しぐれ西瓜さんのマイページ

レビューした作品

アドバンスドレビューアー

女性しぐれ西瓜さん

レビュー数59

ポイント数353

今年度39位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

顔の圧が凄い!

岡本先生の今回の作品は、今までよりコミカルで読んでいてとても楽しかったです。そして、受けのユキヤの顔の表情がコロコロ変わるし、怒った時の顔の表情がとにかく笑ってしまいます。顔の圧が凄いんです!
身長が小さいことにコンプレックスを感じているユキヤ。しかし、そんなユキヤですが、人から見つめられると興奮する性癖が。そして、その性癖とマッチした仕事、ショークラブでダンサーをしています。そこに、中学の時の同級生、チカがガードマンとして入って来ます。元カレだったチカの視線にすぐさまゾクッとします。そして、チカはとても高身長のマッチョな体になっていたのです。

チカは典型的な執着攻めなんですが、二人の最初の出会いが中学時代ということで、どうしても、中学の時の初々しいイメージと、現在のギャップや、チカの会話能力がちょっと低かったり、ユキヤはユキヤで自分の性癖を知れば、チカは引くだろうとか、チカとエッチな事をしても、それは見つめられると興奮する自分の性癖のせいだとか、、なかなかチカに関しては気持ちを拗らせているんです。
でも、そんな仲でも、岡本先生の濃厚なエチシーンはとても楽しめますし、低身長で筋肉質のユキヤの身体も良く表現されていました。
クラブの同僚、シュウ君とレイ君は二人の良いサポーターになってくれています。そしてこの二人もお顔がとてもイケメンなんですよ。
チカは最初はジットリとした目でユキヤを見つめているどちらかと言うと無表情な攻めだったのですが、ラストに向かうにつれて、優しい顔や、我慢して苦しい顔、幸せそうな顔、色々な表情を見せてくれるようになり、受けも攻めも表情の描き方がとても楽しめる本でした。

恋人、家族の愛、そして友情

仁嶋先生のお話は人間関係がどの作品もとても素敵なんですが、今回のお話はその人間ドラマの部分が少し重ためのお話でした。
ずっと何かの秘密を抱えた青年渚が、最後にはきちんと自分が抱えていた秘密を千波に伝えます。この部分が明らかになる事で、心がとても救われるので、重いお話でもとても充実した気分で読み終わります。
二人の関係は謎を抱えたまま、ゆっくりと友人から恋人に進んで行くのです。ゲイであることをクローゼットにしている渚。そして、オープンにしている千波。ゲイであることを千波の祖母は受け入れてくれていると聞くと、なんだか嬉しい顔をする渚。
ネタバレしてしまうと、この渚の言いたいけど、言えないでいる秘密は面白く無くなってしまいそうなので、ここでは伏せておきます。
二人を取り巻く友人達が、良い感じなのです。一度は心無い噂話で盛り上がってしまうのですが、その後、ちゃんと良くなかったと反省したり、フォロー入れてくれたり。千波も渚も良い友人達が側にいるんです。
ラストまで読むと、「どちら様が、愛を告ぐ」の意味が分かり、ちょっと感傷的な気持ちになりました。
しかし、ずっと足踏みしたままだったカフェが前向きに動き出したのをみて救われました。

ここからは読んでから少し思った気持ちを書きます。

千波とお祖母さんの関係は、なんだか身につまされる気がしました。上手くいってる様に見えても、案外家族の関係は表面上の我慢で成り立っていそうで。その関係は本当に心からお互いを理解していたのか?認知症になっても未だに娘を心配している祖母の気持ちを理解出来ない悔しさだったり。ラストも結局は千波が祖母の気が済む様に話を合わせてあげて自分もお祖母さんも心の着地点を見出していましたが、本当ならもっと早く、認知症にならないうちに解決させてあげたかった問題ですよね。でも、心に折り合いを付ける事も、これからを生きて行く人には必要な事なんだろうなぁと。
その心に折り合いを付けさせてくれたのが、千波にとっては渚の存在だったんでしょうね。これは家族以外の渚だから出来たことだったんじゃないかな?と、思いました。
とても繊細で、完全には解決出来ない心まで表現しようとした仁嶋先生の人間ドラマの描き方はとても素敵だと思いました。

「運命の番」という言葉との戦い。二人の将来は?

メンバー全員がサラブレッドαのアイドルグループのメンバースヨン(本当はΩ)と、苦労の末に新人アイドルグループでデビューしたエリと言う組み合わせ。星名あんじ先生のアイドル作画がとても美しいです。
たまたまダンスセッションの仕事が2人に入って、早い段階で、スヨンが発情してしまい、スヨンの事情を知らなかったエリはうなじを噛んでしまいます。番になるのが早い!!と、冒頭ちょっと展開についていけない所でした。
しかし、ダンス企画が終わるまでと言う期間限定で番の関係は秘密裏に継続することに。
トップアイドルが脱法抑制剤でホルモン抑えてαのふり出来るの?とか、展開は色々都合良かったりするんですが、
それでも、周りが特に優れたαの中で、Ωでもアイドルで輝き続けようとして仕事に全てをかけていたスヨンが、αだけど泥臭く下積み生活からデビューにこぎつけたエリが珍しく、そして、誠実だったり、真面目だったりに惹かれていくのがスヨンの気持ちが凄く分かるなぁと。読んでいる私もエリの真面目さに好感持てて、最初うなじを噛んだ時は、この人なに?って思っていましたが、読み進むに連れてエリの事がどんどん好きになりました。
エリの両親は二人ともΩで、Ωの社会的に不利な立場とか、スヨンの立場にエリは寄り添う事が出来たんでしょうね。そして、後半エリが髪を金髪に染めるんですが、そうすると今までよりカッコ良さに磨きがかかります。

そして、スヨンは「運命の番」はあくまでビジネス価値を上げる言葉くらいにしか思っていなかったのに、ラストにはその言葉を使って曲を作った父親のその時の情熱が理解出来たんです。エリと知り合ったことで、スヨンの人間的な感情が豊かになっていったのがよく分かりました。
このお話全体で、Ωであるスヨンの方が家柄や事務所の力が強く、エリよりもずっと有利な立場なんです。それでも、発情を抑制出来なくなり、二人は困難な状況に陥るんですが、芸能界を知り尽くしているスヨンの活躍でダンスセッションは逆転大成功に導きます。この時のエリも困難な状況なのに普段の誠実さから周囲が二人を応援してくれていたのが読んでいて嬉しかった。「運命の番」と言う言葉は信じていないけど、それに近い情熱的な愛情を理解出来たスヨンの気づきはとてもキラキラしていました。

嘘に塗り固められたアイドルではあるけれど、
ラストにスヨンが芸能界での夢を語ります。
どんな夢なのかはここでは語りませんが、
オメガバースの物語の中でΩが幸せになる為には?そういう問いを突きつけられた気がします。
時間はかかっても、これからの二人の夢はとても前向きなものだったのが清々しい終わり方でした。

謎解きと、事件の解決編

村から出て慶臣は紀人と、三輪は慎二と過ごしています。
慶臣はあまり紀人と関わりたく無いと思いながらも、儀式とは違った紀人と体を重ねる事に今までに無い感情が生まれてきます。紀人もなんだかんだと人たらしだからでしょうね。
そして、一巻ではあまり分かりませんでしたが、三輪はとても感情豊かで、今まで出来なかった体験な目を輝かせて生活しています。
慶臣と三輪の両親の秘密が語られるのですが、もう、村のしきたりとかと言うよりも、主犯の人物が個人的に双子を洗脳してるんじゃないか!と、犯人に腹がたちました。
結局、村の為に二人の儀式は必要だったの?とか。(現代社会ではリスクが高過ぎる)三輪の力ってなんだったの?とか、色々疑問な所もありますが、続編の話も出ているので、慎二と三輪の話はまだこれから…と言う感じなんでしょうかね。二人が恋人にはならなくても、慎二と三輪が仲良し兄弟の様に過ごしていたのは、見ていて微笑ましかったです。
慶臣は紀人と結ばれてから顔がとても穏やかになって優しくなったのが良かった。危険な目に遭いながら、一番逢いたい人の顔を思い浮かべるって、もうそれは愛ですよね。
上下巻通してらサスペンスドラマを見終えた様な満足感がありました。

気持ち悪い因習と、飄々とした主人公

双子の兄弟が、不気味な因襲が残る村へ殺人事件の捜査に行くお話しです。
読み始めて気づいたのですが、警察官の紀人と、その弟慎二は民俗学者。この警察と民俗学者の兄弟って、某ミステリーシリーズの設定のオマージュなのかな?と、思いながら読みました。あのシリーズは民俗学者の弟が探偵役ですが、この作品は兄で警察官の紀人が積極的に動き回る役割です。
慎二はさながら探偵の相棒といったところでしょうか。
村の人は現代人なのに、村の儀式に関しては道徳的な意識が欠落していて、とても気持ち悪い村でした。そんな、村人に対して、紀人は飄々と村人の中に入っていき、真実を突き止めようとする所が、とても面白かったし、どんどん引き込まれました。
そして、ずっと監禁されている村人、三輪と少しずつ仲良くなっていく慎二。
二人の性格は全く違うのに、それが上手いこと適材適所というか、もう一方の双子に絡んでいきます。
双子が双子を救い出す物語は成功するのでしょうか?そして、三輪の力って何?村に執着する慶臣の理由は?
一巻では、村の中から逃げ出す双子達。とても気になるので直ぐに二巻も読みたくなります。

気持ちは分かるけど苦しい

バンドマンのお話でしたが、チャラくもないし、苦しいながらも、音楽で繋がっている二人の話です。

サノ先生の絵の雰囲気と内容はとてもマッチしています。表紙の藍の手が傷ついているのが気になっていましたが、読んでみると、予想以上に苦しい経験から出来ている傷でした。
トラウマから抜け出せなくて、辛くて苦しくて、それでも音楽だけは手放せないし、好きな人を手離したくない。そういう切ない気持ちが溢れているお話でした。
恵介の独占欲はとても深いけど、恋人でもなく、名前の無い藍との関係性。そこにあるのはただ音楽を作り出す事。気持ちとしてはとても崇高で尊い感じがしますし、サノ先生のお顔の描き方がとても気持ちが伝わってきます。
ただ、それだけ唯一二人が大切に育んでいる音楽が、言葉で語られるだけで、実際の音楽を演奏するシーンなどがなかったのが、何となくふわふわとした着地点になってしまって、二人の関係がこれで正解なの?という疑問が最後まで残ってしまい消化不良でした。

はじめの恋 コミック

西本ろう 

愛する気持ちを知っていく過程が丁寧

おじさんと大学生の恋が、とてもピュアに描かれている素敵なお話でした。実は西本先生初めて読みます。表紙に惹かれました。
はじめの恋というタイトルながらも、恋も愛も実感したことの無いはじめが恋に落ちて行く過程だけじゃなくて、叶わぬ恋ばかりしかしていなかった香坂くんがはじめと一緒に過ごすことで、温かい気持ちや、幸せな気持ちに目覚めて行くのが、とっても萌えがありました。それに香坂くんは、無自覚なセクシーさがたまりませんでした。
そして、脇役で出てくる、タピオカ屋の店長や、動物病院の院長、元ヤクザの頭などみんな好感が持てて、一人一人がみんな色々な角度で好感持てる人達。そして、何より出てくるネコちゃんがとっても可愛くて。そういう様々な要素が、ヤクザに失望していたはじめの心を温かいものにしていくのが、とても良かったし。そういうはじめに恋心をどんどん感じていく香坂くんが可愛くて美人で。でも、香坂くんをはじめは美人とか、美しくしていて欲しい等とは思わずに、メガネ姿のままで良いって言ってあげるのが、はじめは優しいなぁと。
「幸せ」
という言葉とは縁のなかったはじめが、穏やかな同居生活で「幸せ」な顔を向けてくる彼にトキメク所は、本当にピュアな恋心を感じました。
そして、はじめはヤクザを辞めた時には分からなかった、愛する人の為に行動する気持ちを理解しました。孤独なヤクザが人間らしい感情を知って、人の為に生きる気持ちを理解したのが、とても嬉しくてほっこりした気持ちで、読み終わりました。とても好きな作品に出会いました。

恋も仕事も試練がいっぱい

このシリーズ、いつも読み終わる頃には有生も慶次もやっぱり憎めない!可愛い!という気持ちで読む終えるんですが、それなのに、また新しい本がでて読み始まると、ちょっと何やってるの?
という気持ちになります。
今回は慶次が初デート失敗からの、有生の提案でお伊勢参りに出かける話しです。お伊勢参りで二人は神様の声を聞くことが出来て、願いは試練を乗り越えれば叶うと。
慶次も子狸も今回とても成長するんですよね。子狸がもうとても可愛いし、目に見えて成長しているのが、読んでいて本当に嬉しいです。
そして慶次も、、家族を大切にしていながらも実家を離れる事に。もう、その過程が有生との関係や討魔師の仕事の事や、冒頭の初デート失敗からの様々な試練にポジティブに挑んで行く様子は、鬱陶しいけど、頼もしい。みたいな気持ちで読んでいて楽しかったです。
有生は、、色々めんどくさがりだけど、それでも有生の一番に大切なことって慶次の事しかないんだなぁと。慶次に対する執着があからさまになって。仕事はともかく、慶次の事に関しては真面目に考えてる事が分かったのが、有生の漢気を感じました。
有生の願いがラストに明らかになるんですが、もう、本当にラブラブをありがとうございました。とおもいました。有生可愛いです。
二人の恋人としての成熟と、討魔師としてのこれからがとても楽しみになる巻でした。

ようやく、期待していた言葉を聞けました。

今回も、読み応えありました。
節分の鬼ごっこの行事で慶次が子狸以外の眷属にも働きかけて、色々画策する所は、負けず嫌いの熱血漢の慶次らしい所もあり、それだけでなく自分一人でなんとかしようと空回りしていた人間が周りを巻き込んで行動を起こす所が随分成長したなぁと。
そして、ちょっとはこの節分を期に周りも慶次を認め始めたし、慶次も自信がでてきたみたいで、子供の成長を見守る親みたいな気持ちで読んでいました。
しかし、今回のメインの話。有生の義母の由奈
の話は、有生の家系は一体どんな恋愛観なんだ?と、悪いものが憑いていたとはいえ、義母としてずっと有生の母屋にあんな感じの女性がいる事になるとは、、由奈に罪はないのかもしれないけど、ちょっと不快になる女性でしたね、、多分正気を取り戻しても好きになれそうにない女性でした。
それでも、有生が今回由奈の前で、慶次の事が好きだ!と演技で言わなきゃならないのに、上手く言えずにその場から逃げるって。有生の弱みというか、可愛い人なんだなぁと。慶次に対して術が効かないというのも、結局は初恋の人だったから無意識に術をかけられていなかったのは、、もう、今回は有生の恋愛初心者の様な態度にやられっぱなしでした。
ようやく、お互いが好き同士だと分かった有生と慶次。ずっと聞きたかった言葉を言ってくれてありがとう。と思いながら読み終えました。

子狸が可愛い!討魔師の仕事が面白い。

高校を卒業していよいよ討魔師として本格的に仕事を始めた慶次のお話でした。
慶次の性格が結構鬱陶しいというか、、ちょっと依頼者に甘える様に頼られると、安請け合いしちゃうとか、ちょっと考えればこれはまずいんじゃないか?って事までやって。結果的には、反省しているから、ギリギリ許せるんですが。ちょっと頭が悪い所もあるのかなぁと。
でも、それで前作ではほとんど活躍出来なかった子狸が、今回は思いがけずに力を発揮した場面はお、お、と驚きながら読みました。そして、子狸の事とても好きになって、段々と慶次とも絆が出来たことが嬉しかった。まだまだ慶次も子狸も成長途中なんだなぁと実感する巻でした。
そして、悪霊を祓うだけでなく、妖魔を操ろうとする厄介な人間の登場。
結果的には、雨降って地固まるという感じで、危険が及んでようやくお互いに愛してる事に気づいたのは良かったけど、まーだ「お前なんか好きじゃねーし」って言ってましたね。全くこのふたりは!!ってそれでも楽しいから続きが気になります。
子狸だけは二人の気持ちをちゃんと分かってハッキリとラブラブです!って言ってるのが可愛くて面白かった。
そして、どんどん二人のえっちは濃厚になってきて、そういうシーンもとても楽しめました。