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まだ始まりそうで始まっていない恋の行方が気になりすぎます

続きを今か今かと待っている作品のひとつに、ウノハナ先生のこちら『野良猫にチート』があります。
久々に読み返していたらやはり面白くて…この後の展開、一体どうなるのでしょうか。

まずストーリーのメインに、過去の出来事の謎解きがあります。過去の八一に起こった事件の謎は明かされるのか?八一は無事に復讐を遂げることができるのか?そして八一の特殊能力はどういった理由で発現したのか?
そのあたりはぜひともこれから読みたいところです。

また、その謎解きと同じくらい気になるのが二人の恋路の行方です。
現在「友達をほっとけない振り」をやめたばかりの央甫。でも八一を思うあまり、攻めるに攻めきれない優しさが垣間見えるのがまた良いです…。いや、いつかは思うがままに攻めて欲しいのですが。

そして八一には八一でどうやら央甫への思惑が無いわけでもない様子。
そんな八一の心情が明らかになる瞬間なんて面白くならないわけがないので、それはもう心待ちにしているわけです。

というわけでいつまででも続編を期待してお待ちしております!

細やかな心理描写かつ説明的すぎない絶妙なバランスで作品として大好きです

前作『今日も憑いてます』で魚井ずみ先生を知り、その丁寧かつ説得力のある心情の描写、緩急豊かなストーリーに心から感銘を受けて今作も読むに至りました。

前作のスピンオフでもある今作『恋と呼ぶには苦くて甘い』こちらも素晴らしく心に残る一作となりました。
魚井先生の二作品に通じるのは、他者との関わり合いを通し、主人公が自らの障壁に対峙する勇気を持つに至る点、かと思います。
人間の成長が、変化が、心を穿つような真摯さで描かれているのです。

一人ではなかなか変えられない、一人ではどうにも解きほぐせない、そんな捻れて絡まった葛藤を、彼らはどうやって見つめ受け入れていくのか。
その過程はきっと楽ではないかもしれないし、大事な誰かを傷つけてしまうことにもなるかもしれない。
一筋縄ではいかない人生。そんな酸いも甘いもあり過ぎる人生の物語を、丁寧でありながらも説明的になりすぎることのない、絶妙なテンポの良さとバランスで楽しむことができる作品でした。

今後も魚井先生の作品を心から楽しみにしています。

こうして少年は自らの手で掴み取りに行く 感動の物語でした

魚井ずみ先生の『今日も憑いてます』最近読んだ中で一番面白かった作品です。
何よりも、ストーリーの完成度がめちゃくちゃ高いです。

一人の高校生のコンプレックスに苛まれるさま、そしてある出会いがきっかけとなり、その劣等感に向き合い受け入れ昇華するまでが描かれています。
この内容ならば10巻分くらいあっても良いくらいなのに、それを一冊で過不足なく描き切るという。なんと満足度の高い一冊なのでしょう。

主人公である泰晴くんの心情がとても細やかに描かれており、それによって物語は生き生きとした説得力を伴って展開していきます。
彼の激情が遂に爆発するシーンなど涙なしでは読めませんでした。なんでいつもそうなんだ、なんで俺じゃないんだ、と。

しかし最終的に彼はその「どうせ」や「やっても無理」といったこれまでの負のループから抜け出し、自分の求めるものを掴みに自分の足で歩き出すんですよ…。
これがまたもう……号泣でした……。

人間の出会いと、それによって成長していくさまを描いた素晴らしい作品です。
合間に顔を出す軽やかなコメディシーンも抜群。
本当に読むことができて良かったです。

相手を意識しすぎて赤面してるのが本当に可愛いです

いやー可愛かったです。
二人して相手が自分のことを好きなんじゃないか……と気にして赤面してるとか、もう。可愛すぎました。

両片想いともまたちょっと違う、「あいつは自分に気があるんじゃないか…?」と悶々としている時間。
お互いがお互いを意識しつつ、でもこれは恋じゃない、恋のはずがない…と自分に言い聞かせているのがまた良いです。

そんな揺れに揺れる気持ちとは裏腹に、なぜかご都合展開が多発するシーンは笑いました。いやなんでだよ。

保健室、図書館、修学旅行……と、これでもかとザ・学生ものの醍醐味!のシチュエーションが散りばめられているのも良かったです。
いつどんなときに読んでも絶対に楽しめること間違いなし。
個人的には、仕事後の疲労した体と心にエナジーをチャージしたいときに読みたい一冊です。

表紙もタイトルもインパクトがありますが一番凄いのはストーリーでした

『ロックンロール』上下巻をまず読み、なんだこの作家さんは!?mememe先生とは??一体なんなんだ!!?とすぐさまこちら『太郎 DON’T ESCAPE!』を手に取るに至りました。
発売時期としてはこちらの作品の方が先だったとのこと。

まずタイトルと表紙のインパクトよ。そしてこのタイトルと表紙の強いオーラに負けず劣らずのインパクトありすぎるストーリーに、あっという間に虜になりました。

普段はあまり受けのキャラクターが可愛らしすぎるような作品は多くは読まないのですが、この作品はそんな人の好みなどまったく意に介さず、すべてを勢いとパワーと着ぐるみで薙ぎ倒してきます。
好みがどうとか言う前に、まずは読んだ方がいい、『太郎 DON’T ESCAPE!』を。
そして新たな世界の扉を開いてみるがいい(と、自分自身に言っています)。

何よりもストーリー展開が面白すぎます。
凄い展開だし冷静に考えると怖すぎる、なのになぜか納得しちゃうし応援しちゃう、そんな恐ろしい説得力で着ぐるみとの出会いを描き切る今作。

今後もmememe先生から目が離せません。

これぞ令和に読みたい漫画だと感じます 最高

扉絵のオシャレすぎる立ち姿の二人にまず心惹かれ、#00 オープニングで自転車二人乗りのエモさに心を撃ち抜かれ、#01の台詞回しで完全に確信しました。
この作品はもう、絶対に大好きだ、と。

生き生きとした動きのある絵と表情、そこにのせられたテンポの良い台詞の数々。
まず漫画としてとにかく面白く、ページをめくる手が止まりません。
そしてストーリーはとにかくエモい。柔らかで暖かで眩しくて爽やかで、空気感が絶妙です。
佐山が部屋にいるとき、スマホを見ているのではなくかなりの確率で週刊少年マンガを読んでいる、という点がかなりエモ度を加速させている気がします。
佐山の流し目は罪深い。

そんな眩しくきらめくノスタルジーを醸し出しながらも、その話のつくりや家族、友達など二人を取り巻く人々の在り方は限りなく令和の時代にあります。
なんですかこれは。もう最高です。
エモと令和の完全なる融合。
私はきっとずっとこういう漫画を読みたかったんだ、と言っても過言ではない。

また1つ最高の作品に出会えました。

ノアが度々見せる髪を耳にかける仕草、良いですね

期待しながら続編を今か今かと待っていた『ルームメイト』2巻。
パブリックスクール、名門男子校を舞台としたきらきらと儚く眩しい世界観はそのままに、今巻ではカイとノア二人の距離感がグッと近づく(物理的にも)さまを味わえました。

学校主催のパーティーはあるわ世界的若手音楽家は出てくるわ若くして起業している兄はいるわ、当然のようにアルコールには弱いし当然のように不本意なアルコール摂取でぶっ倒れるし、外出先で突然の雨に足止めくらうしでもう!盛り盛りです!ゴ○ップガールか!
一周回ってファンタジー。大好きです。

盛り盛りの設定に盛り盛りの世界観、それがぴったりハマってしまうのがこのカイとノアです。
彼ら二人の作り出す空気、彼らの一挙手一投足がこの世界観に説得力を与えてくれます。
ベタで王道、それを力強く描き切る今作。次巻がまた楽しみです。

予想はしていたけれども予想以上に地獄

『二哈和他的白猫師尊』も遂に7巻に入りました。
もうこの巻に関しては……読後すぐは胸が苦しくて痛くて仕方ありませんでした。

我々読者もわかってはいたわけです。
いつかは墨燃に “その日” が訪れることは。
いつかは明らかにしなければならなかった、二つの人生を経てきた墨燃の真実が、このような形で地獄の蓋を開くとは。

7巻、辛いです。
しかしこの中華耽美小説ならではの地獄の描写の容赦なさ、どん底まで突き落とされる絶望感、そこへ微かに差し込む一筋の光……それこそが我々を魅了してやまないわけです。
そんな感情の暴風雨をこれでもかと味わえる二哈、大好きです。

主に地獄を行く展開だとはいえ、前巻6巻でオールスター勢揃いしての今巻。
ヒリヒリするような駆け引きの面白さ、そう来るか!! の三角関係、前世と今世が入り混じり真実が明らかになっていく伏線回収の鮮やかさには胸が躍ります。
やっぱり二哈、大好きです。

踏仙帝君と楚晩寧がうっかり同居生活(?)する未来があるなんてまるで予想もしていませんでした……。
龍血山でのシーンはすべてドロドロ執着に執念、重すぎる感情の行き来で息切れしそうなくらい楽しいです。

さて、残すところは最終巻8巻のみ。
今すぐに手に取り読める場所にあるにも関わらず、この物語を終えてしまうのが勿体ないように感じられて、なかなかその1ページ目を開くことができずにいます。

しかしその終結を迎える瞬間の感動はどれほどのものとなるか。

この人生では、“二哈の最終巻を初めて読む” という経験は今回の一度きりなのだ、と思うと更にこの物語体験そのものへのいとおしさも増します。
これはもちろん、どの本にも、そして本に限らずどんな体験にも言えることではありますが。

今はただ、まだ見ぬ終結への期待感でいっぱいです。

3巻は謝清呈が、そして4巻では賀予が

いやーーーーー本当に凄かったです、『病案本』4巻……

まず冒頭から大晦日からの春節でお祝いモードの中2人は夜を徹して祭りです。
大変なページ数で微に入り細に入って祭りを描写してくださった肉包不吃肉先生。感謝の言葉しかありません。ありがとうございます。

そして、3巻の感想で賀予が愛に気づく日を今か今かと楽しみにしていると書きましたが。

遂に!やりましたね!!
賀予はできる子だとずっと信じていました!!よく頑張った!!

そうなってくるとこの冷淡で淡白でオールドファッションかつ硬派な謝清呈という難攻不落の男が、どうなってどうやって情を見出すに至るのか、それがまた楽しみで楽しみで仕方ありません。

とはいえ、彼に残されたHPと時間があまり無いように感じられるのにも焦りが募ります。
これからまた地獄が……来るのでしょうか……。


一点気づいてしまったのは、謝清呈が4巻の121話で賀予のことを「大型犬みたいだ」(すごく面倒な、大型犬)と形容しているところなんですが。
ここで2巻の巻末作者コメントでの、謝清呈のプロフィールを思い出してしまったわけです。
そう、“好きな動物:犬” を。
謝清呈…… 謝清呈!
自分の好む動物に例えるなんて、無意識下での賀予への好感が多少なりともアップしているということの現れなのではないでしょうか。
……まだ人間じゃなくて動物レベルですが。

あと同じく2巻の巻末の賀予のプロフィールの方ですが、そういえばこちらも “好きな動物:冷血動物” って……
これはつまり謝兄さんの比喩ですね??

衝撃の真実にページをめくる手が止まりません

年末年始を利用して、『病案本』を第1巻から読み返し、ついに先ほど3巻までを読み終えました。
面白すぎて寝るタイミングを逃すレベルです。年明けからこんなにも面白い本を読むことができるなんて今年も幸先良すぎます。

人間同士の複雑でややこしい感情のやり取りの面白さを味わいたい人、重たい感情の行き来が大好きな人はみな病案本を読むことをおすすめします。

3巻では衝撃の事実が一部明らかになります。
それにしても、ここまで追い詰めないと謝清呈がその重たすぎる口を開くには至らなかったわけですね……
肉包不吃肉先生も謝清呈には手を焼いたのではないでしょうか。

しかしここまで溜めた甲斐あってというべきか、情景描写が豊かな病案本の物語中でも、特にこの3巻の撮影スタジオ内でのシーンは心に深く刻まれました。
冷たく暗く揺らぐ、透明な美しさを放つ一場面となっているように思います(私もご多分にもれず(?)、スマートフォンで『My Heart Will Go On』を流しながら読みました。ロマンス度が5倍増幅しました)。

BLのLの部分についてですが、この “どのように心が変化していくのか?” の経緯が詳細に描かれていくさまがとても良いです。
賀予の奥底に芽生えたその感情は、今後どのように成長していくのか?そして謝清呈へどのような影響を及ぼしていくのか?

まずは賀予がその感情が一体何なのかに自ら気づく日が来ることが楽しみで仕方ありません。その日が来たら盛大にお祝いをしなくては。