好きになってしまったが故に大事にしたいと我慢する柴野くんも大変可愛くて癒されました。その可愛い2人にほわほわな絵柄もぴったりです。
最初もしかしてあざとい策士なのでは…?と疑うくらい可愛い花柳くんが最初から最後までずっとピュアかわで一生懸命なのがとても推せました。一生懸命な受けちゃん大好きです。
ドムサブというとSMとも似たものがあるので少し強めだったりぴりっとした雰囲気なイメージですが、今作はどちらかというとほわほわで可愛らしいお話なのでドムサブ初心者さんも読みやすいかと思います!
未練たらたらの別れを選んだ上巻からの続き…進藤くんの支社への転勤があり物理的な距離もあいてしまって3年が経ってからの物語でした。
3年あえて時間を経過させてくれたのがとてもよかったな、と。
仕事面では硬さがありプライベートではピュアな進藤くんが時を経たなりの柔らかさや落ち着きを手に入れつつ浮ケ谷さんに対する素直な喜び方や思いはそのままという変化や成長もよかったですし、かたくなだった浮ケ谷さんが距離と時間を置いてもやはりまだ好きだと受け入れざるを得ない状況にもなったのではないかとも思います。
下巻早々に恋人になった2人がそれからも考えすぎたりすれ違ったりともどかしくめんどくさい2人なのですが、そのめんどくさささえも愛おしい2人でした。恋人に浮かれる浮ケ谷さん大変可愛かった…!!
色々とすったもんだあるので上下巻あっという間に読んじゃいました!浮ケ谷さんの過去、もっと深堀してまたぶつかったり気持ち再確認する2人がもっと読みたいです!