ラスト1行でこんなに感動するとは思いませんでした。受けが中々攻めに靡かない作品がお好きな方はドンピシャな作品だと思います。
目眩の1作目を読んだ時は、光一に同情するものの、どちらかと言えばドタバタの楽しげな作品だと思ってました。(何より屋上のシーンが爆笑。愉快すぎる)
それが今作は一転、シリアスめなお話になり最後まで遠峰と光一がどうなるかわかりませんでした。
が、終わってみれば綺麗すぎるぐらいに終わっていて、ラスト1行にジうるっと来てしまいました。
壮大な話だけど荒唐無稽でも無くて、bl小説の楽しいところ、魅力が詰まったシリーズだなぁと。
何よりすごいと思うのは、20年ほど前の作品なのに全く古臭くないところ!
超おすすめです!
渡海先生の電子限定エッチめな小説、ということでかなり楽しみにしてましたが、本作は期待以上に面白かったです!
あまりこういう逆行とか転生ものは数多く読んでないんですが、やはり好みの先生が描かれると面白く読めてしまいますね。他の転生ものも読みたくなってきます。
主人公が自分の容姿に自信がない理由も納得ができて良かったですし、そこから生じるすれ違いも面白かったです。
主人公が聖人君子ではなく、自分の欲求にかなり正直でだけど根はいいやつっていうある意味等身大な描写がよかったです。
ページ数も180ページほどで、個人的にはサクッと読めるページ数でよかったです。
ただ、学園ものらしく色んな行事の描写だったりがあったらもっと神なのにな〜と思ったり…
またこの様な機会がある様でしたら、もっとページ数ください!笑
この辺り、難しいですねぇ。サクッと読めるのもありがたいけど、もっと読みたいという気持ちもあり…あと挿絵があったらかやり嬉しい…
エロ多めではありますが、ストーリーも十分面白い作品でした!ぜひ、気になる方がいらっしゃいましたら読んでみてください!
あらすじを見て嫌厭されている方がいたら勿体無い!
攻めは別にセクハラ親父な訳ではなく、あのセリフと行為はとある誤解から生じたものでして…
本編を読んでもらえばわかると思いますが、おそらくあらすじを読んだ時とは違う印象を受けると思います。
攻めと受けの両方の視点から話が進み、心理描写が丁寧に描かれています。もどかしい展開もあり、だからこそ2人の関係が成就した瞬間、心から良かった〜と感動できました。
で、本編はもちろん最高なのですが、本編後に載っているショートショートが最高すぎます。
全部素敵なのですが、とあるショートがたった2行しかないのに、ものすごい破壊力でして…
本編読んで、それまでのショートショートを読んだ上で、是非この2行を堪能して欲しい。
たった2行で情景が頭に浮かんで、かつ激しく萌えられるってすごくないですか?
とにかくこのショートショートを読んで欲しいです(もちろん本編も最高に面白いです)
歳の差地雷でなければ、ぜひ読んでみてください!!
宮緒先生お得意の執着攻め。
他の作品だと、攻めの執着が行きすぎて、おいおいそれはちょっとやり過ぎなのでは…と受けが心配になるほどなんですが(それが宮緒作品の魅力でもあり好きな部分でもある)
今作はちょうど良い執着なので、安心して読めました。(監禁とかもしてないし、ちゃんと合意の上で行為に及んでいるし…)
受けがしっかり自立しようとしてるのが個人的に好みでした。
あと攻めが超ハイスペックで最高です。いや〜攻めはこれぐらい色々してて(できて)欲しいですね。
そこまで貴族とかが出てくるような話ではないのに、何だかゴージャスで景気のいいお話で読んでて楽しかったです。
執着攻めがお好きなら是非。おすすめです。